みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
294.史上最高のサスペンス映画と言われる本作をようやく鑑賞できた。ひとえにツタヤ札幌新琴似店に感謝したいm(_ _)m今まで探せど探せどレンタルで見つけることができなかったのに2本もあった(≧∇≦) そしてその作品は…、期待の遥か上をいくものであった。いくつもの奇跡が重なってできたような気もするが、できるべくしてできた作品のような気もする。 56歳ディートリッヒ(殺人を疑われた男の妻)の輝き、タイロン(殺人を疑われた男)の2枚目ぶり、チャールズロートン(正義の辣腕弁護士)の魅力をさらに際立たせるエルザランチェスター(弁護士にお付きの看護師、弁護士の嫌味なんて全く介さない強き機転のきくキャラ)。 ビリーワイルダーは手腕を発揮しまくり。登場人物を豊かに表現するだけでなく、ときにコミカルに、ときに頑なな正義を、スクリーンにこれでもかと。 そして脚本…。お見事。 ラストについてここに書かないと映画に誓った。どうあがいても予測不能だということだけ。完全にやられた。 どの映画とも比べない。ユージュアルサスペクツとは特に絶対に比べない。どちらも大好き映画だからだ‼️ 【JF】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-07-26 00:02:00) 293.オチも確かに素晴らしい。けど、そのオチへ視聴者をスムーズに届けさせた、ウィルフリッド卿の魅力がまたいいんですな。何がいいって、そのギャップ作り。法廷弁護士という尊敬されるべき職に就いていながら、当初は看護師の指示を無視し、なんとかして葉巻を吸おうとするダメっぷり。ライターを貸してくれた人を即いい人認定。なんてダメ人間。と思いきや、裁判が始まると露呈してくるその確かな辣腕っぷり。名立たる法廷弁護士としての実力を発揮します。やるじゃんウィルフリッド卿。そしてそして、佳境に入るとなんと正義感に溢れる好漢だったことが判明。なんて気持ちのいい男なんだウィルフリッド卿。法を司る人種でありながら、法の枠外で人を裁くラストもまたステキ。 【Jar_harmony】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-06-21 22:58:55) 292.《ネタバレ》 このサイトで高評価だったので見ました。途中まで、「おもしろいとは思うけど、そんなに高評価なのかな」と思いながら見ていたら、最後がどんでん返しに次ぐどんでん返しでびっくり。最後まで見終わった今も、どこかにまだウソが隠れていそうな余韻が残っています。 同年制作の同じアメリカの法廷映画である「十二人の怒れる男」と比較したくなります。どちらも名作と思いますが、「十二人の怒れる男」は気持ちがスッキリするけど、「情婦」は気持ちがモヤモヤします。「十二人の怒れる男」はもう一度見たいけれど、「情婦」は一度見ればいいと思います。映画としての知名度が「十二人の怒れる男」の方が高いのは、そのへんが理由ではと思います。 被告人は、退役後、転職を繰り返し、お金に困っていて、妻にだまされているという役柄設定だったので、「これってタイロン・パワーがやる役なの? もっと情けない俳優が向いているのでは」と思いましたが、最後まで見て、タイロン・パワーがキャスティングされた理由がわかりました。すっかりだまされました。ディートリッヒは56歳にしては美しすぎ。 【チョコレクター】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-26 15:40:10) 291.《ネタバレ》 衝撃のラスト!?に目を奪われがちですが、ウィルフリッド卿が胸ポケットに忍ばせている葉巻を目ざとく見つけて依頼を引き受けるシーンや警察に葉巻を渡すと思いきやどさくさに紛れてネコババするシーンや鏡の反射を使いナイフの場所をヘルムに示唆するシーンのように本筋からは離れた一瞬のシーンから高い完成度の脚本による細かな演出と監督自身の今作への愛着が全体に行き届いていることが伺えます。痒い所に手が届くというかこういう気配りが堪りません。またこれらのことがウィルフリッド卿という人物について考え、愛着を持つことにも大きな作用を働かせています。ネタバレ厳禁というストレートなメッセージからも監督が本当に多くの人に楽しんでもらいたいという映画大好きな一人のファンとしての気概を感じます。 【うー】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-03-15 13:32:18)(良:1票) 290.《ネタバレ》 アガサ・クリスティ原作の推理小説を映画化した古典的名作。 とにかく最後のドンデン返しが秀逸で、主人公が事の真相を見抜けなかったこと、つまり主人公が負けるという革新性と、モノクロ映画という古臭い映像とのギャップが印象的で、何度観ても新鮮な驚きを感じる。 【ポン酢太郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-30 22:25:59) 289.《ネタバレ》 初見、予備知識ゼロ。澱みのない起承転結。緻密さとユーモアと使命感の強さの按配は余人には真似の出来ないワイルダー監督の名人芸。弁護士と看護師の仲良く喧嘩するさまは絶品で心地良さに浸りました。特筆すべきは情夫に尽くすクリスチーネを演ずるマレーネ・ディートリッヒの美しさでこの世にこのような56歳が存在するのか唖然とさせられます。