みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★8.《ネタバレ》 彼の名は、マックス・シムキン。何処にでも居るような平凡な靴職人だ。代々受け継いできた街の小さな店舗で馴染みの常連客相手に、細々と営業を続けている。幼いころに家を出て行った父の代わりに、今やすっかり年老いた母親の面倒をずっと見続け、気がつくとけっこうな歳になっていた。今まで一度も結婚したことはなく、もちろん子供もいない。自分の人生にそれなりに満足しているはずだった。そんなある日、彼の愛用しているミシンが急に壊れてしまう。業者に依頼すると、修理に窺えるのは早くても明日の朝になるらしい。「そいつは困った。今日中に直さなけりゃいけない靴があるのに…」。仕方なくマックスは地下室に降りると、古ぼけたミシンを見つけてくる。父の代からあるその年代物のミシンは何とか使えそうだ。だが、彼は知らなかった。そのミシンには謎の力が宿っていて、直した靴を履くと持ち主とすっかり同じ外見になれることを――。ハンサムなプレイボーイ、黒人のチンピラ、移民の中国人、ガタイの良いおかま、さらには腐った死体まで、靴さえ手に入れば誰にでも変身できることに気付いたマックス。以来彼は平凡な日常を抜け出し、赤の他人へのなりすまし生活に嵌まり込んでゆく。そんな折、街の再開発に絡む地上げ屋の不正行為に巻き込まれて…。魔法の力を手に入れた平凡な靴職人が巻き起こすそんな騒動を飄々と描いたファンタジー・コメディ。と言う粗筋を聞いて、もっとディズニーっぽい感じの誰もが楽しめるファミリー的な内容かと思いきや、意外にもこれってブラックなネタ満載の毒気の効いたコメディだったのですね。けっこうな下ネタやグロネタが頻繁に出てきます。例えば、プレイボーイに扮した主人公が美女とシャワーを浴びようとするシーン。早く服を脱ごうと焦るものの、靴を履いたままズボンは脱げないことに気づいちゃうとこは思わず笑っちゃいました。そうかと思うと、今や認知症を患う母のために父が遺した靴を履いて三十年ぶりに夫婦水入らずのディナーを演出すると言う急に切ないエピソードを放り込んでくるのもいいセンスしてます。ただ残念だったのは、脚本の細部に「?」な部分が多いこと。特に主人公の隣人で、親友でもある床屋の存在。彼が非常に重要な秘密を隠していたことが終盤で明らかとなるのですが、肝心のその内容が容易に読める上にいまいち腑に落ちない。今まで主人公にこのことを秘密にしていた理由に全く説得力が感じられないんです。ここらへん、もっと工夫してほしかった。とはいえ、このノスタルジックな雰囲気(孤独な靴職人を演じたアダム・サンドラーがまさに嵌まり役!)も良かったし、ぼちぼち面白かったと思います。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-07-12 00:33:32) 7.《ネタバレ》 面白いところと「?」なところがあるちょっとなんともいいがたい映画。細かいところはすっ飛ばしで、靴を履き替えたら持ち主に変身するというワンアイデアを、いわば強引にふくらましたかのような印象。そもそもなぜ父親が隣の床屋に「変身」しているのかが分かんないなーワタシハ。靴をもらったならまだしも、強奪してるしね、全然ダメでしょ。細かい登場人物の設定がチグハグで観ていてついていけなくなるよね。出てる人たちは何故か豪華だけど、別にそれが生きてる感じもないし、んーー残念です。 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-03-22 06:39:05) 6.職人業界にもそれぞれ相性があるとはおもしろい。ファンタジーで、スリルがあって、個人的に好きになりました作品です。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-04-14 11:16:27) 5.《ネタバレ》 割と強引なストーリーを並べて観客に説得させるためにはビッグネームの俳優陣を配置する必要があるんだなと思わせるほど、妙にキャスティングだけが豪華。 中盤からは全然ついていけなくて、クライマックスもエンディングもポカーンとしてしまった。 たかが靴でも相手のもの。奪って良いものかねえ。 