みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★6.《ネタバレ》 戦後の米国は経済的に豊かとなり、50年代にはティーン・エイジャーと呼ばれる社会集団が登場した。彼らはそれ以前のどの世代の若者より多くの余暇と小遣があった。彼らの一部が社会の退屈な枠組みや価値観に反抗を示し、暴れる若者、反逆児となった。ティーン・エイジャーはその後、カウンター・カルチャーとして数々の社会現象を巻き起こしてゆくが、この映画はその黎明期を伝えるもので、社会文化史的価値がある。音楽で言えば、この映画封切1953年の翌年にエルビス・プレスリーがデビューし、その翌年には映画「暴力教室」の主題歌「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が大ヒットし、ロック音楽が確立する。この映画でもリズム・アンド・ブルースでスイングする若者の姿が見られる。主人公はバイク集団だが、映画のヒットでバイク人気に火が付き、その後バイク集団が隆盛を極める。ちなみにヘルズ・エンジェルスの結成は1948年。ファッションではTシャツと革ジャン。それまで下着に過ぎなかったTシャツをブランドが上着として着てみせたことで、新しいカジュアル・ファッションとして流行した。黒の革ジャンは反逆児のイメージとして定着し、シルバー・ビートルズも愛用していた。ジェームズ・ディーンはブランドにあこがれ、彼のように演じようと努め、1955年の「エデンの東」の好演技につながった。スピルバーグ監督は「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」で、主人公にブランドと同じ格好をさせ、オマージュを捧げている。 さて映画だが、当時としては上映禁止措置がとられるほどショッキングな暴力描写と反社会的内容だったものが、今見れば、たいしたことはない。バイオレンスと呼ばれるほどのものはなく、ヒロインがレイプされそうになる場面に煽情的なものを感じる程度。低予算のため、ほとんどがチープなセットで演じられ、特撮も貧相だ。それでも主人公が大人たちのリンチに遭う場面は緊張感がみなぎるし、ヒロインとのひりひりするような恋のやり取りは見所となっている。ほとんど感情を現さない主人公が、ほんの一瞬泣き顔や笑顔を見せるが、そこが大変印象的だ。だが個人の内面の描写は一切無く、どうして彼らが暴れるのかはあかされないまま。そこが弱いところ。それでも一見の価値あり。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2013-04-10 01:09:01) 5.マーロン・ブランド、かっこよすぎでしょ~。セリフも少なくていかにも不良らしい格好と態度がまさにはまり役。なのであんまり邦題の「乱暴者」というより原題の「The Wild One」の方が彼に合ってるような気がするけどなぁ。なんで好きな女性と上手くしたくてもなかなか上手くできない彼になんだか男らしい憧れを持ちそうになりかけたしから50年以上前の西部劇風の街並みに大量のバイカー野郎が乗り込んでくる風景は白黒でみると余計に迫力を感じてしまう。晩年の圧倒的な存在感よりもカリスマ性を持っていた昔のマーロン・ブランドの方が僕は好きだなぁ。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-06-26 13:19:19) 4.《ネタバレ》 ラスト、女にトロフィーを差し出し、ニコッと笑みを浮かべ、 バイクで立ち去るジョニー… いや、カッコ良くないよ!?全然カッコ良くないからね! あのトロフィー盗品だよ!? しかも他のヤツが盗んだのを横取りしたモノだからね!? 【カタログ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-27 22:50:11) 3.マーロン・ブランドがカッコ良すぎる!! ラストの笑顔が良いね。 【ゆきむら】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-04 00:09:14) 2.中学生時代、この暴走族姿の皮ジャンのマーロン・ブランドの写真を見てなんとも格好いいと思い、惚れました!勿論、リアルタイム世代じゃないんですが、その写真からムンムンする男の色気みたいな物が感じられたんですね。その後、映画もワクワクしながら見ましたが、さすがに公開当時は上映禁止になったという迫力は感じなかったにしろ、こういう暴走族映画の元祖みたいな映画に出たブランドのカリスマ性には感嘆しました。バイクに乗った若者達が、ズラーッと並んで走ってくる光景は圧巻!ストーリーらしいストーリーはないんですが、やっぱり総ての若者映画の原点がここにあるという迫力は、白黒の画像からも見事醸し出されています。マーロン・ブランドが怒れる若者の頂点に立ってたのも頷けます。現在は、少々体重増加の伝説的名優にも、こんな時代があったんだと確認出来るだけでも嬉しい、ぜひ見ていただきたい青春映画です。 【popo】さん 8点(2004-02-28 17:15:39) 1.NYアクターズステューディオが誇る名優マーロン・ブランドの魅力爆発の本作。かのジェームス・ディーンは、本作のブランドに心酔し、その喋り方やファッションを参考に、自分のキャラクターづくりに活かした。ストーリーは、暴走族に乗っ取られた町の一夜。 【伊達邦彦】さん 8点(2004-02-24 03:25:09)
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