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ディア・ドクター

Dear Doctor
2009年【日】 上映時間:127分
ドラマコメディ医学もの
[ディアドクター]
新規登録(2009-06-20)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-03-11)【イニシャルK】さん
公開開始日(2009-06-27)


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監督西川美和
キャスト笑福亭鶴瓶(男優)伊野治
瑛太(男優)相馬啓介
香川照之(男優)斎門正芳
井川遥(女優)鳥飼りつ子
余貴美子(女優)大竹朱美
松重豊(男優)波多野行成巡査部長
岩松了(男優)岡安嘉文警部補
笹野高史(男優)曽根登喜男
キムラ緑子(女優)迫田圭子
奥野匡(男優)山岡辰夫
高橋昌也〔男優・1930年生〕(男優)高畑弘三
中村勘三郎(十八代目)(男優)勅使河原恭平
八千草薫(女優)鳥飼かづ子
冷泉公裕(男優)
河原さぶ(男優)
安藤玉恵(女優)
星美智子(女優)
五頭岳夫(男優)
原作西川美和原案小説「きのうの神さま」(ポプラ社刊)
脚本西川美和
音楽佐々木次彦(音楽プロデューサー)
撮影柳島克己
製作バンダイビジュアル(「Dear Doctor」製作委員会)
電通(「Dear Doctor」製作委員会)
テレビマンユニオン(「Dear Doctor」製作委員会)
松竹ブロードキャスティング(「Dear Doctor」製作委員会)
配給アスミック・エース
美術三ツ松けいこ
衣装黒澤和子(衣裳デザイン)
編集宮島竜治
録音白取貢
加藤大和
照明尾下栄治
あらすじ
田舎の村の診療所の医師、伊野治の行方が分からなくなった。村人たちは警察に捜索を依頼する。最初は「事件性はない」として、あまり乗り気ではなかった刑事たちだったが・・。

コウモリ】さん(2013-03-14)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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55.《ネタバレ》 主人公の伊野は、技術の面でも知識の面でも名医でもなんでもなく、おそらく単に「なりゆき」でやってるうちに僻地の診療所から抜け出せなくなってしまった中年男。この映画では、彼がそうせざるを得なくなってしままった状況が、若い研修医の目を通して描かれる。しかしその研修医すら彼を追い詰め、集合的な嘘を作り上げる側にまわってしまう。その共犯意識ゆえに、みな失踪後は彼を突き放す。西川監督は、前作『ゆれる』同様、個々人の思い込みとフィクションが作り上げる「共同体」を描くのが、本当にうまい。そして、賛否あるラストは、最後の最後に主人公が獲得した「自由」を描いたという点では、それなりに意味がある(そのために、彼自身、自分の「親」の呪縛からも解き放たれなくてはならなかった)。ただ、やはり説明過多な印象。刑事さん、それは言わなくても、ちゃんと映像が語ってるよ、っていうシーンがちらほらありました。 ころりさんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-02-11 16:32:58)(良:1票)

54.《ネタバレ》 何で平坦で面白みがないんだろうと思いながら見ていたのですが、一番の問題は、視点がぶれまくっていることではないか。若手医師や刑事という狂言回しの役を準備していながら、場面によって都合の良いように軸足が鶴瓶本人に飛んだり、患者に飛んだり、村人に飛んだりする。結果、ドラマ性やスリリングさを欠くことにもなれば、人物の背景が浅くなることにもなってしまっている。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-12 00:48:39)

53.けっこう堪能できました。この監督さんには今後も期待したいところ。しかし、展開はややダラダラで、心象表現もやや曖昧。主要な登場人物たちが黙ったまま大写しになるシーンが何回かありましたが、何を言わんとしているのか、いま一つ掴めないことも多々。それから冒頭と最後にあった、瑛太が田んぼの中で一心不乱に何かを探すシーンですが、あれって何してたんですかね。
それはともかく、他の方も指摘されていますが、私も「ブラックジャック」の「古和医院」を思い出しました。遠い昔に読んだのに、しかもけっして派手な作品ではないのに、ブラックジャックの意地悪で温かいセリフまで鮮明に蘇ってついウルウル。鶴瓶のしょーもない逃走劇を眺めながら、やっぱり手塚治虫ってすごいなぁと、あらためて感じた次第です。 眉山さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-10 23:26:38)