【C・C・バクスター】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-04-23 19:13:19) 4.《ネタバレ》 トム・マッカーシー監督作。 彼の過去の監督作「扉をたたく人」や「WIN WIN」を見ても監督としての実力は確かなものがある。 「WIN WIN」でコメディのセンスも実証済み。そこに本作はファンタジーの要素を加えてきました。 靴と変身、それがもたらすドタバタは確かに面白かったのですが、 冴えない靴職人だけど善人。こういう主人公にあそこまで罪を犯してもらいたくなかったし、 悪党どものカネを騙し取れ!大作戦あたりまでにしておけばもっと痛快で楽しいコメディになったと思います。 また、やたらと靴職人を心配し世話を焼く隣の床屋の主人。彼の正体も残念ながらあまりにも分かり易すぎましたね。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 4点(2016-01-15 21:09:07) 3.《ネタバレ》 僕の中の倫理観が邪魔して、素直に楽しめなかった。 悪いことに使うにしても、人が死なない程度の悪事なら許せたのかも知れないけど、どうも引っ掛かる。 天罰が下りそうな展開にちょっと期待したけど、最終的には丸く収まってハッピーエンドみたいな雰囲気。 でも、それで本当にいいんだろうか? まあ、本人は自首しようとしたわけだから善人ではあるけど、裏で死体を処理して闇に葬った親父は悪人としか思えない。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 5点(2016-01-06 14:59:33) 2.《ネタバレ》 マッカーシー監督の「扉をたたく人」がすごく好き、アダム・サンドラーのちょっとB級っぽい風情が大好きな私は、いそいそと見に行きました。 スティール写真をチラッとだけ見た限りでは、思い切り地味~な、「扉・・」と同様の社会派作品を想像していたのですが、見に行く直前に、少し前に観たという友人から「笑えた~!!」という情報が入ったので、ますますワクワク。 だいたい、こういうふうに期待してしまうと肩すかしのことが多いものですが、私の期待は裏切られなかったです。一緒に観た友人も「楽しかった~」と言っていました。 「扉・・」も、役者の力量が味わえる作品でしたが、アダム・サンドラーの飄々ぶりは相変わらずチャーミングだったし、かなりなキーマン役である黒人俳優サンの捧腹絶倒な演技もおおいに堪能させてもらいました。彼が白人を脅すシーンがありましたが、あれはいまだに黒人というだけでおびえる白人側の偏見を皮肉っている、というふうに私は見ました。 なぜ隣の床屋さんがブシェーミなのか、なぜホフマンがあの役にキャスティングされているのか、後から思うと、そこも楽しい。 私は大好きです、この映画。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-08-07 08:37:05)(良:1票) 1.《ネタバレ》 この映画は異様です。アダムサンドラー、ブシェミ、ダスティンホフマン、そして靴職人とくればコメディー&ちょっとうるっときて&ハッピーエンド、というのが多くの人が想像するだろう映画。自分も仕事で疲れたから久々にそんな映画を見たいなと思い映画館に足を運びました。予想通り序盤から中盤はそんな感じで物語は進みます。といっても自分の父親に扮して母親と食事して翌日母親が亡くなったところでなんとなく違和感を感じました。その前でも白人から靴を盗むのに扮したのは黒人。あれ?なんかおかしいぞ、人種差別とかに敏感な人が見たらどう思うだろう。っというようにあれ?、、あれ?、、という違和感をなんとなく感じながら観てましたがハイヒールで黒人ギャングの首をグサッと刺して血が出るシーン、そしてそのシーンで流れる陽気な音楽を聴いてやっぱりこの映画はおかしいと思いました。そして最後のエンディング、まさかの展開。一体どうなってるんでしょうこの映画。。。同じように思った人いませんか? 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 4点(2015-06-05 22:53:34)
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