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サイコ(1960)

Psycho
1960年【米】 上映時間:109分
ホラーサスペンスシリーズものモノクロ映画ミステリー小説の映画化
[サイコ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-04-08)【イニシャルK】さん
公開開始日(1960-09-04)


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監督アルフレッド・ヒッチコック
演出山田悦司(日本語吹き替え版【フジテレビ/TBS】)
キャストアンソニー・パーキンス(男優)ノーマン・ベイツ
ジャネット・リー(女優)マリオン・クレイン
ジョン・ギャヴィン(男優)マリオンの恋人 サム・ルーミス
ヴェラ・マイルズ(女優)マリオンの妹 ライラ・クレイン
マーティン・バルサム(男優)私立探偵 ミルトン・アーボガスト
ジョン・マッキンタイア(男優)保安官 アル・チェンバース
サイモン・オークランド(男優)フレッド・リッチモンド
パトリシア・ヒッチコック(女優)キャロライン
ジョン・アンダーソン(男優)チャーリー
アルフレッド・ヒッチコック(男優)マリオンが事務所に戻った際、その窓越しに姿を見せる男(ノンクレジット)
ヴァージニア・グレッグノーマ・ベイツ(ノンクレジット)
ジャネット・ノーランノーマ・ベイツ(ノンクレジット)
辻谷耕史ノーマン・ベイツ(日本語吹き替え版【ソフト】)
佐々木優子マリオン・クレイン(日本語吹き替え版【ソフト】)
小山力也マリオンの恋人 サム・ルーミス(日本語吹き替え版【ソフト】)
相沢恵子マリオンの妹 ライラ・クレイン(日本語吹き替え版【ソフト】)
有本欽隆私立探偵 ミルトン・アーボガスト(日本語吹き替え版【ソフト】)
飯塚昭三保安官 アル・チェンバース(日本語吹き替え版【ソフト】)
磯辺万沙子ノーマ・ベイツ(日本語吹き替え版【ソフト】)
伊藤和晃(日本語吹き替え版【ソフト】)
掛川裕彦(日本語吹き替え版【ソフト】)
長克巳(日本語吹き替え版【ソフト】)
西沢利明ノーマン・ベイツ(日本語吹き替え版【テレビ東京/フジテレビ/TBS】)
山東昭子マリオン・クレイン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
広川太一郎マリオンの恋人 サム・ルーミス(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
武藤礼子マリオン・クレイン(日本語吹き替え版【フジテレビ/TBS】)
川合伸旺マリオンの恋人 サム・ルーミス(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
鈴木弘子マリオンの妹 ライラ・クレイン(日本語吹き替え版【フジテレビ/TBS】)
島宇志夫私立探偵 ミルトン・アーボガスト(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
雨森雅司保安官 アル・チェンバース(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
岡部政明フレッド・リッチモンド(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
京田尚子ノーマ・ベイツ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
鈴木れい子(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
吉田理保子(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
北村弘一(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
木原正二郎(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
村松康雄(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
渡部猛私立探偵 ミルトン・アーボガスト(日本語吹き替え版【TBS】)
八奈見乗児保安官 アル・チェンバース(日本語吹き替え版【TBS】)
加藤正之フレッド・リッチモンド(日本語吹き替え版【TBS】)
榊原良子(日本語吹き替え版【TBS】)
郷里大輔(日本語吹き替え版【TBS】)
屋良有作(日本語吹き替え版【TBS】)
西川幾雄(日本語吹き替え版【TBS】)
大方斐紗子(日本語吹き替え版【TBS】)
原作ロバート・ブロック「サイコ」(早川書房)
脚本ジョセフ・ステファノ
音楽バーナード・ハーマン
撮影ジョン・L・ラッセル・Jr
製作アルフレッド・ヒッチコック(ノンクレジット)
配給パラマウント・ピクチャーズ
美術ソウル・バス(タイトル・デザイン)(ストーリーボード・アーティスト)(ノンクレジット)
ロバート・クラットワージー
編集ジョージ・トマシニ
録音ウォールドン・O・ワトソン
その他ジョン・“バッド”・カードスbird handler(ノンクレジット)
ソウル・バス(pictorial consultant)
あらすじ
不動産会社で働くマリオンは、金に困った恋人と結婚したいがため、突発的に会社の金4万ドルを横領。車で逃走する際に豪雨に会い、旧道沿いにあるさびれたモーテルに飛び込んだ。そこは人の良さそうな青年が経営するベイツ・モーテル。経営者のノーマン・ベイツは日が暮れてからやってきたマリオンを夕食に誘う。が、彼の母親は彼女を自宅に呼ぶのは嫌だと言う。結局モーテルの応接室で食事をとることになった。しかし、その応接室は鳥の剥製が並ぶ不気味なところであった・・・。

