みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
22.《ネタバレ》 登場人物のインパクトに対して内容は勧善懲悪であり王道ともいえる。 そこがかえって予想外で普通に楽しめた。 気になったのは作品でなく監督がこの作品以降世間の批判を浴び事実上映画人としてのキャリアを失ってしまうという部分。 また俳優たちの多くがこの作品に出演したことを恥じたともある。 人権団体により奇形の人たちが職を奪われたという話を聞くがこれもまたその一つなのではないか。 そう考えるとちょっと複雑な思いだ。 一方で出演者たちフリークスの多くが長生きしてそれなりには幸せに生きたようだ。 その点にはちょっとホッとした。 【Dry-man】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-01 23:54:51) 21.《ネタバレ》 この時代に、障がい者を差別なく描いた事は歴史的意義を感じる。 異形の人々の中にあって「蓑虫のおじさん」は、突出してそのビジュアルが強烈!(江戸川乱歩の『芋虫』、三池監督の『オーディション』に出てくる麻袋を想起させます) 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-12-30 20:50:27) ★20.《ネタバレ》 今では絶対に作れない作品。 フリークスたちのインパクトが凄すぎて、よくこんな映画が撮れたものだと驚きました。 いろんな身体的特徴の人たちが出てきますが、皆不足している部分を補う技術を身につけて逞しく生きています。 四肢が欠損してる男性が、口だけでマッチに火をつけて咥えてる煙草に火をつけスパスパ吸うシーンが特に印象的でした。 怪物とは何か。 人の心を言うのなら、間違いなくクレオは怪物。 ハンスをヘラクレスと一緒に嘲笑う顔や、仲間だと言われて激怒する顔の醜いこと。 最後、その醜い心に相応しい姿になります。 有り得ない姿で怖かったです。 フリーダは本物の淑女。 クレオに心を奪われて別れを切り出すハンスに「私の望みはあなたが幸せになることだから」と一言も恨み言を言わずに受け入れます。 そしてラストも、自責の念から引きこもりになったハンスを救います。 クレオたちに復讐する嵐のシーンがおどろおどろしく怖かったので、この光の差し込むラストを見れて良かったです。 怖いシーンもあったけどホラーではなく、ストーリーも平凡ですが、いろいろ考えさせられました。 機会があれば見るべき作品だと思います。 【nanapino】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-07-07 17:40:42) 19.《ネタバレ》 身体障害者のビジュアルにばかり注目してしまいがちですが、二人の小人が運命に苦しめられる姿は美しく、とても悲劇的です。一方でクレオパトラが無礼な振る舞いでサーカス団員たちに復讐される描写はおどろおどろしいホラー。彼らは無言でクレオパトラに襲いかかり、観客は彼女の悲鳴と変わり果てた姿に驚愕するばかりです。見世物小屋には行ったことがありませんが、おそらく本物の身体障害者が出演していた見世物小屋を見た時に生じる感情は、本作を鑑賞後に生じたそれに非常に近いのではないでしょうか。とても良くできた映画なのに、本作のせいで映画界から追放されてしまったトッド・ブラウニングには同情してしまいます。 【カニばさみ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2015-11-02 20:57:19) 18.《ネタバレ》 リバイバル上映時にカルト映画だということで鑑賞。女に騙されてデレデレとバカ面になるハンスがとにかく情けなくて、「目を覚ませよ!お前の事を想ってる人がいるじゃないか!」と変に熱くなってしまった思い出深い作品です。バカ面さらしまくりな彼が騙された事にようやく気づきつぶやいて見せる表情と、彼を騙した女がパーティで仲間と認定されて見せる表情の憎悪剥き出し、とても怖かったですねえ。この二つの表情が個人的に本作のハイライトでした。人間とは恐ろしい生き物なんじゃ、と救いの無い所にヒロインの健気さが投げかける光。助かった。騙される男のしょうもない姿と憎悪を見せ付けられたままで終わらなくて良かったです。ハンス、彼女を大事にしろよ。 