みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
31.《ネタバレ》 よりにもよって姉の結婚式に出席しなくてはいけないアン・ハサウェイが、周囲から浮いていてこの映画のテーマを浮き彫りにしている。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-05-04 17:35:03) 30.良い作品だとは思うんだけど、延々編集や脚色のないウェディングシーン見せられるのははなはだ苦痛であった。ハンディカメラ使用してドキュメンタリー的を狙ったにしても。結婚式に対する米と日本人のセレモニー感とは違うんで気恥ずかしさもある。ぼくには、キムの心情は痛いほど理解できたんで、そこを感じて欲しいという点では満点に近いんだけど。アンハサウェイは見事な表現でした。だから絶対吹替じゃなく字幕で。どことなく「17歳のカルテ」のアンジーを連想しました。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-25 18:08:31) 29.《ネタバレ》 かつて麻薬という魔物にどっぷりとはまり込み、様々な人を傷つけ、大切なものをたくさん失ってしまったキム。更正施設での長年にわたる治療の末、何とか立ち直ることが出来た彼女は、姉レイチェルの結婚式に出席するために久し振りに実家へと帰ってくる。だが、幸せいっぱいの姉の姿を見ているうちに、キムはやっぱり問題行動を起こし、周りの人々や家族たちに迷惑をかけまくってしまうのだった。人生の節目を迎え幸せになろうとする姉と、人格的に問題のあるその妹との、家族や友人たちをも巻き込んだ葛藤を、まるでホームビデオで撮ったようなリアリティ溢れる映像で綴るファミリードラマ。「羊たちの沈黙」や「フィラデルフィア」でその名声を欲しいままにしたものの、その後はパッとしない印象のジョナサン・デミ監督の作品なのですが、あの頃のもう画面の端々にまで漲っていた不穏な緊迫感は完全に雲散霧消してしまい、なんだか知り合いの大して面白くもない結婚式の映像を延々と見せられたような退屈な作品でありました。「結婚式ってホント大変!」そりゃそうかも知れませんけど、それを延々と映画として観せるには、もっと新しい切り口がなきゃ駄目だと思うんですけど、この作品はどうにもそれが弱いと感じます。まるでホームビデオで撮ったような手振れ映像をそのまま使っているにもかかわらず最後までストレスなく観られるところや、軽快でノリの良い音楽、「結局、家族は仲良くなれませんでした…」な印象的なラストシーンなどは良かったとは思うんですけど、もっと映画として突出したところが欲しかったですね。ジョナサン・デミ作品なんだし、この結婚式にレクター博士がやってきてそんな家族の葛藤とか知るかぁ!って感じでえらいこっちゃ展開を見せてくれるとか(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-04-22 00:32:25) 28.なんでこんな嫌な家族のだらだらと長い結婚式に、関係者が押し掛けるのかがなぞ。この家族の知り合いでなくてよかったと、つくづく思う。映画としては面白いし、こういう役どころをアン・ハサウェイは無難にこなしているが、すごくうまい、というほどではない。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-24 23:57:01) 27.何かが起こりそうでぎりぎりのところで起こらない、この不自然な緊迫感を延々続けているところが、問題を抱えた家族の生々しさを実感させてくれる。キーパーソンの母親役にデブラ・ウィンガーを引っ張り出したのは大正解で、彼女の存在感がもたらす圧迫感が、登場人物全体に落としている影をそのまま物語っている。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-06 00:37:15) 26.《ネタバレ》 最後のお姉さんのガッツポーズが全てを物語っている。厄介者がやっと施設に戻ってくれる。キムはヤクをやって好き放題生きてきた。それが家族に与えた傷は計りしれない。姉さんの結婚を心からお祝いするから全てを帳消しにしてくれなどそれは虫がよすぎる話。ヤクをやって、自分で勝手に世間からフェイドアウトしたならば、家族という保険は捨てなければならない。犯罪に手を出した人間が、細々と真面目に生きている人間たちに迷惑をかけてはいけない。作中のほとんどをしめる結婚にまつわるお祝いの場面や家族愛は、その教訓の目眩ましにすぎない。点数は、キムという空気の読めない迷惑女に対する採点です。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 3点(2013-12-05 18:29:21) 25.