みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★5.《ネタバレ》 ホンサンは北朝鮮の特殊部隊を脱走し、フランスの外人部隊に身を投じようと密入国してきた 篤実な男。 チョンへは韓国人の画家だが、落ちぶれて窃盗を繰り返し、仲間から爪弾きにされているチンピラ。共に祖国からのはみだし者という共通点がある。二人は大道芸で糊口をしのいでいたが、マフィアに引き抜かれて 裏社会に入り込んでいく。 二人の友情を縦糸、二人の恋愛を横糸として物語が紡ぎだされるが、展開は犯罪映画の定石の範疇を越えず、感動できる程の深みは無い。それよりも暴力と性愛場面が異常に多いのに辟易させられる。例えば、チョンへがあこがれる女が、恋人から暴力を受ける場面は何度もあるが、どれも似たり寄ったりで、冷凍鯖で殴られ、壁の女の肖像画にカメラ目線が移動して終る。 感心したのは人間関係が濃厚な点。ホンサンがフランスに入国するときに、列車で相席になった女がいた。この女が車掌に「連れだ」と証言してくれたことで密入国が叶った。この好意でホンサンは女に惚れる。ホンサンが立寄った「覗き部屋」で女が出演していて再会する。女の恋人はマフィアで、二人の所属するマフィアの敵対組織だった。彼はチョンヘによって殺される。女は復讐を誓う。運命の歯車がどんどん狂っていく様子が冷徹に描かれている。 想像力を駆使した構図、原色の色調など、映像美は目を見張るものがある。塑像に扮装する女性や、誰もの意表を突く“冷凍鯖殺人”などは視覚先行ゆえの着想なのだろう。水に対するこだわりも随所に伺える。チョンヘのアトリエは川辺に係留する船で、根無し草を意味する。二人がマフィアに袋に入れられ、海に投げ込まれる。そして最終場面では、南北二人の血が流水に混じり合って下水道の中へ消えていく。南北統一の想いが込められているのだろう。鮮烈な印象を残す。ただし感動は薄い。というのは、これの前の場面で、二人は袋ごと海に落とされるという絶体絶命の場面があり、そのため、女に射殺されるのは“おまけ”のように映ってしまう。また、女がホンサンを自分の恋人殺しの犯人と断定した理由が、ロレックスの時計だけだという点も弱い。同じ型の時計はいくらでもあるのだから。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-10-19 23:22:11) 4.ギドクファンなら必見!2作目にしてギドク作品の方向性というものが既に決定付けられたかのような内容で実に興味深い。一般的には失敗作の烙印を押されたようですが、ギドク自身は1番好きな作品だと語るように、かなり思い入れのある映画だというのが伺えます。 テーマとしては南北統一の願いというのが1番のテーマになっているようで、画家を目指す韓国人と脱北者の元兵士による2人の男の友情が描かれます。ギドク映画には珍しいお調子者の主人公が実にコミカルで良かったですね。80年代あたりの香港映画に出てきそうな感じの主人公です。全体的に映像や音楽も安っぽいのですが、随所にハッとさせられるようなセンスのある画が出て来るので油断できません。白塗りの活人彫刻パフォーマーとか如何にもギドクだなぁとニヤニヤが止まらないです。それと、やはり鯖ですねぇ。あの使い方にはやられました。 最後にまとめますと、全体的に粗削りながらも随所に光る場面があり、後のギドク映画に通じるようなテーマ性も多く含んでいるので見逃せない初期の佳作といった所でしょうか。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-13 05:58:39) 3.《ネタバレ》 単純なヒューマンドラマでも、ラブストーリーにも悲劇にもならない微妙なラインで、悪くない。 ひと癖あるのが好きな方ならきっと楽しめるレベル。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-03-27 00:49:39) 2.《ネタバレ》 流線型の鋭利なサバ!!!その進入角度!!!速度!!!温度!!! 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-22 02:38:52)(良:1票) 1.ギドク監督の割にはクセ少なめで見やすい。けどなんかふつう。 トニラヴァンが出ています。 【将】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-02 12:28:18)
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