「殺人ではなく処刑だ」との名台詞に辿る展開であの場所にナイフがポンと置かれていた事に-0.1点、端数切捨てで9点の傑作中の傑作です。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-03 14:25:16)(良:1票) 288.いい映画だとは思うけど、 そこまでいいとは思わなかった。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-29 02:00:04) 287.これまで観た法廷ものの映画の中で、機智にとんだセリフ、緊迫感といい最高の映画でした。本当に映画っていいものですね。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-07-28 19:30:28) 286.弁護士の風体や法廷シーンの駆け引きなど、まるでポワロのようでしたね。評判通りの出来でしたが、ラストシーンは、締め方としてはちょっと乱暴かも・・・。法廷もの・サスペンスものという視点で観れば、今はもっと優れた作品がありますが、それも、この時代にこういうクオリティの作品があってこそなんでしょうね。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-07 16:19:42) ★285.コメント被りますが、邦題のせいで今まで手が伸びませんでした。なんで『情婦』?原題のままの方がいいのにね。こちらでの点数が高いので録画だけして観てませんでした。コメントも読んでなくて良かったー。こりゃ全く情報なしで観た方がいい!良かった!デェ~~~ムユゥ~~~!! 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-23 17:21:36) 284.本サイトでの高評価でこの作品を知りましたが、予備知識無しで見ることができた私は本当に幸せ者だと思いました。セリフも演出もセンスが光っています。サスペンス好きの人をはじめ、もっと多くの人に見て欲しい映画です。 【川本知佳】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-05-18 01:17:51) 283.まず初めに、まだ未見の方は、決してネタバレレビューは読まないこと! 当時57歳とは思えない、冷たい美しさと若々しさを持つマレーネ・デートリッヒ。 邦題タイトルは「情婦」より、原作通り「検察側の証人」の方がインパクトがあったのではないでしょうか? 以前「ワイルダーならどうする?」という本を読んだとき、ビリー・ワイルダー本人のインタビューで、ヒッチコックを意識して作ったけど、到底及ばなかったと書かれていたのを覚えています 。いやいや、密室劇ながらテンポあるストーリー、決してネタバレできない出来栄えは、誰も否定できないと思います。 これからクラッシック映画を観ようとしている若者にも十分オススメ。 私にとっても、本作は、ビリーワイルダーの最高傑作だと思います。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-01-23 21:15:24) 282.《ネタバレ》 アガサ・クリスティーよりもパトリシア・ハイスミスの方が面白いと思う俺は正直クリスティーの映画化作品はどれもハズレばかりという印象。 だが、ワイルダーのこの「検察側の証人」はクリスティーの傑作短編群にも引けを取らない、数ある映像化(ドラマは除く)の中で唯一と言っていい傑作! 俺個人はワイルダーといえば「深夜の告白」や「アパートの鍵貸します」だけど、この作品も一気に引き込まれるし何よりチャールズ・ロートンとエルザ・ランチェスターといった面々のやり取りがとにかく楽しくて面白い。 ワイルダーの映画って狙いすぎててイマイチ笑えないのだけど、この作品は冒頭から笑いっ放しだった。 裁判の幕が上がるようなオープニング、そこに向う役者を揃える様に一人ずつ登場人物が姿を現す。 老練な弁護士ウィルフリッド、それを何かと心配する看護婦のミス・プリムソル、ウィルフリッドを助けるブローガンムーア、殺人の疑いをかけられるレナード、そして謎の女であるクリスチーネ。 ウィルフリッドとプリムソルが夫婦喧嘩(チャールズ・ロートンとエルザ・ランチェスターは何度も共演するガチの夫婦)をしながら車で事務所に向う場面。二人が喋るだけで楽しくなってくる。階段のリフトを見て子供のような表情を見せるロートンが面白い。このリフトのやり取りだけでも見ていて飽きない。 ところどころ伏線としか思えないセリフばかり。 何?マッチがない?君は悪い奴だ、え?ライターはある?君は良い奴だよ・・・都合良いなあ本当。 やっと退院しかたかと思えば山ほど来る依頼に口うるさい看護婦。葉巻もロクに吸えない、杖に仕込んでまで吸おうとするヘビースモーカー。 そんな彼を動かしたのはその葉巻だった。ポケットの葉巻を見て飛びつくウィルフリッド。葉巻目当ての依頼承諾がとんでもない事件に発展していく。その葉巻を「あ、そうだった」と思い出したかのように返すウィルフリッド。嫁にバレたらマズい。 モノクルの“光”で心理分析、法廷でもウィルフリッドの薬で経過時間を表現したりと単なるセリフ劇に終わらせず一切退屈させてもらえない面白さ。 レナードとクリスチーネの過去も面白い。コ-ヒー1杯飲むためにキスを繰り返す“楽しい取引”、タバコとガム、ベッドにダイブで天井崩壊、ディートリッヒの生脚。 