みんなのシネマレビュー

アシク・ケリブ

Ashik Kerib
(Ашик-Кериб)
1988年【ソ連・グルジア】 上映時間:78分
ファンタジーロマンス小説の映画化
[アシクケリブ]
新規登録(2003-11-10)【_】さん
タイトル情報更新(2009-12-13)【にじばぶ】さん


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監督セルゲイ・パラジャーノフ
キャストソフィコ・チアウレリ(女優)
配給シネセゾン
美術セルゲイ・パラジャーノフ
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【クチコミ・感想】

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5.《ネタバレ》 吟遊詩人アシク・ケリブの物語だが、話の内容は率直に大したもんでもない。中東・アラブ風の映像表現も、正直言って『ざくろの色』や『スラム砦の伝説』とかで観たものとさほど変わりなく、この監督の後続作品として斬新さを備えているとまでは言えない(私が監督作を続けて鑑賞しているから気になってるだけかも知れんケド)。

むしろ、主人公が吟遊詩人だけあって全編で騒々しいまでにかき鳴らされ続けるアラビアンな音楽の洪水が、監督の他作品のようにやはり我々を何か別の映像世界に連れて行ってくれる様にも思う(よーく聴いてると何故かシューベルトの『アヴェ・マリア』のメロディが混ざってたりするんだけど)。なので別世界体験するための映画としては、ある程度「使える」クオリティかとも思う。 Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 6点(2020-11-01 06:25:29)

4.《ネタバレ》 魔術師パラジャーノフ監督の遺作。

今までは悲劇ばかりを描いてきたパラジャーノフだが、本作は珍しくハッピーエンド。相変わらずその正面性を持った映像美。というか絵画的美術は健在でこれまた圧倒させられた。

ラストの亡き親友タルコフスキーへの言葉がジーンと心に響くのでアリマシタ。
せかいのこどもさん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-11 19:15:00)

3.映画というより、芸術作品たる絵巻物を観た感覚だ。
セルゲイ・パラジャーノフという監督は、いわゆる映画監督としての才能というより、単純に芸術家としての才能をフィルムに発散している。
映画監督してみると、このようなスタイルの作品を連発されても、正直飽きがくるようにも思うが、ラストで“アンドレイ・タルコフスキーに捧げる”と出てくるように、タルコフスキーのような孤高のスタイルを貫徹する映画監督がいてもいいのかもしれない。
そう思えてしまう程、圧倒的な芸術的美しさ、完成された様式美を持った作品である。 にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 5点(2009-12-13 14:56:58)

2.観たこともない映画で圧倒された。あえて悪口を言ってみると、俳優達の演技はどうでもいいらしくあまりにも適当で学芸会レベル。展開されるイメージはたしかに美しいが、なんとなく当てたようなライティングは洗練されておらず、カメラワークもうまいとは言い難い。しかしそれでもこの映画、ほかの誰にもつくれまいと思える力強さに満ちていて、何度も見返したくなる。 ととさん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-17 14:49:29)


1.悪口で言うのではなく紙芝居のような映画。絵本のような映画。次にどんな絵が出てくるかワクワクしながら見るおとぎ話だ。石になる果物。グルグルまわる虎の首。芸術は様式性が強くなると、洗練され繊細な感覚になって原初の生命力から遠ざかってしまうことが多いのだが(モダンジャズがアフリカの民俗音楽から遠ざかってしまったように)、この監督は、断固アカヌケてやらないぞ、と決意してるみたいで、土ぼこりの匂いを残しつつコッテリした中央アジアの様式性を展開する。奇跡のよう。ときに使われる広々としたロングショットは、堂々と天に突き抜け、輝いてまぶしい。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2007-11-13 12:13:21)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 6.60点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人

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