元みかん】さん(2003-12-16)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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233.《ネタバレ》 50年以上前の映画ですが、さすがのデキですね。
あまりにも有名なバスカーテン越しの刺殺シーンは圧巻でした。
それにしても『お母さん』ご立派な歯をされてましたね。
豪傑ブリがうかがえました。 ろにまささん [DVD(字幕)] 9点(2012-11-12 10:43:18)(良:1票)

232.60年代のヒッチコック映画は、一作ごとにテーマも出演者もがらりと変わり、それにつれて評価もドンドン堕ちていったのは事実。しかしトップバッターである本作は、ホラー・スプラッター映画というジャンルを創りだした“偉大なるオリジナル”であることは間違いない。 ジャネット・リーを始め俳優陣は今までヒッチコック映画に起用されたことがない顔ぶれ、おまけにモノクロ撮影と当時としては実験的な手法を使っているけれど、緻密に計算されたカット割りと演出は現在の眼で見ても見事の一語。基本的に役者の演技は50年代のものでちょっと物足りない感じはするけど、ラストで独房で毛布をかぶって笑うアンソニー・パーキンスは、何度観てもゾーっとさせてくれます。 そう言えば、『ハロウィン』のジェイミー・リー・カーチスはジャネット・リーの娘なんですよね。元祖スクリーミング・クィーンの子供が母の芸を引き継ぎ発展させるなんて、まるで伝統芸能の世界みたいで微笑ましい限りです。 S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-24 22:16:01)

231.《ネタバレ》 シンプルな構成ながらスキが無く 効果的な音楽も相まって 見事最後までドキドキしっぱなしでした &オチを知らずに観れたのはホントラッキーでしたね  まさにサイコ まさにヒッチ  お見事でゴザイマシタ Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-06-15 16:38:03)

230.この有名な作品について何の情報も噂も耳にしていなければ今でも面白いと思います。しかも当時だったら個人的には満点に近い評価だった気がします。しかし映画が好きな人であれば何かしらの情報は既に知っているはず。私もその一人でオチもあらすじも先に知ってしまっていて見る機会を失っているタイプの人にとっては「鑑賞」というよりは「確認」に近いものになるでしょう。でも!新しい発見もかなり有りましたよ!ぜひ一度ご覧くださいませ。 movie海馬さん [地上波(字幕)] 7点(2012-05-27 04:04:00)

229.《ネタバレ》 ○2015年1月25日再鑑賞。○バーナード・ハーマンの音楽の素晴らしさを再認識。カット割りの素晴らしさもあるが、一層場面の緊張感が引き立つ。○中盤以降若干中だるみするが、彼の作品では面白い方かなと。○ただ金を盗むにしても、殺人するにしても動機が弱すぎるかな。 TOSHIさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-01 20:16:35)

228.《ネタバレ》 最後まで不安感を掻き立てる描写。シャワーシーンはもちろん素晴らしいが、個人的には警官に止められるシーンの顔のドアップの連続にびっくりした! 長谷川アーリオ・オーリオさん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-05 23:05:02)

227.人が殺されるシーンは、そのものずばり目撃するよりも想像させられる方がずっと怖いのだ、と思い知らされた作品。外国の、カーテンのあるシャワー室はその後今でもちょっと恐怖感がある。 tottokoさん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-12-04 00:01:23)


226.最初に見たときは、ヒッチコック監督の意図通りにだまされた。主人公の女性が早々に殺されるはずはないと思ったり、母親が生きていると思ったり、してやられてしまった。映画史に残る名作だが、私が一番評価できるのはあの不気味なテーマソング、耳に残って忘れられない。 ESPERANZAさん [ビデオ(字幕)] 7点(2011-09-23 23:10:22)

