みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
129.《ネタバレ》 誰からも尊敬されず、妻に先立たれて寂しい人生を送っているウォルター。隣りに住むモン族の家族のことを、始めは差別していたが、だんだんと打ち解けていく。 やがて、自らの命を懸けてモン族の少女の復讐をする。まぁ、アメリカ人目線のアメリカ映画です。差別されるイヤな気持ちがすこし思い出されました。でも、渋くてクリントイーストウッドらしい映画だったなぁ。それにしてもイーストウッド老いたね。 【kaneko】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-18 20:50:57) 128.《ネタバレ》 まさにイーストウッドのための映画。あまりにもカッコよく描かれすぎて、ちょっと興ざめしましたwストーリーは飽きることなく観れたのですが、あまりにも教科書的過ぎで面白みに欠ける面も。ラストの本当にライターを取り出そうとして撃たれる(撃たせる)シーンなどは、どこぞやで観たような感じがしてなりません。また、妻以外には心を開かなかった偏屈な老人が、タオやスーにあそこまで心を寄せる心理も理解できず、いまいち感情移入できませんでした。期待しすぎたからこの点数ですが、特に前知識などなければもう少し素直に観れたかも。酷評っぽく書きましたが、好きか嫌いだったら割と好きな映画ですw 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-14 20:41:12) 127.《ネタバレ》 ウォルトと家族、モン族の隣人とギャングとのトラブルなどは、アメリカ映画ではおなじみの設定ですし、「チンピラ」として描かれるギャングたちも、(顔が「アジア人」になっただけで)ギャング映画の定番といえます。彼らが登場するシーンに必ずヒップホップが流れているのには思わず苦笑してしまいました。しかし、最近のイーストウッド映画にはない「ユーモア」が、なによりもこの映画を特別なものにしている。どんなに差別的な表現を伴っていても、ウォルトの言葉にはすばらしいユーモアがあります。関係ない話かもしれませんが、僕の周りにも「毒舌家」がいて、僕はその人からかなり酷いことを言われたこともあり、正直その人をどうしても好きにはなれませんでした。でも、なぜか、その人の周りには、数は多くはないけれども心を許せる友人が集まっていて、そういう関係を自分はどこか「不公平」に感じていました。そんな僕には、ラストの葬儀のシーンのウォルトの息子がタオを見る表情が痛く突き刺さりました。そういう人間関係の微妙な襞を見事に描いたからこそ、ありきたりの設定ながらも暖かいユーモアと重厚な深みに包まれた傑作になったのでしょう。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-11-14 14:42:18)(良:1票) 126. 心にズーーンときた作品。 【翼ネコ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-11-10 13:02:37) 125.《ネタバレ》 普通はいい映画の場合は、どこどこの部分が好きとか、印象的だとかあるんだけど、もうとにかくいいという作品だということを最初に書いておきたいです。あんなクソ野郎共に簡単に殺されに行くほど安い命でもないだろうにとは客観的には感じますが、それだけタオやその周辺の人間との交流が、口には出せなかった今までの人生で足りなかった部分を埋め合わせてくれたんだろうなと思いました。「遠くの親戚より近くの他人」って言葉も思い出しました。戦争体験を持ち出したり、実子との関係がうまくとれなかったり、或いは自分の道を突き進むあの姿勢は、ありがちといえばありがちな頑固親父の設定ですが、そこにイーストウッドが演じるからこその深みが描けているし、さらっと演出してるんだけど余韻が凄く残ります。アジア人が悪者になっている部分を快く思わない方もいるでしょうけど、余命いくばくもないウォルトの眼に血の通った生き様は最高にカッコいいと思いました。死に様より生き様が魅力的で、黒澤監督の「生きる」とちょっとだけ被りますね。個人的にはイーストウッド監督作のなかで1番好きです。この作品がもしイーストウッドが自身出演する最後の作品になるとしたら最良のチョイスだと思います。何でも楽に気持ちよくなろうとする現代の若者への警鐘のメッセージにも感じました。誤射されてしまうくだりは、同じイーストウッド監督の「パーフェクトワールド」を思い出しました。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-11-08 22:10:08) 124.《ネタバレ》 結局どこにでも人の心を温めてくれるような人がいて、同じようにどこにでもそんな人たちを無残に傷つける人がいるってことですね。それは全世界で共通の事実なわけですが、その傷つける側の人間をどうにもできないアメリカの社会ってどうなんでしょう?