みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 Wikipediaより ・タイトルはローレンス・ビニョンの1914年の詩「戦没者のために」の「残された我々が年をとっても、彼らは年をとらない」 "They shall grow not old, as we that are left grow old"から引用されている。 ・スタッフたちは600時間のインタビューと100時間のオリジナル映像を検証した。インタビューは200名の退役軍人たちのものであり、そのうち120人の音源が映画で使用された。 ・ジャクソンは映画製作にあたってギャラを受け取らなかった。完成した映画で使われた映像はほんの一部だったが、ジャクソンのスタッフたちは帝国戦争博物館から受け取った100時間の映像全てを「アーカイブをより良い形にするため」に復元した。 己の年齢を逆サバしてまで志願兵となった若者たちが戦争を経験し、帰郷するまでのエピソード。 生々しい映像と、時にコミカルなエピソードで進む序盤~中盤から、戦闘を経験する終盤。そこまでは、なんとなく想像したり妄想したりできる内容。敵軍(ドイツ軍)捕虜との話から帰郷後の話は、想像を絶する体験談が続く。 【hyam】さん [インターネット(字幕)] 10点(2021-10-03 21:29:53) ★3.《ネタバレ》 軽い気持ちで観ると横っ面を張り倒された様な気持ちになる作品。 途中からカラー化(これがまたすこぶる良く出来ている)してからの映像の持つ重厚感・迫力はとてつもない。 劇場で観ればよかった。その分落ち込む度合いも凄いと思うが。 余計な音楽・ナレーションが無く、生き残った古参兵の昔語りのみと言う構成も真実味が増し胸に迫る。 中盤の凄惨な描写は実物で有るが故に正視する事が難しい。 この作品を世の中の馬鹿な政治家共に観せてやりたい。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-30 10:41:07) 2.《ネタバレ》 敵陣から距離離れて戦う塹壕戦という形態上、敵陣であるドイツ兵の姿は最初映らない。だが、そのせめぎ合いの末に記録フィルムに登場してくるドイツ兵の姿とは、丸腰でまるで狂気さなど感じえないただの人間で、英軍に捕まり捕虜となり捉えられた身分であるというのに、まるで普通の青年たちの表情であり姿であり、武器を手に持たない人間、または武器を降ろした英軍とが交わるショットのほがらかさに何と言おうか、やはり人間、お互いに殺意を抱く相手でなくなった時、面と向かって会話を交わせれば、お互いに真人間同士に戻れるんだなという思いがいたしました。 驚いた事としましては、自軍の負傷者たちを自軍の手当所まで運ぶ際、捕虜となったドイツ兵を使い運ばせていたことでした。 ピーター・ジャクソンの作品歴を追ってみますと、ブレインデッドとかロード・オブ・ザとかキングコングとか、うわ すげーなと思わされる事しきりなんですが、それで今回、亡き先祖たちを偲んでという意味合いも含めて第一次世界大戦時の記録フィルムに色付けして味付けして意味付けして公開なされた訳であるんでしょうが、いっそ出来る事ならこの手法で構いませんから、第二次世界大戦の様子なんぞ(あちら側から見た日本人兵の様子等)も再現していただけないかな等と、ちょいと夢見てみたりなんぞしてみました。お忙しいことでしょうが、よろしくお願いいたしますなどと言ってみたくなりました。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-06 22:18:12) 1.《ネタバレ》 ピーター・ジャクソンは実はミリタリー・マニアで、第一次大戦の複葉機が専門の模型メーカーを自ら設立しちゃうほどです。そんな第一次大戦に拘りを持つピージャクが、西部戦線での英連邦軍兵士たちの入隊から塹壕生活・戦闘・そして死までを記録フィルムだけで綴るドキュメンタリー映画です。一説によれば、話題を呼んだ『1917 命をかけた伝令』がヒロイズムに走り過ぎて大戦の実相からかけ離れている、とピージャクが怒ったのが製作の動機だったとのこと。 大英帝国は当時の欧州列強では唯一徴兵制がなく、海軍はともかく陸軍は小規模でした。開戦すると陸軍大臣キッチナー卿の呼びかけに応じて志願者が殺到して、たちまち三百万人が入隊しました。職場や学校から仲間同士で入隊してきた新兵たちを英軍は分散せずにそのまま部隊編成したので、“パル(友達)大隊”などと呼ばれたそうです。その“キッチナー陸軍”と呼ばれた新兵たちは西部戦線で大量に戦死、若者世代がごっそり消えた英国社会に大ダメージを与えて100年経っても影響が残っていると言われています。 全編が記録フィルム映像ですけど、ナレーションは一切なくて映像に出てこない生存者たちの短い語りを繋ぐ構成になっています。驚くのは志願兵たちの若さで、最年少で15歳がいたってのには驚きです。まあこの頃は「戦争はクリスマスまでに終わる」というヨーロッパ特有の戦争パターンから抜け切れていない時代だったので、彼らにしては退屈な日常から逃れられるちょっとした冒険、というぐらいにしか考えてなかったんでしょう。 序盤からCG彩色された鮮やかな色合いになります。モノクロ記録映像では気づき様もなかった戦死者や負傷者の生々しい血の色には強烈なインパクトを受けました。そして特筆すべきところは、記録映像の兵士たちの発する声が聞こえるところでしょう。なんと唇の動きを解析して言葉を復元した吹き替えだそうで、これはリアルです。クライマックスは多分ソンム会戦と思われる攻撃のところですが、ここでは当時描かれた絵画やイラストが映像に置き換えられているのは、止むを得ないところでしょう。なんせ初日だけで二万人が戦死した悪戦でしたから、記録フィルムを撮る余裕なんてなかったと思いますよ。 全編英連邦軍からだけの視点で、第一次大戦や戦史に多少なりとも興味がないと退屈極まりない映画かもしれません。しょうじき私も塹壕生活が続く三十分ぐらいまでは眠気に襲われました。でも、カメラに屈託なく笑顔を見せる若い兵士たちの大部分が“彼らはもう歳をとらない(原題)”、つまり戦死してしまったのかと思うと胸が痛みます。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-06 18:54:18)(良:2票)
【点数情報】
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