みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.テレビでは欧米の輸入雑貨を中心に扱っていたので、映画予算でようやくフランスへと感慨深かったがそこまで。スープ探しの旅なんて五郎はあくまでも食べる側で作る側ではない。テレビで何回も出た韓国が不必要にまた出てくるし。観るんじゃなかった。 【毒林檎】さん [映画館(邦画)] 1点(2025-01-26 11:30:23)★《新規》★ 6.腹が…減った! 序盤はいつも通り、我らが知っているドラマ版のテイスト。年末SPのように遠方をうろうろして特別感を出すのかなと思わせる。しかしそれでは終わらない。 中盤、ガラリと風合いが変わる。我らの井之頭五郎、絶体絶命の大ピンチに!これ普通死ぬよねってレベルのスペクタクルに巻き込まれる。そんな生きるか死ぬかの状況でもグルメドラマの肝は抑え、美味しく食べるを忘れないのが良い所。 終盤にかけて、なかなか深みのあるヒューマンドラマに仕上がっている。離れて暮らす人達を料理で繋げ、巻き込まれ型ながら行動力を発揮する、粋な五郎の演出。この辺は湿っぽくなり過ぎず、クールにさっぱりとした纏め方。松重豊という人がとても良く出ているなと。 役者陣がとても魅力的。内田有紀、杏、オダギリジョーなどキャスティングの妙が光る。脇役も含め、逐一あぁこの人で良かったなと思わされる。エンケンが五郎っぽい役で出て来て、なるほどこれは有りだなとニヤリとさせられる。 「美味しいものを美味しく食べる」ドラマだが、この劇映画、さらに「美味しいものを、もっと美味しく食べる」をきちんと追求している。料理が出て来るだけでなく、どんな人達がどんな環境で食材を作っているかも描き、なぜそこに至ったかもサラリと描く。いつも以上に五郎が食べているものが美味しく見えてくる。グルメドラマの何たるかを抑えた作りだ。冗談なのか本気なのか何度もこの番組を降りたいと呟いてきた松重豊氏だが、ここはさすが。最もこのドラマの良さと描き方を理解していたのは、どのスタッフよりも最も長くこのドラマと関わってきた他ならぬ氏であった。主演・監督のみならず脚本も氏によるものらしいが、この「劇映画」はこれまで制作されてきた数多のドラマ版を凌ぐ傑作。109分があっという間だった。劇場の大きなスクリーンで観て良かったと思える。 【にしきの】さん [映画館(邦画)] 8点(2025-01-22 20:45:45) ★5.《ネタバレ》 松重豊さんに引退して欲しく無いので劇場に馳せ参じました。 元々が「中年のおじさんが一人黙々と飯を食う」シーンが殆どのドラマです。 なので劇場版だからと無駄に余計なエピソードを盛るのではなく、本作の様な展開が丁度良いのかと思います。 「図らずも韓国不法入国」と言う多少のお遊びは有るものの、本作でも五郎さんを介して美味しそうな食事を沢山観る事が出来て眼福でした。 【たくわん】さん [映画館(邦画)] 7点(2025-01-20 12:16:54) 4.《ネタバレ》 あの「孤独のグルメ」をどうやって映画にするのか? 正直言って、一番スクリーンから遠いジャンルではなかろうか? そんな不安寄りの微妙な感情で映画館に向かった結果、いい意味で裏切られました。 パリはパリでもグランメゾン・パリじゃなくてもイケてるじゃないですか! 松重さんのスタイルの良さがパリの景観に映えています。 杏さんと並んで歩く姿はまさにオシャレ いつの間にか韓国…のトンデモファンタジーな場面もありましたが、ユ・ジェミョンさんには笑いを堪えるのに必死でしたわ… そのほかの出演者も(グルメだけに)味のある俳優ばかりで、これも松重監督の人徳でしょうか。 "シークレットゲスト"には、登場のシチュエーション含め大満足! 何より、改めて松重さんの食いっぷりが素晴らしい! スクリーン大画面の食事シーンを見ながら自然によだれが2度3度垂れてしまい、暗いからバレずに済んでよかったです。 【午の若丸】さん [映画館(邦画)] 8点(2025-01-18 21:24:58) 3.《ネタバレ》 シーズン前に必ず「これが受けなかったら辞められる」と話す松重豊さん。案の定、この映画の前にも言ってました。今回もちょっと辞められそうにないですね。興収もかなり良さそうで、シーズンはまだ続きそうで、映画が成功して良かったです。 劇場で本編開始前にクラスJと空弁のJALコラボのCMが流れて、もうここから心が持って行かれました。あ~孤独のグルメだ~、って。関係ないけど、空弁最強は新千歳空港で決まりです。 お話は年末の地域スペシャルの国際拡大版という感じの単純な物探しクエストで、捻りも何もありません。スタンディングパドルボートで島渡りを画策して遭難、韓国に不法入国くらいがちょっと映画的演出かな、でもあとはいつもの孤独のグルメスペシャルです。宣伝ではパリがキャッチーですけど、五郎ちゃんがパリに滞在するのは冒頭の依頼場面だけ。パリの店も一軒だけ。あとのパリはリモートでしかも室内が映されるだけで、宣伝は上手くやったなあと思います。海外部分はほぼ韓国なのでちょっと肩すかし、ちょっとがっかり。 孤独のグルメのリアリティを感じさせる演出は健在。 劇中で、「孤独のグルメ」の松重豊演じる井之頭五郎役を脚色した「孤高のグルメ」で遠藤憲一が演じる善福寺六郎(ややこしい)。彼がリハーサルでモノローグを声に出してしゃべりまくり、いざ本番の前に「本番ではモノローグはしゃべりませんから」と、オダギリジョーに言う場面。これが、実は孤独のグルメのリアリティを作っているんです。普通の人は、なんでもかんでも声に出してしゃべらないですよね。 