みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★4.ピロスマニは実在した画家だったんですねぇ。 巧い画ではないのかもしれないが、グルジアの人々の生活が生々しく伝わってくる生きた画であった。 映画そのものについて言えば、ピロスマニという画家についてあらかじめ知っていた方が断然楽しめるかと思う。 やや暗めの映像がかもし出す雰囲気は、まさに絵画的で、寒々しいグルジアの風景と相まって、異国情緒をたっぷり堪能できる作品である。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2009-11-28 16:51:25) 3.フランスやスペインの光から遠く離れ、寒く重苦しいロシアの片田舎で、黙々と看板を描き続けて死んでいったニコラ。絵のうまいへたは確かにあります。けれども描かれた絵が人の心に触れるかどうかはまた別の話です。多くの人々にとって、この映画は生涯忘れることのできない宝物となることでしょう。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-12-31 06:36:20) 2.画家を描く映画は難しい。静止画と動画のずれ。どちらかを生かそうとすれば片方が死ぬというトレードオフの関係が避けられない。そのなかでこの映画は奇跡的に両立に成功している。本作品を作りあげた監督、俳優などが抱く、虚飾を排した画家への暖かい眼差しのゆえであろう。また「風景」という次元が動と静をうまく架橋しているのかもしれない。20年ほど前、尼崎の某百貨店(というか専門店街?)でピロスマニの展覧会が開かれていたなんて、いまにして思えば奇跡的である。 【バッテリ】さん 9点(2004-01-15 21:54:53)(良:1票) 1.死して評価された芸術家の代表格としてゴッホの名がまず挙げられるが、本作のニコ・ピロスマニもその一人。「彼の画を鑑賞すれば、グルジアを理解できる」とまで言われたほどで、ピロスマニは民衆の中から生まれ、独学でグルジア民族の魂を豊かに描きあげた偉大な画家である。とは言え、彼の画は日々の糧を得る為に描かれた作品ばかりで、所詮、看板の絵描きに過ぎなかった。この映画は、そんな飢えと孤独のうちに報われぬ生涯を閉じた不遇の天才画家の半生を、詩情豊かに描いた秀作である。本作の最大の見所といえば、ピロスマニがこよなく愛したグルジアの美しい風土と、そこに暮らしている人々の生活を、彼が描いた画そのままを映像化している点にある。画の構図やタッチなどは彼の画そのもので、この映像表現はまさに画期的であり、同時に極めて芸術性が高いものだと言える。その事によって我々観客は、彼の作品世界そのものを存分に味わえるという恩恵に与かるのである。世界映画史にややもすると埋没しかねないほどの隠れた名作とも言え、それだけに出来るだけ多くの人に鑑賞していただきたいと、切に願うのであります。 【ドラえもん】さん 9点(2003-11-13 14:30:25)(良:2票)
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