独特のカメラワークや演出で、最後まで退屈させられない作り。 キムの痛々しさが見ていて辛いが、観客が痛々しいと感じられるほど、キャラクター描写が上手くいっているということ。他のキャラクターも、行動原理に矛盾が無い。 この作品のテーマとしては、社会的にスティグマを負う環境(キムのように依存症治療施設・精神病院・刑務所など)から社会に復帰した際に、受け入れる側・当人がどれだけ苦労するか、というところかなーと。 社会的な受け入れられやすさとしては、日本より進んでいる国が多いと思うが(前科者でも普通に仕事に就けたり)個人の感情としては、世界共通で難しいんだろうな…と。 受け入れる側は心配して過保護・過干渉になったりしてしまうだろうし、戻ってきた当人にも負い目があるから自意識過剰に反応してしまう… お互い、愛情や反省の気持ちがあるのに、深いところまでいかずに表面の段階で衝突してしまう…。 このようなことを考えさせられた、人間ドラマとして秀逸な作品。 【Sugarbetter】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-29 20:14:13) 24.《ネタバレ》 全篇ホームビデオ風の手持ちカメラ映像で通すというスタイルはまるでソダーバーグみたい、名匠J・デミにもこんな映画青年的な趣向があったんですね。俗にいう疑似ドキュメンタリーの手法とは異なり主観的な視点では撮られてなく、ホームビデオ風の映像がレイチェル一家を客観的かつドライに見つめることに成功しています。この映画は一家族の結婚式というミクロなイベントを描くだけでなく、アメリカ社会の縮図をそこに反映させているところが面白い。レイチェル一家は家族の名前やファーストネームからユダヤ系であることが判ります。正統的なユダヤ教徒には異教徒との結婚はタブーなのに、レイチェルの花婿は黒人で家族はなんの違和感もなく彼とそのファミリーを受け入れています。式も教会ではなく自宅で行ない、そして式次第には宗教色がまったくない。招待された友人たちはアジア系も交じる人種のバラエティみたいなもので、パーティで演奏される音楽やダンスもエスニック色が濃厚。このある意味不思議な人たちのフレンドリーな関係は、レイチェル一家のギクシャクした人間関係とは好対照をなしています。A・ハサウェイの精神的に不安定なキムは好演で、身勝手な女を演じさせたらピカイチのD・ウィンガーの娘だというのも実に説得力があるキャスティングでした。 施設に帰るキムを見送って部屋に戻ったレイチェルが、「やっと厄介者が消えてくれた」とほっとした感じで背伸びを見せるラストシーンはなかなか秀逸です。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-25 18:47:54) 23.《ネタバレ》 キムの痛々しい暴走っぷりも分かるけれど、問題を抱えた兄弟に周囲がかかりきりで、手がかからないいい子だったからこそ放置され、ずっと寂しい思いをしてきたレイチェルの気持ちもよく分かる。そういう積年の恨みがあるからこそ「自分の結婚式ぐらい、私を第一にしてよ!」と思うのは当然だろうと思うと、レイチェルが意地悪姉さんにはとても思えなかった。そしてこの姉妹をそうした不幸な関係に貶めた要因は、どうやら身勝手な実の母親にあるということを、さりげなく示唆している。ひと癖もふた癖もある女達に囲まれて、優しいけれど不器用なお父さんの孤軍奮闘が切ない。とまあテーマは良かったんだけど不必要にダラダラと長いパーティ描写のせいでもう一度観たいと思えないところが残念。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-26 15:13:58) 22.《ネタバレ》 アメリカではいかにドラッグが社会問題かということがわかる定期的に流行するドラッグ系のシリアスドラマ。薬物に手を出すという自業自得さに、自らの弟を過失で殺し、KYな上に逆ギレし自分の意見ばかり主張する傲慢女など日本の感覚ではどんな理由があろうと受け入れられるわけがなく結婚式に出席していることは異質だ。一方で家族「間だけは」この映画よりもう少し暖かいだろう。その文化的な差異にかなりの違和感とイライラを感じさせられるが、文化的差異には目をつぶりもっと普遍的な観念でこの映画の主題を見つめるとすれば、その内容は決して悪くはない。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-12 19:29:37) ★21.僕がまだメンタルの不調に陥る人がいるということを知らない思春期の頃に観たら、こんなに良い点はつけられなかっただろう。 アン・ハサウェイ演じるキムは薬物中毒から精神を病んで入院しているが、姉のレイチェルの結婚式に出席するために一時退院して家に戻ってくる。しかし、帰ってきた実家にはレイチェルの結婚式をプロデュースするために、たくさんの友人が宿泊しており、彼女の心は休まることが無かった。