みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
24.《ネタバレ》 『ゲゲゲの鬼太郎』は言わずと知れた国民的アニメ(漫画)ですが、『ドラえもん』や『サザエさん』のように長年に渡り継続してTV放送されてはいません。1968年に初めてTVアニメ化されて以降、1970年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代とコンスタントにアニメシリーズが制作されてきた珍しいタイプの作品であります。日本で育った人なら誰もがどれかのシリーズに見覚えがあるのでは。先日『ブラッシュアップライフ』でお馴染み、子役の長尾柚乃ちゃんが鬼太郎のべとべとさんが好きだと言っていて驚きました。なんと幅広い年代から愛されているのでしょう。そんな大人気アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』は年代固定制を採用していないため、シリーズごとに社会背景が異なり世界観やキャラ設定も変化している気がします。思い描く「鬼太郎像」は世代によって違うでしょう。更に摩訶不思議なのは、鬼太郎や目玉の親父、ねずみ男等のキャラクターは有名でも、鬼太郎が何者なのか、彼の目的は何なのかはあまり知られていないような。かく言う私もごにょごにょしてしまいます。有名人なのに実は何者か分からない、そう鬼太郎はまさにアニメ界の「金太郎」なのです(あるいは某ファビュラス姉妹。こちらの方が妖怪っぽいか。コラ。いや美しさが異次元という意味です)。そこで本作。鬼太郎誕生の前日譚とのこと。鬼太郎ファン積年の謎(あるいは単なる勉強不足)が解消される待望のエピソードゼロでありました。時は昭和31年。敗戦の傷跡癒えぬ日本。とある田舎が舞台の妖怪奇譚。設定だけならトトロと大差ありませんが、纏う空気は真逆でした。荒廃したのは社会だけでなく人の心も同じか。終始切なく息苦しく、私が知る「ゲゲゲの鬼太郎」とはまるで別物でした。完全に大人向け仕様。でもこれが鬼太郎の本質なのでしょう。喩えるなら〇露丸の如し。私が処方されてきたのはさしずめ正〇丸糖衣Aというわけ。とはいえ、本作も糖衣が全て除去されたガチ正露〇ではなく十分オブラートに包まれていました。だからシリアスな内容に反して観易かったのでしょう。個人的には市川崑監督に本エピソードを実写映画化して欲しいですが、無理なので堤幸彦監督にお願いしたい。悪ふざけが過ぎますか? 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-06-13 18:55:05)(笑:1票) 23.水木しげる先生のファンとしてはこの映画製作は嬉しかったが同時に不安でもあった。ちゃんとした水木ワールドとして描いてくれるのかどうか…全くの予備知識なしで鑑賞しました。 目玉の親父があの姿とか知らんかったんで途中で気づいてびっくり仰天!あんなイケメンかよ! 昭和の敗戦後の日本という舞台。妖怪とそれを利用する人間の醜さを横溝氏の世界観で見事表現。一番恐ろしい存在なのは人間なのさ。水木先生の時代では「戦争」という最も醜い愚行をからめてそれらを突き付けていたが、今の時代は「貪欲」にシフトしているのではないか、と感じた。 ラストの原作に描かれている「墓場の鬼太郎」とシンクロシーンは感動しすぎて涙腺決壊。 ただ個人的な思いなのだが水木先生が存命であったなら「水木」の書き方は違ったような気がする。 水木先生の「水木」はあくまで「地獄に落ちねばならない」人物としてとらえていた気がするのですよ。 戦場にいった水木先生は自分だけ生き残った事にいつも罪悪感を覚えていたから… 【果月】さん [映画館(邦画)] 8点(2024-06-02 15:54:45) 22.なかなか興味をそそられる本作..一言で言うと 設定に無理がある..終盤は 力業で強引に..そして どうして今ごろ..という思いも..映画界もネタ切れで 新作(オリジナル作品)創るの もう限界なんかな... 【コナンが一番】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-02 14:13:03) 21.良かったです! 水木の視点で話は進み、語らない心情も絵で伝わってくる。 さすが東映アニメーション。 一部アクションシーンの圧巻の出来。 アニメーターの本気、創り手の本気を今後も見てみとうなった! 匠の技をずっとずっと見たい見せて下さい! 【このは】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-30 22:39:24) 20.みなさん書いているように横溝正史の世界観ですね。アニメだとソフトな印象だけど。内容は良く出来た話だった。鬼太郎は昔のアニメの知識しかないけど、原作へのリスペクトを感じる誕生ストーリーでした。 【ラグ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-05-12 22:46:42) 19.絵柄で避けていたが、この度サブスクにて鑑賞。 美少女猫娘を始め絵柄はやはり気に入らないが、ストーリーは水木しげるを良く理解したスタッフが作ったと見えて案外良く出来ていた。 エンディングの曲が昭和鬼太郎のエンディングのオーケストラ版なのが良いですね。 全般的には満足できる出来でした。劇場に行けば良かったとちょっと後悔した。 【ぴのづか】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-08 07:52:56) 18.物語は最初からおどろおどろしく、横溝正史の世界のよう。 そして主人公は現代的。浦沢直樹の描く主人公のよう。 推しむらくは、水木しげるの描く妖怪は、たいていどこかユーモラスなんだけど、それが無いんだよね。 だから、水木作品って感じはしない。 でも、前半から中盤にかけて「おおっ」と思わされるし、終盤はやや強引だけど、迫力に物を言わせてまとめているので、まあ及第点でしょう。 鳥取の水木しげる記念館、リニューアルオープンしたんだよね? ぜひ一度行ってみたいなあ、と強く思った。 【まかだ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-06 01:19:06) 17.大人向けの鬼太郎が観られるかと期待しての鑑賞。 冒頭から中盤まで「犬神家の一族」「八つ墓村」を思わせるおどろおどろしい雰囲気で非常に興味を引く。 水彩画のような作画も丁寧で美しい。 ところが後半にかけて、幽霊族やら何やらややこしい話しになっていき、激しい闘いのシーンが多くなり、正直観るのがしんどくなる。 どこまで原作に忠実なのかわからないが、もう少し分かり易く簡潔に作れなかったのかと感じた。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-05 12:57:16) 16.《ネタバレ》 戦後の日本で、田舎で、権力者の当主が死んで、遺産相続が始まって…を描くと、何故か横溝正史の世界になる。悪くはないけど、既視感ありすぎで新鮮味がない。 それはさておき、ゲゲゲの始まりの、そのまた始まりのオリジナルストーリーをわざわざ作って、それを力技(水木の記憶喪失とか)で強引に「墓場の鬼太郎」に繋げたのに、なぜ猫娘を今の6頭身で登場させるのか・・・。こだわりがありそうで、こだわりがないんだなあ。いや違う、原作への愛が足りないんだ! 鬼太郎の父たちの物語というのだから、水木のその後も描いて欲しかったが、エンドロールで流れる「墓場の鬼太郎」の漫画でそれを表しているというのであれば、たちまち本作との辻褄が合わなくなってくる。 本編で水木が記憶を無くしたことで、「再会」ではなく「初めて」鬼太郎の父母に出会った、と水木が思っていると好意的に解釈しても(父親の病気や包帯も好意的解釈できるけど)、いかんせん父親の前後の体格差は埋めがたい。 それに結局は、水木とその母親は、鬼太郎と目玉おやじによって地獄に落とされるのだから(それも一片の罪悪感無し)、父親と水木の友情もくそもないので、それを考えると本作の友情アピールにはちょっと無理があると思う。 【リニア】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-03 12:15:27)(良:1票) 15.《ネタバレ》 「恨みの妖怪?がしゃどくろやんか?」 最初は私もそう思った。だが、狂骨の方が古いそうだ。がしゃどくろ は昭和の妖怪とも言われているらしい。あー知らなんだー 狂骨、そんなにやばい妖怪なのか? そこんとこが判らないともうついて行けなくなるがなー お話を一言で言えば「鬼太郎-1.0」って言う感じだ。えー? なにこれー? 角川映画? そんな始まりだけど、まあじっくり見ておくれ。 で、ネタバレ。沙代さんが倒れて以降もお話は続くし、ほんとのワルイヤツが出てくるからね。それがあまりにもゲスイしグロイ。 お気分を悪くしないでね。 そしてスタッフロールが始めるけど、そこで終わってはダメ。ここからが、このお話の「ほんとに言いたかったこと」だから。 「墓場の鬼太郎」につながるから。 ねずみ男も-1.0だから。探してみてね。 そう言う知識を入れれば、楽しめるよ。ごゆっくり。 【亜輪蔵】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-02 17:31:41) 14.《ネタバレ》 救いはない。 いや、この村には"死こそ救い"というべきだろうか。 弱者を搾取して支配し続ける社会はいつの時代も変わりはない。 それでも歪んだシステムに蹴りを入れて、新たな世代に希望を見せないといけない。 "ブロマンス"という男同士の特別な繋がり(≠同性愛)という概念があり、 2022年が『RRR』なら、2023年は『ゲゲゲの謎』がその象徴とも言えよう。 太平洋戦争の徴兵で上層部からの理不尽を目の当たりにした水木は、 誰も信用せず、強者に這い上がろうとする野心に満ち溢れた男。 だが、ミステリアスなゲゲ郎(=鬼太郎の父)の言動、哭倉村での数々の怪奇現象、 龍賀家の常軌を逸した因習によって自身の価値観を変容していく。 そこから熱いバディものに変化していくが、二人がそれほど暴れなくて物足りなさが残る。 胸糞悪い、ビターな展開がダメではなくて、そこからのカタルシスが弱い。 水木は哭倉村での記憶を消され、ゲゲ郎は呪いの依り代になって醜くなれ果て、 被害者でもあり加害者でもある沙代は無残に死に、何の落ち度もない時弥は時貞に肉体を奪われる。 幽霊族も外から拉致された一般庶民も製薬の材料として利用され、誰一人として救われない。 だが、弱者を顧みず、欲望の赴くままに食い物にしてきた外道にはいつかツケを支払わないといけない。 そうやって世の中は少しずつ変化してきた。 舞台から70年後の現代、ちょっとはマシな世の中になっただろうか? 完全オリジナルストーリーでありながら原点である『墓場鬼太郎』に繋がる構成といい、 スタッフの鬼太郎へのリスペクトが大いに感じられた。 原作そのままだと水木は散々な扱いを受けるようだがそこは一切描かず、 その後を視聴者に委ねるあたり優しさはある。 歪んだシステムに抵抗した登場人物たちが少しは報われて欲しいと願ってやまない。 【Cinecdocke】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-04-30 23:49:20) 13.冒頭から中盤までは現在と過去が交差したり登場人物が多かったりと情報量が多く、のめり込むまで時間がかかった。 一方で終盤はダークな展開もありグイグイと話に引き込まれた、ほろ苦さのある幕引きも好ましく、この物語を忘れがたく印象的なものへと昇華してくれている。 そして何より特筆すべきなのは墓場鬼太郎1話との繋がりだ、鬼太郎の原点の物語からここまで壮大な話を作り上げたことと、墓場鬼太郎への綺麗な繋がりを両立させた秀逸なプロットには、ただただ感服させられた。 【勾玉】さん [映画館(邦画)] 7点(2024-01-25 05:45:02) ★12.《ネタバレ》 なんだか巷での評判がすこぶる良いと聞いて興味が沸いたので観ることに。いや~観て正解。こりゃあ確かに傑作ですね。てかこれだけ作りこまれた映画なら別に「鬼太郎」じゃなくても成立したんじゃないのか、とも思ったりなんかして...。とにかく本当に良く出来てた。どことなく横溝正史の世界にも見えた。 それにしても「ゴジラ-1.0」といいこの「鬼太郎」といい、戦後日本が舞台な作品の当たり率ハンパない!名作が生まれやすい舞台環境なんですかね。まあでもやっぱり最終的には監督さんやスタッフさんキャストさん達の頑張りなんでしょうけど。 最新のCGとかをそんなに多様せず、どこか昭和っぽさが漂う作画なのが好感を持てた。鬼太郎らしさあって良き。 でこの作品を観て改めて感じたのは、見た目が怖い妖怪よりも本当に恐ろしいのは人間の方だってこと。うんうん。 ただこれだけ頑張った水木が「墓場の鬼太郎」で呆気なく鬼太郎に見捨てられちゃうんだよな~...て思うと切な~...(T▽T) 【Dream kerokero】さん [映画館(邦画)] 7点(2024-01-19 22:58:11) 11.『八つ墓村』みたいな闇が深いストーリーで吐き気がしてきました. オフィスでスパスパタバコを吸っているのは,『ザ・昭和』だと思った. 【あきぴー@武蔵国】さん [映画館(邦画)] 6点(2024-01-10 22:48:55) 10.丁寧に作ってあったとは思うんですが、ちと話が分かりにくくて入り込めませんでした。 【よしふみ】さん [映画館(邦画)] 4点(2024-01-06 19:21:44) 9.旧Twitterでのコメントを多数見かけて興味を持ち、鑑賞。 昭和感溢れるストーリーで、ゲゲ郎と水木のやり取りも既視感がありましたが、最後まで楽しく見ました。 鬼太郎のお母さんがこんなに美人だったとは。 なんでこんなに人気なの?は、よくわかりませんでした、、、 墓場鬼太郎に続く流れが示唆されますが、ちょっと繋がらないところもあるので、アナザーストーリーとして見た方がいいですね 【ハクリキコ】さん [映画館(邦画)] 6点(2024-01-04 04:56:50) 8.《ネタバレ》 ゲゲゲの鬼太郎? 全然興味ありません。 水木しげる作品全般も、妖怪物も、小泉八雲も興味ありません。 なのに、家族にせがまれて一緒に見る羽目になりました。結果として面白かったです。 鬼太郎をよく知らないので、事前にアマプラで何作かのアニメと、墓場鬼太郎の1話見ておきました。 鬼太郎が生まれる前の、まだ体のある目玉おやじの物語でしたね。 時代は日本の敗戦から10年ほど後・・どこでもタバコを吸っていた時代。 お話の核は、製薬会社が裏で行っていた妖怪や幽霊族に関わる恐ろしい陰謀に巻き込まれる 主人公水木と目玉おやじの闘い。現代の鬼太郎親子や猫娘、ねずみ男も出演シーンがある。 墓場鬼太郎のエピソードゼロでしたね。 ステイタスとしては、犬神家の一族や八墓村といった横溝正史調なのだが、妖怪が姿を現し 戦いが始まると、ハリーポッターやハリウッド作品的な派手な絵になっていき見応えがある。 驚いたのが、近親相姦というか性的虐待という下衆な関係をストーリーに入れてきたところだ。 その描写こそないのだが、これは家族で、しかも小中学生の子供とかに見せるにはタブーかも。 今回は「大人向け」といった前評判はこれが原因でしたか・・ ハリーポッターより重苦しい話。 墓場鬼太郎の水木と鬼太郎親子は初対面なのに、前日単で共闘していたら辻褄合わないじゃないか という疑問は、水木が記憶を失っていく終盤で納得でした。なるほどねえ。 でも墓場鬼太郎の水木の顔に傷は無かったのよね・・ それにしても、キャラクターデザインは現代的になり、少年向け鬼太郎の軽い雰囲気ではなくなり 自分的には抵抗感が薄まって歓迎なのですが、そうなると呪術廻戦とかに寄ってしまうのかなあ・・ そんなテイストで、この大人向けの現代の鬼太郎を映画化したら面白そうだと思いますが 子供の需要を無視すると売り上げ伸びないのかなあ? その意味で今回の作品は価値が高いかも。 音楽が川井憲次氏なのが、映画の質に大きく貢献しています。 このダークで重厚で東洋的な音世界は いつもながら感嘆せざるを得ません。 音楽だけで2点追加ですね。 【グルコサミンS】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-12-31 13:00:57) 7.《ネタバレ》 画風が水木しげるとはかけ離れていて勘弁してほしかった、とくにヒロインの顔が全く駄目。ストーリーはどうしようもないが、流石に鬼太郎は抜群にかっこいい、髪の毛針で泣きそうになってしまった。もともとの水木しげるの設定が素晴らしすぎてそれだけで5点の価値はある。 【ブッキングパパ】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-12-28 16:47:38) 6.主人が鬼太郎のパソコンゲームにハマっており、我が家ではゲゲゲは一目置かれている。 そんな訳で、2人で観に行きました。 ゲームと本作が関係あるかは全然わかりません。 感心したのは田舎の風景、土や木や川の描写の、ち密さ再現性。 木造の建物、昔は家の中暗かったのですよね。 柱時計がカチカチしていて懐かしい。 アニメーターさんたちの熱意が伝わってきた。 はじめはよそ者の水木が村のさまざまに巻き込まれ、ゲゲ郎とタッグを組み、ぐいぐい進むお話しに引き込まれた。 怖いけど気味悪いけど面白い。 ドキドキハラハラとはこのことか、楽しい。 残念だったのはラストのゲゲ郎と奥様と鬼太郎のくだり、もうちょっと丁寧に分かりやすかったら嬉しかったのにと感じた。 製作者の努力に拍手したい力作。 【たんぽぽ】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-12-28 16:31:44) 5.鬼太郎あんまり関係ないとか、昨今流行のアニメに影響受けすぎとかネガティブな感想もありますが、それでも面白い面白くないで言えば明らかに面白かった。主人公二人に思い入れ出来た時点で個人的に傑作です。(追記)「総員玉砕せよ」の一場面が描かれた時はちょっと得した気分になりました。 【次郎丸三郎】さん [映画館(邦画)] 9点(2023-12-20 22:54:31)
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