52.2012.09/07 鑑賞。このような話に近い話題が新聞にあったような気がする。でも全てが思いの逆になってゆく様が秀逸。神様以上の医者が役たたずの偽医者、命をかけて村民を守り助ける医者が一番村を逃げ出したい人間。よく練れた脚本、人間の機微が面白い。ラストは私好みではない。 ご自由さんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-08 13:01:09)

51.《ネタバレ》 鶴瓶演じる伊野がニセ医者だったことは、あれだけ露出があると知ってて見ました。どこでニセ医者であるかが周囲にバレ、破綻するかが見モノでしたが時間軸のズラシがストーリーの当初混乱をもたらし、それに意図があったにしても腑に落ちなかった。いまいちだった。鶴瓶の演技はこの手のキャラにハマるのか(山田洋次の『おとうと』然り)重厚で楽しい。八千草薫のかわいらしさと相性よかった。(この辺も『おとうと』の吉永小百合と被る)瑛太も小生意気さと、若さ故の軽さと冷たさが心地よい。井川遥はよくわからなかった。もうすこし西川マジックが見たかった。美しさも中途半端で田舎モノと都会モノの違いをもっと描いて欲しかったような....。そこを強く出さないのも意図なのか?でもなー他の要素では演出で目立たせるーみたいな構成もあったしなぁ。わからん。最後のオチはなんか救われた。日本で着々と進む『貧困』を浮かばせた良作です。 reitengoさん [DVD(邦画)] 7点(2012-07-14 23:29:43)

50.《ネタバレ》 「その嘘は、罪ですか。」が内容を言い表している。過疎地の無医村における偽医者、その嘘を皆で真実にしつつ、土壇場になったら手のひらを返す村人たち。偽物であり、自分とは関わりのないことだと言い張りつつも、全否定はせずにどこかでその意義を皆が認めている。そうしたギリギリの難しい問題をこの映画ではまさに投げかける。

■なぜ釣瓶が偽医者になろうと思ったか。当人は「撃たれたから返し、を繰り返していただけ」と瑛太に語り、香川照之はわざと倒れそうになって警官が手を差し伸べたところに「なぜあなたは手を差し伸べたのか。自分を愛しているからではないですよね。それと同じだ」という。最初の動機は楽な金もうけも多少はあったのかもしれないが、来てみると全く違ったのであろう。そこは最終的には観る者に投げられたままだ。

■八千代薫、井川遥母子の関係は非常にうまい。全体として皆素晴らしい中でこの二人の演技は際立っている。井川が泣くのをこらえるシーンは名演。 θさん [DVD(邦画)] 9点(2012-05-05 00:49:14)

49.《ネタバレ》 公開時にレビューやあらすじをザックリ読んでた頃に思い描いた想像が、冒頭から裏切られて、ちょっとビックリ。何か変だけどニセ医者なの? どうなの?というハラハラを、あの若い医者と一緒に味わえるのだろうとばかり思っていたのです。あっら~。私はそのほうが面白いと思うけどなあ。そういう当たり前すぎる展開を嫌う監督さんなんでしょうかね。だけど、そういう作り方のほうが、観客はのめりこんで観ることができる気がするんだけど。ハナっからニセ医者と決まってるんじゃ、あとはバレてるの? いつバレるの?というハラハラしかない。私は、自分が想像したような、ねえどっちなの?どっち?というハラハラを時系列通りに味わいたかったなあ。前半、観客をそういうふうに翻弄したあげくに、気胸の施術シーンがあったり(そうなると、余貴美子の演技も逆にもっと抑え気味になってさらに生かされたのでは?・・てか、余さんほどの演技力の人の、そういうシーンこそ、見てみたかった!)、八千草の家での大葉を刻むシーンにつながったほうが、映画的スリリングは増したのでは、と思います。とはいえ、この作品は「ゆれる」よりは好みだったし、洗練されてきている感じがしました。CSでこの監督のインタビューが放送されたときの人柄が好印象だったし、邦画では貴重な実力派女性監督だから、これからもパワフルに活躍してほしいです。 おばちゃんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-03 14:05:27)

