みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
17. ちょっと疲れました。予備知識はあったほうがいいですね。 【海牛大夫】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-05-21 21:16:15) 16.《ネタバレ》 反対派に賛成票を投じさせるためどんな努力をしたのか、そういう期待を込めて見ていたのに、政治的な戦略によって票を得たという結果に、驚き、がっかりしてしまいました。感動もなければ、熱意も伝わりません。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-05-17 20:56:40) 15.《ネタバレ》 リンカーンが結局どういう人物だったのか今ひとつ感じとれなかった。奴隷解放宣言後の法案を通すための政治工作の話が主体で話の展開が地味でした。 【しっぽり】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-05-15 14:37:43) 14.《ネタバレ》 奴隷解放の下院成立にフォーカスした映画だったんですね・・CMだけの予備知識で観たので南北戦争全体が描かれるのかと思っていました。 それなりに見応えはありましたが、民主党と共和党の立ち位置が現在とは違い??としばらく混乱しました。 法案成立に向けてのリンカーンの執念が描かれていましたが、何故そこまで?という動機などには触れられていないので日本人が観ると完全には理解できないようにも思えました。 最初の歴史背景の説明はスピルバーグじゃなく池上彰ならわかりやすかったかも?(笑) 【東京ロッキー】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-05-09 18:52:15) 13.映画を見るまでのリンカーンについての知識と言えば、子どもの頃読んだ偉人伝のみ。独学で苦労して弁護士になり、大統領になって・・・という世界。だが映画は晩年も晩年、暗殺された1965年の4ヶ月に集約され、奴隷解放のための憲法修正がテーマとなる。だから国会での多数派工作がやたらと長い。映画を見るのも字幕を追うのが大変で、流れを理解するまでにはなかなかならなかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-05-07 17:38:52) 12.《ネタバレ》 観賞のハードルを上げてしまう様で申し訳無いのだが、本作を楽しむにはアメリカ近代史のおさらいは必須、そうしないと睡魔に襲われかねない。 ダニエル・デイ=ルイスの演技はアカデミー賞受賞も納得の熱演。 誰も動いている本物のリンカーンを見た事など無いのに、恐らく世界中の人が彼の演技を見て「本物のリンカーンが居る」と思った筈。 トミー・リー・ジョーンズが奴隷解放の法制化に熱心な事が判る終盤のシーンも良い。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-05-06 11:31:26) 11.《ネタバレ》 『ジョーズ』を映画館で見て以来、スピルバーグ大好きな私ですが今回は彼の作品で最も退屈した感じ。 だってリンカーンですよ。アメリカの昔の大統領で、ヒゲにシルクハットで、奴隷解放して、劇場で撃たれて死んじゃった、っていうのはみんなよく知ってる事じゃないですか。その誰でも知ってるリンカーンが、じゃあ、具体的に何をしたか、どう生きたか、その奥深いところを見せてくれるのかっていうと、必ずしも「それ以上」を見せてくれる映画ではなくて。 映画はほぼ対話シーンのみ。憲法の修正案が下院で可決される話が映画の本筋で、それ以前とそれ以降は少しだけ、その修正案の可決がどれだけ面白いモノなのか、っていうと・・・。 結果は判ってる、その結果に向って映画がどう走ってゆくのか、人がどう動いてゆくのか、そこがどうも面白味に欠けるんですよね。様々な要素が散りばめられてはいるのですが、まとまって大きな流れになってはゆかず、それぞれの事象が予め決まっている形に収まりました、みたいな状態で。 まあ、スピルバーグはドラマを撮ると途端に冴えなくなる、やたら間延びする、っていうのは昔からのパターンではあるのですが(今回の映画は『アミスタッド』から画的な見せ場を抜いたような代物で)。それは脚本や、早撮りでその分、雑なカメラでお馴染みヤヌス・カミンスキーや、ダラーっと凡庸な切り方、繋ぎ方でお馴染みマイケル・カーンの編集、そして今回やたらボヤけた印象のジョン・ウィリアムズの旋律のせいばかりではないかと。 対話シーンをタイトにダイナミックに撮るって事だってできたハズなんですが、スピルバーグって、それは毎度苦手な気がして、その苦手だけで構成されてるような映画、スピルバーグからケレン味抜いたら残るモノは少ないでしょうって。 ダニエル・デイ=ルイスは良い演技、だけどキャラ的にそんなに面白いと思えず(すぐに喩え話や笑い話ではぐらかしに持ってゆくの、あれがユーモラスというよりはイラつくおっさんって感じだったりして)、一方でトミー・リー・ジョーンズがいちいちおいしい見せ場をさらう儲け役という感じ。 