みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.雷蔵演じるバカ殿さま、周りに持ち上げられていい気になっているようでいて、実は結構、素朴なイイ人だったりする。許嫁の八千草薫姫(←えらく美人なんです)にいいところを見せられず、本物の実力をつけねばならぬと一念発起し、家出してしまう。行く先々で世間知らずの雷蔵バカ殿が巻き起こす騒動の数々から、やがてオハナシはお家騒動の陰謀劇へと。 最初の方は、予想通りの展開に予想通りのセリフといった、いささかベタな感じも受けないではないですが、次々におバカなエピソードを盛り込み、これだけ楽しませてくれれば、満足です。スターウォーズもビックリの、仕掛け牢。 中盤、バカ殿が何を考えているのかよくわからないのも、物語がどう転ぶのかという面白さになっているし、もちろんラストではカッコいいところも見せてくれる。愛すべきバカ殿。観てると、雷蔵にとって最高のはまり役のようにすら見えてくるんですけどね。どうしてああいう、ニヒルなイメージになっちゃったんでしょうね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-07-25 09:47:48) ★3.《ネタバレ》 題名の「濡れ髪」の意味がどうしてもわからないが、「水もしたたる」と同じような美男の形容なのかも知れないと現時点では考えておく。自分としてはこの主演俳優がどういう人なのか年代の関係でほとんど知らないのだが、ただの二枚目役者でないことはこの映画でよくわかった。 中身としては笑いあり涙なしの痛快時代劇で、よくできた娯楽映画という印象である。若殿が「キ印」から始まって五万三千石の跡取りまで自力で上りつめるのは、話としては出来すぎだが見ていて飽きず、また最初と最後の野駆けの場面は清々しい。 それから登場人物としては、とにかく姫さまが稀に見る美形の上にお茶目でツンデレっぽいのがたまらなく可愛らしい。大和屋のおみねさんも意外に(といっては失礼だが)可愛いが、途中から身分違いをわきまえて、尽くすだけの立場になったのはかわいそうかも知れない。また柳橋芸者の蔦葉姐さんも艶っぽく世話好きで人懐こい感じなのに惹かれる。ほか男の登場人物としては、長屋仲間の与平次の最後の場面が鮮やかに決まっていたように思われた。 ところで、どうせ誰も読まないだろうから少し余計なことを書いておくと、劇中の大和屋はいわゆる口入屋だったようで、武家奉公人の派遣業務を中心に営業しており、その取引先がたまたま遠州佐伯(架空)の松平家だったということらしい。皆で剣術の稽古をしていたのは、映画に出たように市中で不良旗本やら何やらと衝突するのが常態だったということか。そういうのが考証的にどうなのかはわからないが、モノになりそうな人間を仕入れるために経営者(親分)が常に目配りしていたらしいのは、今回のストーリーにとって好都合な設定である。 また、終盤で立ち回りをやるのはこの手の映画として当然の展開なのだろうが、自分のところの家臣(江戸詰)が全滅しそうになるのはさすがにまずいのではないか、と見ていて心配になる。しかしこれが家臣団のリストラにつながり財政改革に役立つと思えば、まもなくの家督相続に当たって幸先がいいともいえる。とぼけたようでいてちゃっかりと結果を出す若殿である。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-24 18:58:41) 2.《ネタバレ》 雷蔵主演の痛快喜劇。これってもしかして雷蔵最初のシリーズもの? 雷蔵の駄目殿さまぶりの似合うこと。しかもつくづく変な殿さま。やたらと格言好きだし。婚約者に駄目殿ぶりをからかわれて、かっとなって屋敷を飛び出し、武者修行のたびへ。殿さまが身分を隠して庶民の世界へ跳び込むっていう、まあ、設定的には『水戸黄門』や『遠山の金さん』の世界だけど、あまりに世間知らずなこのとのさまのはちゃめちゃぶりは、主演が雷蔵だけに、とても新鮮。 八千草薫も可憐で、通常の大映映画とは異質な華を添えている。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-22 21:21:44) 1.第1作。こっちのほうが先だけどこの前みた「陽気な殿様」になんとなく似てる。若殿が旅に出て様々なことを通しての成長物語。八千草薫の若い頃って初めてみたけどめっちゃかわいいっす。玉緒ちゃんもかわいい。収穫はそれぐらいで話自体はそんな面白くもなく普通。 【バカ王子】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-11-09 22:04:13)
【点数情報】
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