みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 これは結構、楽しめる人、楽しめない人が分かれる映画なのかも? 新しくなくてもいいんだ。 もう冒頭の過剰な大爆発からニヤニヤが止まらない。 こういう無駄な爆発がやたらとある映画が大好きなのである。 あと、愛くるしい子供達がワイワイキャッキャ楽しげなやり取りをしてて、どうでもいい脇役の大人たちはアッサリゴミのように死んでいくこの感じもイイ! これは、映画好き達の幼き心を理解しつくしているスピルバーグさんから、僕らへの『お前ら、こんなん好きやろ?』っていう、プレゼント映画じゃなかろうか。子供の頃、初めて映画に触れて、無邪気に楽しんでいたあの頃の気持ちを思い出させてくれるような作品だ。 SF、ホラー、モンスター、パニック、アドベンチャー、友情、親子愛の要素をごちゃっと詰め込みながら、それなりのバランス感覚で仕上がっているのは流石。 その分、当然粗くなってしまっている部分も多々あるし、ストーリー展開自体も遅い。 けど、そんなの別に気にならない。 画面から溢れんばかりの映画愛。それに尽きる。 この映画を見て、ホラーを好きになってくれる人が増えるといいなぁ。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-06-25 02:12:12)(良:4票) 5.《ネタバレ》 何がこの映画を包んでいるのだろうか。それは紛れもなく優しさであり、徹頭徹尾『SUPER 8』は優しい。冒頭の看板にクレーンでトラックしていくショットですら、その看板の意味を宙吊りにして優しいだろう。 エイブラムスの『SUPER 8』はスピルバーグの『宇宙戦争』である。『宇宙戦争』でのスピルバーグと同様『SUPER 8』でのエイブラムスもまた、人間を描くことにしか興味がない。しかしエイブラムスの唯一の差異、それは、人間の本来の醜悪を完全に省いてしまったこと、つまり『宇宙戦争』ほどの陰湿さがない。それはこの映画の対象はどこかということだ。スピルバーグは、近年ではもはや、子供向けに映画を製作していない。しかしエイブラムスが『SUPER 8』に授けた想い、それは映画の素晴らしさを老若男女問わずに伝えること。映画とは何か、その結晶がエンドクレッジトなのだ。 さて、その映画とは、物語を観るのか、映画自体を観るのか。『SUPER 8』は映画を観せてくれる。だから、物語や台詞などすべて忘れてしまえばいい。スクリーンに映し出される事実だけ、それだけを観て記憶に留めればいい。ジョーの手から解き放たれ、たゆたいながら静謐に飛び去って行く《彼女》の瞬間を決して生涯忘れない。 「わたしはもう行くわ」 「いかないで!」 「離しなさい。あなたにわたしはもう必要ない」 「・・・」 「さようなら」 「・・さようなら」 傑作。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-06-24 22:05:55)(良:2票) 4.《ネタバレ》 「映画」を子供の頃に好きになったか、大人になってから好きになったかで、心に映る「映画」の世界ってのは全く違ったモノになると思うんですね。子供の頃、心にスピルバーグ作品を映しまくったのであろう、この監督の世界に、中学生の頃『ジョーズ』からスピルバーグ作品と共に映画を見てきた私は強いシンパシーを抱きました。映画とは何ぞや?って問うた時に、芸術論や技術論をこねくり回すのは簡単ですけれど、子供の心に映した、ひっくり返ったオモチャ箱みたいな世界もまた映画のひとつのカタチであるのは真理であって。この映画はそのオモチャ箱を今の時代に送り手となって表現してみせたような作品で。色々盛り込み過ぎな感じはあります。『未知との遭遇』と『ジョーズ』と『E.T.』の要素が色濃く、一方でスティーブン・キング的だったり、時代ネタを盛り込んだり。で、あれこれと描いた上で、じゃあこの映画の本質ってのはどこなのか?って言うと、実はエンドクレジットの最中のアレこそが「映画」本体なのではないの?みたいな気もしないではなく(エンドクレジットが出ると共にさっさと席を立ったものの、途中で立ち止まったり戻ったりして見るハメになってる人多数。