アメリカが真の民主主義の道を歩む事になるきっかけの物語、というよりも、なんかアメリカ人ってわりと近年まで随分野蛮だったんだねぇ、って見終わってそんな印象を与えてしまうような映画だったように思えるのですが。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-05-05 23:49:06)(良:2票) 10.《ネタバレ》 今まで考えたことなかったけど、確かに権利を保証し実現するためには法律から変えないとダメなわけで、リンカーンが成し遂げたことがどれだけ偉大だったのかに改めて思い至りました。 そして、リンカーンの人物像の描き方が秀逸。 ダニエル・D・ルイスの熱演もあり、実際はどうかはわからないけど、本当にこういう人だったんだろうなと思えました。 普段は寛大で穏やで、逸話や小話で人々を笑わせたりするけど、いざという時の決断力と意志の固さ、時には側近さえも欺くしたたかさ。 家庭内では問題を抱えてる一人の夫であり父親。 魅力的な人物像でした。 妻役のサリー・フィールドも素晴らしかった。何を演じても上手いです。 頭が良くて毅然とした態度で夫を支えてる賢妻と、息子を亡くした痛みから立ち直れない弱い母親の両面を上手く見せていました。 トミー・L・ジョーンズも、偏屈で敵だらけの頑固老人を演じてて良かったです。 修正案可決のためには欠かせない人物であり、彼が何故人間の平等を唱えているのかが終盤明らかになりしみじみしました。 ショックだったのは、ロビイスト役のジェームズ・スペイダー。 最初見たとき、どうかスペイダーではありませんように、と願ったのですが本人でした。 美しかった面影はどこへ・・・。 それにしても、今のアメリカ大統領を、リンカーンの時代の奴隷制度支持者たちが見たらどう思うでしょうか。 【nanapino】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-05-05 14:00:50) ★9.《ネタバレ》 約10ヶ月ぶり2度目観賞。晩年のエイブラハム・リンカーン大統領、奴隷解放を懸けて奔走する信念のドラマ。戦争の裏で展開する政治トークが中心で引き込まれませんでした。終盤の憲法修正案下院評決は息詰まる投票戦、勝ち得た“自由”に歓喜。そして悲劇の最期。希有の偉人を熱演するのはダニエル=デイ・ルイス、容姿をよく似せて魂が乗り移ったかのような迫力ある演技で米アカデミー主演男優賞受賞。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-05-01 01:37:09) 8.窓の明かりや、室内ランプ、蝋燭、街頭を光源として点在させる審美的画面の連続に、 採決の瞬間にはおそらく溢れる光が主人公を包むのだろうと予想がつくし、 これらの小さな炎は例によってどこかで人物と重なり合うだろうと 思いながら見ていると、 臨終シーンのダニエル・D=ルイスに重なった蝋燭の炎が大きくオーヴァーラップして 演説シーンの群衆に繋がり、誰でもがそれとわかる意味性を帯びるという具合だ。 強められたメッセージとたちの悪い審美主義が画面をスタティックに固定し、 中心化させている。 議場を出ていくトミー・L・ジョーンズや、 血の滴り落ちる荷車を追うジョセフ・G=レヴィットの歩み、 あるいは様々なニュアンスを含む「帽子を取る」というアクションの反復が 時折その固定化を阻む動きを見せるが、 総体としてはダイアログと顔芸に重きを置くという意味で、テレビ的である。 そして、困ったことにその権謀術策の駆け引き自体に映画的スリルを欠いており、 ドラマは平板だ。 主人公の来歴についてもフラッシュバック等を用いず現在進行形を貫く試みは潔いが。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2013-05-01 01:06:38) 7.運命の投票が行われている議会の喧騒をよそに、“彼”は我が子を懐に抱え一緒に昆虫図鑑を読んでいる。 端から見ると、気が気でない心情を紛らわしているようにも見えるけれど、きっとその時彼は、本当に息子と図鑑の中の虫たちのことしか頭になかったと思う。 常に自分の目の前に置かれた物事に心血を注ぎ続けた人。エイブラハム・リンカーンとは、たぶんそういう人だったのだろう。 この映画を観て何よりも驚いたのは、「奴隷制度の撤廃」が成されたのは、奴隷制度を絶対的な違法と定める合衆国憲法修正第13条が、可決成立されたからに他ならないということ。 英雄的な大統領が「奴隷解放宣言」をしても、「自由」を謳う北軍が優勢に戦局を進めていても、憲法が改正されなければ、奴隷制度の完全撤廃には至らなかったであろう事実。 そして、この映画は、憲法改正を成さなければ、人種差別の根本は民衆から消え去る事無く残り続けるだろうことを見抜き、何としてでも憲法改正を推し進めた「偉大な政治家」の姿を描いていた。 そこには、“リンカーン”という固有名詞に対して人々がイメージするであろう聖人的な人物像は無く、時には「俺は合衆国大統領だ!」