ダメ男を助けるための大芝居、そんな尽くす女を裏切るかのような二重三重の大どんでん返し。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-22 00:26:30)(良:1票) 281.《ネタバレ》 ずっと引っ張っておいての、最後のどんでん返しのネタばらしにしびれました。最近のアガサ・クリスティの原作は残念だったので、これを見て感動です。演技、構成が良いため、気付かなかった。しかし、ネタを知ってしまうと二回目が驚けないのが残念。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-11 21:13:05) 280.《ネタバレ》 いや、だまされた! 鮮やか過ぎる非常に巧緻なトリックだったと思う。 観客を引き込む手腕はさすが。 ここまで騙せるのは巧み過ぎる人物の描写によるものと思う。 人間味があふれ、品に満ちた素晴らしい映画だ。 特別好きなジャンルでもないけど完璧さに圧倒された。 普通は映画の欠点を見つけてそれを指摘することは容易だと思うけど この映画の欠点を指摘することは僕にはできない。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-04-30 01:18:00) 279.《ネタバレ》 ビリー・ワイルダー監督の法廷ものサスペンス。 未亡人殺しの嫌疑をかけられた男は、裁判で圧倒的に不利な状況。 しかし、弁護士が妻の偽証を暴いて、すべてが決着したかに見えた。 そこから二転、三転する展開がめまぐるしい。 途中でどんでん返しのオチが見えたと思ったが、それを見事にひっくり返してくれた。 さすが、アガサ・クリスティの原作だ。 オチだけではなく、法廷での攻防も見もの。 難聴の老婆の矛盾点をつく質疑は見事だった。 看護婦やリフトなど、ビリー・ワイルダーらしいユーモアあふれるシーンも好き。 ラスト、妻や男が言わなくてもいいタネ明かしをペラペラしゃべりだすのは現実味がない。 けれど、すばらしい舞台を観るようで、十分に楽しめる。 映画より舞台のほうが向いてるかもと思ったら、やっぱり評判の高い舞台の映画化だった。 予備知識なく観ることができたのが幸い。 これを舞台でも観たかったが、肝心の結末を知ってからでは観ても感動は半減するかな。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-15 00:08:58) 278.なんだ情婦て誰だ誰のこと?この邦題のせいで目にしてもスルーし続け、クリスティー原作ということも、B・ワイルダー監督ということも数年気付かなかった。どうしてくれる。ワイルダーらしいさくさくした展開と、洒脱な台詞が聞いてて楽しい。特にウィルフリッド卿と裁判官の言葉のセンスが大好き。トリックの、時代を感じさせる古さは置いておくとして、役者陣の魂こもった演技に惚れ惚れします。こそこそ策を弄して看護婦を出し抜こうとする卿と彼女の終わりなき攻防には笑ってしまうし、ディートリッヒの隙を見せない、見せなさすぎがかえって妖しい佇まいといい。ああ、ドイツでの出会いはなかなか素敵だったなあ。こ、こうなるのかあ・・。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-11-08 00:38:02) 277.《ネタバレ》 これはネタバレがあるとだめ、というネタバレ。だがヒッチコックの作品の一つでもいいくらい上出来。ディートリッヒ作品はヒッチコックにもあって(『舞台恐怖症』)あれも嘘つきの男がずーっと観客を騙している。 【ひと3】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-09-18 23:08:03) 276.正直なところ、釈然とするような釈然としないような映画でした。オレがアガサ・クリスティ合わないだけかな。「オリエント急行殺人事件」もそうだったしなあ。けど登場人物たちがみんな魅力的で良かったなあ。マレーネ・ディートリッヒも良かった。酒場のシーンはちょっと「イングロリアス・バスターズ」思い出しました。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-19 16:21:09) 275.《ネタバレ》 ラジオ番組で、戸田奈津子がオススメしていたので鑑賞しました。 弁護士が被告の無罪のために、妻を追い詰めていくのが、被告へのダメージになっている、という構図になっていて、皮肉で辛い裁判劇なのだな、なんて思っていた。その後の見事などんでん返し(しかも二重)で、気持良く騙されて、ミステリの醍醐味を味わった。戦時下に恋人を待つ歌で有名なデートリッヒが、ここで歌う歌のあまりの内容に苦笑。 そう言えば、妻を「名女優」と言っていたのに、回想シーンではタダの酒場の歌うたいだったのが、気にはなったのだが、それ以上の考えは及ばなかった、というのは、悔し紛れの言い訳か。 検察側の証人という題も、どんでん返しの後には、なんともひねりの効いたタイトルだと思った。そう考えると、もう一つ仕込まれたどんでん返しである「情婦」というタイトルもまた、見事な邦題だと思う。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-18 22:56:09)
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