また、彼女が精神を病むに至った「事件」も家族に影を落しており、次第に彼女は追い詰められていく。 タイトルとは異なり、キムがこの映画の主人公なのだが、ストーリーの中心に配置されているのは、あくまでも「Rachel getting married」つまり「結婚するレイチェル」なのだ。この原題の付け方からもキムの満たされない思いが伝わってくるようで、実に上手である。優等生の姉と常に比較され、精神を病むに至ったキムの哀しさは理解できる。そして彼女の傍目にも見苦しい劣等感とその裏返しである自己顕示欲にはただ悲痛な思いが増すのみである。持てる者と持たざる者。両者のどうしようもない心の懸隔とそれでも僅かにそれをつなぎとめる家族の絆。ヒリヒリする緊張感は最後まで途切れることは無い。潮が満ち引きを繰り返すように、一つの家族の思いは繋がり合い、その直後には断絶し、その様子が延々と繰り返される。エンターテイメント性は決して高くは無いが、考えさせられる良い映画だった。ちょっと先日鑑賞した「光のほうへ」を思い出した。 ただし、手持ちカメラによる撮影で臨場感を出そうとする監督の試みは理解できるものの、常に揺れ動くカメラは観ていて少しつらかった。悪い試みではないと思うが、2つのカメラを使い分けたほうがもっと良かったような気がする。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-27 23:38:11) 20.《ネタバレ》 簡単に言うと米版「ホームドラマ」。ただ日本モノと違うところは感情の起伏の激しさか。結局何も解決せずにエンディング。でも現実はそんなところだろう。親父さんに一番同情出来た。女はみんなめんどくさいなあ。ドキュメンタリータッチのカメラワークと音楽に感心。でも良い映画でした。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-04-22 23:26:33) 19.号泣。 家族ってこういう感じです。まさに。 対極は『サマーウォーズ』でしょうか? こっちの人は無理かも。 なので全然,人にはお勧めしません。 が、個人的にツボったのでこの点。 【Pecco】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-03-21 00:54:45) 18.アンハサ(と略すかどうかは知りませんが)の渾身の演技でしょうか、イメチェンをかけての作品のように思えます。どんなに憎しみ合ってても血のつながった姉妹はいがみ合った後は慰め合ったり、でもまたその繰り返しだったり、父と母の子供たちに対する愛の形が違っていたのでしょうね。。みなさんおっしゃるようにデブラ・ウィンガーの存在が大きい。「愛と追憶の・・・」の母親像とは真反対のような母親も難なくこなしている感じ、さすがでした。それにしても、離婚しても両親それぞれがなんとリッチなこと、お庭ひろ!おうちすご!と思ってしまいました。蛇足でした。。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-09 07:44:31) 17.《ネタバレ》 ライザ・ミネリに魅力を感じない私は、アン・ハサウェイも観たいと思える女優じゃないです、なので彼女の主演映画を初めて観ました。 血のつながった親子であるのに、この親子は冠婚葬祭でもなければ顔を合わすことのない親子で、その結婚式に集まった人々、料理、衣装などなど、良く言えば異文化の融合なんだろうけど、こういったことを全ての人々が当たり前のように受け入れている様が、本作ではなぜか私にはかえって不自然に感じてしまいました、私の頭が硬いのかもしれません。 「なぜ、キムが薬物依存になったのか」異文化に理解を示すことよりこっちが重要なのにこの両親はそれがわかってないし、真剣にどうにかしたいと思っているのかもわからい印象を受けた。その場限りの理解は容易なのです。 そして変わらなければいけないのはキムだけではないはずです。 どうやら母親は娘二人をおいて家を出たらしい、逃げ出したわけです。そして両親ともに再婚している、父親は食洗機に皿をセットする技術には自信があるらしいけど、父親の強さ頼もしさといった威厳はない、母親は義理は果たすがそれ以上のことはしたくなさそうだ。息子の死は、不安定で薬物依存の娘に子守を任せた親に全責任があります、でもこの両親はそれを素直に受け止められない人たちと感じた。 自分が娘であること、妹であることを確認したい必死さ、キムのあのスピーチに美容院での黒人とか、時と場所などおかまいなしに自分を語ることが見ていて痛々しかったです。 ところで花嫁と妊婦っていうのはやっぱり最強だわね、それにしてもこんなめんどくさい結婚式、気が滅入りました。レイチェルの女友達のエマだったかな?親友かなにかしらないけど、なんかすごく印象悪かったです。 