みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
24.《ネタバレ》 前作「カジノ・ロワイヤル」は007の誕生を、愛と裏切りとIT捜査と肉体アクションをごちゃまぜにして「チン」と描いたレンジケーキミックスのような秀作だった。その5分後からの続編である今作は、愛を失ったボンドが復讐に燃える殺人マシンとなり、水陸空の大活劇を演じるのであるが・・・なにかもの足りない。 そう、愛憎が足らない。今回のボンドガールに向ける007の愛は、娘を守る父親の愛情である。彼女もそれを受け入れ、そこに裏切りなどは存在しない。ゆえに観客は安心して見ていられる。ハラハラしないアクション映画なんて・・・ 世界の観光地ガイド的な絵つくりもアクションシーンも悪役に見えない悪役も、「ネバーランド」監督のこだわりが感じられ、好感がもてるのだが、肝心の“濡場”が少ないと魅力半減。 そうです、ごめんなさい!個人的には今回のボンドガールの方がタイプだったので、彼女のベッドシーンを観たかっただけなんです・・・ 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-02-01 01:34:31) 23.《ネタバレ》 カットバックを多用したアクションシーンはボーンシリーズの影響だろうが、ポール・グリーングラスに比べ、この監督はアクションを撮り慣れていないらしく、全く何をやっているのか分からない。そのため、全編を彩る折角のアクションシーンでフラストレーションを感じるのが何とも勿体無い。前作に引き続き、ダニエル・クレイグのハードボイルドなボンド像は格好良い。復讐を胸に秘め、砂漠を横断する男女の姿は『ゲッタウェイ』を思わせる渋い構図。『ゴールドフィンガー』のオマージュも見られ、ラストにガンバレルを持ってくるあたりも心憎い演出。強大な組織を前に、今後のボンドの活躍が期待できる。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-30 19:22:45)(良:1票) 22.《ネタバレ》 アクションシーンは全編に渡り派手で、イタリアの屋根伝いにチェイスを繰り広げる所なんかはスリル満点で楽しめました。冒頭のカーチェイスもいい感じ。 少し気になったのは、ボンドガールの存在感が薄い点、復讐と云うテーマを大して掘り下げなかった点、また次回作に続く点、戸田さんの字幕、などと云うところでしょうか。 しかし前作とは違い、アクションシーンが常に続いていて最後まで飽きずに観る事ができました。007の中では結構良作だと思います。 あと最後のエンドクレジットへの入りがカッコイイですね。ファンサービスのつもりだったのか、少しニヤっとさせられました。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-30 01:35:48) 21.ストーリーは正直つまんなかった。前作未見だからかと思ったら、一緒に行った友人は前作見ていたのにやっぱり「面白くなかったねー」と言っていたので、関係ないみたい。キャスティング全体は7点と思うけど、マチュー・アマルリックという初めて見た俳優サン、ゲイリー・オールドマンのフェイクみたい。でも、ゲイリーよりかなりうすっぺらい。カタキ役に魅力のない007はダメでしょ。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-01-29 00:53:41) 20.《ネタバレ》 いきなりのカーチェイス、肉体フル稼働のアクション、飛行機による空中戦など、相変わらずの派手な演出ながら、肝心のストーリーがいまいちわからない。前作「カジノ・ロワイヤル」で死んだ恋人ヴェスパーの仇が誰なのか、前作でも出ていたマティスはなぜ殺されたのかなど、もう一度前作を見たいなと思ったのは確か。前作同様、主題歌と敵役は秀逸。 【Q兵衛】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-28 14:32:16) 19.《ネタバレ》 この監督はアクションシーンの撮り方がよくわかっている。多角度からのカットバックをどんどんつなぎ合わせて流れるように撮るのだ。スローモーションは最小限におさえ、リズム感を大切にしている。ぴたり、ぴたりと決まるカメラワークも心地いい。車、バイク、モーターボート、飛行機とアクションでげっぷがでそうだ。イタリアで追いかけっこをしているときに競馬シーン、オペラ座でのアクションシーンに劇トスカのシーンを挿入しているのも成功している。これで映像に深みが増すというものだ。 人間もよく描けている。