みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 ざっくり言うと怖い鏡による幻惑系ホラーです。血しぶきがやたらと飛んだり、音とカメラ切り替えでわっと驚かす系ではないので格調は低くないです。”ヘレディタリー”ほど胸悪くもならないのでその辺も安心です。ああ、でもバッドエンドではありますが。 鏡、強いなあ。こちらの認知に作用してくる上、物理攻撃も効かないのではお手上げではないですか。設定がそうなら、そこをね、そこをなんとか人間の知恵で上回ってくれる展開を期待したんだけどね。脚本の力及ばず、といった感じで残念。 過去編の子どもらも上手いし、現在と過去を交互に見せる工夫は感じられるけど、話の進み方にたるみが生じて途中飽きが来ました。元は短編映画だったと聞いてなんか納得です。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-12-11 16:57:48) 4.《ネタバレ》 呪われたアンティークの鏡。それは手にした者の心を歪ませやがて死へと追い込んで行く。というストーリー自体には特に目新しさを感じませんが、過去と現在を同じタッチで描きつつ交錯、或いは混同させるという演出は面白いと感じました。 子どもの頃に両親を死に追いやられ、しかも母は父に、父は弟に殺させるという惨い仕打ちを受けたケイリーが、必ずいつか「鏡」の秘密を暴きこの世から葬り去ることを決意して生きていくという設定は十分に理解できます。 医療施設で長期にわたるカウンセリングを受けたティムが忌まわしい事件を合理的に解釈しようとする姿と、全ては鏡のせいだと断定し、異様なまでに執着するケイリーの姿を対比すると、実はカウンセリングが必要だったのは姉の方で、鏡は彼女の心を捉えたまま敢えて自由に生かしておき、復讐のために帰ってきたところを改めて死に追いやり、ティムには改めて汚名を着せ苦しみを与え続けるという「鏡」の意志を感じてしまいます。 なんだか作品解説みたいになってしまいましたが、要するにストーリー自体は非常に解り易く、意外性やどんでん返しは無いと言って良い内容であり、時間軸が交錯して行く中で観客が混乱していくという演出上の試みが中心になっている作品のように思えました。 ちなみに題名はラテン語の「眼」あるいは「丸窓」ですね。鏡に憑りついている悪霊(鏡の犠牲者であり死して後も魂を捉えられている者たち?)の「眼」がまさにそのように表現されていますが、そのことの意味するところは全く語られていないのは何故なのでしょうか?解らず仕舞いでした。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-21 11:38:05) 3.《ネタバレ》 普通に、もっとチープなB級ホラーかと思って観たのですが、中々どーして頑張ってるとゆーか、率直に相当な意欲作でしたね(製作費自体はそれでもかなりリーズナブルという範疇ではあるのですケド)。 ただ、その頑張りとゆーのは端的に設定と脚本(=展開運びのアイデアな「二重性」)の部分に主として現れていて、前述どおりその質自体は軽く準A級レベルなのも確かではあるのですが、それ以外の側面は(かなり巧く紛らせてはいるものの)やはりB級(+α)程度のクオリティに留まってる(のを隠し切れてない…)かとも思います。特に、ホラーとしての直接的(映像的)なショック描写ってのが開始から1時間以上もほぼ皆無、とゆーのには正直あまり感心できないですね(もちろんソレは、マニアックにつくり込んだ「鏡」の背景ストーリーや、「現在」側の状況設定の優れた複雑さ、といったものを語ってゆくだけで前半がある程度チャンと成立していた…というコトの裏返しではあるのですが)。加えて、お話の方はごく上出来…とは言え、コレも「運び方」が特に巧いとゆーコトにだいぶ依存したクオリティであるのも確かで、なのでまず「過去」の話は実は比較的単純な筋だとも思いましたし、「現在」の方もオチ自体はソコまで意外性が高かったワケでもない…かと思うのです。 しかし重ねて、お話としては(特にB級ホラーとしては)十分すぎるホドに好く出来てますし、ゆーてショック描写も(終盤は)まずまず頑張ってる方かと思います。マイク・フラナガンが今作をもってその才能を世に知らしめた、という喜ばしさも含め、少し甘めにこの評価としておきます。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 13:05:32) ★2.平均点ホラー、より大いに楽しめました。 ほとんど意味をなさないであろう、 「現実」の証明をセットして、 そのうちの電話で目の前の死んでいる人間から電話がかかってくること そしてその前後で時間軸、あるいは現実/夢が不透明になっていること、 絡み合って、複雑な味わいです。 果たして、鏡に依るものかというのは想像の内を出ませんが、 しかし徐々に鏡というより家の中に自分が捕まる原因の人が 増えていく、というのが実は、弟の精神に巣食うものを 表しているのかも、と思ってみたり。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-07 22:57:41) 1.《ネタバレ》 最初から「これは負け戦だろうな」というのは明らかですから、観客がただただ90分間負け戦の中であがく主人公達を見続ける映画です。 主人公2人の状況を観客と共有させるためだと思いますが、過去の記憶+幻覚と現在の時間+幻覚がどんどん混濁していくため、観てて「どうなっちゃうの?何がほんとに起きてる事なの?」となるわけですが、しかし負け戦なのは最初から明白なため「これもう終わってもいいんじゃね?」感がどうしても漂ってきます。つかぶっちゃけ飽きます。それが最大の弱点ですね。 実質30分で語れる内容を90分に無理やり引き伸ばしたような、要するにクドイわけですが、視聴後にwiki見たらこの映画はもともと短編映画を長編化したものらしく、なら無理に引き伸ばした感があるのもしょうがないのかな、と。 とはいえごくシンプルな「お化け屋敷&呪いのアイテム」だけの内容をここまで引っ張れる映画もそうそうないので、それを成立させたのは褒めるべきでしょう。 せめて60分程度の映画なら「完璧」だったと思うんですけどね、映画館にかける以上一定の時間は必要ですから難しいですよね。 映画を観ている途中に覚える感覚は映画というよりスティーブンキングの小説(映画ではなく小説)を読んでるときのそれに近く、キング小説特有のくどいネチネチ感と漠然とした不安感をここまで味わえる映画を僕は他に知りません。 そういう意味で「キングの原作を雰囲気そのままに映像化できた初めての映画」みたいな映画です。 もちろんこれキング原作ではありませんが、キングの小説をある程度読んでいる方ならこの感覚を共感してもらえるんじゃないでしょうか。 つかほんとのキング原作の映画(世の中に沢山ある)が、どれもこの映画よりキング感が薄いのはどういう事なんだ… 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-04-04 11:57:46)(良:1票)
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