みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★4.戦争で相手にしているのは亡霊。 ヒトラーの台詞もそうだし、 何より戦車の神様が「天から」見ているという主人公のおそれは 行き着く先に何もないことを示唆しているのだろう。 20年たっても、50年たっても表れるホワイトタイガーは、 あるいは姿形をかえて、この現代社会でもすでに砲撃を開始しているように思います。 歴史は必ず繰り返してしまう、なぜなら、一度死んだはずなのに、 また同じ敵と対峙しているのだから。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-08 00:50:49) 3.主人公の記憶喪失や全身火傷が治っていくことは、何の説明も伏線にもなっていません。戦車の神様とか終戦後のヒトラーの回想などファンタジー映画なのかな? しかし、戦車好きは必見。タイガーは実物よりも不細工なレプリカですが、実動の本物T34が何台も出てきます。 【毒林檎】さん [インターネット(字幕)] 3点(2020-04-29 12:36:08) 2.《ネタバレ》 結構意外にファンタジーな内容なんだけど基本T-34戦車を実際に使っての実撮影が中心という驚きの一本。どちらかといえば独戦車が好きなのでこういったT-34が実際に動いている(!ロシアすげぇww))のをみるのは実質初めて。タイガーⅠ型戦車(良く似せて造ってる!)がお話しのメインだが、ちらちら出てくる独戦車やハーフトラックはスゴイ、だって制作2012年ですよ。ロシアならではな一本でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-11 06:29:16) 1.《ネタバレ》 オープニングに登場するのは、おお、懐かしのモス・フィルムのマーク映像!旧ソ連時代と同じなんです、まだ使っているんですね。 最近ロシアやその周辺国で撮られた安っぽいCGを多用した第二次大戦もののアクション映画がレンタル店に溢れていますが、その同類と思って観たら全然レベルが違うちょっと興味深い作品でした。かなりスーパー・ナチュラルの要素を取り入れた幻想色の強い異色作です。 まず冒頭で撃破されたT-34戦車の中で全身大やけどの黒こげ状態になっていた戦車兵が野戦病院に運ばれます。不思議なことに生き延びられるはずがなかったこの戦車兵がやけどの跡も消えてどんどん回復しますが、戦車の操縦以外の事はすっかり記憶喪失しています。戦車兵が不足しているので記憶喪失のママ病院で適当に名前をつけてもらって実戦部隊に送られますが、彼は破壊された戦車と話が出来ると主張し始めます。そのころ前線ではホワイト・タイガーと呼ばれる一輌のティーガー戦車にソ連軍は大打撃を受けていて、このヘンな戦車兵にチューンナップしたT‐34と乗員を与えてこのティーガー戦車を撃破することを情報部の少佐は命じます。 モス・フィルムには独ソ戦映画のための専用車両工場まであるそうですが、それにしても冒頭から貴重な戦車が登場して驚かされます。残骸状態なんですけど四号戦車やレンド・リースでソ連に供給されたマチルダ戦車まで出てくるんですからね。撮影用のプロップなのかもしれませんが、ロシアのことですからまだまだナチスドイツの兵器が残っていても不思議ありません。謎のホワイト・タイガーは戦後型のソ連戦車を改造したものですが、正面から見ると驚くほどティーガーそっくりです。このティーガーは明らかにこの世の存在ではない超自然的な存在なので、実物とはちょっと違うスタイルであっても別に違和感がないわけです。この映画のすごいところは、随所で観られる激しい戦車戦や砲撃シーンなどをCGなしで見せてくれるところで、さすがかつて『ヨーロッパの開放』を製作したモス・フィルムの伝統技は健在です。 観たら理解できますけど、この記憶喪失のナイジョノフ少尉ももう霊的な存在なのです。対するホワイト・タイガーも北欧神話のオーディンの化身というかナチス・ドイツの武力が神格化した象徴みたいなもので、それはもう神々の闘争みたいなものです。音楽も『ニーベルンゲンの指環』をアレンジした様な曲で雰囲気が出ています。 この映画の不思議なところはラスト20分が45年の陥落したベルリンに舞台が飛んでしまうところで、生き残ったナイジョノフ少尉は一人戦車を整備して、ホワイト・タイガーと決着をつけるために消えてゆきます。最後のシーンでは自殺してあの世にいるヒトラーが登場してびっくりです。でもなんか不思議な余韻を残してくれるんです。個人的には『フューリー』よりはるかに面白いと感じました。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-18 23:08:47)
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