みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
47.《ネタバレ》 タイトルも内容も全く知らず「面白そうな映画があった」と妻が借りてきた映画を、隣でボーっと眺めていたら、冒頭の緊張感のある裁判のシーンからグッと映画の世界に引きずり込まれ、それから2時間半、飽きっぽい自分としては珍しくラストまでその緊張感と興味を保ちながら観賞する事ができた。これぞ「THE・日本映画」だと思った。細やかな心情変化、表情、セリフ、独特の間。登場人物の辛い生き様と対比させ、さらに未来を映し出す美しい景色。全てに統一感があり、映画独特の世界観を創り上げている。観る者の想像に任せるラストも素晴らしい。観終わって約半日が過ぎたが、希和子と薫が過ごしたささやかで楽しい日々や、別れのシーンしか思い出せない。子供の存在というのは、同じ時を過ごせるだけで幸せであり、自分が生きる意味である。そして母が子を想う純粋な気持ちというのは生き物全てにおいて普遍的で当たり前だけど、複雑で儚く、そして美しいものだと強く感じた。 【N.Y.L.L】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-02-07 10:52:16) 46.え、ラストあれ?野々宮希和子を出してくれよー 【アキラ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-01-22 23:20:41) 45.小説もTVも見た者からすれば、納得いかんわ〜〜〜。はしょりすぎやーーー。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-01-22 21:43:44) ★44.良かった。最後は涙が止まらない。特定の人物の視点に依存しないところが良い。誰に感情移入してもつらいが、先があるなら誰もが幸せになって欲しいと思う作品。 【ラグ】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-01-17 00:19:45) 43.《ネタバレ》 この映画の幸せ感って、何かを「見る」ことのか。 希和子が薫に言った「綺麗なものいっぱい見ようね」が、幸せの一つの実現とすると、八日目に他の蝉が見られなかったものを見た、つまり成長した薫が”八日目”に見た「綺麗なもの」は、十数年間憎んでいた育ての母の、自分への愛情と、その思い出だったのだろう。 それが、最後に「まだ見てもいないこの子のことが~」となる結末は、巧い。 運命に翻弄されたこの少女が、母親の愛情を知った事を、希和子に教えてあげたくなった。「良かったな、お母さん」と。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-01-15 17:25:18)(良:2票) 42.《ネタバレ》 赤子の誘拐犯とその女性から実の子のような愛情を受けて育てられた娘。終始重苦しい雰囲気ですが、一昨年末に旅行した小豆島を舞台にして複雑な“母娘”2人の物語がつながる終盤に感動がありました。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-01-11 23:54:43) 41.最初に「他人の子供を誘拐しておいて、何の反省もない女」って、じっくり説明しているわけですよ。 だから犯人に、何の同情も思い入れも感じない。 ところが、見終わった後は、最初の場面に納得して涙してしまう。 つまり、最初の印象を2時間半でひっくり返してる。 これはもちろん狙ってやってるわけだけど、凄いことだ。 当然、脚本は素晴らしいけど、出演者では小池栄子が良かったな~。 あのうさんくささ、最高。 さて、見終わって数時間たった今、よくよく考えると「井上真央はこの後本当に幸せになれんの?」とか「井上真央の父親は結構ひどすぎない?」とか思わないわけでもない。 でも、見ている途中はそれを感じさせなかった。 力強い、映画らしい映画という印象。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-01-08 14:46:39)(良:3票) 40.《ネタバレ》 話題だったので今更ながら見たが、なるほど面白い。かなりずしりと重い内容だが、見応えはある。 ■一度ずれてしまった歯車は二度と戻らない。誰かが決定的な悪魔というわけでもなく、軋んだ運命は巻き込まれた人々を不幸にしていく。「悪」と「糾弾」の構図を拒絶するのが冒頭の「感謝はしても謝罪も反省もしない」という裁判シーンであろう。 ■巻き込まれたものは元には戻せない。それは八日目まで生き残ってしまった蝉のように不幸に引きずり込まれる。しかし、八日目まで生き残ったのは事実だが、それが本当に「不幸」なのか、それは分からない。違う世界が見れたことで広がるものもあるかもしれない、ともするとそれはそれで幸せなのかもしれない。確かに普通に見れば不幸な人生かもしれないけど、でもそうした人生を歩んできたからこそ掴めたものもある。それを取りこぼさずに生きることが重要なのかもしれない。 【θ】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-01-06 01:01:23) 39.誘拐犯 被害者の妻 夫 何故かみんなに同情してしまう。それぞれが被害者でもあり加害者でもある関係を上手に描いていると思います。脇の劇団ひとりも小池栄子も良かった。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-01-04 17:09:10) 38.う~ん..かなり期待して観たんだけど..なんだか損した気分..作者は何を言いたかったのか?..都合の良い設定、背景が、気になる..というか、作為が感じられてならない..リアルさと、必然性が欠けている... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-12-26 15:14:49) 37.序盤は救いようのない残酷な物語だと思っていたけど、終盤に向けて印象が変わって行った。 法的に誰が悪くて、倫理的には誰が悪いとか色々考えさせられたけど、終盤はもうそんなことはどうでもよくなりました。 何も悪くない恵理菜が如何に立ち直って、如何にして本当の母親になっていくのかを見守る物語だったんでしょうね。 そのサポート役となった千草の存在が良い味付けになっていて、物語を成立させていたと思う。 恵理菜、希和子、恵津子のどの視点から見ても割り切れない不幸さが付き纏うし、男どもの視点からじゃ申し訳なさ過ぎて罪悪感に耐えられない。 そんな中で千草の存在が唯一の希望になってたと思う。 