みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
30.記憶と物質の関係について考えさせられた。「記憶は風に揺らぐ霧のようにゆっくりとその形を変え、形を変える度に薄らいでいった」にあるように、物質には記憶が付随するから、影のように付きまとうが、処分していけば気持ちの整理もある程度はできるし、スッキリもするんだろう。でも結局は孤独しか残らないのかもしれないけど。 【東京50km圏道路地図】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-01-25 13:09:39) 29.映画ではない、小説でもない。カメラワークレス、語りで、コマ割られた絵本のような紙芝居のような。ノルウェーの森より、こっちの方が好きだな。 【min】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-07 20:11:15) 28.《ネタバレ》 宮沢りえの不思議な存在感と映像と音楽の美しさだけが残りました。 なんかイッセー尾形の無駄遣いという気が・・・・。 ただこれDVDで自分ちで見る映画じゃないと思います。ミニシアターでまったり観るのがふさわしい映画。 【ぺーこ】さん [映画館(邦画)] 4点(2013-01-04 12:44:19) 27.《ネタバレ》 私、コレ、好き。すごく好き。 色が好き。音も好き。声が好き。 そして一番好きなのは、 彼女が、洋服を買いあさるところ。 ずーっと、足元を追っているキャメラ。 不穏な感じが、ドキドキする。 人生って、 ほんの少し気になっていた小さな一言を、 (すごく控えめにせよ)言ってしまった事で、 全てを失うってこともあるのね。 「口は災いの元」なんていうような、単純なお話では無いわね。 彼(トニー滝谷)は、孤独を理解することが出来て良かったと思う。 物心が付いた頃に既に「孤独」だった人は、孤独が当たり前すぎて、 「孤独」がどういうものなのか分からないのよ。 「孤独では無い」経験して初めて、「孤独」を感じ取れる。 それは、「孤独」を知らないよりは、ずっと良いわよ。つらいけど。 もと(独り)に戻っただけでも、「孤独では無い」経験があるか無いかでは 全然違うのよ。 最後に彼女を断ったように、寂しさから逃げないで、 それときっちり向き合って、生きていって欲しい。 【ジャスミン】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-01-07 22:34:46) 26.市川準が映画のコードを総動員して村上春樹作品の映像化を試みた、というような印象を持ちました。そして、かなり成功していると思います。原作は未読だけど、小説の中の文章をそのままシナリオに転用していると思える部分が多々あった。彼の文章を映像にすると、結果として限りなく詩的なエッセイに接近するようです。ストーリーらしきものが無く、シチュエーションの断片が積み上がる。それぞれのシチュエーションに登場人物がどのように感じたかは語られるが、「なぜ」そのように感じたかは語られない。ただ、そこからは哀しみや孤独だけが立ち昇ってくる。事象の表層から、特定の感情だけをすくい取り、まるで人は何かを失くすために生きているように見せる。それを繊細と感じる人もいれば、意味不明と憤る人もいるだろう。私は村上文学のテーマは「喪失感の描き分け」と思っていますが、本作からはそのエッセンスが十分に伝わってきました。通常の文法で映画を作るとこの味わいは得られない。本作が面白いかどうかは別にしても、私は拍手したいです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-02 15:27:05) 25.原作未読。予備知識なし。緩やかに流れる画面がトニーの幼少時からの歳月の過ぎ行く様と合致します。独りから二人に、そして独りに。感情の機微が滲み出るイッセー尾形の演技は見事。音楽は不要に思いました。 【The Grey Heron】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-11-16 22:41:10) 24.美しい映像と美しい音楽。そして中身はからっぽ。 原作も読んでいますが、印象も記憶も薄かったためどのくらい話を広げるのかと思いきや、広がりもせず訴えかけもこない内容に。そこがいい。観るタイミング、場所…色々な要素できっと観終わったあとの印象は変わると思う。僕自身、数年前に違うところで観たり、数年後に誰かと観たら0点の可能性だってある。とにかく、無心ですばらしい時間を過せました。グレーっぽい映像は本当に美しく完璧だと思います。 【はんにまる】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-05-20 00:45:38) 23.流石にこれは無いだろう…奇をてらって完全に失敗してる感じ。何の効果も生み出してないし。 【デフォルトモード】さん [DVD(字幕)] 0点(2009-01-23 20:19:00) 22.仮に画面を消して、音だけで聴いたとしても、一編のラジオドラマとして成立しないこともないぐらいの言葉による説明ぶり。ということは、一人前の映画とはいいがたいのだ、これは。ただ、淡いパステル画のような独特の雰囲気は捨てがたい。とはいえ、尺が短かすぎて、少々食い足りない。もっと映画として熟させれば名作になったかもしれない、残念な作品。 【goro】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-10-03 03:04:44) 21. イメージ映像付き朗読劇というか小説のPVという感じですね。ややもすると退屈になりがちな手法ではありますが、この作品は村上春樹の世界観と市川準の映像、坂本龍一の音楽が上手くマッチしていて観ていて心地良かったです。ただ、イッセー尾形の学生役はちょっと無理が・・・・・ 【TM】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-07-01 10:48:35) 20.