登場人物の誰にも肩入れ、感情移入することなく非常に客観的に観られました。原因も結果もこれといって明確にはなく、淡々と成り行きを観せて観ている者に色々考えさせる映画でした。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-18 10:39:09) 16.薬によって心神不安定な妹を持った姉の結婚式の様子を全編を通してまるで親類の記録ビデオを見せられているようなドキュメンタリー・タッチで描かれて大変に楽しいひと時を味わえました。あのデヴラ・ウィンガーが嫁ぐ娘のお母さん役をやっていたのも只の他人の家のセレモニーとは思えない一つの要因かと思います。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-01 23:56:45) 15.《ネタバレ》 平成23年8月1日全面改訂 じっくり落ち着いて見たら、素晴らしい映画だった。過去の悲劇から立ち直れない家族同士のすれ違う気持ち、それでいて切り離せない家族の絆。特に交通事故でボロボロになって帰ってきた妹を姉が風呂で洗ってあげるシーンに泪が。ハサウェイはどんなにしても美人! ただ、アメリカ映画見ていつも思うのだけれど、「薬物」があまりに日常的、ありふれたもののように扱われてて、日本人には違和感が。日本人の感覚からすれば、少女が中毒になるほど薬物を入手できたこと自体が最大の悲劇の原因なんだが、それはアメリカ人にとっては、あえて言及する必要がないほど日常的なことなのか? 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-12 10:04:09) 14.《ネタバレ》 キムは空気読めなかったり、感情を抑えられなかったりで、本当に痛い奴なのだが、レイチェルの冷たい態度も見ていてつらかった… やはりキム目線に立ってしまったようだ。この二人はきっかけこそあったが、簡単に普通の姉妹に戻る。血の繋がった姉妹だから言葉も時間も要らないって訳なのか? 正直、パーティの様子をだらだら見せるくらいなら、姉妹の和解にもっと時間を割いてほしいと思ったのだが、これも計算の内だったようだ。すべてはラスト→施設に戻るキムを見送った後のレイチェルの表情や仕草に尽きる。これは良い方にも悪い方にも捉える事ができる。ハッピーエンドともバッドエンドとも言えないラストは手持ちカメラ同様、リアルだった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-10 19:42:33)(良:1票) 13.手持ちカメラの揺れやぶつ切り編集はホームビデオを模している風でもあるが、何通りもの別アングルで適格なアップをとらえたホームビデオなど実際にあるはずもなく、生々しい緊張感と娯楽映画としての見やすさの両立がうまく成されていると思った。今回はデミお抱え撮影監督のタク・フジモトではなかったがデクラン・クインとのコンビもなかなかだ。様々な人種と様々な音楽を取り入れているのはデミ監督にとって今に始まったことではなく、例えば『フィラデルフィア』は明確に過ぎるにしても一見関係の無さそうな『サムシング・ワイルド』を見たって音楽ジャンルのごちゃ混ぜ感もさることながら主要人物に黒人が一人もいないにもかかわらず通りを歩く人や出会う店員はまるでスパイク・リーの映画と見紛うごとくに、ことごとく黒人だったりする。そしてデミは(いろんな意味で)種の異なる人たちが出会いぶつかり化学反応を起こす様を描き続けてきた監督と言っても過言ではない(『羊たちの沈黙』だってそうだ。)。その化学反応を家族内で描いたのがこの作品。異人種でも異文化でもないのに、しかも愛し合っているのにそこには頑なな壁があり溝があり殻がある。人種を超えた結婚と宴という現代の幸福と、家族の再生がしにくい現状という現代の悲劇を同時に描いてみせたデミの意欲作。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-12 16:28:15) 12.《ネタバレ》 精神的に不安定な女性と家族との関係を率直に捉えた映画。女性に対する家族それぞれの向き合い方が丁寧に描かれています。当たり障りなく普通に接しようという父親、勝手な行動に素直に不満をぶつける姉、関わりたくないような素振りを見せる母親。それぞれの行動から見えてくるのは、「家族」という切っても切れない関係。息子の死という暗い過去が背景にあることが後半に明らかになりますが、そういった過去があるかないかに関わらず普遍的なテーマなのではないでしょうか。 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-30 23:28:54)
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