過去の007シリーズと最も違う点は、主人公もボンドガールもトラウマを負っている点だろう。ボンドは恋人の復讐、カミーユは家族の復讐に燃えている。 かわいそうなのはフィールズ。殺される理由がないのだ。それも石油まみれになって。意味がわかりません。 悪役グリーンはキャラが弱い。将軍は最後にどうして「お前の母親も恐怖にふるえていた」などと口走ったのだろう?覚えているはずがないのに。カミーユが説明したのだろうか? 娯楽映画として十分堪能できる作品に仕上がっています。 ついでにいうと、悪党達がトスカを観劇しながら無線で打ち合わせをするのはどうかと思いました。そんな必然性はないでしょう。 【よしのぶ】さん [映画館(吹替)] 8点(2009-01-28 00:22:21)(良:1票) 18.ウーン。アクションは、どうしてこういう映し方になってしまうのか!全く、見えねえよ!アンタ単に動体視力悪リィんじゃない?え!俺が悪いの?いやそんなことない!見えないものは、みえねえんだよ!!アホか!センスなし。すこしも面白くない!ジャッキーをみならえ!アクションをこういうどうでもいい撮り方してるから、”作品の価値”が薄れるのだ。まったく印象に残らない。すぐに消え去る!しかーーし!!うって変わって、しかしながら、内容はとってもいいねえ!今風にいうならば、すげえクール!!大好きです。それから、これはどうみても”マックイーン”への”ゲッタウエイ”へのオマージュですねえ。もっとも、クレイグはマックイーンには遠くおよばないが。マックイーン人気は今、世界的である。それから、Mはあんまり出て来ないで欲しい。(きんどうさんみたい) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-26 21:37:52)(笑:1票) 17.《ネタバレ》 ずいぶん時間がたったので前作のストーリーはほとんど忘れてましたが、それでも十分に楽しめました。つまり、前作見てなくてもまったく問題ないと思います。というか、ストーリーはぶっちゃけどうでもいい、というスタンスの映画かも。初頭20分のアクションは見逃すべからず。映画の開始時間に遅れたら次の回を待ちましょう。そのぐらい初頭20分がすごい。というわけでアクションを楽しむならぜひ。難点はボンドの「人間性」。たぶんダニエル・クレイグの芝居のせいだと思うのだけれど、ちょっとサイボーグっぽいの。恋をしたり、眠れなかったり、と人間くさいエピソードが出てくる割には、いつでも最強・最悪・最凶。かっこいいし、スタイルもすばらしいんだけど、人間としての体温を感じにくいので「あこがれの対象」にはならないかなあ、と思いました。ショーン・コネリーとの違いはそこかもしれない。 【ケルタ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-26 01:46:34) 16.《ネタバレ》 世間の評判どおり、スピード感のあるアクションものとしては とても面白い!! オープニングからあれよあれよと言う間に、その場面展開の早いこと。 一瞬たりとも画面から目が離せませんでした。 前作「カジノ・ロワイヤル」では、私は心中どうしても ダニエル・クレイグさんに馴染めませんでした。 私の一番好きなボンド、ピアース・ブロスナンさんとは あまりにもイメージが違っていましたので。 まず、オープニングからの立て続けのアクション。 噂には聞いていましたが、これは凄い!! でもでも、ダニエルさんはスマートなボンドか? いえいえ、人間味たっぷりそしてちょっと残酷なボンド。 どんどん人殺しをしちゃう。 これもご時世なのかもしれませんが、殺し屋ではなくMI-6の エージェントなのだからこんな風で良いの?と疑問は持ちました。 今までのジェームズ・ボンドの良さは行動のすべてに理由があること。 計算しつくされていること。 なのにこんなに感情に流されていいのか? その場の瞬発力だけで良いのか? その疑問のため、前半は面白いと思いながらも、007を観ているような気がしないのも、真実でした。 話は変わりますが、ボンド・ガールのオルガ・キュリレンコさんはポスターの目つきが悪くて(笑)イメージ悪かったです。 でもスクリーンに登場した時から、うわぉ、とてもキュートじゃないと思いました。 そしてその目つきの悪さは、ストーリーの重要なポイントだったのでした。 家族を殺されたカミーユはボンドの心情の理解者、一番の戦友とも言える存在なのでした。 ここから物語の深みが増すのです。 そしてジェームズ・ボンドの悪い癖? フィールズ諜報員の登場で、ああ、やっとお決まりだと(笑) 007シリーズが好きな私はほっとしたのでした。 