老後の人生を悩みながら、小さいことに一喜一憂しながら、ポーチでビールを飲みながら生きているおじいちゃんが命を張らなきゃ人を守れない。そんな絶望的な『現代のアメリカ社会』ってやつを見せつけてくれた映画でした。そしてそんなしょーもない社会ができたのは人種問題のせいだと言わんばかりの作りが少し不快でした。あの移民ギャングと道で張り合ってた白人ギャングが同じ白人家族に対してやってもおかしくないような内容だったのに、そこに異民族を起用した理由はなんなんでしょう。問題はそこじゃないと思うんですけど。心の温まり具合に7点あげたいところですが、そんなわけでマイナス1点。あー、アメリカ怖い。 【メリーさん】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-07 18:04:54) 123.《ネタバレ》 白人支配のアメリカの終焉を描いた映画。 主人公は元フォードに勤めていた黒人、黄色人種に差別意識を持つ頑固ジジイ。 この爺さんは昔朝鮮に戦争に行っており、特に黄色人種に対する差別意識(逆に言えば罪の意識)が強そうだ。 しかしその息子は皮肉な事に日本車のセールマンをしているという設定。 ところが隣の家に住んでいるモン族と交流を持つようになり、 この頑固ジジイの意識が変化しはじめる。 親しくなった隣人の若者が、同じモン族のギャングにヤキを入れられると 昔の西部劇のヒーローさながらに単身のりこみ暴力と銃で解決しようとする。 過去のヒーロー映画ならここで終わりなのかもしれない。 しかし、この映画では主人公のこの行動がさらなる惨たらしい悲劇を起こしてしまう。 そこで主人公考えに考えた末、自分が死ぬことにより事件を解決する方法を取る。 ここが主人公は決して死なず、最後は善が勝つという従来の西部劇とは大きく異なる。 主人公が愛したグラントリノはタオが譲りうける事になるシーンは、 フォード、GMなどが持つアメリカのブランドが中国系自動車メーカーに売られる事実を思い出させる。 初の黒人大統領が誕生したアメリカ。 クリント・イーストウッドは現代アメリカを非常に冷静に見ていると思った。 ※映画の本筋とは関係ないが、ラストであんなに風にギャングを挑発して 意図的に殺されて裁判で勝てるのだろうかと疑問に思った。 【仏向】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-11-05 23:25:02) 122.ええカッコしすぎ。 【michell】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-11-02 22:54:32) 121.いい映画でした! 【よしふみ】さん [DVD(吹替)] 10点(2009-11-01 00:02:19) 120.やはり根底にはアジアに対する偏見が見え隠れするような気がしてならない。主役だから仕方ないが、やはりクリントイーストウッドは「カッコよく」描かれなくてはならず、アジア人は下等に描かれなければならない。感動もしない。 【小鮒】さん [DVD(字幕)] 3点(2009-10-26 21:43:45) 119.深いです、今の自分はああいう生き方はとてもじゃないけど出来そうにないです。もうじき成人式を迎える自分ですがまだまだガキで何とも浅はかな人間だという事を痛感させられました。あのラストが正しい正しくないとかそういう話じゃないです。そういう話は置いといて、仮に同じ立場だとして恐らく自分なら復讐一択しか思いつかないということが何とも浅はかと思わざるを得なかったのです。ああもどかしい、もっと上手い言葉で言い表せるはずなのに、微妙な表現しかできない自分の文章力、ボキャブラリーにガッカリです。 【ケ66軍曹】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2009-10-15 05:48:29)(良:2票) 118.よくありがちな、ガンコおやじの物語..実の息子とは、ぎくしゃくとした関係でうまく付き合えない..ひょんなことから隣人の姉弟(スーとタオ)とかかわり、徐々に心を開いて行く..(遠い身内より、近くの他人..ってね、それを絵に描いたような展開..) しかし、後半になると雲行きが怪しくなり、ついに事件が..ラストのオチは、捻ってましたね~ 共感は出来ないけど、それも“あり”かな..って思ったりもします..良作です! が、8点... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-13 12:52:51) ★117.《ネタバレ》 出てくる場面も一つの街の中。出演者も限られている。状況設定としてのスケールは小さく狭いのだけれど、話はぐっと深みがあります。イーストウッドは息子2名との距離が測れなかったというけれど、朝鮮戦争で悲惨な経験をしてしまった人間としては当然なことではないでしょうか。