みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 今回バットマンの前に立ちはだかるのは純度100%の「悪」であるジョーカー。自分の過去さえも覚えてなく、まるで呼吸をするかのように人を殺す。しかも彼は狂っているだけでなく非常に計算高い。バットマンを内から外から追い詰めていきます。そしてバットマンの理解者であるデントが「悪」に染まり「トゥーフェイス」となるあたりから物語は加速度的に進んでいきます。 トゥーフェイスは自分を騙した者達への復讐を始めます。 そして、バットマンは常にジョーカーの後手後手に回ります。 ここまでのシナリオは間違いなくジョーカーが描いていたとおりの物でした。しかし、最後の最後、ジョーカーがゴッサム市民に提示したゲームがバットマンの、そしてデントの信念であり正義は無駄ではなかったと示す結果になります。 しかし、市民に根付いていたデントの「正義」はデント自身の中にはもう既になく、「悪」に染まっているという皮肉・・・。そして死ぬまでに結局デントは5人を殺害してしまいます。バットマンは市民の間に根付き始めた正義を摘み取る結果を恐れます。 バットマン自身も一歩間違えばデントと同じ。悪の道へ染まっていたかもしれない。 「だけれどもレイチェルが自分を選んだ!」という幻想だけで何とかバットマンをやっていけてるぎりぎりの状況。それにもかかわらずバットマンはデントの殺人の罪を被ります。 そしてバットマンはゴッサムシティを影から支えるまさに「ダークナイト(闇の騎士)」となるわけです。 次回作でバットマンは新たな闇に、そして自分自身に内包する闇に打ち勝つことが出来るのか。次回作に期待せずにはいられません! (追記) 2回目観賞しました。 ストーリーの隙の無さが際立ちますね。やっぱりジョーカーは素晴らしいのですが、1回目は正直ジョーカーに圧倒されてしまい他の役者たちの演技やストーリーラインをじっくりと観賞することが出来なかったので。脇を固める名優達が最高でした。そして、主人公役のクリスチャン・ベール。 彼のカッコよさが2回目は際立ってましたね。ラストのゴードンの「ダークナイトだ。」のくだりからドン!と「THE DARK KNIGHT」のタイトル。たまりませんね… 【bolody】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-03 23:25:28)(良:3票) 5.私の観たいのは正にこの「ダークナイト」こういう映画です。 エンターテイメントでありながら、人間の心の真実をこれでもかと見せつける。 ジョーカーの狂気は理解しがたいように思えて、自分に問いかけると、実は分かるような気がしてきます。 恐ろしいけれど、気づかされて、ほおと感心しているのも事実です。 人間の真実をここまで表現出来るなんて。 クリストファー・ノーラン監督の手腕は素晴らしい!と思います。 そしてそして、この人、ヒース・レジャーさんの熱演は心に深く刻まれました。 ここまで狂うのに、どれほどの努力があったでしょう。 心安らかに眠っていただきたいと思いました。 合掌。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-08-03 22:35:32)(良:1票) 4.《ネタバレ》 クリストファー・ノーラン監督の描く新生バットマンシリーズ第二章。ヒース・レジャーは最期の最期にとんでもないモノを残していきやがった!!ただ事ではない異様な緊張感がみちており、ジョーカーが次々と仕掛ける生と死、善と悪の究極の選択からなる連続するクライマックス、怒涛のアクション、畳み掛ける音楽に終始引きこまれる。ノーラン監督の下で全く妥協を許さない姿勢が本年度最高の大傑作を誕生させた!クリスチャン・ベールを初めとする実力重視の超豪華俳優陣の演技も見応えがある。だが何といっても本作最大のみどころはヒース・レジャーの最期の怪演!!知恵と力、強固な意志で常人を超越した存在となったバットマンに対し、全ての規律を捨て去る事で常軌を逸した怪人、ジョーカーを爆発的な存在感と悪のカリスマ性で演じきった。必見だ。彼の名演は間違いなく映画史に刻まれるだろう。この映画はもはや単なるアメコミの映画化作品ではない。本格クライムアクション映画でありながら、スタイルは違えど自身のやり方で正義を貫こうとする三人の男達のドラマでもある。前作「ビギンズ」からさらにゴッサムの闇が掘り下げられており、正義の追求、希望とは何かを考えさせられるストーリーも秀逸。腐敗を一掃することをゴッサムに誓い、闘った正義漢であったデントですら闇に堕ちる。どんな人間でも心の底には悪を抱えていることを証明したいジョーカーの勝利に見えたが、バットマンが無法者の自警市民として罪を被りジョーカーの勝利を打ち砕く事で、デントを信じたゴッサムの人々の希望を守った。