みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
28.《ネタバレ》 脊椎損傷により、下半身麻痺になった青年が、合気道を通して人生を再スタートするサクセスストーリー。 人生の途中で、突然下半身麻痺になるのがどういうことか。それを延々と描写する前半。それは、排泄、性機能障害にまで話が及びます。 このディテールへのこだわりにより、この作品は一般的な青春スポーツドラマと一線を画しています。 突然の事故、怪我。それにより変化するのは、肉体的なことだけではありません。人間関係、社会的立場、そのすべてが劇的な変化を遂げます。彼女、友人、家族。その関係性の変化が生生しくリアルです。 主人公芦原の人間関係は一度リセットされます。もはや以前と同じように、周りの人と触れ合うことができません。 その一方で、車椅子になってから知り合った人々とは、自然体で触れ合うことができる芦原。 それは、以前の自分を知らない人たちだから、なのかもしれません。新しく出会う人々が自分を見るその目は、障害者を見る目ではあっても、芦原個人に対する憐憫の眼差しではないのでしょう。 ベッドに置かれたビールを、取ろうとして取れない。排泄をするのに、一回一回ゴム手袋を使わなければならない。それはもう想像を絶する世界です。 そこからの後半。雰囲気が急に変わります。 合気道を通して、人生が再び動き始めます。 この作品での『AIKI』には二つの意味があるのですね。『武道としてのAIKI』と、『人生をもう一度受け入れるという意味のAIKI』。 芦原太一がAIKIを通じてもう一度人生を受け入れるその過程に、素直に感動します。 前半のぐちゃぐちゃだった部屋。ラストの綺麗に片付けられた部屋。まるで芦原の人生に対する心の在り方の変化を表しているようで、ぐっときます。 ただ、個人的に非常に苦手なともさかりえ。彼女の投入により、やたらファンタジックでフィクションの雰囲気が漂ってしまったのが一番のマイナス。彼女の演技、声、表情、そのどれもがわざとらしくて苦手です。この作品には出て欲しくなかった。 また、最後の他流派との異種格闘技戦。エンターテイメントとしては致し方ないのでしょうが、これのせいで随分と安っぽくなってしまったのは残念。 ですがそのおかげで、すがすがしい気持ちで見終わることができたのも、また事実です。 最後に加藤晴彦、あなたは素晴らしい。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 9点(2016-07-02 15:09:13) 27.《ネタバレ》 知人(合気道有段者)より教えてもらい鑑賞。爽やか青春ものか~とか思ってましたが、想像していたものとはかなり違うものでした。石橋さん演じる師範がとても良いです、柔らかくておだやかな雰囲気は、実際に先生たちはこんな感じです。「受け入れること」、、、とても深いですね、私も合氣道を習い始めて2年目ですが、自分の中で何か変わったと思っています(今後も稽古頑張ります!)。惜しいのは全般的に取ってつけたような出来事が多い・・・最後の異種格闘技戦みたいのはなんだ!?あれが無かったらね~、まぁ戦わしたい気持ちは分からなくもないけど。ちょっと残念でゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-10-20 06:16:32)(良:1票) 26.《ネタバレ》 加藤晴彦が障碍者となった苦悩をヤツ当たりや我が儘など弱さやカッコ悪さを晒しながら演じていた前半はリアルで良かった。 ところが、ステレオタイプの悪役空手家との対戦が雰囲気をぶち壊した。 素人相手ならともかく武道家との真剣勝負で合気道を描くとたちまち嘘っぽく見える。 合気道はどうみても実戦格闘技大会向きではない。 しかも経験の浅い白帯が車椅子で圧勝してしまうのだからバカバカしくてシラケてしまう。 このマンガ的茶番がなければもっとシリアスで締まった秀作になったのに。 せめて、負けたけれど舐めていた空手家を思わず本気にさせたくらいに留めて、相手に認めさせる流れにしておけば随分印象が違ったと思う。 絵空事に走らず、リアルに克服する話にしてほしかった。 実戦で空手家に勝つことが障碍を乗り越える道ではないのだから。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-09-27 14:54:08)(良:1票) ★25.《ネタバレ》 本作「AIKI」 私はこんなにも「障害者」と真意に向き合った日本映画に初めて出会いました。 主人公の加藤晴彦演じる芦原太一は障害を負ってからというもの最低のロクデナシ。 私は劇中何度も彼の車椅子を蹴飛ばしたくなりました。 そんな彼の閉ざされた心を象徴するかのような、散らかったベッド・・・。 しかし物語の終盤、その散らかったベッドで 彼はそれまで築き上げた自分の力で、 ともさかりえ演じる愛するサマ子と一夜を共にします。 ただただ、涙、涙、涙のベッドシーンでした。 だって彼は良くある日本映画に出てくる「特別な障害者」じゃない。 ただの足の動かないロクデナシなんです。 そんな彼が自力で幸せを、生きる喜びを掴もうとする行為だからこそ 私は涙が止まらなかったのです。 そして、そんな彼が変わるきっかけになった合気道。 彼が車椅子になった葛藤と、この合気道との出会いをリンクさせた事が この映画の何よりも素晴らしいトコロだと思います。 「なんちゃらボーイズ」や「なんちゃらガールズ」とは また違うスポ根青春映画のカタチがそこにはあります。 楽しい楽しい青春の1ページなどでは決してない。 彼にとっての「合気道」とは自己の尊厳をかけた戦いだったのです。 何故なら本作で語られる合気道の思想 合気道は相手を拒絶するのではなく、まず受け入れること それは合気道の修行と同時に 正に障害を追い廃人同然になっていた太一が 自身の障害を受け入れる修行そのものだったように思います。 【吉祥寺駅54号】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-28 21:55:13)(良:1票) 24.《ネタバレ》 このキャストどうよ?って思いながら観たけどなかなか良作やった。 加藤晴彦の友達がいいね! わだかまりを超えて加藤晴彦を助けるシーンがちょっとキた。 石橋凌の本業はサラリーマンながら合気の達人ってキャラがやたらリアル。 「なぜ修行するのか。練習後のビールがうまいからだよ」というようなセリフがあるんやけどこれがやたらリアル。 サラリーマンで武道やってる人は飲み会の席で高確率でこのようなことを言う。 最後の謎の武道団体をイテこますシーンもファンタジーはいってたけどかっこよかった。 石橋稜、演技も合気道のシーンも全部いい感じやった。 ただこの作品で唯一許せないのがともさかりえのベッドシーン。 なんだ?このやる気のないFUCKは??? かなり重要なファクターなんだからもうちっと頑張れや。 ここだけは「ジョゼと虎と魚たち」のほうが一歩進んでいる。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-28 12:27:47) 23.《ネタバレ》 前途有望のボクサーが、交通事故で下半身まひへ。十人十色の人生でもばばを引いたと思わざるえない障害者人生。脊髄損傷になった人間が、必ず通る地獄をソフトながらちゃんと描いているのが、新鮮だった。一緒に事故をした彼女は友人と結婚し妊娠、せっかくできたミステリアスな彼女も謎の行方不明。現実はこんなもんで、甘くないんということですかね(;_:) 合気柔術と出会って絶望から歓喜へいたるわけだが、その間のいろんな人との出会いが全て印象的だ。特に石橋、火野、桑名の中年三人衆は、それぞれ実に魅力的で良かった。あと、一番リアリティがあったのが彼女とのエッチシーンだ。子供には見せたくないけど、不思議と心温まった。映画の主人公は、ばばを引いてしまったけどプラスになるぐらい素晴らしい出会いがあり、うらやましく感じてしまった。障害者を特別視したらいけないかもしれないが、やはり偉いなと思ってしまいます。 【パオ吉】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-11-19 01:04:51)(良:1票) 22.丁寧に描かれていて後味も悪くない映画です。とくに前半の主人公が障害者となってやりきれない思いをかかえこんで堕落するところから、再生していく様がしっかりと描かれていて好感を持てました。ラストで本当の師匠やこの映画の主人公のモデルの方が登場したのもよかったです。ただ、【sayzin】さんが言われるように、サマ子の扱い方が特別すぎた感が否めません。もっと普通の存在で良かったんじゃないですかね。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-27 19:12:06) 21. 多くの要素を盛り込もうとしすぎたのか、やや一貫性のない作品になっているように思えます。加藤晴彦もともさかりえも良かっただけにちょっと惜しいですね。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-12-08 15:43:23) 20.話はなかなか面白かったです。でも最後の変な集団との闘いってもう少し真面目に描いて欲しかったですね。それと、「ともさか」もがんばっていい演技してると思いますが最後どうしてああいう去り方なんでしょう?加藤晴彦ならずとも納得がいきませんね。それでも一度は見て欲しい爽やかな作品でした。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-05-06 12:53:55) 19.邦画特有の変にお涙頂戴的な展開もなく、爽やかな青春映画として良作だと思います。私には丁寧に描かれた前半が却って良かった。しかし後半の展開は余りにもファンタジックで、折角のテーマが弱くなってしまった様に感じました。判り易過ぎる悪役の空手家はまだいい。でも、サマ子って一体何者? 例え相手が二枚目の健常者でも、こんな都合の良い天使がホイホイ現れるほど現実は甘くない。それに青春映画の定番とは言え、ラストの主人公の旅立ちも、この映画では違う様な気がした。むしろ社会に根付くことを選択し、そしてそれがコミュニティに受け入れられる(ように努力する)状況を描くことこそ、本作の主人公にとってより希望溢れるラストだったと思います。そういうことで、無敵の大東流合気柔術に、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-10-17 20:36:58)(良:1票) 18.合気柔術ってまじでこんなに強いんですか。思っていたより楽しめました。でも、神戸ちゃんはイタかった。 【クロ】さん 5点(2004-09-27 17:47:17) 17.当たり前なんですが,邦画だな~って雰囲気が漂ってます.でも結構観れますよ.清々しさと暖かさがあります.あと,今更ですが石橋さんは良い役者だなと思いますね. 【マー君】さん 6点(2004-06-29 19:42:16) 16.普通に面白かったけど、大会は微妙だった 私は加藤晴彦のひねくれた所をともさかりえと出会って 変わっていく展開が面白かったと思います。。 結ばれる時は良かったと思います。。 【れみ】さん 7点(2004-06-13 00:55:58) 15.《ネタバレ》 合気道を通じて精神的にも強くなっていく主人公は、観てるこっちも元気が出てくる。邦画によくあるだるさもないし、後味の良い作品。石橋凌の合気道演武は上手いしカッコよかった。 【くうふく】さん 7点(2004-06-04 00:03:20) 14.《ネタバレ》 自分はならないというのは保障されない話で、いつ自分が身体障害を負うか誰にも予期できません。 主人公は自殺まで計画しますが、小さな波紋が彼を勇気付け現実を受け入れて立ち直る過程を面白く、且つ感動的に描きました。 デンマーク人身障者の実話で、日々感じる劣等感や性機能の喪失などの描写も本人の希望だったそうです。 今まで感じることの無かった差別の中で合気道と出会い、心の平穏と豊かさを結実させるプロセスを真実味豊かに描写しています。 僕は脇役・ともさかりえがあまり好きでは無かったのですが、認識が一変しました。上手です。 コミックタッチな部分はありますが許せる範囲で仕上げられています。 途中から登場するG・リトリーバーの仔犬が太一のパートナーとして成犬に至る過程も微笑ましく、愛くるしいショットが多数織り込まれてます。 石橋凌演じる合気道師範代は、大変頼り甲斐があり野に眠る達人の存在感や人間愛に溢れています。 【白狼】さん 7点(2004-06-03 18:55:18)(良:1票) 13.《ネタバレ》 交通事故で下半身不随の主人公のクサリ具合を丁寧に描写したから、合気道と出会ってからの修行の日々が清々しい。ラストの異種格闘技戦はオマケってことで。期待しないでみただけに妙に面白かったよ。 ビールで乾杯を「合気上げ」とか、ほんとに言ってそうだしさ。 【拇指】さん 8点(2004-03-26 21:19:13)(良:1票) 12.おかしな格闘大会が無ければ良かったんだけどねえ。せっかくの良い題材を殺してしまっている。空手家みたいな人があれだけ打撃で攻めていたのに急に腕取りにいくなんておかしいよ。この映画を身障者の映画とするのは差別なんでしょうな。一つの青春映画ってことですか。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2004-03-26 16:35:32) 11.日本の映画はあんまり見ないのですが、母にすすめられて見ました。とってもよかったです。。。加藤晴彦さん、バラエティではよく見るのですがちゃんと俳優もされていたのですね。前半は悲しかったです。(涙は出ませんでしたが。)やっぱり事故には気をつけないとと思いました。人生ががらりと変わってしまいますね。いつの間にかそれでも負けないでがんばってほしいって応援してました。 【mako】さん 7点(2004-03-09 09:49:58) 10.変わった作品ですね・・・。巫女さんどこいったんでしょうか・・・ 【A.O.D】さん 5点(2004-02-05 20:55:49) 9.《ネタバレ》 大東流柔術って…。マニアには堪らない流派っス。笑。ラストの師範が多数者を組み伏せるシーンは大東流開祖、武田双角(通称:会津の小天狗。って、聞いてねえよ。)のエピソードへのオマージュでは…ッ!おっと!かなり横道に逸れてしまった。レビューしなきゃ。失笑。確かに主人公が「合気道」に魅せられるまでのダルさもあったが、単なる「勧善懲悪」に終始しない立派な「人間ドラマ」でしたよ。出演者の好演も見事。脂っこいアクション青春活劇が見たい人には、一寸お勧めは出来ないけどね。 【aksweet】さん 7点(2003-11-29 00:50:16)
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