みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
25.《ネタバレ》 ジュヌビエーブ・ビュジョルドの健気な頑張りが楽しめる医学ミステリーの映画化作品。 この映画「コーマ」の原作は、ロビン・クックの医学ミステリーで、脚色と監督は、アクション小説を書き、SF小説も書き、医学ミステリーも書くベストセラー作家で医学博士でもある才人マイケル・クライトン。 ヒロインは、ボストン記念病院に勤める若い外科医(ジュヌビエーブ・ビュジョルド)で、高校時代からの親友が、簡単な手術なのに麻酔から醒めず、コーマ(昏睡)の状態のまま、死んでしまいます。 そして、次の日にも若いスポーツマンが、手術の原因不明の失敗でコーマに陥り、ジェファースン研究所という、植物人間の療養施設に送られます。 これらの事に不審の念を抱き、過去にコーマの患者が意外に多いのを知って、原因究明に乗り出す女医のジュヌビエーブ・ビュジョルド。 越権行為だと怒られたりしながら、それでも調査を続けると、命を狙われて、夜更けの病院内を必死で逃げ回ったり、換気口の長い梯子をよじ登ったり、果ては救急車の屋根に腹ばいになって逃走したりと、まるで女ジェームズ・ボンドといった大活躍をするので、楽しくてしかたありません。 しかも、このビュジョルドさん、小柄な体に思い込んだら命がけという、ヒステリックな目つきをして脅えながら走り回ったりするので、もうその健気で必死の頑張りには、手に汗を握ってハラハラしながら、応援したくなってきます。 彼女がほとんど出ずっぱりのひとり舞台なので、おかげで他の俳優さんたちは、演技のしどころがなくなって、気の毒になってきます。 彼女には同じ病院に勤める外科医の恋人(マイケル・ダグラス)がいて、彼女の引き立て役的な存在です。 そして、外科部長になるリチャード・ウィドマークが、なかなかいい味を出していて、老優、衰えず、さすがの存在感を示しています。 マイケル・クライトン監督の演出は、前半部分がかなり単調で、ラブシーンもどことなくぎこちない感じですが、さすがにスリラーとしての場面では、冴えた演出をしています。 ビュジョルドに情報を提供しようとした機械室の職員が、電流で殺されるシーンは、ハッタリが効いていて、なかなか凄まじいものがあります。 その犯人に追いかけられて、夜更けの病院内を逃げ回ったあげく、ビュジョルドが必死の反撃をするシークエンスが特に素晴らしい。 それが三分の二あたりまで進んだところで、次にジェファースン研究所へ入り込むシークエンスは、コーマの患者をワイア・ロープで吊って、宙に寝かしてある病室が、SF的風景で非常に面白いのですが、ここでの追いかけ回されるサスペンスは今一の感があります。 そこで、最後に真相がわかって、ボストン記念病院でのクライマックスになるわけですが、そこのサスペンスの演出もやはり今一なので、映画全体として尻すぼみの感じがします。 もし仮に、アルフレッド・ヒッチコック監督だったら、もっとうまく演出するのになあ---などと無いものねだりをしながら観ていました。 しかし、病院内をビュジョルドが逃げ回る場面では、拳銃を持った相手を、彼女が死人の応援でやっつけるというところは新手の手法で、一見の価値がありましたので、このようにもっと映画の細部にまで気を使って、小味なスリラーに徹すれば良かったのに、マイケル・クライトン監督のハッタリ性が、邪魔をしたような気がして残念でなりません。 【dreamer】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-11-07 18:23:24) 24.《ネタバレ》 『ジュラシック・パーク』の原作者としても有名なマイケル・クライトンは映画監督・脚本家としても活動しましたが彼は生涯で四作しか監督していません。本作はその一本ですけど、個人的には本作がいちばん面白いと思っています。クライトンと同じく医師資格を持つロビン・クックのベストセラーが原作、学生時代に洋書屋に行ったらこのペーパーバックが山の様に積まれていたのを思い出します。医療がテーマですので、まさにクライトンの本領発揮という感じの病院内の描写がリアル。とくにジェヌヴィエーヴ・ビジョルドが解剖死体が詰め込まれた部屋に逃げ込むシークエンスは、さすがにゾワッときました。恋人役のマイケル・ダグラスは、病院内の政治的な動きや自身の立身にしか興味がない様な、いつもの脂ぎったキャラです。こいつが実は病院の闇勢力に取り込まれていて、ビジョルドを裏切っているんじゃないかと疑わせる演出は上手いですね。サスペンス映画としても、ハラハラドキドキ濃度は一級品じゃないでしょうか。でもラストで突然彼がヒーローになる展開だけは、なんか唐突過ぎて解せませんでした。因みに、クライトンが60年代に弟ダグラスと共著で小説を上梓していますが、その時に使ったペンネームは“マイケル・ダグラス”だったそうです、奇遇ですねえ。