希望を絶やさないためにデントが自身をバットマンだと言ってブルースをかばったように。偽ることが時に正義、希望へと繋がることもある。希望を信じ闘うブルース自身すら最愛のレイチェルがデントを選んだことを知らないのも深く考えさせられるところだ。三人の男が求めた正義とはどれほど大きな犠牲を払おうと、たとえ偽りを伝えようと、人々に希望をついえさせないようにすることではないだろうか。三人の関係は、デントの死で変わってしまったが、正義をもとめる姿勢は変わることはない。バットマンはたとえ無法者として警察に追われても、決して日の光があたることがなくても自分の正義を貫きゴッサムの平和のために死力を尽くし闘い続けるだろう。それこそが彼がダークナイトと呼ばれる由縁ではないだろうか。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-03 17:22:01)(良:4票) 3.《ネタバレ》 ノーラン監督とヒース・レジャーは、徹底的にジョーカーをサイコパスとして描いた。アメコミ「ダークナイト・リターンズ」のフランク・ミラーのジョーカーからすると、その解釈は間違いではない。しかしリアリティを求めたことにより、ジョーカーの器の大きさを限定してしまい、旧シリーズのニコルソン、あるいはレクター博士のポプキンズの見せた「つい憧れてしまいそうになる恐怖」が希薄になってしまっているのは残念。はやくもオスカーの噂が出ているヒースの演技(故人)自体は、評判通りのものだった。ただし役者にとってサイコパスほど演じやすいものはない。身近な例では、日本のお笑い芸人である鳥居みゆき。 映画の印象は、「セブン」に似ている。だが本作の主人公であるブルースは、しっかりとした意志を持っている。少なくともマスクをかぶったときのバットマンには、心の葛藤というものがない。そうした強さこそが人間・バットマンの魅力である。 ふんだんなアクションシーンに加え、全体的にカット数が多く、スピード感がある。しかしどんなに楽しいジェットコースターでも、2時間半も乗り続ければ疲れる。カットするシーンがないと思えるほど緻密に作られているので、「短くしろ」と簡単には言える問題ではないのだが、このことからも「観客を選ぶ映画」になっている。前編、後編にわけるのも1つの手だったかもしれない。 本作でのバットマンの真の敵はジョーカーではない(そもそもジョーカーは狂犬であり、バットマンの眼中にはない)。ゴッサムという架空都市にはびこるマフィアたちであり、汚職であり、不正があたりまえのものだと思う市民の心なのだ。バットマンが信じるのは復讐や暴力的解決ではなく、あくまで司法だ。こうしたドラマは、これまでのアメコミ映画を期待した観客には重いと感じられるかもしれない。 脚本と演出は細かい一方、ずいしょに説明不足であったり乱暴であったりするところが見られる(2人の選択の件や、船の選択の件など)。しかしかつて黒澤明が「七人の侍」で時代劇を壊し、新しい時代劇を作ったように、本作がアメコミ映画の金字塔となることは間違いないのではないかと思う。 【DONG】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-03 15:17:33)(良:4票) ★2.ヒース・レジャーの凄まじいまでの怪演ぶりにバットマン役のクリスチャン・ベールが完全に喰われてしまっている感じでした。 ハリウッドは本当に惜しい役者を亡くしてしまいましたね。 物語自体がダークなので映像全体が暗いのは仕方ないのですが、暗闇での黒い衣装のバットマンのアクションシーンでは何が起こっているのか分かりづらかったのが唯一残念な部分でした。 【ライアー】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2008-07-30 04:18:33) 1.《ネタバレ》 とうとう1番を取る日が来てしまいました。こんなにも全てが緊張感に包まれた映画を観たのは、生まれて初めてです。ジョーカーの凄さ、ウエインの悩み・迷い。言葉に詰まる思いで鑑賞し、鳥肌の立つシーンばかりでした。この先何十年も深く語られる事になる本作は間違いなく歴史に深く刻まれることでしょう。もちろん中には否定的な人もあると思いますが、その否定的な意見でさえも嬉しく感じてしまうほどです。もっと熱く語りたいのですが、流石に公開前なのでこれ以上のコメントは控えたいほどの「凄さ」です。 【成田とうこ】さん [試写会(字幕)] 10点(2008-07-29 06:28:29)(良:2票)
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