みんなのシネマレビュー

オールド・ボーイ(2003)

Oldboy
(올드 보이/オ-ルドボ-イ)
2003年【韓】 上映時間:120分
アクションドラマサスペンス犯罪ものミステリー漫画の映画化バイオレンス
[オールドボーイ]
新規登録(2004-06-12)【ヴァッハ】さん
タイトル情報更新(2024-07-27)【Cinecdocke】さん
公開開始日(2004-11-06)


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監督パク・チャヌク
キャストチェ・ミンシク(男優)オ・デス
ユ・ジテ(男優)イ・ウジン
カン・ヘジョン(女優)ミド
オ・ダルス(男優)監禁業者 パク
ユ・ヨンソク(男優)少年ウジン(アン・ヨンソク名義)
オ・グァンノク(男優)自殺する男
磯部勉オ・デス(日本語吹き替え版)
関俊彦イ・ウジン(日本語吹き替え版)
石田圭祐ノ・ジュファン(日本語吹き替え版)
堀内賢雄監禁業者 パク(日本語吹き替え版)
小山茉美ヒョンジャ(日本語吹き替え版)
中田和宏ハン警護室長(日本語吹き替え版)
岡野浩介高校時代のデス(日本語吹き替え版)
三宅健太高校時代のジュファン(日本語吹き替え版)
朴璐美ヨンジャ(日本語吹き替え版)
石井隆夫自殺する男(日本語吹き替え版)
辻親八ホームレス(日本語吹き替え版)
原作土屋ガロン『オールド・ボーイ』
脚本パク・チャヌク
音楽チョ・ヨンウク(音楽プロデューサー)
作曲アントニオ・ヴィヴァルディ"Winter Op.8 No.4 F Minor: Allegro Non Molto"
撮影チョン・ジョンフン
配給ショウゲート
KADOKAWA(4Kリバイバル)
美術リュ・ソンヒ
字幕翻訳根本理恵
あらすじ
飲みすぎて大暴れし警察に拘束された夜の帰り、オ・デスは拉致され、ホテルの存在しない階の監禁部屋に、理由も期限も知らされないまま幽閉される。何度か自殺を試みた後、心を取り戻し、復讐を果たすべく体を鍛え始める。開放された時、15年が経ち彼はモンスターになっていた。偶然知り合った女すし職人に助けられながら15年間食べ続けた餃子の味を手がかりに、犯人を捜し始める。犯人は言う。正しい質問は、『なぜ15年監禁したのか』じゃない『なぜ15年経って開放したのか』だ、と。驚愕のその理由と衝撃の結末。・・・濃い!

マンフロント】さん(2007-04-21)
全てのをあらすじ参照する

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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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205.《ネタバレ》 エグいバイオレンスと、緻密なシナリオ。原作が日本の漫画だということは聞いていたのですが、漫画の映像化作品にありがちな、これじゃない感はほとんど感じませんでした。原作漫画を知らないというのもありますが、映画作品として普通に完成度が高いと感じました。 camusonさん [DVD(字幕)] 8点(2023-07-28 18:47:59)

204.《ネタバレ》 -Oldboy-“男子卒業生”…いわゆる“OB”ですね。
和製英語だけど原作が日本の漫画とのことで納得。あと“中年の男”って意味にもなるそうな。
いやいやいやいや…なんとも痛々しい映画だわ。肉体の痛みはもちろんだけど、精神的にズンと来るものがあった。
そしてオ・デスの復讐劇に見せて、彼の行動がウジンの復讐になっていたという、見事なシナリオ。
ミドと結ばれるのは、ある意味理想的な…というか、よくある展開だな、と思いきや、あんな気持ち悪い復讐が用意されていたなんて…

このウジン、姉と相思相愛だったのは置いておいて、オ・デスに姉の死の責任を全部おっ被せるのは、八つ当たりとしか思えない。八つ当たりだけど、復讐を生きる糧にして、そのためだけに生きてきたのが、ウジンの最後も含め、悪役ながら悲しいものがある。
そもそもあんな公共の場所でコトを始めたあんたら姉弟が不用心だったんじゃ…?だけど大好きな姉が目の前であんな死に方されちゃ、心を病んでも仕方ないか。最後に写真を撮るシーンなんて何とも言えない美しさがあった。