そんなに慌てないで)、あの最後と、遺されたママの映像とがこの監督の映画観を語る大切な部分なのではないのかな、と思ったり。映画の「夢」があって、そこから一歩踏み出してゆく「現実」があって。映画少年が映画を刻んできた証しが具象化されたような作品でした。ただ、スピルバーグ的ではあるけれど、この映画、クリス・コロンバスが脚本を書いて、ジョー・ダンテかリチャード・ドナーが監督したスピルバーグ製作作品みたいなカラーが色濃く出ていて、そこは自分の中に刻まれたスピルバーグとは、ちょっと違うね、って思ったりもした2時間でした(この映画はややレトロな色調になっていたけれど、私の記憶の中に刻まれているスピルバーグ作品の多くは70mmプリントされたペカッペカな色鮮やかな最先端の映像なワケで)。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-06-24 21:11:42)(良:2票) 3.《ネタバレ》 少年ジョーが、不慮の事故で亡くなった母の死を受け入れ、大人の階段を1つ登り、そして希望を見つけるお話です。「ジョー=空軍」「ジョーの亡き母親の面影=エイリアン」「アリス(ヒロインの子)=希望」と仮定すると、とても理解し易くなります。①なぜジョーはゾンビ映画を作ってるのか?→生死の判断がよく分からなくて、死を受け止められなく、死を理解しようと苦悩してる心の表れです。②なぜ空軍は列車でエイリアンを運んでるのか?→列車は「ジョーの心の殻」。母親の面影(エイリアン)は、ジョーの心の殻(列車)を破ることで、ようやく母の死を受け入れる出発点に立つことができました。もし脱線しなかったら、ジョーはいつまでも母親の死を受け止められなかったでしょう。脱線を試みた先生の存在は、大きいです。ジョーの父親の弱点でもある「息子を理解する気持ち」をサポートしてくれてます。③空軍はなぜ、町を焼き払ってでも必死にエイリアンを見つけようとするのか→まさに、ジョーが母親の面影を探して彷徨い続けている様が表れてます・・・。④ジョーの父親は必死に空軍と戦っている→父親もまた、息子を理解しようと、息子と戦っているんですね~。⑤ジョーがアリスを助けに行った時、ジョーとエイリアンの意思が一瞬通うシーンがあります→エイリアン(母親)はそこで、ジョーが親離れしたことを悟ったんですね。それに気付いたエイリアンは、自分の星へ飛び立っていきます。そう、それはまさに、少年ジョーの心の中にずっと残っていた母親が、ようやく成仏して天国へ行けたんですね。泣けます・・・(T_T) 【VNTS】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-06-24 20:52:35) 2.《ネタバレ》 監督がJ・J・エイブラムスだし?なんか裏あるんでしょ?と期待してラストまで注意深~く鑑賞したところ。。。きれいにまとまって終わりました。子供も安心して見られるし、「E.T.」と「スタンド・バイ・ミー」が合わさった感じだね、と同行者と感想を述べていると後日、某新聞社のコメント欄とまったく同じ(笑)なーんか色々と組み合わさっていて、オリジナル感が薄い気がします。面白いとは思うんだけど、素直に受け止められない。オマージュと言えばそれまでだけど。パニックがあって、SFがあり、そこに友情と恋愛、親子愛まで絡んでいて、何に重点を置いて見れば良いのか戸惑う。結局は深読みしすぎました。でもエンドロールは楽しめた。最後まで見てこのタイトルなんでしょうね。 【西川家】さん [試写会(字幕)] 6点(2011-06-23 00:32:00) ★1.《ネタバレ》 「CUBE」meets「セブン」が某作品を紹介する言葉なら、 この作品は「E.T.」meets「クローバーフィールド」ですね。 少々乱暴なホームシックE.T.が出てきます。 福島原発に符合するようなTMIのテレビニュースのシーンは 偶然とは云え、ちょい衝撃が走りました。 音楽は私世代的にはGoo!でした。で、+1点献上。 【遮那】さん [試写会(字幕)] 6点(2011-06-14 21:45:21)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS