みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 「翔んで埼玉」を見たら「クレヨンしんちゃん」が見たくなって本作を見た。劇団ひとりが脚本に参加していて夢をテーマにしているが、野原一家だけでなく、本作に登場するレギュラーの登場人物全員が同じ夢を見るという出だしがもう不気味で、悪夢を見始めてからはホラー度も思ったより高く、子供が見たら確かにトラウマものかもと思ってしまった。もちろんそんな怖いだけではなく、軸となるのは幼稚園に転入してきた今回のヒロイン サキとしんのすけたちかすかべ防衛隊の友情物語で、最初は横暴で不愛想だったサキが彼らとかかわることによって変わっていく様子が王道的にオーソドックスに描かれていて、本作のドラマ的な見どころのひとつとなっているが、その中でもネネちゃんとの関係が丁寧に描かれているのが良い。もちろん、友情だけでなく、家族愛も描かれていてサキのトラウマの原因が母親の研究中の事故死にあると分かってからのクライマックスでみさえがサキの夢の中に入り、説得を試みる展開もみさえが子供のことを本当に思っているのが分かるし、親はそうあるべきだというみさえの思いもよく伝わってきて、このシーンのみさえに本当に感情移入してしまった。だからこそそういった自分の思いをサキに必死に伝えようとするみさえの姿はやっぱり感動的だ。この友情の絆と家族の絆を両立してきちんと描けるところが「クレヨンしんちゃん」の良さで、好きなところでもある。バカバカしいけど、それだけではない良さがある、それが「クレヨンしんちゃん」の最大の魅力ではないかとあらためて思った。そしてこれが劇場版では最後の出演になったひろし役の藤原啓治さん、テレビアニメが始まった小学生の頃からひろしの声といえば藤原啓治さんだったので今年若くして亡くなられてしまったのは本当に残念で惜しい。こうやって見ていても亡くなったという気がしないし、今も信じられない。それから、大和田獏の登場シーンで第一声が「久美子ー!どこ行った!」というのも本当は笑えるところなのだが、今になって見るとすごく切なく感じてしまってとても笑えなかった。あらためて藤原啓治さんと岡江久美子さんのご冥福をお祈りします。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-09-05 19:21:04)(良:1票) 7.《ネタバレ》 笑いどころが多く、何度も楽しめる映画。ストーリーは子供向けアニメ特有のガチャガチャ感がなく、よくまとまっていると思います。爽やかな後味が印象的。悪夢の世界の描写がチープなのだけは残念。もっと幻想的で美しい映像だったらなあと思ってしまいます。 【クレイバード】さん [映画館(邦画)] 7点(2020-06-11 22:28:44) 6.《ネタバレ》 夢の中の物語やから何でもありです。そもそもアニメなんで何でもありなんですけどね。大人になると夢がちっちゃくなるのは悲しい事です。大人ほど大きな夢を抱くべきですよね。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-06-10 23:16:38)(良:1票) 5.《ネタバレ》 本作ヒロインのサキちゃんが見る悪夢に出てくる恐ろしい姿をしたお母さんは、大人でもゾクッとするほど怖かったです。映画館に来ていた子供たちもみんな「怖い怖い」言ってました・・・。だからこそ力を合わせて悪夢の元凶に立ち向かうカスカベ防衛隊が映えましたね。家族愛というのも描かれていますが、感動場面はほとんどなく全体的に笑えるシーンの多い楽しい映画でした。 【Nerruc】さん [映画館(邦画)] 6点(2016-05-24 20:05:53) 4.《ネタバレ》 平均的でした。母性愛も唐突な感じで出てくるのであんまり効果的ではないように思いました。まぁ母性愛より子供たちの友情物語なんでしょう。「世界を征服」とかいう敵と比べると「市内で悪夢を見せて立ち去るだけ」なんで、悪事としては相当規模が小さいんですが、戦いっぷりは夢世界でなんでもありなんで小惑星までとんでくる有様でかなり盛り上がります。 