みんなのシネマレビュー

群青の夜の羽毛布

2002年【日】
ドラマラブストーリー
[グンジョウノヨルノウモウフ]
新規登録(2003-12-08)【もちもちば】さん
タイトル情報更新(2016-01-03)【イニシャルK】さん
公開開始日(2002-10-05)


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監督磯村一路
キャスト本上まなみ(女優)さとる
玉木宏(男優)鉄男
野波麻帆(女優)さとるの妹
藤真利子(女優)さとるの母
小日向文世(男優)
角替和枝(女優)
音楽羽毛田丈史
作詞鬼束ちひろ『茨の海』
作曲鬼束ちひろ『茨の海』
編曲羽毛田丈史『茨の海』
主題歌鬼束ちひろ『茨の海』
撮影長田勇市
製作石川富康
近代映画協会
ギャガ・コミュニケーションズ
日活
配給ギャガ・コミュニケーションズ
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【クチコミ・感想】

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8.《ネタバレ》 (2002年、新宿東映パラスで鑑賞時のレビュー)

監督は、「がんばっていきまっしょい」の磯村一路。
母親に抑圧されて引きこもりになった女性が主人公という、重苦しい作品です。前作「がんばっていきまっしょい」で田中麗奈が、カヌー競技に没頭している汗臭くも爽やかな女子高生を演じたのとは対照的に、この作品では本上まなみが、か細く人形のような、青白い女性を演じています。

その本上まなみの美しさは予想外でした。目を閉じてたたずむ姿など、はっとするほど美しい。前作での田中麗奈もそうですが、この監督は女優の美しさを引き出すのが上手いですね。神代辰巳らの下でピンク映画作家としてスタートしたというその経歴が活きているのでしょうね、きっと。

その美しい本上まなみにひたすらうっとりとしていればいいのでしょうけど、映画ファンのハシクレとしてはそういアイドルオタクのようなままではいけないと思い 直し(観客の半数はその手の雰囲気の人であった)、物語に注目してみると、人物の描写に深みが足りないと思えました。

優等生で活発だった主人公のさとるが、どうしてああも病的な引きこもりになってしまったのか、よくわかりません。さとるの家庭の病みっぷり知ったテツオの苦悩ぶりも描き足りない。能天気おバカにしか見えない。これは演技力の問題というより、脚本の問題でしょうね。

と厳しいことを書きましたが、本上まなみの美しさを見るだけでも一見の価値はあります。「がんばっていきまっしょい」が田中麗奈を見るだけでも一見の価値があるのと同様に。 りょうちさん [映画館(邦画)] 5点(2021-02-04 17:09:36)


7.《ネタバレ》 キャストがなかなか良いだけに、非常に残念。もう完全に、脚本と演出の敗北作品。原作への愛が全く感じられないどころか、読解力を大いに疑うね、マジで。原作の映画化である以上、原作とは別物として見るべきだろうが、本作は原作でのキーワードがことごとく無視されてしまった結果、このような、何だかよく分からない代物になってしまった、という気がする。何より、一番マズイと思うのは、さとるが鉄男に父親の本当の姿を見せるに至った心理描写。これは、原作では鉄男がさとるにプロポーズするという重要なファクターがあったからこそ、さとるが「賭けに出た」のであり、その成り行きがなければ、どうしてさとるがあんなことをしたのか、観ている者たちはおいてけぼりもいいとこだ。それでいて、「森を出よう」なーんていう、ちょっと洒落たつもりなんだろうが、まったくの意味不明なセリフを鉄男に吐かせたりする。ここは普通に「家を出よう」で十分でしょう。家を森にする意味が、その後の展開にも何ら効いていないのが、ますますこのセリフを浮かせている。本上まなみさんは、さとるのイメージには合っていたけど、芝居はかなりイマイチ。多分、彼女の技量ではなく、演出が悪いのだと思う。玉木宏はなかなかかな。藤真利子さんはさすがだけど、ラスト近く、さとるが灯油を撒いているところで「あれは嘘だから・・・」なんつって、鉄男と寝たことを否定しているのは、あの母親のキャラからしてかなり違うでしょう、と、これまたツッコミたくなる。・・・いずれにしても、本作は、母娘の根深く逃れ難い確執を経験し、なおかつ、原作を読んでいる人でないと、かなり共感&理解は難しいと言えるのではないかしらん。私には、さとるが母親に対してブチ切れた気持ちが手に取るように分かり、家に火をつけた気持ちも嫌ってくらい分かってしまい、逆に痛かったんだが。ちょっと、評価に困るけど、玉木の好演に+1点。 すねこすりさん [DVD(邦画)] 4点(2013-10-15 22:20:54)

