みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.おもしろくなかった。緊迫感がない。作りものだからだろうか。 【MARTEL1906】さん [DVD(字幕)] 3点(2013-07-19 12:57:07) 10.《ネタバレ》 「死にたくなければ生まれてくるな!」、アフリカ怖えええええ!!頭にビーンボールの直撃を喰らった様な久々の衝撃を受けた映画。反政府軍の少年部隊長ジョニー・マッド・ドッグとその部下達が行く先々で殺戮やレイプや略奪をしながら行軍していく姿と、彼らに弟を殺された少女ラオコレが撃たれた父親(戦争で両足を失っている)を連れて戦禍から逃げ回る姿が、対比されながらやがて交錯していく様子が描かれる。それ以外にこれといった話らしい話は無いのだが、略奪した衣服や装飾品を身につけた色とりどりの少年兵が、自動小銃を担いで無軌道に暴れ回る描写がとにかく強烈で、無秩序な環境で分別の無い子供が武器を持つという事の恐ろしさが全編に渡って描かれる。互いを妙なコードネーム(ノー・グッド・アドバイスやらチキン・ヘアーやら)で呼び合い、戦闘前には呪術めいた儀式と鬨の声による集団トランス状態で士気を高め、上官であるネバー・ダイの命令あらば忠実にそれを遂行する。タチが悪いのは彼らは純粋に戦争というゲームに興じている子供なのであって、その無邪気さ故に罪悪感を感じておらず死をも恐れていない点。だからこそウェディングドレスやカツラでふざけた仮装をして、仲間が死んだ時には下ネタまじりの追悼歌で見送るのである。反政府軍の大人達は彼らのその子供らしさに付け入り、恐怖による洗脳と薬物による陶酔で即興の兵士へと仕立て上げ、後退すら許さぬ状況で使い捨ての駒として前線に立たせる。しかし最後には反政府軍のクーデターが成功するやいなやジョニー達は用済みとなり、常備軍に入ったネバー・ダイにあっさりと見捨てられてしまう。何とも救い様の無い話だが、この映画で少年兵を演じているのは実際に内戦を戦った本物の元少年兵であるらしく、これは完全なフィクションではなく世界のどこかで今も起きている現実なのである。劇中で流れるキング牧師の演説やエンディングの「奇妙な果実」は、アメリカとリベリアの関係性を示唆するだけにとどまらず、ひいては地域紛争の多くが先進国との歴史的・商業的な関係性に起因する事を告発している様にも思える。残念ながら日本における本作の興行はさほど振るわなかったそうだが、これは先進国の国民すべてが観るべき映画であると感じる。少なくともジョニー達の境遇に照らし合わせれば、何気なく享受している平和がどれだけ重いものなのかはっきりするはずだ。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-01-03 13:30:17) ★9.なんとも救いのない映画。調教しやすい思春期ってはどこの国でも一緒なんですね。勘違いした子供ほどタチが悪い。そして民族的にもパッションが凄い地域だと大人も交えてどうにも止まらなくなる。そのゴールによって賞賛される歴史になるのか黒歴史になるのかわからない戦い。第二次世界大戦で負けて争うことを止め、平和と言われる文化を築いてきた現代の日本人の末裔にとっては、まったく想像のつかない世界ですね。まぁーの国にもたまーにハジけたバカは現れますけれど。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 6点(2012-12-24 16:56:23) 8.冒頭からものすごく衝撃的だ。 反政府軍の少年兵らが集落を襲撃し、暴力と略奪の限りを尽くす。まさに悪夢である。 狂犬のジョニ―と呼ばれる15歳の少年兵を中心に、映画と知って観ていても大変ストレスを覚える程の底なしの悲惨を手持ちカメラの映像は映し続ける。 彼らの暴力の犠牲者はもちろん悲惨だ。しかし、幼い時から親と離され、一切の情愛や教育の機会をはく奪され、戦うマシンとして生きるしかなかった彼ら少年兵の悲惨もただごとではない。 市民から奪ったブタに情が移ってしまって食べようとする仲間から必死で庇う少年兵のシーン。 押入った先の高校教師に「馬鹿にするな!