みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★3.アンジェイ・ムンク監督の未完の遺作。 アウシュビッツ収容所における、女性看守と女性囚人との個人的関係を深く丁寧に描いている。 女性看守は、女性囚人に対して、基本的には同情の念を持っているが、それをすんなり受け入れない女性囚人に対して、時に辛く当たったりする。 まるで片想いの異性に対する接し方の様だ。 一方的な他人に対する関心は、恋愛感情に限らず、得てしてこうなりがちで、そういった人間関係の機微を感じ取ることができた。 そういう意味で、アンジェイ・ムンクの魂が込められた作品に仕上がっている。 それだけに未完で中途半端な出来具合というのが残念でならない。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2009-11-01 18:37:14) 2.《ネタバレ》 あのアウシュビッツ収容所をドイツ人女性看守の視点から描いていて、看守(リザ)と囚人(マルタ)の心理的な駆け引きなど非常に興味深い内容の作品でした。 ただ、監督が撮影途中で事故死したため、非常に中途半端な形の作品になってしまったのが残念です。原作があるんですから、誰かが引き継いで完成させて欲しかったですね。点数は未完成ということで満点の半分の5点です。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-08-16 23:54:53) 1.アンジェイ・ムンク監督の遺作と聞いていたのですが、どうやら完成前に既にお亡くなりになったようで撮れなかったシーンはスチール写真やナレーションで構成されています。それも含めて、と言うよりそれのおかげもあってか?極めて秀逸な出来映えとなっているのですが、ナレーションによる説明は中立的に聞こえる一方、明確に問題提起への誘導をしているようにも聞こえムンク監督の意向と同じものかは分らない感じもします。それでも、収容所の場面を観る限りではナチスとポーランド政治犯という図式にさして重要性はなく、あくまでマルタとリザという普遍の人間性を主にした支配する者とされる者の関係を追及することで、人間の内面を抉り出しているように思います。それも特に会話するわけでもなく佇まいだけで伝わる雰囲気が絶妙です。最後も本当にあれで終りにするつもりだったのか続きを作るつもりだったのか分りませんが、先を見なくとも既に十分に人間の本質に迫っています。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-04-13 18:13:27)
【点数情報】
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