225.《ネタバレ》 女(勤務十年のオールドミス)が会社の金を横領するのが事件の発端。動機は恋人がいるが、お金がなくて結婚できないから。人生で魔が差した瞬間だ。女は恋人の町へ逃走するが、途中で社長に目撃され、警察官に尋問され、車を替えてもパトカーに追尾される。車中で横領が発覚した状況を想像し怯える。上質のクライム・サスペンス。
◆大雨に遭い、車はモーテルへ。「人は罠にかかったらそれから逃げられない」「人は時々おかしくなるときがある」「一度だけでたくさんね」経営者との示唆に富んだ会話で女は改心し、金を戻す決心をする。使ったお金を紙に書いて計算。しかしシャワーの最中に老婆らしき人物に刺殺される。主人公が死んで驚く仕掛け。犯人が分ってから考えると、犯人との会話で改心し、そして殺されるところが皮肉。無辜の人でなく、横領犯が被害者なのに同情してしまう。大金の行方も気にかかる。経営者が死体を処理し、車ごと沼に捨てるが、途中で止る演出にはらはらする。感情移入が女から経営者に転移する瞬間だ。
◆ミステリーとして読むと倒叙形式。最初に犯人と殺害方法が提示される。後は探偵役によく謎解きパートだが、犯人がラストで大どんでん返しになるという斬新さ。二重人格が知られていないので、医者に説明させるという丁寧な作り。
◆謎解きはパートは淡白。探偵が切れすぎるのだ。その場で筆跡鑑定、経営者の様子で女が経営者に会ったと確信。女の妹と恋人に連絡してから家を訪ねる。そして殺される。死体処理は時間の都合で省略。
◆当時は映画規制が厳しく、陰惨な場面やヌードはご法度。それで観客に想像させる画面作りに徹している。細かいカットをつないだシャワー場面は本当に惨殺されているかのよう。滲んだ血が流れる排水溝の渦、死んだ眼のアップが回転しつつ、カメラはそのまま大金へパンする。音楽は神業。地下室での揺れる電灯、サングラス警察官のアップ顔、覗き見する経営者の横顔、不気味な鳥の剥製、沈むのが一瞬止まる車、闇に浮かぶ高台の家、印象深いショットが多い。
◆サイコという言葉を世に知らしめた名作で影響は計り知れず。日本では話題にもならなかった。キネマ旬報洋画ベスト(30位)ランク外。最大の瑕疵は母になりきった経営者の声が女性の声である事。次に横領の動機が弱い事。美男美女の理想的カップルで、お金に困っているように見えない。昼休みにHするのはどうかと思う。 よしのぶさん [DVD(字幕)] 9点(2011-09-20 19:19:01)

224.サスペンスからサイコホラーへの展開が、とても変わっていて面白い作品。
本作をマネた設定のドラマや映画を数多く観てきたせいで、オチは読めてしまったけど、
公開当時にかなりの衝撃を与えた作品だったということは容易に想像できる。
主人公がヒロイン→ヒロインの姉と変化する設定も、ありそうでないところがいい。
サイコホラーのルーツを探るという点では、非常に興味深い作品だった。 MAHITOさん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-09 01:54:58)

223.《ネタバレ》 映画鑑賞歴は長い方だと思うが、すごく有名でも観る機会が無かった作品が何本かある。本作もそんな1本。当時、多重人格ものが斬新だったのかどうかは分からないけど、それに色々な要素を上手く組み合わせているという印象です。最初の30分は大金を持ち逃げした女の不安を煽り、彼女が死んでからは不気味な母親と息子に焦点が移る。ストーリーの途中で焦点が切り替わる構成には疑問符が付くが、本作は全体を通した流れやオチに見どころを置く映画ではなく、局面ごとの緊迫感を味わう映画なのだと思いました。簡単に言うと、観る側にどれだけストレスを与えられるか、という点で頑張っている。「サイコ」って単語自体が精神とか心理って意味を持っていますが、サスペンス映画とはいかにして観る側の「サイコ」を刺激するかが肝なんだと改めて思い至りました。ということで、本作はタイトル自体がサスペンスを主張している。古典ですね。テクニック的にはモノクロを上手く使ってます。モーテル横に建つ屋敷のシルエット表現や登場人物たちの顔に落ちる影の付け方もサスペンスでした。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-30 21:34:35)