48.《ネタバレ》 人間ドラマの最高傑作です。半分は高齢者という過疎化が進んだ地に住む伊野という医者の優しさや苦悩を描いています。笑福亭鶴瓶はだだのエロおじさん(なんと失礼な…)とばかり思っていた私ですが、まさかこんな素晴らしい役者だとは思いませんでした。それを引き出した西川美和監督の手腕恐るべしです。ただ個人的には井川遥さんの涙をこらえる演技が一番素晴らしかったです。 nyarameroさん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-01 12:06:14)

47.《ネタバレ》 医者という職業は人の命を預かるのだから、他の仕事より時間をかけて仕込まれる。学費も高い。それを考えると資格を持たない者が医療に携わるなんてありえない。万一のことが起こったときには「殺人罪」だろう。でも、本作のロケーションが必要としている医者の資質って、ブラック・ジャックじゃ無いことも確かだ。資格のある者が彼のようにできれば一番良いのだが、本作は行政に直訴しているのではなく、あの偽医者をあなたはどう思うか、という映画なんだよね。彼は正直だった。瑛太に言った台詞に嘘は無いと思う。実弾が飛んで来て打ち返している間にそうなってしまった。だから、彼には医師としての強い使命感があった訳ではない。気胸の空気を抜く為に胸に針を刺したときなどは、怖くて逃げようとしていたものね。でも、そこでは逃げずに母娘の最後の時間を作るために逃げた。とてもヒューマンなトンズラでした。違法行為だと否定するのは簡単だけど、一概に否定しにくい。ということで、この作品に対する姿勢はとても難しい。確実に言えるのは、自分が世話になっている医者が偽者だと分かったら私はたぶん怒るけど、偽者と知らずに処方された薬で病気を治していたら感謝しているってこと。これはそういう映画だ。すでにご指摘の方もいらっしゃいますが、「ブラック・ジャック」にソックリな話があります。そちらは年配の偽医者が正規の医者になるために医学部に入学するシーンで終わっていました。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-01-14 00:33:07)(良:1票)

46.《ネタバレ》 伊野は間違いなく悪徳なニセ医師であり、やったことは許される事ではない。
しかし、自分の足で診療所にこれない人達のもとに自ら出向き診療を行っていたことも、彼に影響されて再び村に戻ると相馬が決意したことも、伊野のことを神の様に村人たちが崇めることでその地域の医療が成り立っていたのも事実である。そして、ニセ医者だと分かった途端、「そういえば…」と言い、手のひらを返したように彼を貶める村人がいたことも事実である。
綺麗事だけでは語ることの出来ない僻地医療の現状や村社会の暗部、善悪が曖昧で不確定な存在である人間を絶妙な距離感を保ちながら表現出来ていたような気がします。
ちゃじじさん [DVD(邦画)] 7点(2011-10-22 00:11:09)

45.主役がタレントさんでも、演技がうまくて役柄に合ってれば別に構わないのだが、
彼はバラエティ・タレントとしてのイメージが強すぎて、やっぱり微妙といえば微妙。
お話は、ブラック・ジャックの「古和医院」というエピソードに似ているね。
あちらは前向きなラストも含め、うまくまとまっていて、とても好きなお話なんだけど、
ストーリー全般において、2時間越えの映画が20頁余りの読切漫画より劣っていたのでは、
さすがに物足りなさを感じてしまう。主役の描写はあくまでぼんやりと、
周りの視点から徐々に彼のキャラを浮き彫りにさせていく手法は、
途中で飽きさせない工夫がされていて面白いんだけど、鶴瓶側の心情描写がほとんどないので、
ドラマとしての内容が薄く、ラストも鶴瓶のキャラに頼りすぎという印象を持ってしまった。
彼を知らない外国の人が鑑賞した場合、果たしてこの映画を理解できるのかな?
ベタベタな人情劇を見せられるよりは、全然良かったけどね。 MAHITOさん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-24 14:09:41)


