みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 冒頭いきなりのゾンビカットで始まるものの、物語としてはヒューマンストーリー感がかなり強いですね。 医師としての倫理に背を向けてでも夫のために貴重な治療薬を不法に確保してしまう妻。偶発的かつ正当防衛による射殺でありながら秘密の暴露を避けるために警察を呼ばず死体を遺棄してしまう妻。妻に一目会いたいがために自らを拘束し死への恐怖を必死に耐える夫。親友のために彼の妻が必死に集めた貴重な薬剤を自らの妻の命を守らんとして奪う夫、等々。いずれも、常軌を逸した混乱の中で愛する人のために選んでしまう究極の選択。 そのあたりの心の移ろいはそれほど丁寧には描かれていないものの、八方塞がりの劣悪な状況に必死に立ち向かおうとしている人間の強さと弱さはしっかりと表現されていて、思いがけず出逢った佳作でした。 それだけに、復讐に燃える身重の妻のラストシーンが必要なのかどうか?少なからず疑問に思え、その分マイナス1点です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-07-06 21:33:21) ★3.愛の範囲とはなんでしょうね。 結局、人間も窮すると種の反映に付随したところにしか 愛が及ばない、ということを実直に描いた映画のような気がします。 シーンごとに視点・感情移入する人物を逆転させると その愛及ばぬがゆえに、の切なさが増大し 映画としては楽しめるかもしれません。 マスクの転売とかもそうですし ご時世的にはこの映画、よく観られそうですね。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-04 23:12:42) 2.《ネタバレ》 ゾンビ物ではあるがほとんどゾンビは出てこない。 どちらかというと人種差別をテーマにしたような作品。 ゾンビウィルスに感染した人の中には薬によってゾンビ化を免れた人達がいる。 しかし薬の供給が追い付かず酷い差別を受けていた。 主人公は感染した恋人を守るために薬を確保すべく奔走する。 面白い設定で薬を巡っていくつかのドラマが展開する。 なかなか胸糞な展開だけどドロドロ感は良い。 【Dry-man】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-24 01:07:38) 1.この映画はゾンビウイルスパンデミック終焉後の世界が描かれており、「リターンド」と呼ばれる感染しているがまだ発症せずにウィルスキャリア(コントロールできている人)と、一切ウイルスに感染していない完全なる普通の人が一緒に生活している世界が描かれています。 リターンド(ウィルスのキャリア)を発症させないためには毎日薬を投与しなくてはなりませんが、この薬はゾンビからでないと精製できず、ゾンビが減れば薬も減るという大きなジレンマを抱えているのが面白いです。また、反リターンドと呼ばれる危険思想の人たちと穏健派との衝突もありがちとはいえよく出来ていて、この大きなジレンマと反発が後々様々な事件とドラマを生みます。終盤、カオスに陥った後のまさかのラストにがっくり脱力する作りは心底素晴らしいの一言でした。 アイデアも秀逸ですが全体的にリアルな雰囲気がとても素敵です。ゾンビはほとんど出てきませんがひんやりしていて薄ら恐ろしい雰囲気がそこかしこじゅうに漂っていて、この世界観を上手く形成しています。脚本の流れも分かり易くラストへの繋がりもスムーズです。映画の知名度とは反比例してかなり出来の良い作品だったと思います。サスペンスや人間ドラマが好きでゾンビなどの終末観が受け入れられる人にはかなりお勧めできる映画に仕上がっています! 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-03-14 18:12:33)
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