みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★5.《ネタバレ》 ルメットの「十二人の怒れる男」が1957年なので、明らかにこの映画が元ネタと思われる。 陪審員の群像劇で、様々な陪審員の生活が、最後の評決への発言とつながる仕組みだ。 フランスらしく、サロン文化の地であるだけに、軽快なおしゃべりが楽しい。 ただ、7人の陪審員の生活が描かれるので、ちょっとごちゃごちゃしてくる。 しかし、この時代に、この良作がすでに撮られてたことは驚きで、 映画の成熟は、映写機の出現から、かなり早い時期に到達していたと思われる。 映画文化に法廷ドラマというジャンルを作り出した、映画黎明期の作品。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2025-01-13 19:53:31) 4.《ネタバレ》 陪審員制度なんて遥か遠い異国の裁判制度だと思っていたであろう、公開当時のニッポン人がこの映画を高く評価したのは頷ける。しかし、様々な角度切り口でこの制度を描いた、後年の同種作品群を観た後では、実際観て感銘を受けたかどうかといわれると・・・それほどでもなかったというのが正直な感想。でも裁判映画ジャンルの中では、歴史骨董品的な価値はあると思う。陪審員同士の公判中の自由過ぎる交流にも「えっ、そんなん有りなん?!」って驚かされたし。執行猶予なし5年の実刑判決という、極刑でもなく無罪でもない中途半端な判決結果が、却って何かスッキリしないというかモヤモヤして色々考えさせられる。このモヤモヤ感を観客に抱かせる事が、監督のそもそもの狙いだったとしたらお見事。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-08-30 21:38:13) 3.末期癌の恋人の要請に応じて安楽死させた薬学研究所に勤める女性の裁判。無作為に選ばれた7人の陪審員それぞれの人となりが丹念に描かれており、彼らがメインの作品。病気の息子を殺そうとする衝動を堪える印刷屋さんの「自分ならどうするか、人の生死は神が決めるので、彼女は有罪」台詞が印象深い。7人それぞれが自身の価値観や置かれている状況でもって裁きを下す。専門家の裁きと陪審員の裁き、詰まるところ人が人を完全無欠に裁くのは不可能なのだと改めて思わされます。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-01-30 16:47:13) 2.《ネタバレ》 『12人の怒れる男』とどうしても比較したくなるところで、アメリカとフランスの陪審制度の違いが判って面白いところです。陪審員の人数は7人と『12人』より少ないのですが、その分7人の家庭事情を描いているところが大きな違いです。各人の問題を抱えた私生活を通して「このように弱い人間たちに裁きを委ねることが果たして正しいことなのか?」という問題提起は鋭いのですが、映画としては却って陪審員たちに力点が置かれ過ぎてしまって焦点がぼけてしまったんじゃないかな。また直接のセリフはないのですが、安楽死させた女医がユダヤ人であることが色眼鏡で観られることの方が重い問題だと感じました。ただ変だなと感じたのは、裁判が数日にわたるのに陪審員たちが裁判所の外で外部の人たちと自由に裁判のことを話していることで、日本の裁判員制度とはえらい違いだなとびっくりしました。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-04-25 01:29:16) 1.ラブロマンスがらみの法廷モノ。 『十二人の怒れる男』と『情婦』をミックスした様な内容で、苦手な系統の作品だった。 『大いなる幻影』で印象的な演技を魅せた女優、ディタ・パルロを目当てで本作を鑑賞したのだが、結局どれが彼女だったのか分からずじまい。 フランス映画にしては、それほど暗さもなく、理屈っぽいところも少ないので、法廷モノを苦手としていない方なら、普通に楽しめるハズ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2008-03-17 05:30:33)
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