44.《ネタバレ》 邦画につきもののテンポの鈍さには少し辟易したが、登場人物の心の内を推し量る面白さが味わえる良質な映画だった。きれいごとになるのを避けながら、観客に過疎地の医療について思いを致させる力量には唸らされた。俳優陣もそれぞれの役割をきちんと把握して演技しており、丁寧な演出をうかがわせる。意味の無い風景等のシーンが挟み込まれている(小津安二郎の影響?)が、「ゆれる」の時よりもそれが自然な感じがした。
伊野はおそらく金と情に流されてふらふらと診療所に入ってしまっただけの偽医者であり、はっきりとしたポリシーを持って医療に携わるような人間ではなかった。つまらない人間であるはずの伊野に不思議な魅力を与えた鶴瓶の演技は見事だ。落語家出身だけに、ともすれば演技のアクが強くなりがちだと思うが、適度に抑制された演技で複雑な内面を持つ伊野を好く演じていた。脇を固めるその他の俳優の演技もよかった。
印象に残ったシーンは伊野と相馬(瑛太)の終盤のやり取り、斎門(香川照之)や大竹(余貴美子)の刑事による取調べのシーンなど。登場人物それぞれに見せ場が用意されていて構成の妙が光る。
伊野失踪後の登場人物それぞれの反応を映すシーンも自然かつ皮肉が利いていて面白い。伊野を信用したことを認めまいと躍起になったり、責任転嫁したりで、その見苦しさが人間らしく味わい深いと感じた。ただし、伊野が失踪後に再登場する一連のシーンは不要だ。行方は杳として知れず。それだけのほうが余韻が楽しめたと思う。
枕流さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-22 23:35:30)

43.《ネタバレ》 本当に良いお医者さんだったんだろうか。私にはすごい無責任な人に見えてしまった。彼がいなくなって、よかった。 parabenさん [DVD(邦画)] 4点(2011-06-15 08:50:56)

42.少子高齢化、過疎、僻地医療などの日本が抱える社会問題を凝縮した内容になっており、社会派ドラマとして見応え十分だ。ただし、エンディングだけは納得いかないが・・・
鶴瓶さんって、意外に良い役者なんだね。(キャスティングの勝利かな?) あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-10 01:08:14)

41.西川監督が好きなので見たが… 私が鶴瓶、松重、岩松の演技が嫌いなのがよくわかった 香川照之も少しクドイ マーガレット81さん [DVD(邦画)] 4点(2011-04-23 16:35:57)

40.「その嘘は、罪ですか」 テーマはまさにこのフレーズそのもの。だが西川監督らしい何とも簡単に呑み込むことのできない演出が随所に散りばめられている。個人的に取ってつけたようなあのラストシーンは好きになれなかった。
鶴瓶をはじめ、主要キャスト全員の演技はとても素晴らしく、中でも余貴美子の自然な演技にはとても感心させられるものがあった。 おーるさん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-05 20:41:11)

39.人情映画とミステリーの混合って感じで面白かったです。最後はちょっと消化不良だけど のははすひさん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-28 00:39:09)

38.《ネタバレ》 同質的であることを前面に押し出す芸風の鶴瓶ももちろん、何を考えているかわからないような他者である。このキャスティングがいい。ところで、見終わったときはかなりいい感じだったが、日が経つと印象が薄れていく。 ひと3さん [映画館(邦画)] 6点(2011-03-20 23:32:00)

37.高齢化が進む村にとある一人の医者が居た。笑福亭鶴瓶演ずる村唯一の医者は村の中でも心の寄り処とされ、周囲の人たちからは全幅の信頼を置かれている。ただそんな彼がある日を境に突然村から失踪してしまう。鶴瓶演ずる医者の人となりを振り返りながら、失踪事件の真相を追っていくという内容で、サスペンス映画としてはかなり良質な仕上がり。僻地医療というテーマも社会性があって見応えは十分。 カイル・枕クランさん [映画館(邦画)] 8点(2011-03-13 23:15:29)

36.《ネタバレ》 鶴瓶の演技…とてもいい味。是枝監督にも似た心理描写の上手さが光っていた。やはり、ラストに少し首を傾げたくなる点以外はとても楽しめた。 なこちんさん [DVD(邦画)] 7点(2011-02-10 16:22:31)

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【点数情報】

Review人数 75人
平均点数 7.05点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
311.33% line
434.00% line
579.33% line
61114.67% line
72533.33% line
81621.33% line
91013.33% line
1022.67% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.33点 Review3人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review2人

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