謎の研究所の目的はなんと臓器の競り売り、謎めいた看護婦の役目が競りのディーラーだったという展開は、笑えて来るほどシュールでした。疑問点としては、いくら大病院と言っても年間で10人以上も脳死昏睡者が発生したら世間でも大問題、そりゃ遺族が黙っちゃいないと思うんですけどね、医療過誤訴訟を山ほど抱えて病院が潰れちゃうのは間違いないでしょう。70年代はアメリカでもまだ医療過誤訴訟は流行ってなかったのかな? 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-10-12 21:18:47) 23.手に汗握ったサスペンスの秀作。向こう見ずにも程があるスーザンにハラハラさせられ通しで、昏睡に陥るバッドエンドの予感にビクビクしていたので結末に大きなため息が出ました。陰謀の目的が金儲けのみなのか分かり辛いところに物足りなさがあります。お目当てリチャード・ウィドマークの枯れてしまった感のあるお姿が少し残念。美術関連スタッフの仕事ぶりに拍手、あの光景は夢に出てきそうで怖過ぎる。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-09-15 01:32:05) ★22.《ネタバレ》 70年代の陰謀サスペンスのなかでも結構良いんじゃないか? 間に合うか間に合わないか!?サスペンスもあり、不気味なハイテク要塞ものでもあり、大企業陰謀ものでもあり。。 確かに、あの要塞のような異様で巨大な施設描写は、映画内で特別な印象を残すナイスなロケーション選択であった。 だが最も特筆すべき点は、死体安置所の「映画的に最も正しい使い方」にあるんじゃないだろうか? 追手の殺し屋が気持ち悪い死体見て超ビビる(そのスキに脱出)というナイス展開。なんで今まで誰もやってこなかったのか(自分が知らないだけか?) 結果、十分満足できる映画だったな。 【kosuke】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-22 02:15:03) 21.公開当時はとても面白かったんだろうけど、いまとなってはオチが読めちゃう。面白いんだけどね。コロナだから、医療サスペンスでもっとびびりたい人は見れば良いよ。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-07-28 00:31:34) 20.病院を舞台にしたサスペンス映画。よくよく考えたら、とても無茶な題材(事件)で、 ラストまでハッとするようなシーンやお話の展開もないけど、テレビ映画のような作りなので、 とても鑑賞しやすい。シナリオも配役もスリル感も手堅いというか、A級とまではいかないが、 悪い印象も受けない。あくまでB級サスペンスとしてみれば、そこそこ楽しめる作品かと。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-08-30 02:50:38) 19.作品としてはすごく完成度は高いが、展開が二転三転しないので驚きが少なかった。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-04 15:51:26) 18.《ネタバレ》 古いがかなり面白い。 観ながら「チームバチスタの栄光」を思い出した。 最後の助け方は脚本上、盛り上げる為だとは思うが 回りくどいだけで危険が増しただけで不自然だった。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-28 15:37:09) 17.《ネタバレ》 TUTAYAの発掘良品のコピーに魅かれてチョイス。病院で脳死が多発という時点で、「病院ぐるみの臓器売買?」というのが予想の一つに挙がってくるが、それを超えてくることもなく淡々と帰結した。このストーリーは当時はコロンブスの卵だったのかな。最後、保身に走ると思っていたMダグラスが正義を取ったとこは、意外だった。 【キッド】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-01-10 13:36:15) 16.あまり見かけない女優ですが、ヒロインがアップになるたび、いいなぁなんて思ったり。でもお色気シーンは逆にいらなかったです。ストーリー的にはありがちなサスペンスでした。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-08-29 16:52:45) 15.へえ、77年の作品なんですか。小説ではよくありがちですが、映画ではあまり見ない内容ですね。緊張感があっていいです。 【noji】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-07-01 20:14:35) 14.