ミドの所に箱があると知った時のオ・デス、ウジンと姉への心からの謝罪からの行動というより、自分とミドの関係を守るための行動に思えてしまう。そして最後の催眠術師への依頼なんてどう考えても自己保身からで、今後ミドと、親子ではなく恋人のままでいようとしたと思うと、まだ学生だったウジン姉弟より気持ち悪いかもしれない。どうしてミドから自分の記憶(中年男を好きになったこと)を消してもらおうとか、もっと常識的な依頼にしなかったのか。そして抱き合うオ・デスの表情が笑顔から悲しみに変わることから、催眠術は失敗したんだと思う。父親である自覚を持ったまま娘のミドを愛し続ける。地獄だ。
何とも恐ろしく悲しく、そして気持ち悪い。でも、正直言ってスゴい。 K&Kさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-19 19:07:30)

203.《ネタバレ》 見ごたえのある作品。
アクションも一生懸命で闘ってて大人数を一人で倒すんだけど不自然さをあまり感じさせない。
シナリオもサスペンス的なんだけど良い意味で有り得ないシチュエーションで先が気になる展開。

ただ催眠術でストーリーの粗を誤魔化しててもったいない。
あと敵役のラストが雑魚っぽくて嫌い。
不敵に笑ってまだまだ続くよ。的な終わり方が良かった。 Dry-manさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-16 14:25:33)

202.《ネタバレ》 なぜ15年監禁されていたか(厳密にはなぜ15年で解放されたか)という謎については「あぁなるほどね」と納得できたわけですが…全体的に暗めで観ていてもつらくあまり楽しい映画ではありません。

つかこの映画(多分原作もそうなんでしょうが)、近親相姦に対して個々人でタブー意識の違いがあるという事に配慮されてない気がします。

近親相姦というものはその性格上から実態調査が非常に難しく、またその難しさをおしてまで調査する社会的な必要性もないためいまだにかなり未解明なジャンルではあるのですが、一応いくつかの研究結果では一般に想像されているよりは相当多く行われている(合意非合意はさておき)事がわかっています。

で、実際に相当数行われているという事は、そもそもそういう行為ににあまり問題を感じない人もそこそこいるはずです。(それこそ不倫とかと同じ事です。問題にする人はするけど、実際問題として世間ではばんばん普通に行われているのはご存知の通り。つまり気にしてない人が相当数いるわけです)

で、もし相手が近親相姦にあまり問題を感じない価値観の持ち主であれば、この映画の復習者側が画策した「知らずに親娘で愛し合わせる」という復讐は、そもそも復讐者側の自己満足にすぎすそもそも復讐として成立しない可能性もかなりあるわけです。
まぁたまたまこの映画では主人公にショックを与えていましたが、もしあの暴露をしたときに「娘とやらされたけどそれで?」くらいの軽いリアクションが返ってきたら、どうなったんでしょうね?
その可能性は結構あると思うんですが… あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-04-12 12:18:52)

201.《ネタバレ》  原作を久し振りに読み返した勢いで、本作も再観賞。

 「謎の部屋に十年以上も監禁されていた主人公が、犯人の正体と目的を探ろうとする」という粗筋こそ共通しているものの、基本的には全く別の物語であり、しかも原作も映画版も両方面白いっていうんだから、中々珍しいパターンですよね。
 自分としては「犯人の動機が詩的で味わい深い」という理由で原作の方が好みなのですが、映画版も間違い無く快作だと思います。

 そもそも「原作の方が好き」という立場の人間としては「この映画が面白いのは原作のお蔭だ」と主張したくなるんですけど、本作の場合、それを言うのはかなり無理がありそうなんですよね。
 犯人の人物像や、動機も全然違っているし、何より映画版の方が「憎たらしい悪役」「ショッキングで分かり易い動機」になっている。
 多分、原作通りに映画化していたといたら、ここまで大衆受けはしなかったんじゃないでしょうか。
 それだけ、この映画のオリジナル部分、独自の部分が優れているって事なんだと思います。