だって、ねぇ、ボンドの魅力で美女とベッド・イン・・ ここが無ければ007とは言えませんから ジェマ・アータートンさんはボンド・ガールとしては安心できるお顔立ち。 「ゴールド・フィンガー」のオマージュもありました。 そしてこの作品の見どころは、ラスト20分ですね Mがそう動いて、そしてジェームズ・ボンドがそう答える。 今までの矛盾とイメージのずれがここで大きく修正されました。 この終わりかたは気に入りました。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-01-25 22:56:28)(良:1票) 15.《ネタバレ》 傑作「カジノロワイヤル」よりは少々落ちるものの、満足のいく仕上がりとなっている。カーアクション、モータボート、飛行機、パラシュートと、過去の“007シリーズ”で描かれてきたことが非常に多く盛り込まれていると気付かされる。石油まみれで殺された女性の死体の描き方はもちろん「ゴールドフィンガー」からの引用だろう。 このシリーズに愛着ある者には“ニヤリ”とさせられるシーンが数多かった。 本作はやはり紛れもなく“007シリーズ”の系譜を引いている作品だ。 悪く言えばオリジナリティが欠如している作品かもしれないが、本作のオリジナリティといえば“復讐”の描き方だろう。 復讐に燃える二人の男女を描き、『復讐とは何か』を問うている。 鑑賞中は「ボンドは彼女に復讐を果たさせない」というベタなオチで締めくくるのかと思っていたが、「彼女に復讐を果たさせる」という予想外の展開だった。 確かに「彼女に復讐を果たさせない」よりも「彼女に復讐を果たさせる」方がより“深み”を増すという結果になっている。 たとえ、復讐を遂げたとしても、その後には何も残らない、呆然とへたり込んで一歩も動けなくなり、ただ死を待つだけだ。 “復讐を果たしても何にもならない”と言葉で説得するよりも、“実際に何もならない”と描く方がより説得力が増している。 ポール・ハギスの脚本の上手さがよく分かるシーンだ。 真の意味で“復讐を果たす”とは、「復讐するという気持ちを忘れて、復讐から自由になること」ということなのだろうか。 ボンドが投げ捨てたペンダントからは、そういう趣旨が伝わってきた。 ボンドが飛行機の中で6杯ほど飲んでいたお酒は、ボンド命名の“ヴェスパー”というお酒。前作で死ぬほど愛したのに裏切られた女の名前を付けたお酒だ。 こういうシーンも奥深くて、非常に上手いと感じられた。 ボンドの苦悩が感じられ、まだ開放されていないと知ることができる素晴らしいシーンだ。 そして、「相手を許して、自分も許せ」とマティスの言葉にも重みがある。 ボンドに対して恨みがあるからこそ、マティスの言葉には胸を打たれる。 さらに、かつてGUCCIのデザイナーをしていたトム・フォードの手掛けたボンドの衣装も必見だ。ファッションに興味のある人には、注目して欲しい。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-25 21:55:41) 14.《ネタバレ》 前日に「カジノ・ロワイヤル」を再鑑賞し、万全の状態で臨んだ。相変わらずの凝ったオープニングで、期待も膨らむ。前作はトランプをモチーフにしていて、カラフルで華やかだったから、個人的には前作の方が好み。でも、今作の砂をモチーフにした造形もすごく良かった。 初めから怒涛のアクションシーンが炸裂するつくりも、前作と共通している点でしょう。今回は壮絶なカーチェイスで幕を開け、そこからイタリアのシエナで追いかけっこ。前作はボンドの特性を披露する見事なアクションシーンだったのに対し、今作はそこまで意識はされておらず、残念だった。ボーンシリーズ以降、メジャーになったカットバック多用型の(個人的には好みだが、何が起こっているかわかりにくいという意見もある)アクションシーンだった。 ただし、その後の展開はアクションのつぎはぎのような印象が否めず、大満足とはいかなかった。ストーリーも一本調子で変化に欠ける。ボスキャラのマチュー・アマルリックも少し貧弱で線が細い。総合的な印象としては、前作の方が良かったが、映画館で観れば、十分楽しめるレベルだと思う。 今作がシリーズの中で果たす役割としては、①敵の「組織」はかなり大規模であることが明らかになったと言うことと②ボンドが過去の思いをふっきり、スパイとして一応の完成形に到達したということだろう。次作では、ボンドの温かさと冷たさをどう出していくかが難しくなったと思う。スパイに成りきったボンドが、あまり人情味を出してもおかしいし、かと言って目的のためには手段を選ばず、誰彼かまわず利用する冷酷なマシーンと化していても、支持は得られないだろう。