《ネタバレ》 非常に残念な映画でした。原作のファンである私が見ていてもとても雰囲気が良く、満足してみていたのですが最後の最後でやっちゃいましたね。原作にはない妻の元恋人の出現とその短いやりとりのせいで原作の良さがぶち壊しでした。トニー滝谷にしても村上春樹にしてもあんな台詞と対応はしないでしょう。前半で8点、蛇足のせいで-5。前半が良かっただけに余計に残念です。 【kirie】さん [地上波(邦画)] 3点(2008-01-04 00:28:36) ★19.《ネタバレ》 延々と説明が続くだけで、話の趣旨をどこに持っていくんだろうと興味津々で観ていたのですが、「記憶」に於ける是非を表現したに過ぎない内容に不満が残る。 【カラバ侯爵】さん [地上波(邦画)] 4点(2008-01-03 22:19:57) 18.《ネタバレ》 イッセー尾形の学生時代の姿は微笑ましい。 【フッと猿死体】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-11-11 22:21:47) 17.予想していたよりは良くなかったです。 女性から観ればいい映画にうつるかもしれませんが、男性の私からしたら辛い映画です。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-10-10 20:04:18) 16.この映画には独特な雰囲気がある。空気感がある。観れば分かる。それを感じるだけでもすごく刺激的だ。普通の映画に比べておおすぎる朗読、すくなすぎる音、短すぎる上映時間。そういう比較が虚しく思えるほど、この映画は表現したいことのために表現できているという意味で完結している。映画の中でトニー滝谷の孤独が感じられたことで、僕は、孤独なのは僕だけじゃないと思えた。孤独なものどうしが逆説的に共感し合えるなんて素敵ではないか。 【wunderlich】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-29 22:08:43) 15.ああ、村上春樹はやっぱり照れ臭い。 【魚】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-04-20 03:05:42) 14.ときおり吹く風が浮遊感を醸し出していて良かった。 【michell】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-03-05 00:09:11) 13.とても静かな作品。抑揚は無いがシーンの切り替えはリズムがよく、短い時間も好感がもてる。イッセー尾形と宮沢りえは2人とも好きな俳優なのでよかったのかもしれない。まるで空に浮いているかのように美しい映像。坂を駆け上がってくる宮沢りえが印象的。秀作。 【カリプソ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-02-01 01:11:44) 12.《ネタバレ》 トニー滝谷の妻はいつも優美に服をまとっていた。彼女は元々洋服を買うのが好きであったが、ある時期を境にそれはまるで何かの中毒のように抑制が効かなくなってしまう。彼女は言う。「目の前に綺麗な服があると、私はそれを買わないわけにはいかないの」 孤独と恋の話である。トニーは彼女と出会う前、孤独であった。彼は彼女に恋をし、二人は結婚する。恋は孤独を安住の地から耐えがたい牢獄に変える。では、彼にとって結婚は安住の地となりえたのだろうか? トニーは彼女のことが好きであったが、彼女が服を買いすぎることが気がかりだった。実際にそのことが彼女を突然の死へと導いてしまう。 彼女は洋服を買うことを「ただただ単純に我慢ができなかった」 それは彼女の中の異質なものの発現であり、今ある状態に決して充足できない何かが、彼女の趣味であり可能性であった洋服をを過剰な渇望に変えてしまったのである。それは彼女にとって孤独と等値なのだろうか? トニーは結局、孤独に帰るのであるが、それはもう静かで穏やかな世界ではありえない。大きな欠落感であり、生暖かい闇の汁である。 ただ、映画で最後に(原作にはない直接的な表現としての)希望の光、ある種の共有感への予感が描かれている。トニーはひとりぼっちであるが、もう孤独ではいられないはずなのだ。このシーンは原作にはないが、悪くないと僕は思う。 映画。 多くの人が指摘するように、映画『トニー滝谷』は、小説の朗読と映像、音楽及び独白で綴られた作品であり、従来の(映画的と言われる)手法の映画とは趣きを異にする。ページを捲るように場面は展開し、単調な調べはその作品を小説それ以上にもそれ以下にもしない、そういう配慮のようにも思える。 僕はこの短編小説が好きなので、この作品も好きである。市川準の映像も小説世界にマッチしているし、宮沢りえの透明感溢れる存在感もよい。イッセー尾形は年を取り過ぎており、僕のトニー像にはいまいちフィットしないが、まぁそれなりの表情をみせる。 この映画で退屈することはまったくなかった。小説を読むように映画が展開するのだから、小説を楽しむように、この作品を楽しむことができるだろう。 【onomichi】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-01-27 01:18:47)(良:1票) (笑:1票) 11.村上春樹の創り出す世界観や空気の捕らえ方が素晴らしい。現実世界なんでしょうが現実味を帯びてないような、なんとも言い難い不思議な世界。 淡々と進む物語をナレーターがいい具合で一体となっていて雰囲気は○。 しかし誰にでもオススメできる作品ではないですね。僕も正直、途中は眠くなってしまいました。それにしてもこういった新しい試み、嬉しいですよね。 【ライトニングボルト】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-06 21:05:47)
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