みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 公開初日に観てきました。レイトショーだっつうのに観客がいっぱいで期待の高さが窺えました。原作は未読です。テレビ版は大好きで毎週観てました。ガリレオの良さは、湯川が難しい問題を難しい数式を使って解いていき、解決するところにあると思うのです。今回はそれがほとんどない。途中の雪山のシーンも要らなかったのでは?石神はなぜ自殺するほどに追い詰められていたのか?そこが分からない。でも堤真一のすばらしい演技と松雪の妖艶な女性が実に良い感じでそれだけでも見た甲斐はあったかなぁって思いました。ですので少々辛口で6点献上です。コウちゃんの歌は良いですね。 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-10-14 17:40:25) 8.この映画は、「容疑者Xの献身」というベストセラー小説の映画化に対し、「どうすれば面白い映画になるか」、そして「どすれば売れる映画になるか」ということを、真剣に考えた製作サイドの完璧な“企画勝ち”だと思う。 原作でそうであるように、この物語の主人公は、「容疑者X」こと石神哲哉である。 しかし、「X」というワードが示す通り、この主人公は終始「謎」を秘めなければならない。 その文体であるからこそ表現できている微妙な立ち位置の主人公を、映像化する上でもそのまま表現できるかというと、それはとても困難なことだ。出来ないことはないだろうが、高い確率で、文体で表現する以上にナイーブで地味な作品になってしまったと思う。 そこでまず必要だったのが、原作でももちろん登場する“探偵ガリレオ”こと湯川学が、映画作品では、魅力的な主人公であるという「前提」だったのだと思う。 その「前提」を作るために、ドラマシリーズ「ガリレオ」を展開させ、福山雅治演じる湯川学、そして柴咲コウ演じる内海薫の主演コンビのキャラクター性に対する強い印象を観客に植え付けておいたわけだ。 そして、その主演コンビを言わば「狂言回し」として存在させ、「真実=X」を追い求める役割を与えることで、真の主役である「容疑者X」の立ち位置を確立させている。 つまりは、いわゆる「月9」で大ヒットしたドラマシリーズ自体が、この映画のための豪華な「伏線」であったのだと思う。 「容疑者X」という陰の主人公に、陽の主演コンビが花を添えるというなんとも奇妙ではあるが、絶妙な配役のバランスが、この作品を殊更に「面白く」していると思う。 売れた小説や、漫画の映像化は、もはや「常識」となりつつある。 そのこと自体に異論は無いが、大切なことは、「映像化する意味」を確実に持たせることだと思う。 今作の場合、堤真一が容疑者Xを演じることにより、よりリアルな形でその人間性を感じることができ、ある部分においては文体以上に「感動」を与えることが出来ていると思う。 そして、ガリレオ役の福山雅治と対峙することにより、ビジュアルの異質さと、白熱する頭脳性が絶妙に混じり合い、映画世界ならではの塩梅を得られていたと思う。 「実に面白い!」……思わずそう言いたくなった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-10-11 00:56:17)(良:2票) ★7.《ネタバレ》 原作を先に読んでから鑑賞しました。イメージはほぼ原作通りですね。東野作品を映像化した中では、かなりいい方なのでは? 堤真一が石神役だと聞いた時は「ええー、それは違うだろ?」と思いましたが、思いの他ハマリ役。原作ではただのストーカーにしか見えなかった石神が、意外にも好印象でした。役者の演技ってスゴイ! 一方全くイメージが違ってたのは工藤役のダンカン。石神とは対照的に、分かり易いイイ男なんだろうな~と思ってたのに…。石神が靖子に「工藤氏は誠実で信用出来る人物と思われます」って最後の手紙に書いているけど、全然誠実そうに見えないですよ。 あと予告編で気になっていた(原作にはない)雪山のシーン。映画独自の意味を期待したのに、無くても問題なかったような気が…。 それなら工藤と花岡親子の食事シーンを入れて美里の工藤に対する心情を描いた方が良かったのでは?(原作では再婚に反対して自殺未遂までするのだから) 【selene】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-10-10 10:34:58) 6.《ネタバレ》 堤真一が素晴らしすぎる。ベタだが、天井や壁に四色問題を思い浮かべるシーンは泣けた。 この作品はドラマの映画化だからといって、よくある気合入れすぎの空回り演出もなく、抑えた演出が良い。ちなみに冒頭の爆発シーンは許容範囲内。 近年の邦画では一番良いかも。 【HIRABAYASHI】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-10-08 01:16:18) 5.《ネタバレ》 原作既読です。正直、意外なくらいおもしろかった。全体をほぼ原作に忠実に再現しており、主役はしっかり堤さん(石神)だったと思う。原作を読んでいるため、いくつかあるポイントでどれぐらい惹きつけられるか、だまされるかが初見の人と同じようには見られなかったように思うが、原作を見た人でもがっかりすることなく見れるのではないだろうか。堤さんは特によかった。キャストだけ見た時は男前すぎると感じたが、劇中にそれを感じさせることはなく、最後は胸がしめつけられた。 不満を言うなら、もう少し石神の背景を詳しく描いてもいいようには感じた。 また、二人が驚くべき天才だと感じさせる力が少し弱いように思う。 エンディングにだらだらとその後の捜査を映す意味は感じなかった。 