222.《ネタバレ》 秀作。さすがヒッチコック。【ネタバレ注意】超有名なシーンのせいで、本来ならあっと驚く展開が読めてしまうという面はあるのだが、当時としてはかなり奇抜なストーリーだったのだと思う。ただ、伏線かと思わせておいて、あまり意味がなかった箇所はある。警官に疑われそうになった点も、探偵が調査するときの足跡を残したことになったのかもしれないが、少し弱い。札束を新聞紙にくるんだりしていたのも、マリオンの心情をあらわしていたとは言えるのだが、それ以上の展開がなかった。 mohnoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-17 01:24:53)

221.《ネタバレ》 よくできたサスペンス映画だと思います。精神病んでる系の映画ってあまり好きな方ではありませんが、この作品は別格。怖いながらも、何度も観たくなる作品です。 ramoさん [地上波(吹替)] 6点(2011-07-25 17:46:31)

220.《ネタバレ》 この『サイコ』とか『鳥』とかを初めて観た頃は、“ヒッチコックの代表作”と思って観てた訳だけど、実際はむしろ“異色作”であり“変化球”なんですね(また、この2本の後、彼の世評も怪しくなっていく訳で)。で、本作には何かと戸惑ってしまう点があるのですが。映画が始まってみると、大金を持ち逃げする女性が、どうやら主人公らしい、しかし中盤、突如、その認識がひっくり返される(=伝説のシャワーシーン)。ってな辺りについては、色々なところに色々なことが書いてある(あるいは、同じようなことが書いてある?)ので、私ごときが改めて述べることもないのですが。まあ、そういう一発ネタ的な“意外な展開”の構成を、ヒッチコックならではの演出力でサスペンスを盛り上げつつ、ある意味ミスディレクション的にゴマカしていく。ただ、どうなんでしょ。例えば警官が彼女を呼び止める。サングラス越しの警官の視線自体がサスペンスになる。しかし本来なら「その警官をどう登場させるか」がまず演出の腕の見せ所であるべきところ、本作では、“意外な展開”のために映画の階層構造がひとつ増えた分、このシーンではそこまでできなくなってしまっている。映画が一枚、薄くなってしまっているように思うのだけど。それを補わんとするバーナード・ハーマンの見事なスコア、実際、聞きごたえ充分。充分過ぎて、いささかしつこい(映画が音楽にもたれかかり過ぎている)。シャワーシーンは有名過ぎて、何とも語りにくいのだけど、その後、ノーマンが血を拭い死体を片付ける克明な描写がもたらすおぞましさ、これはまさに一級品だと思います。映画の実験精神は、妹たちが保安官代理と会見するシーンで顕著ですが(保安官代理の奥さんを介するカット割り)、どー見てもこれは失敗ですよねー、観てて気が散ります。映画最後で「真相」が長々と語られるのも蛇足だと思うけど、まあこの辺は多分、今ほどにはスレたミステリ・ファンだらけでもない時代だったと思うので、しょうがないのかな(今となっては、結構フツーのオチですよね)。以上、オモシロくてコワい映画であることは間違いないので、敢えて苦言を呈してみた次第。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-18 10:19:15)

219.いわずと知れたサスペンスの金字塔です、あの効果音、特許でもとるべきでしたよね。 HRM36さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-06 13:44:04)

218.《ネタバレ》 例のシャワーシーンは「こわ~」と独り言が出てしまう程度でしたが、振り返した老婆がミイラでファンファンと例の怖い音が流れてきて女装したノーマンが来たときは頭がパニックになって絶句しました。
んで終わってこの映画の情報とか見てて知ったんですが、最後の引き上げられる車のシーンの前のノーマンが薄っすら笑うところ、ノーマンの顔に少しあのミイラの顔が重なってるんです!!なんか意味分からんけど怖いいいい!! さわきさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-19 18:12:10)

217.《ネタバレ》 子供の頃、テレビでヒッチコックの映画をよく放送してた記憶があるんですけど、どの作品を観てもハズレがない印象をヒッチコックの映画には個人的に持っています。