6.《ネタバレ》 玉木宏が美しい。ファッショナブルでも妖しくもないが、整った顔立ちと健康的な肢体に見とれてしまう。ピンクのポロシャツがよく似合う。年下から好かれる「千秋真一」や「小川先生」が当たり役だが、「鉄男」は自分から年上の女を好きになる大学生役だ。バイト先のスーパーに来る客だった「さとる」にあこがれて親しくなっていく喜びが良く出ている。こういう役はもう演じられないだろうな。

実は、原作を読まずに理解できたのはここまで。ストーリーが展開していくと鉄夫の真意がうまく掴めなくなった。原作を読み終えて思うことは、小説をそのまま映像化するのが映画ではないとは言うものの、いくつかの出来事の配置換えが響いて、人物の造形が曖昧になったのだということ。そして、出口なしの日常をさとるが破滅的に突破するまでの味わいが、映画では出ていないとも。残念! TAMAKISTさん [DVD(邦画)] 3点(2009-12-20 00:29:10)

5.この手の不幸な話は好きだ。 フッと猿死体さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-29 18:03:37)

4.全体的に暗い雰囲気で確かにお勧めできる映画とは言いにくいと思います。
でもこの作品は 家族のあり方・男の節度ある行動を問うている深い部分を
もった作品ではなかったかと思います。 母親がヒステリーでも家庭は
つぶれるし、父親が節操なくても家庭はつぶれる。 家庭がつぶれると
いうことは 自づと子供へも良からぬ影響を及ぼす。 結婚するということは
その生まれてくる子供にも責任を持たなければならないんだな。誰もが好きで
家庭を潰そうとしたわけではないんだろうけどww 
作中にでてくる家族のような例はマレなのだろうか?それとも表には
見えてこないだけで、現代の家庭には よくある問題なのだろうか?

それにしても鉄男よ、 さとみさんのお母さんとまで寝るなよww オマエが
そういう節操ないことするから 事態をコジラセタんだぞ。結果オーライなんて
言わせねえからなバーカ 見てて腹立ったよww アキトさん 6点(2004-06-23 05:21:44)

3.物語の流れに乗りそこねた私は、痛い家族をただ眺めていた。そのことが茨の海だった。この日は、この映画を見た後、鬼束のコンサートへ行った。「茨の海」が心に溶け込んできた。 彦馬さん 4点(2004-03-01 23:24:25)

2.《ネタバレ》 原作が好きなので見た。本と違ってそれぞれの人物の心情が語られないので、原作を知らない人が見ても理解できるんだろうか?とちょっと疑問。
全体的には、キャストは全員ハマリ役だし(演技力云々はおいといて)、雰囲気もよく出てたし、主題歌は鬼束だし、なかなかだと思う。
ただ、原作ほどガツンとくるものがなかったのが残念。
例えば、鉄男は原作では意外と軽薄なヤツで、たぶん映画でもそういう設定なんだけど、玉木くんの演技ではそんなふうには見えなかったし、さとるが「くそばばあ!」って叫ぶ原作ではかなり衝撃的なシーンが、映画ではさらっと流れてしまった。あと、お母さんもあんまり怖くなかったし。
個人的に、作者の山本文緒さんが棒読みで登場するシーンが結構好きです。 dropさん 6点(2004-02-15 12:55:33)

1.鬼束ちひろファンの私にとっては、「茨の海」が非常によかったです。本上まなみも好きなので、この点数。内容に関しては、どうして藤真利子が本上まなみをあそこまでいじめるのかがよく理解できなかったが、それを除けばよかったと思います。 13人目の優しい日本人さん 6点(2004-01-07 17:23:32)

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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 5.12点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
3112.50% line
4225.00% line
5112.50% line
6337.50% line
7112.50% line
800.00% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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