次作のボンドの人物造形に課されるハードルがぐんと増した気がする。 意外だったのは、前作よりもアクションシーンの比重が増していたこと。監督の人選などから、もっとドラマ性を高める方向に持っていくのかと思っていたが、良い意味でも悪い意味でも裏切られた。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-25 18:18:17) 13.《ネタバレ》 前作を観ていないと、何のための映像なのかわからないシーンがあると思います。 カクテルを重ねて飲むボンドのシーンは、前作を観たか観ていないかで伝わり方も大分違ってくると思います。 チェイス要素が多く観光地巡り的要素が若干少ないのが、ちょっと気になりました。 前作・今作の背後に控える組織が、旧作の組織を超えボンドとMI6に挑んでくるのが楽しみです。 次作もこのボンド・あのMで演じていただきたいものです。 【hyam】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-25 17:16:18) ★12.《ネタバレ》 クレイグ・ボンドの新作「Quantum of Solace」。「Casino Royale」の一時間後から始まるという、完全なる続編で期待も高まる。 冒頭からアクションシーンの連続! スケール感と予算のかけかたは前作を上回っているように見える。 しかし見終わってみると、残念ながらそれがネガティブに感じられるのだ。ボンドの行く先々で起こるアクションシーン。ヨーロッパや南米の景色は美しいけど、点と点でつながっていたり、ロケーションの必然性の薄さから、ストーリーに深みが感じられない。 またストーリー自体も見えない敵(世界的規模の秘密組織)、ボンドの復讐劇、そしてその組織が支援するボリビア革命と、短い尺の中に(2時間弱)要素がてんこ盛りで、フォーカスが絞りにくい。 なによりも問題なのが、ボンドが知力で勝負していないのだ。戦略を持たずに、いつも出たとこ勝負。取り巻く状況は悪化していくのに、打つ手もなく、多くの犠牲を出しながらも、結果論的に解決していく(最後まで説明されない状況もある)。 ああ、あのル・シッフルをブラックジャックで破産させた知的で勝負強いジェームズ・ボンドは何処へ。。。 ということで、個人的にはいまひとつ納得いかない出来。 ただし、トム・フォードのクロージングを着こなすクレイグ・ボンドは、今作でも半端なくかっこいい。 【月ひつじ】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-01-25 16:01:52)(良:1票) 11.《ネタバレ》 ボンドにダニエル・クレイグを迎えての第二作目。007シリーズはシリーズ物の弱点でもあるマンネリ化に、主演俳優や監督、作風の変化によって対応してきたが、クレイグ版ボンドは過去の007作品とは更に一線を画す存在ではないだろうか。ダニエル・クレイグはリアリティと人間味を持って女王陛下に使える諜報員、新生ボンドのスタイルを確固たるものにした。前作「カジノ・ロワイヤル」ではシリーズ最長の時間をかけて、ボンドの愛と誕生を描き、今作「慰めの報酬」ではシリーズ初の連作(続編というよりは二部作といった感じの繋がり方である。)を最も短い上映時間で描いた。その中でも前作の倍近い質量の凄まじいアクションの連続なので、わずか100分ちょっとの時間で(シリーズおなじみのオープニング、エンディングもあるので正味はもっと少ない。)物語を破綻させることなく、しっかりと作品のテーマまで伝えきっている辺りは流石だといいたい。名匠マーク・フォスターならではの人間味のあるドラマに仕上がっている。アクション映画は初にもかかわらず、優秀なアクション監督のお陰か、リアルかつ手に汗にぎる迫力のシーンの連続。「こんな安ホテルなんて・・。」という台詞があったが、脚本、音楽、衣装など、最高級のスタッフを集めたからこそ、ジェームズ・ボンドのような洗練された感じが映画から漂ってくる。Qやマニーペニーが出ない、ガンバレルがラスト(前作と本作が途切れなく繋がっているため)にあるなど今までの007からは大きく逸脱している点もあるが、ゴールドフィンガーを思わせるシーンなど、オマージュもしっかり含まれており、見所が多い。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-01-25 14:48:51)(良:1票) 10.《ネタバレ》 話そのものとしては面白いんだけど、作りが硬派すぎて、JBが躊躇なく人殺したり最後の敵への仕打ち(砂漠のど真ん中で・・・)なんかもすごくエグく感じる。