俺は小学2年の時、3年の勉強をしていた!」と、銃を突きつけるシーン。 ラジオから流れるキング牧師の演説も知らず、国連や赤十字にさえ恫喝して見せる、彼らの幼さに度々胸が詰まる。 並行して描かれるもうひとつのストーリーは、彼らの暴力によって家族や生活を奪われる少女の姿。 弟や父を守ろうと奔走し、不幸の中で祈り、他者に手を差し伸べる。 この映画の中で唯一見出される「良心」として、彼女の美しさは際立っている。 国や地域を特定しなかった監督の意図は、これが「どこかで起きた物語」ではなく「今もどこかで繰り返されている出来事」であることを伝えるためだとか。 そして、出演者は皆、現地のオーデションで選出された「元少年兵」だそうだ。 かなりヘヴィな作品だが、この現実を映像で観る価値は十二分にある。 【poppo】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-15 18:57:26) 7.観ている者をほっとさせてくれるような救いなど無い。中学生の時、深夜のコンビニで暴走族10人ぐらいに囲まれたことあったけど、観てる間ずっとそんな気分。エンドロール、Nina Simone「Strange Fruit」をバックに映し出される光景が、非情にもただのフィクションでないことを証明する。 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-08 01:15:32) 6.「死にたくなければ生まれてくるな」 そんな環境で生きる少年兵は無抵抗の民間人でも簡単に殺すし、略奪もする、レイプもすれば、初老夫婦にみんなの前で「ヤッてみせろ」と強いたりもした。しかし、彼らも人を好きになる、なついたブタはかわいい。平和な国に生まれていれば、普通の少年だったはずなのに、戦争が子供たちをここまで恐ろしく変えてしまう。衝撃的でヘビーな内容。感動もなければ、ここが面白かったという場面もない(逆に不快な場面は多々ある)。ドキュメンタリーならばこれでも良いと思うが、ドラマ性を求めてしまったか、評価としてはこれくらいで。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-08-10 19:00:11) 5.ブラジルギャングの生き様を描いた「シティ・オブ・ゴッド」以来、久しぶりに衝撃的な作品に出会った。 本作はフィクションではあるが、舞台背景はアフリカで起こっているまぎれもない現実だ。 出演俳優は皆現地で兵士として戦っていた少年少女だという。演技はつたないかもしれないがどんな名優にも敵わない迫力がある。 アフリカの混沌の責任はどこにあるのかという視点はまず横に置いて、近年貧しくなりつつあるといってもまだまだ平和な日本と同じ時間に、地球の裏側ではもうひとつの現実があるということを知る意味では意義ある作品だと思う。そしてもっと俯瞰すれば、この地獄はそれ程特別というわけではなくではなく、人類の歴史そのものがこのような殺し合いの連続でもあったのだとも感じる。 日本公開版の予告編は今話題の戦場カメラマン渡辺陽一氏のナレーションに「狂犬注意!」のコピーが踊る製作者の志とはかけ離れた勘違いも甚だしい売り方をしている。配給会社の程度が知れるというものだ。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-12 20:07:13)(良:1票) 4.《ネタバレ》 妻投稿■4がつ30にち、金ようび。■きょうは、東きょうのあお山のちかくにある、おうちで、ジョニーくんというおともだちとひとごろしゲームをしてきました。おじさんとおばさんにSEXさせたり、ちいさいおとこの子のせなかをじゅうでうったりして、とてもたのしかったです。こんどは、わたしのいえでおままごとをしようよといったのですが、ジョニーくんのおとうさんのジョーカンさんは、ジョニーくんにひとごろしになってほしいので、おままごとはさせてくれないと、もしばれたらころされるといっていました。ジョニーくんのいえでは、まいにちまいにちひとごろしごっこばかりしていて、おままごとやおにごっこやかくれんぼはしちゃいけないことになっていました。