松重さんがオダギリジョーに、内田有紀に会ったことを一言も口に出さないのも、さすが分ってるなー、という感じです。オトナの話ならそうなる。会ったことを話してトラブルになって、くっつけ直して涙の再会に持っていく臭い恋愛演出なんて、孤独のグルメには要りません。この映画の中では、オダギリジョーと内田有紀は顔も合わせない、それでいい、それがいいんですよ。 料理の撮影はやっぱり良くできてます。劇伴で撮る料理って難しいんですよ。普通に撮ったらまず美味しく見えない。色味、温かさ、その他もろもろ工夫がいるんです。脂を塗ってテカらせたり、湯気を送り込んだりとかね。この映画がどうやったかはわかりませんが、オニオンスープ、ビーフ・ブフ・ブルギニョン、ちゃんぽん、貝ときのこの怪しいスープ、この辺は本当においしそうでした。どうして、さんせりての炒飯だけは別途紹介しなかったんでしょ。サンセリテってのは真心と言う意味。真心があまり見えない炒飯は紹介しないということかな。 ただ、焼き鯖は別にして、韓国料理は全然おいしそうに見えなかった。食材のせいか、むしろ不味そう。そして、結末のラーメンもあんまり美味しく見えなかった。同じ映画でも、南極料理人のラーメンは実に旨そうだったのに。そこは残念でした。 撮影と言えば、初っぱなから不思議な感じでした。パリロケを3日間やって、現実のパリを撮っているのになぜかブルーバックを背にしているような画面と雰囲気。知らないで見たら、全部合成を疑う出来です。撮影方法をちょっと変えているのは後から知りました。 松重さん、遠藤さん、オダギリジョーの演技はさすがに達者。そして内田有紀がまだまだ綺麗ですね~、若い頃より随分味が出てきましたよ。 ストーリーをどうこういう映画ではないですから、あんまり内容的にあれこれは言いませんが、韓国部分は要らなかったと思うし、別の演出で代用できたと思います。 船で気がついて、朝鮮語聞いて「韓国だったらまだいいが」というギャグはちょっと受けたけれど(北朝鮮だったらここからサスペンスものですね)、結局流れ着いても対役は日本人の内田有紀だし、日本人的に食べるところを複数人で最初から最後までずーっと観察されているってのは嫌なものですし、なにより韓国部分での内田有紀が、他の役者と段違いに綺麗すぎて、頭身やスタイルが良すぎて浮きすぎてます。韓国おばちゃんの中にも少し綺麗な人を入れないとバランス取れませんよ。それに、イミグレの人は今時翻訳機で意思疎通くらいできるから、そこの演出も良くない。鱈出汁は五島列島にもあるしね。というか、五島列島の郷土料理をちゃんと出して欲しかった。「腹が、減った」という時のポン・ポン・ポンという効果音も韓国部分だけ、フォン・フォン・フォンと変えてて違和感。 効果音といえば、劇伴曲についても一つ。エンドロールの後のセリフに、あのゴローちゃんのテーマを被せて欲しかったな。映画版では一度も流れないんだもの。あの、「イ・ノ・ガシ~ラ、ゴロー」というスキャット。勝手に脳内補完してました。 松重さん、確かに腹が減りました。次のシーズンも期待してます。 【えんでばー】さん [映画館(邦画)] 7点(2025-01-17 06:18:38) 2.いやあ、おもしろかったです。 でも、やっぱり、映画版と言うよりも松重豊がメガホンを取ったスペシャルドラマと割り切るべきでしょうねえ。 特に良くない部分は無かったですが、逆に良かった部分も無かったように感じます。 辻褄が合わない部分がいくつもありますが、そんなことよりも今や確立した「孤独のグルメ」と言うジャンルを楽しむことに専念したいです。 で、結局のところ、観終わった瞬間に『腹がへった』とつぶやいてしまいました。 多分、観客みんなもそうだったんだろうなあ。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 7点(2025-01-14 20:39:50) 1.《ネタバレ》 映画の主人公は確かに井之頭五郎なのだが、お話の内容は孤独のグルメじゃない感じがする。というか、年末にやるスペシャルである。スペシャルではよく頼まれ事を断れない人の良い五郎さんだが、いくらなんでも昔飲んだスープを飲みたいなんて、無理に決まってる。味なんて、人に伝えたり聞いて理解するのが一番無理なジャンルのモノではないだろうか。そういうことを独特の表現で(心のなかで)呟くのが孤独のグルメの面白さだというのに 。 始まりこそパリから始まるが、結局活動の殆どは日本と韓国。それほどのスケール感も出てはいない。 そして劇中の五郎さんの行動があまりにも愚かで驚く。パドルボードの冒険もそうだが、知らんキノコなんか食っちゃいけないものの代名詞だ。長年見続けてきて、それなりに好感度高いキャラクターなんだから、あんまりバカっぽくしないで欲しいなぁ。 さてお話の中心のスープだが、最初の老人の話から和テイストを想像していたのだが、五郎さんの頭の中では中華のラーメンスープと結びついたらしい。尋常でない違和感。ラーメン屋再生の話をやりたかったのか?というか『タンポポ』オマージュだってラジオで松重さん語っていたが、無理筋だろ。最後にお店ロゴの入った丼とスープを内田有紀に送ったのは良かった。安易に復縁しないのもホッとした。 なんだか気に入らないことばかりなのだが、井之頭五郎というキャラクタの新たな活躍に6点あげちゃいます。結局好きなんだな。 【Tolbie】さん [映画館(邦画)] 6点(2025-01-12 16:19:56)(良:1票)
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