 主演のチェ・ミンシクは男臭い魅力があって良かったし、ヒロイン役のカン・ヘジョンも可憐な雰囲気がたまらないしで、キャスティングも絶妙。
 その他にも「脱獄が成功しそうな直前に釈放される」というシニカルな脚本、ハンマーを手に大立ち回りを演じる場面での、泥臭いのにスタイリッシュなカメラワークなど「映画版独自の魅力」を感じさせる場面が沢山あったんだから、お見事です。

 ……ただ、一つだけ。
 「犯人の動機については、原作の方が絶対に良かった」っていう事に関してだけは、どうしても譲れそうにないんですよね、自分の場合。
 確かに原作の時点で「催眠術を便利に使い過ぎ」とか「犯人のやり方が遠回り過ぎ」とか、色んな欠点があるって事は分かるんです。
 それでも、最後に明かされる真相「わたしの人生に《他者》は存在しなかった……」「生涯で、おそらくキミだけが、わたしの”孤独”を……」という悲しい独白には、非常に胸打たれるものがあって、忘れ難い余韻を残してくれるんですね。
 自分が久し振りに「オールド・ボーイ」に触れようと思った際、映画版ではなく、原作漫画を先に選んだのも、やはりこの「真相」の差にあるんじゃないかと。

 で、以下は映画版に関する文句というか、難癖になってしまうのですが……
 「孤独」ではなく「近親相姦」をテーマにした本作に対しては、抵抗も大きかったりするんですよね。
 それは何も「近親相姦はタブーだから、見るのもおぞましい」とか、そんな理由じゃなくて「犯人像を変えた事により、不自然な点が生じている」のが気になっちゃうんです。
 まず、原作の場合は「犯人を殺して復讐する事より、真相を知りたい好奇心を優先させてしまう」のも納得なんですが、映画版に関しては、そうじゃない。
 なんせ原作の犯人と違って、映画版の犯人は主人公の妻を殺してる訳ですからね。
 この時点でもう破綻しているというか「私を殺したら真相は分からず仕舞いだぞ」と原作の犯人同様に挑発してくるイ・ウジンという存在にも、それに従う主人公にも、感情移入出来なくなっちゃうんです。
 (いや、真相を知りたい気持ちとか優先させてないで、妻の仇を取れよ)と思えちゃって仕方無い。
 また「俺は確かに獣にも劣る人間だが、生きる権利はあるんじゃないか」という台詞が印象的に使われている訳だけど、その台詞を最初に吐いた男を主人公は見殺しにした形なのも気になります。
 死者の台詞を剽窃する形で、自分だけは特別と言わんばかりに「生きる権利」を求められても、勝手な奴だなぁとしか思えなかったです。
 
 そんな訳で「映画オリジナルで面白い部分」「原作と違っているがゆえに不満がある部分」が、どちらも強烈な光を放っており、何とも評価が難しい本作品。
 面白かったし、観て良かったと思えたのは確かなのですが……
 諸手を挙げて「好きな映画」とは言えない、そんな引っ掛かりの残る一本でした。 ゆきさん [DVD(吹替)] 6点(2020-02-06 02:13:32)(良:2票)

200.《ネタバレ》 筋書きの意外さを楽しむ映画なんだろうけど、謎が解けた後も全くウジンに共感できずに、後味の悪さだけが残る。
なんて身勝手な男。
部下のハン室長も気の毒。
姉のためではなく、自分の鬱憤を晴らすために15年をかけたとしか思えない。
暇人。
ただ、狭い通路で数十人相手に金槌で格闘するシーンは、縦ではなく、横からのカット。これがなかなか見応えあったので、そこに加点。 roadster316さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-01-24 22:35:23)

199.うわあ。ネタバレしてたら、観なかったよ。鑑賞後の今、誰ともこの映画について話したいと思わない。なので、ここに書き込むのすらイヤになってますが、しかし。こんな物語は初めてだよ。うんと悪い点数をつけたい気持ちですが、どうしても8点です(ファニーゲームと同じ)。まいりました。【追記】こんなにみなさん、「ネタバレ無」しで書き込みしている映画をワタシは知らない。とにかく、話の中身について話したくないんだ。その気持ち、わかるよ。 なたねさん [DVD(字幕)] 8点(2019-06-21 21:41:41)

198.サスペンスとしては、おもしろかったと思いますが、気持ちのいい話ではなく、気分が悪くなる作品。 へまちさん [インターネット(字幕)] 6点(2019-04-11 22:02:54)

197.なるほど、物語は良く出来ている(気持ちいいものではないが)。
でも全体を覆う暗い雰囲気を含め、分かりにくい面が多い。 simpleさん [地上波(吹替)] 6点(2018-10-08 16:26:20)

196.ちょっと分かりにくい内容だったけど、そういう復讐か。でもそこまで用意周到にするにはちょっと理由が拍子抜け。あと催眠術ってのもね。 nojiさん [インターネット(字幕)] 5点(2018-06-02 22:30:25)


195.オ・デスはろくでもなさそうな不良中年なのに無駄に格好いい。
あと痛めつけたりつけられたりしてるどのシーンも見てる方が本当に痛く感じる。
ひたすら痛みを感じさせる演出は韓国映画の凄みだと思う。
TAKIさん [DVD(吹替)] 7点(2017-08-25 01:23:42)

194.《ネタバレ》 ずっと観たかった。
残酷さと韓国映画のクオリティを兼ねそろえた評判が高い本作。
でもちょっと違った。15年の監禁された理由に深い期待を持ちすぎてしまったのかもしれない。他の残酷系映画に見劣りはしないものの監禁した理由が拍子抜け。連れの女が何者なのか落ちが読めすぎた。
しかしながら復讐と暴力は美しいということを印象付けた作品であることは間違いない。 mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-07 20:14:15)

193.《ネタバレ》 原作未読で視聴。ラストは・・・な感じです。
途中までの展開はよかったので、飽きませんでした。
ウジン役の俳優さんが千原ジュニアに見えてしかたありませんでした あずれもさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-13 05:57:51)

192.初めて観た頃は韓国バイオレンス映画にまだ慣れていなかったので、かなりの衝撃でした。原作は日本の漫画だそうですが、内容はだいぶ変えてあるので原作にヒントを得た作品という感じでしょうか。観進めていくと主人公の置かれた立場や見事なアクションに心奪われ沼にハマっていくんですが、ラストの主人公の振る舞いをどう感じるかで評価が分かれるかもしれませんね。 movie海馬さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-20 18:10:20)

191.クライマックスに困惑したけど、いい映画です。汗臭い映画っていいですよね。
原作から脚色された部分は多いものの、設定変更に失敗しているようには感じませんでした。 カニばさみさん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-11 03:19:24)

190.《ネタバレ》 原作漫画既読。
原作を遥かに凌駕した世界観とパク・チャヌク監督のセンスが冴える、最高の形での換骨奪胎な映像化だろう。
15年監禁された男の復讐劇のように思えて、実は主人公が復讐されていたプロットが衝撃的。
勘の良い人なら途中で分かるものの、結末に行き着くまでの過程を飽きさせずに一気に見せる。
無国籍を漂わせるスタイリッシュな映像美とクラシカルで美しいスコアがギリシャ悲劇を想起させる寓話に押し上げる。

一番の功労者は主演のチェ・ミンシクだろう。
イメージトレーニングだけで敵をなぎ倒すリアリティのない展開に説得力を持たせることに成功しており、
真実を知ってしまった男の慟哭は圧巻の一言。
そういう意味ではカンヌ男優賞は彼でも良かった気がする。