今回改めて、この作品を観たのですが、やっぱり凄いな・・・
どのシーンも印象的且つ名場面です、私にとって。

アンソニー・パーキンスの表情の演技が素晴らしく、これだけの名演技をされては、そりゃノーマン・ベイツという役柄の印象を拭いきれないのも納得です。
ぐうたらパパさん [DVD(字幕)] 10点(2011-02-27 14:03:18)

216.予想してたのと違って、それなりに面白く引き込まれた。だが、古臭い感じは否定できない。 doctor Tさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-02-05 17:59:10)

215.《ネタバレ》 かのシャワー室の惨殺シーンと、モーテルに隣接する小高い位置に古城のようにそびえる不気味な屋敷の外観を別とすれば、後半部分の恐怖は弱いと思います。例えば、探偵を殺害する場面とラストと2回、突如ナイフを片手に襲ってくるわけですが、この唐突さはブルブル震え上がるような純然たる恐怖ではなくビックリドッキリの驚きの方が強いです(とはいえ、探偵が階段を登り刺されるシーンを頭上からとらえているのは好きだ。しかも母親の存在を信じさせるためにノーマンが彼女を運ぶシーンの後は、あの部屋は危険ではなくなるので妹が調べに来る時は階段を登っているシーンは省かれ、階段は完全に恐怖の装置として機能している)。その一方で前半の逃亡部分は恐怖に満ちています。サングラスをかけた警官はこの世で最も怖い存在に見え、後を着けられた日にはもう生きた心地などしませんし、大金を持ち逃げしているかもしれないという状況があるだけで、道端で社長と出くわすという何ということもない状況が心臓バクバクのシーンへと変貌しています。両方のシーンがどこか日常的であるという点も恐怖心をあおいでおり、単純なシチュエーションで見事に恐怖を演出しています。それとこれは音楽の効果が凄いです。・・・それにしても最初の外からカメラが入ってゆくシーンはどうやって撮ったんだ? ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-28 18:27:08)(良:1票)

214.《ネタバレ》 恐怖映画の教科書となった作品。やっぱりこの映画は凄い。翌日早いのに時間を忘れて観てしまった。
血がいっぱい出るわけでも、観客を脅かしまくるわけでもない。比較的淡々と物語は進んでいくのだが、序盤で完全にマリオンに感情移入させ、その後、一気に落す展開がまずうまい。途中に出てくる不気味な警官やその後土砂降りの中運転するマリオンの表情、焦燥感を煽る効果的な音楽によって、観客は4万ドルを持ち逃げする犯罪者であるヒロインにすっぽり感情移入してしまう。逃げなければ。でも、犯罪者になる覚悟はあるのか?迷う彼女はベイツ・モーテルにたどり着く。そこでノーマンの不気味さに触れた彼女はお金を返し、もう一度やり直す決心をする。だが、ヒッチコックは容赦しない。あっさり彼女は殺されてしまう。ここまでの淀みない一連のシーンが本当に素晴らしい。簡潔で無駄がない。
その後の謎解きもそれはそれで衝撃だが、この後散々使い古されたテーマだけに現在ではだいぶ陳腐化してしまったのが残念だ。ラストのノーマンの不気味な表情および独白は出色だが。
観客すべての「サイコ(精神)」に強烈な印象を残す。「めまい」はよく分からなかったけど、これは本当に凄いと思った。 枕流さん [地上波(字幕)] 9点(2010-12-21 20:24:28)

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【点数情報】

Review人数 273人
平均点数 7.77点
000.00% line
110.37% line
210.37% line
320.73% line
420.73% line
5145.13% line
63111.36% line
75520.15% line
86925.27% line
96824.91% line
103010.99% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.72点 Review11人
2 ストーリー評価 8.80点 Review20人
3 鑑賞後の後味 8.05点 Review19人
4 音楽評価 9.00点 Review22人
5 感泣評価 4.42点 Review7人

【アカデミー賞 情報】

1960年 33回
助演女優賞ジャネット・リー候補(ノミネート) 
監督賞アルフレッド・ヒッチコック候補(ノミネート) 
撮影賞ジョン・L・ラッセル・Jr候補(ノミネート) 
美術賞(白黒)ロバート・クラットワージー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1960年 18回
助演女優賞ジャネット・リー受賞 

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