みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 始まって直ぐに親子の喧嘩、出ていけ!の父親の声に出て行く息子と何だかまるで寅さんみたいだけど、寅さんみたいな感動的な作品にはなってなくて、山田洋次監督がどれほど落語が好きなのかを伝えて見せてる作品という意味では寅さんみたいだし、酒の飲み過ぎで死んだていうのと棺桶の下り、行き帰りびっくりさせる下りなんかまるで付き馬て落語そのままです。主人公のキャラクターが寅さんに似てるようでまるで違うし、作品的にもブラックジョークが強過ぎるので寅さんのようには受け入れずらい部分がある。色んな落語ネタ満載で落語好きにはそれはそれで楽しめはしたけど山田洋次監督作品なんだけど主人公の父親が加東大介だったり、ナレーションが三島雅夫だったりて何だか成瀬映画みたいにも思えたりもする。あと寅さんとの決定的違いはハナ肇に渥美清を期待してはならないのと渥美清の背中で泣かせる姿と言葉のトーンで笑わせて泣かせるものがないので感動的要素を求めて見てはならない。あくまでも寅さんとは別物として見る映画である。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-11-03 09:02:30)(良:1票) 3.《ネタバレ》 何だったか忘れたが、何かを見た時にも思った、こういう賢妹愚兄モノを幾度も作って、探りさぐり寅さんに行き着いたんだなあ、と今になって思う。 だがしかし、この映画の「因果はめぐる」というか、「歴史は繰り返す」というか、毒のある感じが山田洋次にしては意外。何ともチャラい感じのマチャアキと都会に行ったこの娘は、後年必ず実家に舞い戻るのだろうなあ、と思わせる。 父親の描写と共に、最後に感じさせるそこのところの毒気が、映画館で喜劇とあだうって見せるものとしては、どうなのか?と、若干引っかかる。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-02 02:32:52) 2.《ネタバレ》 親と大喧嘩をして家を飛び出した男が久しぶりに帰ってきて騒動を巻き起こすというストーリーは「男はつらいよ」の一作目を彷彿としていて、主人公の妹を演じているのが倍賞千恵子であるという共通点もあり、「男はつらいよ」の原型のようなものが感じられる。しかし、演じるハナ肇と渥美清のキャラクターの違いか、そう思って見ているとなんか違うと感じてしまうし、主人公の下の妹が実は主人公の娘であるという設定も少し重く感じる。出来もこれまで見た山田洋次監督とハナ肇のコンビ作の中ではやや落ちる方だと思うものの、それでも、主人公が自分の葬儀の最中に棺から出てくるギャグ(本当にどうなってるんだろう。)や、毒のあるラストなどはやはり後年の山田監督の映画では考えられないものであるが、こういう初期の頃の作風もけっこう好き。いちばん最後の主人公の父親(加東大介)の不気味な笑い(それこそ後年の山田監督の映画では絶対見られない。)がものすごく印象的だ。本当は6点というところの映画なのだが、このシーンに一点プラス。もうひとつ、この時期の山田監督の映画では登場人物の誰かがナレーションをしているパターンが多い(「たそがれ清兵衛」や「母べえ」など最近の作品でもそう。)のだが、今回は珍しく一切画面に登場しない専属のナレーターを三島雅夫が担当していて、映画を見ている者に話しかけるようなその柔らかな口調が印象に残る。 ただ、やはりこの映画の主人公はあまり好きにはなれず、同じようなストーリーなら寅さんのほうが魅力を感じられる。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-07-11 11:16:24) ★1.「馬鹿まるだし」から続いてきたハナ肇と山田洋次のコンビもこの頃になるとややマンネリ化。石油ならぬ温泉掘り当ての一発勝負も、おもしろさはまずまずだがたいした代わり映えがない。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-05-06 00:06:19)
【点数情報】
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