毒々しさから一転した白銀の世界。
真実を知らない娘の一言と忘れたかもしれない男の表情に、
終わりなき復讐の痛みと儚き希望がない交ぜになった感情が込み上げる。
ノべライズ版の「絶望的なハッピーエンド」というフレーズが相応しい。
残酷な運命を切り開こうとする二人に幸あらんことを。 Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 9点(2015-12-23 00:14:57)(良:1票)

189.《ネタバレ》 横に移動しながら敵をトンカチで攻撃するアクションシーンは、良いと思いました。そこに4点です。
でも、復讐の理由が・・もう、どうしようもなく共感できない。史上最悪です。
そんなことで?!そんなことで?!自業自得やん!
たけしの映画みたいに、暴力があっても、たまに挟まれる美しい映像があるといいけど、そんなのもなかったし・・。 たぬき野郎さん [DVD(吹替)] 4点(2015-08-10 20:14:06)

188.《ネタバレ》 やっぱり暴力って、何故だか惹き付けるものがありますよね。
否応なしに。
これ満点つけたいくらい好きなんだけど、オチがちょっと、ね。
韓国ドラマはイマイチハマらなかったけど、
韓国映画って凄いかも!?って思わせてくれた作品です。
むせかえるような画づくりは、日本映画も見習うべきだと思います。
顔に汗ひとつかかない日本映画の主役とかホント辟易します。 ろにまささん [DVD(字幕)] 8点(2015-06-30 19:58:43)(良:1票)

187.《ネタバレ》  クラリネットなのかな。素敵なワルツとともに双方向の復讐劇が始まります。

 15年、訳も分からずに監禁された男。そして15年、なぜか解放された男。すぐに監禁の張本人は現れます。そして選択を迫ります。殺すのか。真相を知るのか。
 そして謎の女ミド。

 4、5回目の鑑賞。原作はハイパーな日本漫画。ピンポンと同じく、やはり比べてはいけないと。ただどうしても触れたいのはラストの違い。原作と本映画はラストが全く違います。が、どちらもとても叙情的で魅力的な展開に。ハードな内容にセンチメンタルが見事にはまります。私は原作からはいったので、本映画のラストには唖然としましたが、これもまたよくできているなと。ミストも原作とラストが全然違うが、原作者のキングも、あのラストを思いついていたらこうしたと認めた、という話を思い出します。本映画のラストまでの超サスペンスな展開をかんがみるとこのラストも秀逸なのかもしれません。 JFさん [DVD(吹替)] 7点(2015-06-30 17:20:37)

186.《ネタバレ》 所々挟まれるギャグシーンでクスっと笑うのと対照的に、物語は容赦なくダークな方向へと突き進んでいきます。映画や本をたくさん読んでいる人の裏をかくような数々の場面。美しい女性のパートナーが都合良く現れたり、探偵物で良くある犯人を前にしてトリックを暴くような場面まですべてが伏線の上にあるもの。緻密な場面設定とは裏腹に、どうでも良い部分や設定はばっさりと省く。ご都合主義な部分も気にならないのはその勢いのせいでしょうか。催眠術というのも120分という映画の枠に収めるための割り切りだと思います。原作の骨子を使いつつも、映画独自の練り上げられた脚本がまた見事。原作の動機の弱さが復讐内容と濃密に絡んだものへと昇華されています。原作の動機。自分が歌っているのを見て、相手が涙を流した。自分の中にある孤独を見透かされ、気づかされたことが復讐の原因というのは説得力を持たせるに厳しいかなと。血がにおうようなバイオレンス映画において、韓国は一歩も二歩も先に進んでいるように感じられました。 kirieさん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-24 00:08:40)

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【点数情報】

Review人数 205人
平均点数 7.03点
010.49% line
120.98% line
210.49% line
341.95% line
483.90% line
5125.85% line
63316.10% line
75426.34% line
86129.76% line
9209.76% line
1094.39% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.20点 Review10人
2 ストーリー評価 7.15点 Review19人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review20人
4 音楽評価 6.61点 Review13人
5 感泣評価 5.12点 Review8人

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