これがMooreだったりするとおそらくギャグで済むんだろうけど。 アクション中の画面のブレがひどいのはどうにかならないのだろうか? 誰が何やってるんだかさっぱりわかんなかった。 【通りすがりのクラゲ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2009-01-25 14:12:13) 9.ダニエル・クレイグが“ジェームズ・ボンド”に扮する新007シリーズの第二作目。 前作「カジノ・ロワイヤル」の完成度がとても高かったので、必然的に続編への期待は高まっていた。 そしてもって、今作「慰めの報酬」も極めて完成度の高いエンターテイメントだった。「賞賛」に値する。 やはり、ダニエル・クレイグが良い。 ショーン・コネリーやロジャー・ムーアが演じた往年の「007シリーズ」に愛着がある世代にとっては、無骨でスマートさがないクレイブのボンド像は、お気に召さないという評価も聞く。 が、敢えて「未完成」のジェームズ・ボンドを描き直し、そこにダニエル・クレイグというワイルドさと危うさを秘めた俳優を配したことは、一つの趣向として圧倒的に正しい。 そして、そこにはこれまでのシリーズにはなかったシリアスさとリアリティがある。 「殺しのライセンス」というものが実際にあったとして、それを与えられる者に絶対的に必要なことは、「自らの感情をひたすらに抑えつける」ということだろう。 ただし、そんなことが端から出来る人間などいるわけがない。たとえいたとしても、そんな人間は“ヒーロー”として決して魅力的でないと思う。 “ライセンス”を与えられ、そこに求められる“絶対性”を極限の状態で徐々に越えていくプロセスこそ、クレイブが演じるこの“007”シリーズの醍醐味であり、これまでのシリーズにはない魅力だと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-01-25 02:49:03) 8.アクションに迫力があります!しかしアクションを多く入れ過ぎだったり場面が変わりすぎるので、つながりや流れが途切れ途切れで緊張感が持続しませんでした。何か消化不良で終わったような感じです。でも今回もハードボイルドな007が見られたので6点! 【じょーー】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-01-18 23:39:10) 7.ダニエル・グレイグのボンドは良いです!前作と同様に人間くさいボンドが描かれています。冒頭から繰り広げられるアクションシーンの連続は迫力十分で、さすが007シリーズという感じです。ただ、最近の流行なのでしょうが手ぶれが多いカメラワークは見にくく状況を把握できない部分が多かったのは残念。また、悪役に迫力がなく、ストーリーも雑です。上映時間をもっと長くしても構わないので、ここら辺をきっちり描けていればもっと良い映画になっていたと思います。 【ポテト】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-01-18 13:00:47) 6.《ネタバレ》 アクション映画として楽しめました。ボンドガールの人も綺麗でしたね。最初のアストンマーチンとアルファロメオのカーチェイスで引き込まれました。ただ、ボンド殺しすぎw あと車や船を盗むにも関わらず警察が追わないのも映画的ですねw 矛盾点は抜きで楽しめたので良かったです。 【ペスカトーレ手塚】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-18 06:21:17) 5.《ネタバレ》 007の魅力は、まず第一に連続的に繰り広げられる激しいアクションシーンにある。空間的なスケールとスピードと絶対絶命度が劇的なわけだが、SFヒーロー物と異なり現実感、臨場感が伴っていることが必須条件だ。そういう観点で今回は出来が良い。何度死んでいても不思議ではない状況をさらりと切り抜ける格好よさはまさに期待通り。魅力の2番目に挙げられるのは世界紀行映画だということ。国際色豊かに物語が進み、インディジョーンズ的(本当はインディがまねしたほうかもしれませんが)に楽しめる。 ボンドガールが絡む好色的な描写は私はもともと好きではないので、今の役者になってから以前のロジャームーアのような「ねっとり」した感じが消えて、ハードボイルド色が少しはっきり出てきたところも好感触だ。 【小鮒】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-18 01:15:01)
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