でもジョニーくんのおとうさんのジョーカンさんは、おやつにすごくきもちがよくなるはっぱをくれました。ジョニーくんはおとうさんがだいすきで、しょうらいはおとうさんのためにりっぱなひとごろしになりたいとおもっているみたいでした。■ジョニーくんはたくさんおともだちがいて、みんなおもしろいともだちでした。でも、ちょうちょのはねや、はなよめのふくをおとこのこなのにつけている子もいて、へんな子だなとおもいました。でもブタさんをころしてたべたりするのをいやがっていて、やさしいおとこの子だなとおもいました。にほんのがっこうでは「いのちのたいせつさ」や「いのちをいただくことへのかんしゃのきもち」をおしえるためにブタをころすので、にほんじんよりリベリアのひとはやさしいとおもいました。でもジョニーくんのガールフレンドはジョニーくんをたたいたりしてらんぼうだなとおもいました。ぼうりょくはどんなことがあってもしてはいけないことだとおもいます。ぼうりょくをふるうときは、あいてのいたみとこわさを、かんがえてあげないといけないとおもいます。そして暴力は「場の空気」やサディスティックな感情からくるように巧妙に見せかけられているが、実はその「何となく」自体が、恐怖、痛み、絶望、自己自立の喪失という感情を利用する為仕組まれたものものだと言う事に、私たちは気付くべきなのではないだろうか。 【はち-ご=】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-07-23 05:50:44) 3.《ネタバレ》 いきなり脳天をガツンと叩かれたような感覚に陥ってしまう強烈な作品でした。貧しい少年達の純粋さと衝動、パワーを悪用し、用が済んだら無責任にもポイしてしまう汚い大人たちに本当に腹が立って仕方ありませんでした。 ドキュメントを見ているかのようなリアルな少年兵達の演技には本当に驚きです。 観ていて気分が悪くなる作品でしたが、世の中にはこのような醜い現実があるということを教えてくれる貴重な映像記録であると思います。 【TM】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-06-26 09:34:16) 2.《ネタバレ》 一言で表すなら“すごく恐ろしい作品”。 今も世界のどこかで紛争や内戦は続いている。大人たちのエゴで戦争の道具として利用される少年たち。対立民族というだけで女・子供、年寄りまで畏敬なく殺される。正直見ていて胸クソが悪くなると同時に一瞬にして人生を奪われる恐ろしさを感じてしまう。 しかしながら、平和な日本で生まれ育った私としては、素直に観れないのだ。 よくリアリティという言葉が使われるが、それは本当に体験した者のみが語れる言葉であると思う。この作品は単なる群雄割拠の戦争ものではない。傍観者でしかない私には、この作品から命の尊さというものを改めて知ってほしいという願いが切実と伝わってきた。 【シネマブルク】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-17 11:23:18)(良:1票) 1.実にヘヴィ。このようなシリアスな題材を扱った骨太な映画に点数をつけるのは、おこがましくも感じる。「シティ・オブ・ゴッド」のようなヘヴィながらも、ドラマチックなギャングものを期待して見に行ったが、全然違った。 物語性自体が排除されていて、鳴り響く銃声、怒声、暴力の繰り返し。 「ああもう分かったから、この地に安息を与えてやっておくれ。こんな暴力はうんざりなんだ」と、スクリーン前の僕らは願うしかない。 この映画は本当は、面白いとか面白くないとか、満足したとか不満だとかで述べる位置にない。だが、敢えて同じラインで感想を述べるならば、もうちょっと映画的面白味や演出があっても良かったと思う。 血の味のする、未調理の生肉のような映画。 腹を壊すかもしれないが一見の価値はありかと。 【すべから】さん [映画館(吹替)] 7点(2010-04-29 22:19:48)(良:2票)
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