作家で有名だし脚本家でも有名なあのマイケル・クライトンが他人の作品を脚色して監督までして映画を作ってしまうとは・・。いやはや、意外すぎてビックリです。コーマ=昏睡を主題にしてるんですがなかなかこれがまた面白い。不気味としか言いようがない研究所や臭すぎてたまらん病院の他の医師たち、雰囲気がミステリーすぎてほんとに「ここは病院?」と思わせてくれるのでさすがマイケル・クライトンと言いたくなっちゃいそうでした。序盤のジュヌヴィエーヴ・ビジョルドのせくすぃーな体・・ポッ(笑)ってかしょっぱな、柴田理恵に似た人出てなかった?? 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-26 01:54:04) 13.評価、イマイチですね・・・。ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド好きの私としては、かなりイイと思ってしまいました。これ、怖いですよ、とっても。タマネギの皮を剥ぐように、一つずつ謎が解明されていくのでじれったいと言えばじれったいのですが、スーザンの気の強さとルックスの愛らしさが相反して、恐怖感を煽られます。あのジェファーソン研究所の不気味さ。外観からその異様さが十分伝わるんだから、その内部は推して知るべし。いや、それ以上。あの「部屋」は不気味を越えて壮観でさえあります。マイケル・ダグラス、ほとんどどーでもよい感じでしたが(若い!)ラストで存在感を出していました。ビジョルドのサービスショットが結構ありまして、そういうところに70年代を感じます。でも、やっぱり彼女はカワイイし、魅力的。原作、読んでみたくなりました。しかし、一酸化炭素って恐ろしい・・・。痕跡なく昏睡させられるんだから。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-21 16:45:14) 12.第一印象ではそこ迄怖くないと思ったのですが、あの異様な雰囲気を醸し出す研究所が夢に出てきました。超怖かったです。楽しめる映画だと思いますが、あの謎の研究所以外はそこまで印象には残らなかったです。 【まりんこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-01-08 19:24:42) 11.当時流行ってたオカルトものと混同させるような宣伝で(それを狙ってたんでしょうが) ただでさえ少なかったお客さんが途中で席を立つ立つ。なかなか面白いサスペンスなのに。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-05-08 02:16:30) 10.《ネタバレ》 普通にサスペンスしてました。 病院を舞台にしてるのもまた独特の怖さがあります。 特に意識せずに内臓や死体を取り扱っているのが静的な恐怖を感じさせる。 体当たり的な研究所への潜入や、その脱出には少々物足りなさを感じたりも。 ラスト自分が狙われる、でも動けないという緊迫感は凄い。 ただ展開が遠回りな気がする、テンポが悪い。 閉鎖的な空気が退屈を生み出しているかも。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-17 17:42:58) 9.最後までドキドキハラハラでおもしろい。謎の研究所も不気味で良かった。マイケル・ダグラスが若いです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2006-11-27 13:36:42) 8.スリラーとして水準を越えるデキでした。実は一カ所だけよく分からない部分があったのですが、近々原作を読んで補完したいと思っております。 【K】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-17 21:11:10) 7.子供の頃に観た記憶では、主人公が薬で麻痺させられ、施設へ連れ込まれるところで終わっていたもので、すごくラストが怖い映画と再見に躊躇してました。久々に観たら、ちゃんと続きがあったんですね(苦笑 【次郎丸三郎】さん 5点(2004-07-08 10:56:27) 6.なんのヒネリもないサスペンス映画やったかな~。ごめん。あんましおもしろいと思わんかった。途中、ちょっと自分がコーマしかけたし。前半の謎をひっぱる展開がダラダラしすぎで、主人公のモタモタ加減が、なんかね~。キャラ的にも魅力感じられへんから、余計、退屈に感じた。まー、でも全部が退屈っていうわけじゃなくて、終わりの方の盛り上がり部分でやっと映画に集中できた。ちょっとした仕掛けにはやられたし。そこだけかな、印象にあるんわ。 【なにわ君】さん 3点(2004-07-06 16:43:51)
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