みんなのシネマレビュー

鶴は翔んでゆく

The Craines Are Flying
(Letyat zhuravli)
1957年【ソ連】 上映時間:97分
ドラマラブストーリー戦争ものモノクロ映画
[ツルハトンデユク]
新規登録(2005-03-27)【ユーカラ】さん
タイトル情報更新(2011-06-20)【ESPERANZA】さん


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監督ミハイル・カラトーゾフ
キャストアレクセイ・バターロフ(男優)ボリス
タチアナ・サモイロワ(女優)ヴェロニカ
製作ミハイル・カラトーゾフ
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【クチコミ・感想】

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5.戦争と貞操というかつての邦題は意外と内容を忠実に表現しています。戦場に向かった恋人への貞操を守るか守らないかというお話です。当時は戦争に傷つく個人に向き合った反戦ドラマとしても見ることができたのでしょうが、現代の視点では保守的な恋愛・結婚観という印象を受けてしまう物語です。縦横無尽と言えるカメラワークは確かに今見ても飽きさせないものはありますが、長回しはやはりリアリズムや個人の心情に寄り添うものではなくそのシーンを絵巻物のようなスペクタクルとして見せるための演出ではないでしょうか。爆撃の明滅の中での告白シーンなんかは演出過剰すぎです。戦争の恐ろしさを伝えるにしても不自然な描写です。ヒロインのタチアナ・サモイロワは美人なので古いメロドラマであることは前提の上で楽しむ分には悪くない作品です。それと当時のソ連への偏見を払拭するためには役立つかもしれません。 Сакурай Тосиоさん [DVD(字幕)] 5点(2023-06-24 17:11:47)

4.《ネタバレ》 「戦争と貞操」の題でも知られ、「誓いの休暇」とともにソ連(ロシア)の雪解け時代を象徴する作品。
「誓いの休暇」が戦場から始まるのに対し、この映画は平穏な日常からはじまる。どちらも“道”を駆けたり歩く映画だ。
川沿いの道を元気よく駆ける二人の恋人たち、橋、空を飛んでいく鶴の群れ、
水をまく車が二人を祝うように走り去り、駆ける道は教会へと繋がるよう。森で追いかけっこ 階段 犬の声に警戒して男は隠れ、女は駆け昇る 男はそれを追う 道路は水に濡れて湖面のように拡がる
ドアから現れる犬とその飼い主、リビングで眠る両親、恋人たちは互いの家に戻っていき、二人とも朝方のベッドに飛び込む。

前半は戦争に行くまでの過程を丁寧に描いていく。友人が知らせる徴兵、戦争の接近。

工場での労働、部屋の模様替え、足で踏みつけてSMプレイ? 薄暗い部屋に彼らの目元を照らすように日が差し込む。
愛する人に贈るリスの人形、出征祝いの食事会。

24分を過ぎたあたりから戦争の足音が徐々に近づいてくる。行進する戦車の間を縫うように走り抜ける!間に合うのか、間に合わないのか・・・。

詰めかける群衆、恋人を夥しい群衆の中から必死に探す、もう二度と会えないかもしれない、無情にも人々を引き裂いていくマーチ、放られたプレゼントは群衆によって粉々に砕け散る。
電話を終えた彼女は、土嚢と対戦車用の障害物が敷き詰められた道を歩く。街もいつ空爆されるか解らない。サイレンの音、防空壕、爆撃音。
消火活動にあたる軍隊、ボロボロになった建物を駆けあがり、ドアの向こうに拡がる崩れ落ちた空間、時計の針の音を、故郷が焼ける音に耳をふさぐ。

幾度もかける電話、爆撃が迫る中でピアノを狂うように弾く。「君が逃げないなら僕も逃げないぞ」と言わんばかりに。何故なら彼女を愛してしまったから。
目の前に落ちる衝撃!たなびくカーテン、割れる窓ガラス、衝撃的な接吻。
死を前に男は女に愛を求める。女はそれを拒むように幾度もビンタを食らわせる。荒ぶるBGM!

42分を過ぎたあたりで場面は戦場に移る。
負傷者を抱えながら沼地を突き進む男たち。ここでも爆音が絶えない、
写真、ハーモニカ、有刺鉄線、爆撃と銃撃音が迫る中を仲間を抱えて進むスリル、死に際の眼に飛び込む太陽の光、めまぐるしく男の脳裏を駆ける走馬灯、幻・・・。
戦場からの手紙、雪が降り積もる外、病院を手伝うのは負傷兵の中に恋人かいないか探すためでもある。看護婦とは異性に尿瓶をあてて貰うのは恥ずかしい男心。

機関車が猛然と疾走するように市内を走って走って走り抜ける。死への疾走、轢かれそうになる子供に気づいて我に返る。まるでサイレント映画のような早回し。
コップをスプーンで叩いてあやそうとする、リスの籠に敷き詰められていた手紙、男の頬を何度も殴りつける、ハーモニカの音色。
洗濯をする手にそっと口づけ、戦争の終結と凱旋、彼女は最後の最後まで走り続ける。花束を受け取ってくれる人を探して。
それを“譲って”いくシーンが本当に哀しくてねえ。そして鶴の群れは再び大空を翔んでゆく・・・。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-05-20 18:58:37)(良:1票)


3.スターリンの死亡により独裁政権が消えたとはいえ、米ソ冷戦のまっただ中にあって、よくぞこういう映画が作れたと驚かざるをえない。当時のソ連は秘密主義、都合の悪いことは一切発表せず、権威を保てることだけが公表されていた。いわばまったく自由のない時代であったように思うからだ。
DVDの中に主役を務めたパターロフのインタビューと、サモイロワの回想が特典として入っていたが、実に興味深い。パターロフによれば、いかに監督や撮影陣が革新的であったかがわかる。サモイロワの方はまったくのおばさんになっていて・・・。
前置きが長くなったが、映画では愛する男女の表現描写がすばらしい。またラストの復員列車を迎えるシーンもすごく印象的、カンヌ映画祭のグランプリにふさわしい。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-23 18:06:25)

2.戦争映画は見飽きた感があって、これもありきたりなストーリーなのだが、その描く世界観は実に真面目である。
その戦争悲劇に対する真摯な描き方に対しては、敬意を表したい。 にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 5点(2010-11-21 23:05:29)(笑:1票)

1. 期待しなかったせいかわかりませんが、大当たりの映画です。主役の女優さん(タチヤナ・サモイロワ)、メッチャ綺麗です!ジャケットとまるっきり顔が違います。スタイル、表情、歯並びの良さまでカメラはしっかり捉えています。DVDはデジタル処理が徹底的になされているせいか、「アンナ・カレーニナ」より綺麗に撮れてます。
 外見だけではなく役者としても最高に輝いています。疾走する戦車の行列に、まるでお豆腐でも買いに行くかのように平気で横切って行ったり、燃え盛る炎の中に飛び込んだりと、全てスタントなしでやってます。世界中探してもこんな女優さん見たことありません。聞いたことありません。もうビックリです。っていうか普通やらせないでしょう。
 内容は反戦映画に思われがちですが、普遍的な「愛」を、たった91分で表現しているだけの物語です。愛し合い、愛され、そして愛を与え…もう本当に胸がつかえ涙が出ます。
 この時代のソビエト映画は、小道具、伏線、シャレードと、世界の映画界の先陣を切っています。観客を充実させるテクニックが満載です。 クロエさん [DVD(字幕)] 10点(2009-02-01 02:34:42)(良:2票)

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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.40点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.50点 Review2人
2 ストーリー評価 10.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review2人

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