【コショリン】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-10-08 00:12:40) 4.《ネタバレ》 原作未読、TV未見で観賞しましたが、楽しめました。松雪泰子は薄幸な母親に見事にハマっていたし、石神役の堤真一も抑えた感情表現で天才数学者を表現していて好演でした。本編との絡みのないクルーザーを爆破するくらいなら、石神の背景をどこかで少し見せて欲しかった。冒頭での爆破シーンは、ハリウッド映画の常套手段だが、今作の場合静かな印象の本編に対して変に浮いていた。福山雅治のお芝居はなんというか相棒の水谷豊とダブってしまい、キャラ作り過ぎで気になりました。言葉は悪いけどTV的な感じ。とはいえ、全体的には脚本がしっかりしていて、うまくまとまっていたと思います。改めて原作を読んでみたい作品です。ラストの私なりの解釈は、すべて計算通りだった石神の筋書きが「一緒に償います」という一言で覆されてしまった絶望。でも、そんな形でしか愛情を表現できない石神が、おそらく初めて触れた人の体温なのでしょう。 【ポテサラ頂戴】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-10-07 06:25:10)(良:1票) 3.《ネタバレ》 「容疑者Xの献身」 映画化されたと聞き先に原作を読んだ。 感動! 流石に直木賞。 さて映画はどうなるのかと配役を見ると、 何!? 容疑者は堤真一に松雪泰子? これは違うぞ。 堤真一は格好良すぎ、 松雪泰子はエレガント過ぎる。 でもそれは俺の間違いだった 役者ってすごいなぁ 特に堤真一。 ダサくてショボくてオタクっぽい数学教師を好演。 歩き方で倦怠感を 無表情の中に喜び悲しみ苦悩を微妙に表現する。 最初から最後まで彼の演技に引き込まれた。 主役堤真一と言ってもいい映画。 とは言え福山も決して悪くはない。 ドラマのガリレオとは違い 友情や愛という非論理的なものに 意外にも振り回されている。 「実におもしろい」 何かにふと気づく彼の表情はチャーミング。 堤とのやりとりでも魅せてくれる。 脚本もよくできている。 出だしのクルーザー爆破と 登山のシーンは原作にないもので 、 違和感はあるが 、 全体的に原作に忠実。 むしろ要らない部分を削ぎ落とし テンポよく描かれてた。 ラストの堤と松雪の絡み、 最大の山場。 原作でも泣かされたシーン。 かなりの感動である。 最初、原作を読んだとき 石神の咆吼は献身的な愛が 結果、報われなかったからなのだと思っていたが、 ひょっとしたら逆にこれで報われたのかもしれないな とも思わせた。 たぶん松雪泰子が石神の献身愛を理解し それに応えるような演技を見せたからだろ。 文字では見えてこない世界だ。 エンドに流れるシーン。 これも原作にはない。 俺的には微妙。 せっかく二人感情が通い合ったシーンから 現実の世界に引き戻された。 その後の取り調べ、 今後の容疑者たちの裁判の進み方まで、 想像させてしまう。 だが二人で罪を償うのだから それはそれで良いのかもしれない。 そこで流れるKOU+の主題歌が切なく素敵。 【虎鉄】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-06 13:19:42) 2.《ネタバレ》 ドラマからの映画化なんで、あんまり期待してなかったんですが、良かったです! 容疑者Xにはしてやられた><ドラマの湯川より、映画の湯川の方が人間味あるというか、いつもと違う湯川が見れました。 感動もする作品になってました、涙腺弱いので涙が・・・ 二人が同い年?にはちょいと無理がw 【O-Ⅱ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-10-05 22:52:30) 1.《ネタバレ》 最初のクルーザー爆破事件、あれ一体なんだったんでしょうねぇ? どう本編に絡んでくるのか、ずっと待ち構えてたらエンドクレジット出てきちゃって、じゃあ最後の最後に、と思ったら終わっちゃいました。福山の論理も本編の推理に符号してないですしねぇ。でも、本編自体はテレビシリーズを全く見ていない私でも楽しめました。主役が堤真一と松雪泰子の方で、福山雅治と柴咲コウは脇役だったりするために、お約束みたいなので固められていないのが良かったのかもしれません(テレビ版が好きだって人には逆に物足らなく感じられるかもしれませんが)。ビスタサイズで始まって、自然にシネスコになる導入部(テレビ画面から始まるので、テレビから映画に来た、っていうのを見せたかったのかもしれませんが)から、ドラマを見せるための映像表現がなかなか上手くて、表面的なスタイルではなく、必要な画をどう見せようか?って苦心している感じがして好感持てました。1つの殺人事件をめぐる悲劇のドラマは、下手をすればテレビのサスペンス劇場レベルのスケールのハナシなのですが、魅せるカメラと、そして堤&松雪の堂々の演技とで劇場のスクリーンでもしっかりと堪能できるものになっていました。堤が過去、死にたいと思うに至った背景、松雪が地獄の生活からなんとか逃げ出して掴んだ小さな幸せ、そこが類型的でうっすらとしか見えてこなかったので、やや薄めな印象は否めませんでしたが。あと、両者「天才!」というほどのレベルではない工作と推理に思えたりもしましたけど。トリックはワリと早期に見えてきますよねぇ? 山登りも唐突だし。でも、ともあれ、ドラマの安直な映画化って作りではなかったので安心して見られる映画でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-10-04 20:48:19)
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