みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★2.ベルイマンの初期作品は原作が別にあるものなので、筋だけを追うと「若い恋人たちを応援するような人生肯定的」だったりする。なのにときどき脚色者の陰気な顔がちらちらするところが味わい。もちろん原作がそうなのかも知れないけど、これは脚色者のせいだと勝手に思い込めるほど、彼のトーンが現れてくる。嫌がらせをする地主の感じなんてズバリそう。孤独で偏屈。原作にすでに存在してるキャラクターでも、癖のある部分が拡大されベルイマンの登場人物になってしまっているんだろう。妻の腹の中のよその子に対する殺意で、お得意の罪のモチーフがクローズアップされてくる。仲の悪い夫婦ってのも彼の終生のモチーフになっていくわけだ。映像は冒頭からいい。傘をさす人々がバスに乗り込むけど、一人だけ残っている。ヒロインが金を持ってないことを示す切符買いのシーン(一つ手前までの料金をきく)。若い二人には犬、地主には猫が配される。空や雲が妙に明るく、途中に入る絵入りのタイトルがかわいい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-11-01 09:51:28) 1.《ネタバレ》 ベルイマン監督作品としては、デビュー作に続く二作品目らしい。 日本で鑑賞可能なベルイマン作品としては最古のものだ。 元来、ベルイマン作品は画面の輝度が暗いものが多い。 本作は初期作品であるからして、特に暗く、観づらいのがネックだ。 話としてはロマンスあり法廷劇ありで、最後はハッピーエンドと、まるでアメリカ映画を観ているかの様。 およそ後年のベルイマン作品群からは想像もつかない内容だ。 とるにたらない作品であるが、かのベルイマンも初期の初期には、こういったストレートな映画、つまりは原理的な作品を撮っていたのだと知ることのできる貴重な作品である。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-07-12 12:56:10)
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