となりふり構わず最大権力を振りかざしてでも、己の信念を貫き通そうとする等身大の男の姿があった。 米国史に明るくないので、この映画の時代背景に具体的なイメージが付随しないのは残念に思った。せめて南北戦争の流れくらいは把握しておけば、もっとこの映画に登場する人物たちの一挙手一言動に感動できたかもしれない。 ただそうでもなくても、この映画が伝えるリンカーンという政治家が成した功績の重さと、彼の人間的な感情は充分過ぎる程に伝わってきた。 監督と主演俳優の功績はもちろん大きいが、この映画に携わった誰一人として手を抜いてないであろうことがびしびしと伝わってくることこそが最も素晴らしいことだと思う。 先だって観た「ジャンゴ 繋がれざる者」に続き、米国史における奴隷制度の実情を垣間見て、気持ちが悪いくらいの嫌悪感を感じ続けた。 そこに映し出された人間の残虐性は、決して米国に限ったことではなく、世界中の歴史の中で繰り返されてきたことであろうことに、更に虫唾が走る思いになる。 しかし、そう思えるということは、幾分なりとも世界が良い方向へ変わってきていることの証明でもあろう。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-04-29 23:13:47)(良:1票) 6.《ネタバレ》 大変素晴らしい映画でした。巨匠になってなお、これだけ尖った主張の映画を作り続けるスピルバーグは本当に凄いとしか言えない。 基本的に派手なアクションは無く全編に渡って政治家達の舌戦が繰り広げられますが、まずこの会話劇が滅茶苦茶面白い!伏線も上手く貼っていて、ハイライトとなる修正第13条の決議当日とそれに至るまでの攻防はドキドキあり、驚きあり、笑いありで最高でした。黒人たちが当日に議事堂に入ってくる時にはホーキンス議員の顔芸のせいもあって思わずガッツポーズしちゃいました。そしてスティーヴンスが可決された修正第13条の原紙を手渡す相手がまた泣ける... リンカーンは奴隷解放を実現するために下院で修正第13条を可決させようとしますが、南軍が疲弊し南北戦争が思いの外に早く終わってしまう危険性が浮上する。使節団が和平を求めているとなると、修正第13条を可決する意味が民主党側には薄れてしまう。何とか可決に導こうとする為に主人公はありとあらゆる工作を張り巡らせる。でもそうなるとある葛藤が生じてくる。いくら平等を勝ち取るためとは言え、政治に工作が行われても良いのか?ということです。スピルバーグはそんな彼を主人公として、ヒーローとして描きました。何故なら平等という名のもとには全てが優先されるから。 ある人はラディカルな政治運動による統治は絶対に為させるべきでは無いと思うでしょうし、その考え自体も間違いでは無いです。というか答えなんて絶対に出ない。それでも"人種差別の根絶は全てに優先する"という考えを私は支持したい。最近、ヘイトスピーチが公然と行われ言論の自由を盾に逮捕すらされない日本という国に住んでいる自分にとって主人公は紛れもないヒーローでした。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-04-28 22:16:26)(良:1票) 5.《ネタバレ》 歴史の教科書でしか知らなかった人の横顔に触れた。そんな印象でした。 私は、リンカーンが率いる北軍が南北戦争に勝利して奴隷制度が無くなったと思っていたのだけど、そのあたりの認識が修正されました。これは鑑賞後にパンフレットで補完してもらった知識ですが、「奴隷解放宣言」自体は戦闘下の南軍にのみ適用される宣言だったらしい。つまり、北部の奴隷解放には触れておらず、南部も戦闘が終わったら元の状態に戻るということです。そのため、戦闘終結前に憲法で奴隷制度の廃絶を謳う必要があった。本作はその改憲議案を下院で可決させるためにリンカーンが取った行動をメインに描いています。 本作のストーリーはリンカーンを英雄扱いしていない。少なくとも彼が行ったことは聖人的なアクションとは言い難い。改憲議案の賛成票を得る為に、対立政党の議員に天下り先をチラつかせて買収したり、停戦交渉に訪れた南軍の特使を足止めしたり。また、家族内に不協和音があったことも描かれます。カメラはあくまで平坦に、スピルバーグらしくない大人しさで人物を捉え続けていました。そこから伝わって来るのは、生身の男のなりふり構っていられない必死さです。方位磁石の例え話が分かり易かった。指針はいつも進むべき方向を示してくれるが、その道程に立ちはだかる山河や湖沼までは表示しない。到達すべき目的地が明確なら、それらの障害は自力で排除するしかない。正に、そんなリンカーンを描いていたと思います。そして、決して聖人的な描き方ではないけれど、偉人だったと思わせるに十分な見せ方でもありました。 ダニエル・デイ=ルイスは上手かったです。仕草や喋り方がフィクションだとしても、成りきり度合いが深いので実物を見ている気になります。暗殺直前、やや猫背で夢遊病者のようにのそのそと歩み去る後姿が強く印象に残りました。 余談。こういう作品を観ると、私はいつも彼の国と自分の国を較べてしまいます。