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ブランカニエベス

BLANCANIEVES
2012年【スペイン・仏】 上映時間:104分
ファンタジーサイレントモノクロ映画
[ブランカニエベス]
新規登録(2013-12-15)【すねこすり】さん
タイトル情報更新(2014-03-11)【ESPERANZA】さん
公開開始日(2013-12-07)


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キャストマリベル・ヴェルドゥ(女優)エルカンナ
アンヘラ・モリーナ(女優)ドナ・コンチャ
マカレナ・ガルシア(女優)カルメン(白雪姫)
あらすじ
1920年代のスペイン、天才闘牛士アントニオ・ビヤルダは観衆の熱狂興奮のなか、獰猛な牛の角に突き刺される大事故に遭う。また観客として見ていた身重の妻もショックのあまり産気づき病院へ運ばれる。アントニオは一命は取り止めたものの全身麻痺が残り、妻は娘の出産と引き替えに死んでしまった。この後父親はエルカンナと再婚し娘は祖母に育てられるが、徐々に父親の血を引き継ぎ女闘牛士の道を歩み始める。

ESPERANZA】さん(2014-03-01)
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3.《ネタバレ》 むかしむかし、カルメンシータという女の子がおりました。年老いた祖母と平穏に暮らす彼女の父親はかつての天才闘牛士アントニオ・ビヤルタ。だが、父は獰猛な雄牛との競技中に事故に遭い全身麻痺という悲劇に見舞われて、さらには愛する妻をも失ってからずっと心を閉ざしてしまったのでした。幼い彼女を遠ざけ、欲深き悪女であるエルカンナと再婚した父を、それでも待ち続けていたカルメン。祖母の死をきっかけにとうとう父と念願の再会を果たします。ところが、迎え入れられた父の屋敷には継母である悪女エルカンナが君臨し、カルメンは虐げられた不遇の日々を過ごすことに。それでも継母の目を盗んで、カルメンは父との交流だけを糧にそんな生活に耐えていたのです。でも現実は何処までも残酷です。カルメンの生きる支えだった父も継母の策略で殺されてしまうのでした。邪魔者となったカルメンも森の奥深くに捨てられてしまいます。辛うじて生き延びることに成功したカルメンは、そんな森の中で「7人の小人闘牛士」を名乗る愉快な小男たちと出会い、数奇な運命に翻弄されていくのでした……。1920年代のスペインを舞台に、『白雪姫』という誰もが知る童話をベースとしながら、そんな女闘牛士として美しく成長していくカルメンの姿を詩情性に満ちた美しいモノクロ映像と情熱的な音楽で綴るサイレント・トーキー作品。ほとんど予備知識もなく、ただゴシック調のパッケージに記されていた「アルモドバルが絶賛!」という宣伝文句に惹かれてこの度鑑賞してみたのだけど、確かにアルモドバルが大好きそうな映画でしたね、これ。3Dやなんやと喧しい現代に於いて、敢えてモノクロサイレントという古風な作風で撮られた本作、その冒頭から漂ってくる並々ならぬ淫靡で独特な世界観に僕は完全にノックアウトされました。主人公カルメンの幼少時代を演じた少女がとにかく可愛くて、そんな彼女が迷い込むことになるおとぎの国の映像美なんて、もう監督のセンスが冴え渡っています。妖艶な悪女である継母の目を盗んで父との秘密の交流を図る一連のシークエンスなども、ぞくぞくするほど美しい。ただ、惜しむらくはそんなカルメンが大人になってからの後半の展開。『白雪姫』という物語に拘りすぎたのか、展開の先が読めるうえに、少々強引な印象が否めませんでした。特に毒りんごを食べてからの運命の人のキスを待つ最後の流れはさすがに無理があったような気がします。とはいえ、他の追随を許さない唯一無二の映像センス、情熱的なのにどこか淫靡な世界観を僕は充分に堪能できました。新たな才能の出現にひとまず喝采を贈りたい。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-05 00:45:38)

2.アーティスト以来のモノクロ・サイレント、モノトーンの美しい映像美と音楽はすばらしい。舞台は1920年代のスペイン、その中で繰り広げられる闘牛、設定の変化はあるもののやはり白雪姫、ストーリーは知ってるからと油断すると結末は・・・。女性陣は美人ぞろいだが、若いカルメンシータのソフィア・オリアがとてもかわいい。 ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 6点(2014-03-01 17:36:55)


1.《ネタバレ》 チラシのゴシックアート的な雰囲気に惹かれて、つい劇場へ。サイレント&モノクロってんで、途中寝てしまわないか心配したけれど杞憂でした。何しろ、映像の美しさと音楽の素晴らしさ、これだけで見に行った甲斐があったってもんです。確かに、「白雪姫」の翻案には違いありませんが、こちらの継母は、白雪姫のそれより人間臭い。それが可笑しい。ややブラックコメディ的要素も満載です。モノクロってのは、スペイン人の美女の様に彫の深く各パーツが大きい顔は、いっそう美しさを強調するものですね。実母も祖母も継母も、そしてカルメンも、美女また美女の登場で溜息モノです。惜しむらくは、美青年が一人も出てこなかったことでしょーか。・・・と書くとネタバレですかね。もう、最初から最後までカルメンは悲劇の連続、救いがありません。ラストも、思わず「え~、そんな・・・」と言ってしまったくらい。1920年代当時のスペインの混乱と貧しさが何となく背景に感じられる描写ではありますが、何よりも、現実は、泥沼の現状からキスひとつで救い出してくれる王子様なんていやしない、ってことを、残酷なまでに描写しております(グロという意味ではありません)。このラストに賛否はあるでしょうが、私はその救いのなさと残酷さにガックシ来たけど好きですね。アタマからずっとそういうテイストで展開してきたのです、納得のラストです。あまり奥行きのある作品とは言えませんが、ゴシックアートがお好きな方は、決して見て損はないと思われます。この監督の次回作がちょっと楽しみですな。いや~、美しかった!! すねこすりさん [映画館(字幕)] 7点(2013-12-16 22:38:47)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 6.67点
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