それでもそのことをずっと心にしまいながら、そんな罪深い自分だから、そして余命少ない自分だからこそ戦争で犯した贖罪を最後にあのような形で果たしたのではないかなあと思います。そのシーンを観た時はショックでしたが、あとから考えてみてやはりあのような形になるのは映画として必然かと感じました。見ていて字幕が秀逸。イーストウッドの口汚さと頑固さが少ない字幕スーパーの中でうまくで表現できていました。それと最後のグラントリノの唄は本人が歌っているのでしょうか。聴く者の心を掴みます。それにしても「アメリカ」は歴史は浅いのだけれどいろいろなことを経験していて、それらの経験を素材に人間の根源的なテーマを絡めながら世界のみんなが素直に感動し得る映画をさりげなく、また時にはダイナミックに作る人がいて奥が深い国だなあと思います。 【たくみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-11 21:36:37)(良:2票) 116.監督イーストウッドらしい落ち着いた重厚な作品。 いい映画だけど、終盤の演出が過剰すぎて現実離れしているような。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-11 11:37:28) 115.いい映画ってこういう映画をいうのだろう。 【ビアンキ】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-10-10 22:54:13)(良:1票) 114.予期していたのと反対の結末がよかった。なかなかよい映画です。 【doctor T】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-10-04 03:31:45) 113.《ネタバレ》 見終わったあとの余韻がじんわりと胸に残りつづけます。最後はどうせ一人でみんなを殺しに行くんだろうな~なんて浅はかに思ってましたが、まさかみんなから殺されに行くなんて、あぁ…やられました。イーストウッドさん天才。感動とかそんな単純な言葉では言い表せないですね。イーストウッド史上最高の興行収入に最高の評判、そんな期待を裏切らない、これぞ映画の真髄、そんな傑作です。 【ぷりとさね】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-10-03 22:21:14) 112.《ネタバレ》 シンプルなストーリーが、すうっと体に入ってきます。最後の懺悔のシーンで、コワルスキーさんの人物造形に、グッと深みがでました。音楽による演出は極めて抑えているところも好印象です(でもいい曲なんだ、これが)。年取ったら、こういう我が儘な偏屈じいさんになりたいって、なんか人生のお手本みたいなものをいただきました。感謝、クリント・イーストウッド監督。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-10-03 07:23:06)(良:1票) 111.《ネタバレ》 ガレージにある工具は長い年月をかけ揃えたものだ、考えてみれば当たり前であり、ウォルトが所有する愛車「グラン・トリノ」を中心に彼の生き方がとても感じられる。報酬がいいからと日本車を売る息子も、車が欲しいから盗む若者、結果を急ぎ、欲求に勝てない人々に「なぜ」「どうして」と強く嫌悪感を抱く老人の思いが伝わる作品だ。きっと死に方を見せたかったわけじゃなく生き方を見せたかったのだと思う。 【かのっさ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-10-01 11:57:04) 110.《ネタバレ》 本サイトでの高評価が気になり鑑賞。大まかな展開はあらかじめ知っていたが、最後まで引き込まれながら鑑賞できた。白人の頑固じじいとその子供たち家族、教会の若い神父と、隣に越してきたモン族一家、そしてモン族のヤンキー達という、狭い範囲での日常がドラマになっている。頑固じじいの家と隣家の俯瞰ショットを多様し、非常に落ち着いた画作りが印象的。その分、その穏やかな日常を破壊しようとするヤンキー達が観る者にもより「うっとうしく」感じるように描かれている。自分の死期を悟った頑固じじいの心情の変化を愛車グラン・トリノと二重写しにして丁寧に描いた点は評価できる。ただ、頑固じじいの「最後」については、そうすることが本当に良かったのか、という疑問が残る。この一件で頑固じじいは勇気をもって変わることができたが、隣家のモン族の若者にも、車や束の間の平穏を手に入れることだけでなく、最後にもっとその人間的成長が見られれば、かなりの傑作になったと惜しまれる。蛇足だが、この作品の背景には、アメリカの銃社会が庶民にまで浸透していることが良くわかる。日本ではありえない展開だろう。 【田吾作】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-30 11:42:57)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS