みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 藁にも縋る思いの家族から金をまきあげてはバクチですってしまうバルドーネ大佐(大佐であるわけないと思ったら案の定)の火の付いたおが屑のような一言一句の嫌らしさときたら。ヴィットリオ・デ・シーカの達者な演技に仰天します。彼をロベレ将軍に仕立て上げるミュラー大佐(こちらは正真正銘)の一分の隙もない出で立ちと言動に惚れ惚れ。 愛国心に目覚めて迎えた誇り高い最期はイタリア国民を鼓舞していますが、私的に最後までクズのままで哀れな最期を見たかったところです。実話というのが驚きの見応えある良作でした。 【The Grey Heron】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-06-24 03:13:15) ★4.《ネタバレ》 ロッセリーニ作品のなかで個人的に最も好きなもの。 偽のロベレ将軍が、本物のロベレ将軍になっていく・・・いやロベレ将軍というのは人物というより、愛し同胞を支え鼓舞するといった愛国心のことであると思う。 身分の高低、職業内容が云々ではなく、ラストでのデ・シーカ演じる偽ロベレ将軍の気高さ。戦後まもなく貧しいイタリアではあるけれど、人々のプライドの矜持を謳ったものだ。 【さるさるさる】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-26 02:48:18) 3.本作は、ヴェネチア映画祭で金獅子賞(グランプリ)を獲っているにも関わらず、他のロッセリーニ作品と比べると知名度としては多少落ちるものがある。 しかも獲られた年代も1959年ということで、かなり後に獲られた作品だ。 全盛期的なイメージのある1940年代ですらあんまり楽しめなかったのだから、そんなに晩年の作品じゃあ大したことはないだろう・・・と踏んでいた。 しかし、映画好きの方々の評判をチェックすると、ロッセリーニ作品の中でも本作は、一際評価が高いのだ。 歴史的背景を熟知していないと、完全にはそのストーリーを理解することはできないであろう内容であり、私もそんなに世界史には精通していないので、ところどころ理解できない部分があった。 しかし、その様なレベルの鑑賞者さえも十二分に楽しませるだけのパワーがこの作品にはあった。 特に主演のヴィットリオ・デ・シーカの演技が素晴らしい。 デ・シーカと言えば名作『自転車泥棒』の監督というイメージが強く、まさかこんなに演技がうまいだなんて思ってもいなかった。 しかしそれは単に私が無知であっただけで、デ・シーカは元々、プロの俳優として映画界に入ってきたとのこと。 そして本作は、そのデ・シーカとロッセリーニが初めてタッグを組んだ作品でもあるのだ。 どこかのサイトで誰かがこう評していた。 「イタリアン・ネオ・リアリズモのニ大巨匠、ロッセリーニとデ・シーカが、イタリアとイタリア映画の意地を大いに見せ付けてくれた名作」 であると。 まさしくその通りに感じた。 又、デ・シーカ役の軍人と敵対する国の大佐を演じた、ハンネス・メッセマーの名演も光っていた。 これがとてつもなくかっこよい。 一発で彼のファンになってしまった。 132分という長尺である為、さすがに途中で多少だれるが、後半はまた息を吹き返し、展開も一気に変わってくる。 前半と後半とで、主人公の雰囲気が全く変わってくるのも観ていて楽しかった。 最後はあっと言わせる展開があり、底知れぬ余韻を残す。 それはあの『無防備都市』をも上回る素晴らしいラストだった。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-09-01 21:42:56) 2.《ネタバレ》 一寸の虫にも五分の魂があるように、ヘタレな国の人間にだって魂はある。 本作は、イタリア屈指の”魂”の映画人、ロベルト・ロッセリーニ(監督)とヴィットリオ・デ・シーカ(主演)の二人によって作られた、言わば「意気地」の映画である。「イタリア映画万歳!」 【なるせたろう】さん [地上波(吹替)] 9点(2003-05-30 20:40:46) 1.戦争、ナチス、パルチザン、牢獄…と、暗くなりがちな要素が多々あった。中盤、主人公が投獄されてからが面白くなる。でも最後、あの終わり方は嫌。 【プミポン】さん 4点(2003-02-18 11:29:50)
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