みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 まず多摩川の新田銀座というところから始めて、花の出荷で本家の銀座へ導くシャレた入り。堀がどんどん埋め立てられているころの変貌期銀座の記録にもなっている。森繁による社会学的ナレーションが面白い。そごうが建築中だったり、怪しい裏町がありまだヒロポンを売ってたりする。ここらへん戦後を引き摺っている(そもそも満洲時代に描かれた絵の作者探しというところで戦争とつながっている)が、明るいネオンはやがてくる60年代の予兆であり、そのネオンをバックに悪の支配者が死んでいくってのは、まさに55年という40年代と60年代の中間点らしい話だ。あふれるばかりの登場人物にちょっとアルトマンの味もある。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-12-03 12:09:04) ★4.《ネタバレ》 題名通り、銀座の町並みが沢山出てきて、それだけでも十分楽しめる。 開発中の有楽町駅前の映像には特にビックリ! 私がつい最近までごやっかいになっていたビルの敷地が更地ではないか! しかも、当時更地ということは、今存在するビルの一つ前のビルが建築されている最中という、非常に興味の湧く貴重な映像を観ることができた。 出演陣でインパクトがあったのが北原三枝と安部徹。 北原三枝は、相変わらずの日本人離れした抜群のプロポーションを惜しげもなく披露。 露出度の高い服に、たわわな胸を強調した服を着ており、思わずスクリーンに目が釘付けになってしまった。 脚、特にふくらはぎが綺麗だし、この頃の北原三枝にはオーラがかった若さと勢いを感じる。 それと安部徹。 オカマっぽい画家を演じているが、これがなかなかの熱演! すっかりオカマキャラをモノにしているところが凄い。 役者魂炸裂!といったところだろうか。 しかし個人的にやや苦手な三橋達也が主演をはっている点はマイナス。 それに河津清三郎は相変わらずの棒読み口調。 それと月丘夢路が劇中で「美人、美人」とはやしたてられていたが、そこまで強調する程の美人とは思えない。 少なくとも、劇中のセリフである「男なら誰でも魅力を感じる女性」というのには疑問符が残る。 しかし、本作のバッドエンドはなかなかの後味! あそこで都合良く結ばれないのは、かえってスッキリとしていて、私にとっては好印象を残した。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-11-15 01:37:43)(良:1票) 3.ここまで、銀座の街を徹底的に撮るとは・・・ もう物語云々よりも「銀座を撮る」という方を優先しているようにもみえる。森繁さんのナレーションも銀座の歴史・広さなどの統計や全国の「○○銀座」まで様々な角度から調べ、紹介しているし、ヘリで銀座の全景を撮ったりしている。 ジョッキーとして森繁久弥を起用したのは成功だと思う。 その分、物語については面白味は感じなかったが、街を舞台としているので川島さん得意の演出(狭い所で動かす)は発揮しずらい環境もあったかと思う。 その中で、北原三枝は素晴らしい。美しい容姿にときにはコミカルで溌剌とした動きが凄く好感が持てる。彼女がズッコケル、三越のモデルショーのシーンなんかは最高でした。 銀座をここまで撮った作品は他には無いという意味で価値はあるし、楽しめる一品でもある。(NFC「川島雄三特集」) 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-08-01 12:44:26)(良:1票) 2.《ネタバレ》 さて、さて親戚に借りて来てもらった「風船」に引き続き勢いに乗って川島雄三監督のこの作品も鑑賞!で、個人的には「風船」より私はこっちの方が好みです。タイトルにもなっている銀座の街並み、風景、昭和三十年代の銀座とはこんな感じたったりするのかなあ?と何だか観ていてそんな雰囲気を十分に感じることが出来た。森繁久彌のナレーションと歌声、やはりこの人「喜劇・とんかつ一代」でも披露しているように歌もなかなかのものです。そんなこの映画、いかにもフランス的な何ともお洒落な雰囲気十分の見応えのある内容に私は満足です。あの名作「第三の男」のパロディも面白かった。そして、相変わらずこの監督の描く女性像、映し出す女性の魅力的なこと!川島雄三監督は女を撮らせても上手い。月丘夢路の異常なまでの美しさ、北原三枝にしても若くて元気で魅力的です。あっ!もう一人、浅丘ルリ子演じるルリ子も可愛い。大した話でもないとは思うのに、これだけ面白く見せることが出来るのは、やはりこの監督の才能の証であると言っても良いだろうし、これは川島雄三監督にしては爆発的なものは無いにせよ、私は十分、楽しむことが出来たので良いと思います。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-07-16 23:04:59)(良:1票) 1.森繁久弥の歌とナレーション付き、昭和30年当時の最先端銀座風景を克明に追った通俗映画。それ以上でもそれ以下でもない。監督曰く、物語より銀座風景を捉える事に重点を置いたというコメント通り、オハナシがあんまり面白くないのが難点w美しきヒロイン(月丘夢路)の肖像画を一体誰が描いたのか?っていう滑り出しは興味を惹かれたものの、その後の展開が少々ルーズ・・・。ギャングとか拳銃とか安易に出さなければ良かったのに。『風船』と連続して「裕次郎相手役以外」の北原三枝という女優を見たけど、とにかくスタイル抜群だし生き生きしてて良いですね~。これまで自分が持っていた「男顔の何となくくすんだイメージの女優」という印象が一気に払拭されました。どちらかと言えば受身的な裕次郎の相手役というカテゴリー枠に押し込めてしまったのは、彼女の女優としての可能性をも封じ込めてしまったみたいで残念です。でもそれがご本人の希望だったのかな?デビュー当時の超美少女時代浅丘ルリ子も観られるし、若かりし佐野「黄門様」浅夫がチンピラヤクザで出てきたり、脇役も充実していてかなりのお得感有り。何より都電が路面を走っている当時の銀座風景が存分に見られるのと、森繁のナレーションが薬味となって映画自体も洒落ているので決して観て損したような気持ちにはなりません。川島雄三監督ファンにはおすすめ! 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-07-07 11:32:33)(良:2票)
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