みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 重大事故、事象が起きればあらゆる可能性を考えて、一見善良に見える対象でさえも平等に冷徹に厳しい検討対象とするのは当然のことである。 それは今回の機長側から見れば、「経験のない、前例のないトラブルを自分の経験と技量で切り抜けたのに、その俺すら疑いの視点で接してくるのか」とある種の恐怖心を抱かせるものであろうが、それは重大事故の検証という場面では仕方のないことである。機長というのはそういう責任をそもそも背負っているものなのだ。 それをメソメソと「ヒーローの俺がこんな扱いを」、「世間はみんな歓待してくれるけど実際はこんなプレッシャーを受けてたんだよ」的な描写をしても全然かっこよくないね。 毅然とむしろ事故調査側の立場に立って機長も事故の検証を、「自らが本当に正しかったかどうか?」を検討してこそ、真に素晴らしい機長となりえたと思うんだけどね。この映画はそういう描き方をすべきだったと思う。そこまで思いが至らないのがアメリカ人なのかね。いや、アメリカ人も本当の知識層はそうすると思うんだよね。クリントイーストウッドみたいな表層的な、水に浮かんだ油みたいな奴がとるとこういう映画になるんだよ。 航空機事故に限らず、 例えば医療事故なんてこんなのばっかり。医師は人間にしかつとまらない。パラメーターをいくつか入れたところで経験は目に見えないし機械に打ち込むこともできない。それなのに何か医療事故(医療ミスじゃないよ)があると、ど素人の警察、患者、裁判官、弁護士が「本にかいてあること」を盾に、あるいは「現場にいなかった専門家」の意見を恣意的に利用して素人なりの結論に持っていく。説明できない経験に基づく瞬時の判断は正当性が証明できないから負けていく。 善意によって全力で人を助けようとしても結果責任を負わせようとする。それが今の世の中。 他にもある。長野の大学生乗せた夜行スキーバスがガードレール突き破った事故だ。あれなんてまだ何もわからないうちから「運転手個人の責任」を新聞もTVも報道。さて、ほとぼりも醒めた最近、バスの老朽化点検を指示する国の通達が出たね? 世の中、現実のほうがよほど闇が多いんじゃない? 【小鮒】さん [映画館(字幕)] 3点(2016-09-24 23:57:01)(良:1票) 7.《ネタバレ》 やったぜ!いやもう、久々のホームランです!(古) 現実に起きた、この事故の”奇跡”同様に、この作品自体のデキも、わたくしにとっては、”奇跡!”以外の何物でもない。イーストウッドもトムハンクスも、やっぱりイイねェ! なにしろ、オープニングからラストまでモウ完璧! 素晴らしい!の一言。!!”。この事故の再現映画ということになりますが、”PC旅客機操縦オタク”のわたしにとっては、これ以上考えられない理想的なデキに仕上がっていました。特に担当管制官のくだりは初耳で新鮮でした。脚本、演技、演出、CG,特撮、音楽、センス抜群!(古)言うことなしっつ!! ”超号泣!”久々のパンフ買いです。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2016-09-24 17:19:05) 6.いい映画でした。どれだけ経験を積んだとしても思い及ばない危機的状況。それは誰にでも訪れるわけではありません。自分に起こった時に何ができるか・・。おすすめです。 【海牛大夫】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-09-24 16:32:31) ★5.20数分間の出来事、それも結末が知れ渡った実話をここまで映画として構築できるイーストウッド監督はやっぱり凄い。トム・ハンクスの演技も完璧。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 10点(2016-09-24 16:17:32) 4.《ネタバレ》 アメリカの良心を演じさせたら右に出るものはいないトム・ハンクスが今回は人間の良心を演じきっている。さすがに上手い。ラストの公聴会の終盤「人的要因」の指摘から一気に流れ変わるところで思わずウルっときたが、むしろ終始沈着冷静なサリーが墜落後に奥さんを電話した後に、ハドソン川に浮かぶ機体と救助の様子を見たときの、現実を受け入れた驚きの表情がとても印象に残った。賞賛⇒バッシングというわかりやすい構成ではなく、賛否分かれる見せ方やエピソードと事故シーンの挿入がとても上手かった。「きっとラガーディアに戻れたはずだ」と、最初から機長を誤った判断と決め付けていた事故調査委員会のありがちな姿勢は、今後ますますコンピュータが高性能になると増えていくんでしょうね。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-09-24 14:59:44) 3.《ネタバレ》 救われない映画を作ってきたイーストウッドが救われる映画を作った。 ありがとうイーストウッド。そして、人の力って素晴らしい! 【Dream kerokero】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-09-24 12:18:18)(良:1票) 2.《ネタバレ》 久しぶりに良い映画を観た。 目が潤んだよ。 2009年1月、鳥の群れにぶつかり両方のエンジンが止まり、空港に引き返す余裕もなく極寒のハドソン川に着水した航空機。 乗員乗客155人、一人も失うことがなかった。 当時その機長がヒーローとして話題を集めたのは覚えているがその裏でこんなドラマが展開されていたのは知らなかった。 この機長、只者ではい。 伊達に40数年飛んでいたわけではない。 原題はSully(サリー)。 これは機長の名前サレンバーガーから取った彼のニックネームだ。 確かに彼が主人公で、彼の冷静沈着な行動が大惨事を防いだ。 でもそれだけではない。 映画でもはっきり言っているがこの事故に関わることになった全ての人たちの正しい行動がこのすばらしい結果をもたらしたのだ。 機長同様、冷静に行動した副機長、危機に対して取り乱さずに乗客を誘導した乗務員、そして脱出の際にパニックを起こさずに行動した全ての乗客、現場にすぐに駆けつけて救助に当たった船の乗組員、レスキュー隊員たち。 これら全ての人たちの英雄的行動を称える映画だ。 だからこの味気ない邦題が残念だ。 なぜそのままサリーと出来ないのだ。 サリーじゃ何の映画か分からないって? アメリカだって同じだよ。 Sullyって題名だけで内容が分かる人なんてそうそういない。 せっかくの映画の品位が台無しのつまらない邦題だと思う。 それにしてもクリントイーストウッド監督。 良い仕事するね。 主演のトムハンクスも良かった。 【称えよ鉄兜】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2016-09-21 10:26:05)(良:3票) 1.《ネタバレ》 イーストウッドの演出・ハンクスやエッカートの演技・脚本・編集、すべてが見事に調和し、必要以上に事実を脚色することなく素晴らしいドラマを築き上げている。特にイーストウッドの演出はこれまでの淡々としたものではなくやや派手さがみられるが、安定してレベルが高く、貶められたサリーの苦悩をものの見事に描いている。ニューヨークの良心に感動。必見です。 【ふじも】さん [試写会(字幕)] 8点(2016-09-16 21:35:56)(良:2票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS