みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 原作とは(表面的な筋書きも、また本質の部分も)だいぶ異なる作品になってしまっていますが、それでも特に後半はかなり面白く観れたのですよね。ひとつ、主演のベン・バーンズが見栄えも演技もそこそこ以上に優れていた、というのは確実な要因だと思います。なので評価値としてはこう為らざるを得ない。為らざるを得ない、と言いたいのは、それでも随所に猛烈に突っ込みたくなる部分が散りばめられていたからだ、とゆーか。 まずはシビルのエピソードの薄さ。コレがあまりに呆気無さすぎて、彼女を失ったのをキッカケにドリアンの精神の均衡が崩れてゆく、という流れが全く繋がりません。そしてヘンリー卿ことコリン・ファース。彼は端的に「悪魔」でなければならない筈です。ファースは確かにニヒルでアイロニックではありますが、そういった悪徳だとか狂気だとかを滲ませるにはそもそも如何にも真っ当すぎますし、実際に後半ではごくフツーの善良な父親になってしまっています(彼に娘が居るというコト自体が、そもそもチャンチャラおかしいだろうと)。もう一点、ちょこちょこ挿入される若干ホラーでチープな怪奇演出は、これも個人的には受け入れ難い(そーいうトコロの「恐怖」を描くのが目的の作品では決してない筈だろうと)。 とは言え前述どおり、まあまあ面白かったのも事実。こーいうアレンジも可能性としてはアリ、と受け止めるしかないということなのかな… 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-10-30 00:31:03) 4.《ネタバレ》 有名なゴシックホラー作品。原作を読んだことはないのですが、マンガや別の映画でドリアン・グレイを見かけたことがあり、興味本位で見てみることに。まあ、終始乱痴気騒ぎをしているような内容で、決して面白いもんではなかったです。 『なぜドリアン・グレイは絵に自分の魂を封じ込めようとしたのか。また、その方法は』 映画を見る前、気になっていたのはそーゆー部分。これが映画では明らかにされません。そこが知りたかったのに。残念。 なぜかドリアン・グレイの代わりに肖像画が歳をとっていく。ドリアン・グレイが怪我をしても、代わりに肖像画が怪我をする。でもそれだけではなくて、ドリアン・グレイの心が欲にまみれていくと、肖像画が醜くなっていくみたいですね。まるでドリアン・グレイの心を映す鏡のような役割でした。 でもねえ、自主的に動いたのならまだしも、ヘンリーにたぶらかされたのが主な原因なので、終始気が乗らなかったです。どうせ悲劇で終わるに決まっているしね。 ベン・バーンズの美しさに対し、女優陣はいまいち。シビルとの破局があっという間。などなど、いまいちな箇所も多々あり。 ネットで原作のあらすじを読んでみたら、原作のほうがはるかに面白そう。映画はドリアンがただ周囲に流されるだけの人物になってしまって、原作の良さがまったく出ていない気がしました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-05-11 12:06:43) 3.ダークな色調もベン・バーンズの美貌も申し分なく、ゴシック・ホラーの画としては及第点ですね。ベンの時代がかった端整な佇まいは21世紀のイケメンとは思えないほどにぴったりと話にはまっています。 ということで眼には楽しいんですが、お話にもうちょっと黒々した迫力がほしいところ。 インモラルな性に爛れるばかりの人生を、「これではイカン」とわずかに残った人間性でもって拒否するドリアンの苦悩こそがメインかと思うのだけど 対悪魔との葛藤もやや淡白でした。せっせと焚きつけたC・ファースが父性全開になっちゃうのもキャラにブレを感じてあまりよろしくないですねえ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-22 00:08:58)(良:1票) ★2.《ネタバレ》 別に原作ファンという訳じゃないですが、思う所は多々・・・。まず、ベン・バーンズ。ちょっと爽やか過ぎですが、押しも押されもせぬ美男子で、これは意外にも良かったのでは。堕落していく様や苦悩を良く演じています。問題は、ヘンリー卿です。コリン・ファースは、やっぱり違うと思いましたね。原作の雰囲気で行くと、もっとニヒルで高みから見下ろしているイメージで、若いころのジェレミー・アイアンズなんですが、コリン・ファースではちょっと華がない。この作品は、ヘンリー卿が真の主役であり、この狂気の男がいたからこそ、ドリアンの物語が成立するわけで、そういう意味でも、コリン・ファースではあまりにも表裏がなさ過ぎではないかしらん。・・・が、もっと難点は、女優陣が軒並み魅力に欠けることです。ドリアンの向こうを張る魅惑的な色気のある美しい女優を地の果てまで探しつくして欲しかったですが。安易に手を打った感がなきにしもあらず・・・。これじゃ、折角のベン・バーンズの美貌も映えません。おまけに、原作にはないヘンリー卿の娘を登場させ、それによってドリアンが善意に目覚め、ヘンリー卿が父性全開になるという筋書きは、原作者オスカー・ワイルドが見たら怒りのあまり憤死するのではないでしょうか。いや、案外、楽しんで見るかも知れませんね・・・。分かりませんが。しかし、本作は、英国と英国人によって作られたことに大いに意味があると思います。つっても、ワイルドはアイリッシュなんですが・・・。ま、英国の話ですしね。醜く変わり果てたドリアンの肖像が、CGで絵の中から出てきたのは、もうゾンビ映画です・・・。肖像画はとても素敵だったのに、なんでゾンビなんかにしちゃうんだよ・・・、トホホ。と、まあ、貶したりホメたり、忙しい映画でした。こういう系は割と好きなんで点数は甘めで。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-27 22:58:46) 1.ホラーというほど怖くはないけど、かなりグロいね。 有名な作品なので、ストーリー自体に驚きはなかったけど、終盤の展開はそこそこ面白かった。 特にエミリーが登場してから盛り返した印象です。 少し残念だったのは、エロシーンがやや控え目だったこと。 悪魔に魂を売ってまで手に入れた快楽のはずなのにあの程度では釣り合いが取れてないような気がする。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-10-24 15:18:21)
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