【空耳】さん [映画館(邦画)] 5点(2016-05-06 00:30:24) 3.《ネタバレ》 少女の心の傷を優しく癒してゆくラストシーンはとても良かったと思います。が、そこまでは必ずしも褒められるものでは・・・。 『パプリカ』と『インセプション』と『ロスト・チルドレン』が混じったようなその題材のオリジナリティの無さはともかく、まず、夢が「睡眠中に見る夢」と「胸に抱く夢」とでごっちゃ。夢をコントロール可能な領域とコントロール不可な悪夢領域とが意図的に与えられていた、として「いい夢=本人の願望」っていうほぼ覚醒状態な思考パターンで構築された世界なわけで、それを大人数で空間として共有していて相互に干渉可能となると、それってもはや「夢」じゃないんじゃね?っていう。異世界ファンタジーですね。少女の悪夢から組み立てていった世界設定であろう事は容易に想像できて、そのための無理があるかなぁ。 それにそのビジュアルはいかにもオトナのアタマで創った子供の夢の世界なんですよね。 カスカベ防衛隊の団結力や活躍、ひろしとみさえのコンビネーションは好調、この辺はいつもの『クレしん』の楽しさを存分に味わえます。 バクを探しに出てからは物語の進行が停滞して、みさえとひろしは延々父親と戦ってるし、カスカベ防衛隊は迷走してるし。大和田獏ネタとか大人が見てもクドくて笑えないんですが、子供はそもそも大和田獏が判るんか?っていう。 クライマックスのボスのビジュアルはヘタなホラーより恐ろしく、よく出来てるんですが、その正体が怖すぎ。トラウマものですね。展開の結果よりも過程のインパクトがデカくてヤバいっていう。アレ、感動よりも恐怖が先行しちゃうんじゃないかと。 みさえの母性が少女を救済する展開自体は感動的なんですけどねぇ。 子供には判らないとは言いませんが、やや大人向きなんじゃない?っていうのが今年の『クレしん』の印象でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2016-05-05 20:57:57) ★2.40代のオヤジながら、久しぶりにクレしん映画で涙腺ゆるみましたよ。初めは嫌っていた少女に過去があり、その彼女のために皆で頑張るなんてそりゃなけます。 母の愛をみさえが彼女に分け与えるなんて号泣です。だから7点付けますよ。 でも今回は映像としては非常に単調でした。ユメミーワールドも悪夢世界も、ワンパターンな色調の画面がずっと継続するので食傷しました。 特に悪夢のモノクロ世界は陰気すぎます。もっと各所において外連味のある演出でもよかったような。惜しい。 【wetb】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-05-01 15:28:12) 1.《ネタバレ》 毎年、この時期になると楽しみなしんちゃん映画、そんな今作品に何を求めるかで大きく評価が割れそうです。今までにこれ程の怖さをしんちゃん映画で感じた事はない。家族全員が同じ夢を見る。同じように他の登場人物までも同じ夢を見る。夢の中でおきている恐ろしい事を見て、それが本当に起きたらと思うと物凄く怖い。作品全体に漂う怖さの中でもしんちゃん映画らしい家族の絆と友情とがきちんと描かれていて、そういう意味でしんちゃんを見もせず、教育に悪いと言い張る馬鹿な大人、特に母親に言いたい。この作品のみさえがしんちゃんの為に頑張る姿こそが本当の親の姿であり、そうあるべきだと言いたい。相変わらずの下らないけど馬鹿馬鹿しい笑いもしんちゃんだからこそ許したくなるし、カスカベ防衛隊の仲間の活躍と友情、更にシロの活躍までも見る事が出来たのでそれだけで満足です。最後に言わせてください。これがしんちゃんの父、ひろしとしての最後の作品となってしまった藤原啓治さん、今までありがとうございました。安らかにお眠りください。 訂正2020年4月18日 【青観】さん [映画館(邦画)] 8点(2016-04-19 21:59:22)(良:1票)
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