みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.ウェス・アンダーソンの映画を観るのは「ライフ・アクアティック」「ファンタスティック Mr.FOX」に次いで三作目となる。ビギナーと言えるだろうが、それでも映画が始まってすぐに「ああ、ウェス・アンダーソンの映画だな」と認知させてしまうのは、この監督の稀有な作家性故だろう。 映画は全編に渡って、この監督らしいウェルメイドなコメディと、拘り抜かれた美意識に彩られていて、映し出される一つ一つの「画」を見ているだけでも楽しい。 タイトルから想像したイメージは、風変わりなホテル内での風変わりな人間模様が“グランドホテル形式”で描かれるのだろうと思っていた。 しかし、物語は想定外に加速し冒険活劇へと展開していく。 激動の時代背景を根底に敷き、或る人間の或る人間に対する思い出がつまびらかになっていく。 そうして辿り着いた結末は、この映画世界が醸し出す雰囲気からは想像もできないくらいに、重く、悲しい。 ただし、この映画に登場する人物たちは、必ずしも悲しみに暮れているわけではないと思えた。 人生は、総じて過酷で辛いもの。 それは悲劇ではなく、受け入れるべき運命であり、それらを礎にして“新しい世界”は構築される。 昨日の世界と明日の世界は常に変わりゆくもので、それの善し悪しをその日を生きている者は判別出来ないのだと思う。 そういう達観めいたものを、過ぎ去った世界のことを語る老いた“ベルボーイ”に感じた。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-07-02 16:19:27)(良:1票) 5.《ネタバレ》 あ~~コレはダメでした~ 映像もセットもすごくオシャレだし、予告編やあらすじ読んでもブラックコメディぽいしすごくそそられたんですけどね。 ローポジションで横移動のカメラワークも良かったんです、でも始まって30分たたないうちに「これはやばい」と思いました、私には合わないんですね。館内の空調の具合も非常に心地よく何度も睡魔に襲われました。 うれしい豪華キャストなんですが、俳優たちも背景の一部という感じでスイスイ流れていってしまうといいますか、目に留まらないんです。映画の中へ入り込めなかったです。 ふっとクストリッツァの「アリゾナドリーム」を観た時を思い出してしまいました。 そういえば「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」も「ライフ・アクアティック」も途中で挫折したっけ。インディーズ系は合う合わないがはっきり分かれます、ビル・マーレイがこの監督の作品の常連ていうのはなんかすごくよくわかります。 ウェス・アンダーソンのコメディは私にはちょっとね・・・ 【envy】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-06-21 00:15:29)(良:1票) ★4.そこで働くものはそれを施し、そこを訪れるものはそれを愉しむ。絶対理念「OMOTENASHI」。その徹底した共通理念ゆえ、働くもの同士また訪れるもの同士はどうやら似た者が集う。いわゆる「類は友を呼ぶ」。とは言え、姿形は皆それぞれ異なっていて「十人十色」。ホテルの本質はこれかな、と学生時代ホテル経営の勉強をしながら考えたことを思い出しました。 【ベッカー】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-06-17 19:06:59) 3.《ネタバレ》 好きな俳優がこれだけたくさん出ている映画は初めてです(笑) レイフ・ファインズはチャーミングでヘタレ色男(十八番)を好演。このキャスティングはいいですねえ。エドワード・ノートンやハーヴェイ・カイテルのような超演技派をこれでもかってくらい贅沢に端役に使うのは、なんか勿体ないなぁと思いますけど、今に始まったことじゃありませんし。相変わらずシュールなギャグ(特にデフォー)とお洒落な映像美で楽しませていただきました。 でも……でもペルシャ猫のシーンはひどい! 猫好きな人間にはつらい! 落っことすのもひどいしゴミ箱に入れるのもひどい! ひどいよう! ついでに指がバラバラ落ちるのは他にそぐわないエグさ。このジェフ・ゴールドブラムの最後のとこだけ不満ですが、久々にパンフレットまで買っちゃったくらい好きですこの映画。シアーシャ・ローナンのお菓子の小箱のような可愛いBOXでDVD発売して欲しいなぁ。 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-06-12 22:43:43) 2.《ネタバレ》 普通に面白かった。一応ミステリー仕立てですが、むしろグスタヴとゼロとの師弟愛が根幹にあるようでした。それに殺人やロマンスがからみ、時にはアクションがあったりとサービス満点で、なかなか楽しめました。コメディとしてはブラック・ユーモアの味が強く、その意味ではそれほど笑えるところはありませんでした。撮り方や音楽の使い方にクセがあり、そこで好みが分かれるかもしれません。基本的には気楽なエンターテインメント作品だと思いますので、私は合っていたと思います。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-06-12 19:57:50) 1.《ネタバレ》 相変わらずのウェス・アンダーソン。開始10秒で「あ!ウェス・アンダーソンの映画だ!」と思わせる個性は流石です。シンメトリックな画面構成、細かな横パン・クローズアップ・ロングショット、豊かな色彩感覚、何ともシュールな登場人物たち、また今回はスラップ・スティック・コメディであるのでウェス・アンダーソンの気の抜けた様な洒脱なスタイルと相性は良かったと思います。ただ、何時もウェス・アンダーソンの映画で思うことですが、あれだけ多くの登場人物に有名俳優をキャスティングする意味があるのかと考えると正直疑問です。今回もレイフ・ファインズ、ウィレム・デフォーはいいなぁ~と思ったのですが、他は別段記憶に残らない演技でした。というか演技力を存分に発揮するだけの時間が明らかに無い人が一杯いる。でもやっぱり映画を観ている方は「ジュード・ロウだ!エイドリアン・ブロディだ!オーウェン・ウィルソンだ!ビル・マーレイもいる~」とか思う場合もある訳ですよね。そこであれだけ出番が少ないと正直拍子抜けいうか、勿体ないなーという気持ちが強いです。ウェス・アンダーソン映画の常連だからと言えばそれまでなんですけど、なんでこれだけ豪華キャストに拘るのか謎です。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-06-08 23:48:53)
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