直接的な関係者ではないので第三者の立場から見ることができるし、全くの部外者というわけでもないので、この深刻な問題に関与する資格もありそう。 そういう絶妙な立ち位置を成立させた設定と小池栄子の演技力に拍手を送りたい。 どう転んでもバッドエンドにしかならないと思えたこの物語をハッピーエンドに導いた功績は大きい。 そして、千草が恵理菜を救ったことによって、千草自身も救われたなら嬉しい。 そういう後日談的な描写はなかったけど、そう信じさせてくれるだけの説得力はあった。 あと、八日目の蝉は可哀想という話があったけど、あれはやっぱり恵理菜自身のことを言ってるんでしょうね。 自分だけが生きてる寂しさや死んでしまった薫への罪悪感が入り混じった言葉のように感じられました。 その考えも終盤には肯定的に変化したようで、薫の分まで生きて幸せになろうという前向きな姿勢に感動しました。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-12-20 16:35:06)(良:1票) 36.「孤高のメス」でも感じましたが、この監督は邦画ではめずらしくあっさりした演出をするので結構好きです。ストーリー自体はあまり興味がありませんでしたが、映画は良かったです。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-12-16 21:40:05) 35.《ネタバレ》 原作未読。ドラマ版も知らず、後輩の薦めで観てきました。主人公は井上真央演じる恵理菜なんでしょうけども、完全に視点というか観客が感情移入する対象は永作博美演じる希和子という感じですね。時系列が交錯しつつ進むので、最後までストーリーがどこに落ち着くのか分からないまま、ふわふわした(正直すんなり納得はできない)エンディングとなりました(最後まで恵里菜の方には感情移入できない構成になっていたためかもしれません)。全体的に私は悪くない映画だとは思いましたが、ストーリー的には後味悪く感じる人も少なくないでしょうね。結局救われてないというか。小池栄子は最近はもう立派な女優ですね。最初何かぎこちない演技だと思ってたら、そういうキャラを演じていたのが後で分かって腑に落ちました。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-12-05 00:31:16)(良:1票) 34.話題作だったので、内容も全く知らずに観ましたが、私にはよくなかったです。観ている間中、早く捕まればいいのにとばかり思いました。共感できる登場人物もいないし、全然感動しなかったです。不倫して安易に子供を作る男や女たちに腹がたちました。観るんじゃなかったです。 【ぽじっこ】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-11-29 18:55:18) 33.地上に這い出た蝉は本能で鳴くのだ 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-11-21 18:48:38) 32.泣けるレベルじゃない、中盤以降から嗚咽が止まらない。DVDで良かった、映画館で醜態を晒したかと思うとチトこっ恥ずかしい。 実親の元に戻った後、気まずくなり関西弁で「お母さんごめんなさい!」と連呼する少女に、この物語の多くは集約されている。 そして小池栄子!なにもそこまでと思うような込み入った役作り、振る舞いだけでなく途中でその訳も解るのだが、それを納得させるに十分な演技力、素晴らしい。肝心なときには主役に画面を譲って小さくフレームから消えてゆく演出にも泣ける。 いろんなシーンが記憶に残るとても良い映画。2011年で1番かも。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-21 10:26:07)(良:1票) 31.原作未読。TVドラマ版はNHKさんがまとめて再放送してくれた時に一気に見た。そのドラマも良かったし、こちらの映画も良かった。小豆島の旅で愛された記憶が蘇っていく過程の感動は大きい。子供を生むこと、生めることがどれだけ幸せかって…。ラストは恵理菜が「母」になれた瞬間なんだろうね。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-14 00:03:40) 30.いったい誰に感情移入しろというのか。 【akila】さん [映画館(邦画)] 4点(2011-09-05 01:53:54) 29.人生経験を積むにしたがい感じ方はまちまちかも。子をもうけたり子を亡くしたり・・・子に対する愛情がある人ほど心にしみる映画。キャスティングが良い。 【Malandro】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-08-15 23:03:20) 28.《ネタバレ》 幼子を奪われた母親の心情を思うと遣り切れません。我が命を奪われたようなものです。そういう意味では、希和子は人殺しと同じ。彼女の罪は果てしなく重い。でもその一方、希和子と薫の別れの場面では、涙してしまうのです。犯罪者が捕まって喜ばしい事ではないのか?自分の感情に戸惑いました。“希和子が薫に注いだ愛情は本物だった”。その1点において、自分の心は動かされたのだと理解しました。もっとも実母にしてみれば、これこそが許し難いこと。子に与え、また受け取るはずだった愛情を希和子に横取りされたのだから。希和子は夫ならず娘までも奪った憎い女。憎過ぎる。もし誘拐犯が彼女でなかったなら、恵津子の娘に対する接し方も違ったかもしれない。娘の気持ちを尊重し、大きな愛で包み込むことも出来たのではないか。そもそも、無事に帰ってきてくれたことが奇跡なのです。しかし恵津子には、“もう一人の母”の存在など認められるはずがなかった。希和子の愛情を上書きしようとしたために、実母と娘は苦しみました。ただ、救いがあるとすれば、娘が立派に育ったこと。確かに不倫して身籠るような真似をしたのは、恵津子にとっては痛恨の極みだと思う。でも恵理菜は、まだ顔も見ていないお腹の子を愛おしいと言った。彼女が幼少期に十分な愛情を受けて育ったことの証です。愚か者だけれど、一番大切な“愛する心”は持っている。恵理菜は、人間として合格でもないが落第もしていません。全てはこれからです。これから。子が幸せになること。全ての親の願いはそれに尽きます。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-08-04 19:30:15)(良:3票)
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