改憲云々の話では無く、リンカーンに相当するような人物が我国にはいたのだろうか、ということです。リンカーンの暗殺から3年後、日本は明治になりました。米国で民主主義と自由という概念にひとつの結論が出た頃、日本は富国強兵を近代化の指標として進み始めました。突飛ですが、日本は太平洋戦争でリンカーンの子孫に負けたんだなと思いました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-04-24 13:03:01)(良:1票) 4.《ネタバレ》 飛行機内で鑑賞。日本語吹き替えでした。 妻が言う「ポプラ社の偉人伝で、”しょうがぱん”を作っていた人」や「さくらの木を切った人」などの逸話はもちろん無く、ゲティスバーグの演説は兵士が言っているし、暗殺場面も無し。 見終わって、人に勧めるには「アメリカ近代史を勉強した方がいいよ」と言わざるを得ない内容。というか、民主主義の歴史かな。 2期目の大統領。南北戦争の終結と奴隷制度廃止への鉄鎚をふるうための憲法修正。それを2つとも実現させようと考えるリンカーン。 結構強引に推し進める大統領。ふりまわされる議員や大臣。亡くした子供の事で責める妻。特別扱いを嫌い軍隊に志願する息子。あどけない末息子との安らぎの時間。 昔の話では無く、命をかけて働いたおっちゃんの物語と考えれば、納得かな。 リンカーンの動画は無いですが、写真は結構残っています。 映画の中でも子供がガラス板写真を見ていましたよね?当時写真はありましたよ。 それから見てルイスはそっくりですね。演技も合わせてアカデミー賞は理解できます。 【亜輪蔵】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2013-04-23 13:31:08) 3.《ネタバレ》 う~ん、以下のことしか言えません。憲法96条改正を声高に叫んでる人たちは、この作品観てからにしてね。安直に自分たちの主張を通す方法に邁進するより、出来るだけ多くの人の納得の上に立つ合意が必要だと150年前の米国人は言ってるわけですよ。その後時間的余裕があったら「声をかくす人」観てね、青臭い物語だけど正論だから。そうそうトミー・リー・ジョーンズが演じたスティーヴン、もうけ役だよね。でもよかった。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-04-22 20:47:03) 2.リンカーンの映像や動画が残っているわけではないので、いくらダニエル・デイ・ルイスが似ているといわれても、正直判断のしようがない。が、この映画は、似ている似ていないはどうでもよく、ひたすらダニエルのモノローグが素晴らしい。ただ、それだけで映画全編を引っ張っている。スピルバーグも本作はずいぶん大人しい演出ぶりで、特に奇をてらったような場面はなかったように思います。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-04-20 19:36:35) 1.《ネタバレ》 リンカーン=奴隷解放した大統領位の知識しかないので歴史的整合性等は分かりません。 てっきり彼の生涯を描くかと思ったが、実際は南北戦争終結間近から奴隷制度廃止までの1ヶ月がメインで、エピローグ的に終戦とそして・・・。 ストーリーは歴史好きなら特段驚くような内容ではないと思うが、それを演出している技術がとてつもなく高く、それによって構成されたシーン全てが、本作を形作るのに必要不可欠なモノになっており、それが150分ギッチリ詰っており本当に無駄が無い。 特に印象に残っているのが中盤の電文を送る所で、通信士と技術者との会話を終えゆっくりと立ち去るリンカーン、この時動いているのは彼だけだが、しばらくして技術者がゆっくりと立ち上がりながら後姿を見送る。魅力的な会話やストーリー的にもターニングポイントになるシーンなので視聴者がしっかり余韻を楽しめつつ、僅かな『動』を入れることでリンカーンがただ歩いているだけで尺が変に伸びてるように感じさせない作りになっていた。 他の箇所でも適度な間やベストなカメラアングル操作、BGMの挿入等あらゆる演出能力を駆使してグイグイ物語に引き込まれていきました。 主演の演者さんも外見や演技はもちろん、喋り方や声質等細かい演技にいたるまで『寛大大らかながら熱く固い意志を持った男』と言う本作におけるリンカーンのイメージにベストマッチしていた。 総評 ド派手なアクションやCG等大金を掛ければある程度の人間でもできてしまう様なものではなく(それが悪いとは決して言いませんし才能が不要とも思いませんが)、本当に映画を撮る上で必要な『技術』のみ(しかもとてつもないハイレベル)で勝負してきた作品。 戦争シーンや露骨に感動させようとするシーンも無く、スピルバーグの『俺の大好きなリンカーンを知って!!』と言う炎の様な熱意が伝わってくる傑作でした。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-19 23:39:53)
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