【マッイヤ~ン】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-02-28 22:55:00) 17.シャム双生児や小人、手足の無い人といった、本物の身障者が俳優として出演し、ドラマとしてまとめあげた作品。こういう作品って、今ではまず映画化されないでしょうね~。なまじドラマが入るだけに、悪しき時代の見世物小屋を観ているような感覚。エレファントマンのご先祖様のような作品でした。 【けんおう】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2013-12-28 11:23:33) 16.《ネタバレ》 「三人」「知られぬ人」から続くトッド・ブラウニングのサーカスもの。この「フリークス(怪物團)」は間違いなくブラウニングの最高傑作でしょ。 この映画には様々な身体的特徴によって差別され、それを跳ね返しながら生きてきた人間たちがひしめき合っている。彼等にスポットライトを当てたブラウニングの手腕、そして本当の怪物は「人間の心」だという事を教えてくれる素晴らしい映画だ。 肉体の繋がった双子の姉妹、腕だけで地面を駆ける男、脚だけで生きる女性、胴と頭を使って生きる男、女と男の間で揺れる者、吃音に苦しむ男、豊かな髭を持つ女、るいそうを芸に活かして生きる男、鳥のように生きる女などなど。 題名を引き裂くように現れる一人の男、狭い空間に押し込められ、それを見てある者は凍りつき、ある者は悲鳴をあげる。映画は見世物にされた者が何者なのかを語り始める。 サーカスのブランコで微笑む女性、それに羨望の眼差しをおくる小さな紳士と淑女。 垂れ幕の外に向けられる笑顔、内側ではドロドロした情念が渦巻く。女がわざと落とした上着を拾い、律儀にかける。彼は彼女を愛していたが、普通の人間たちと偏見の眼で見られる者たちの間にある心の壁。 サーカスの座長はそんな人々を暖かく迎え入れてきたのだろう。それを人々は奇異な眼を向け、嘲笑う。あのパーティー気分だった幸福なシーンを、彼女の言葉が凍りつかせる戦慄・失望。解ってくれる人は良い理解者になり、解らない人は一生解らない。 その魂を裏切った者たちへの復讐戦!雷雨が降り注ぐ中を走る馬車、それを包む不穏な空気。ギャングのように守る者たちの頼もしさ、走り続ける馬車に侵入する衝撃、ナイフ!雨は彼らの仕事を応援するように周囲を遮断する。復讐者が迫りくる恐怖…を応援してしまうクライマックスの畳み掛け。 完全版と編集された版では結末がかなり違う。彼らが和解するシーンがあるか無いかでまったく違う後味なので。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-12-17 11:17:40) 15.《ネタバレ》 (2008年の映画メモをもとに作成) 伝説的作品。フリークス神の子ら。 昔バーストという怖い雑誌でこの映画が大々的に掲載されていたのでいつか見たいと思ってました。 この作品はとても重い。 人間の心の怪物が表れる恐ろしい作品です。 それとは逆にサーカス団の生活は生き生きと描かれている。 ユニークで愉快な光景にも見えます。 この世離れした感じでした。まるで異形の天国のようです。 しかしその愉快な生活とは別のドス黒いものがあります。 後半のフリークスたちはとても恐ろしい。 妙に静かで不気味すぎる。 本当の闇だ。映画の中で最も不気味で暗い場面の一つ。 嵐が不安な雰囲気を盛り上げる。。 怪物とは何をいうのか? 姿のおぞましい者を見ていうのか? いや、心の醜さを曝け出して下品な笑いをする者が本当の怪物である。 弱い存在を愚弄して悦ぶのもまた怪物。 内面の醜さを怪物というなら、 一見すると美女のブランコ乗りのクレオパトラは この作品中では最も醜い怪物にちがいないです。 怪物はやがて本性が肉体にも表れました。 テンポが良くて長さも丁度いいのですがなんとも重い話でした。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-21 01:32:51) 14.《ネタバレ》 昔、レンタルビデオで見てある意味衝撃を受けた作品。 古い作品とはいえ、本物の奇形をこれだけ集めるとそれだけでもインパクトがあります。 ストーリーは意外としっかりした復讐劇で、単なる見世物だけの作品ではありません。 内容は決してホラーではないのに、この人たちが雨の夜にぞろぞろと復讐に行くシーンの恐ろしさはまさにホラーそのものです。 好きとか嫌いとかではなく、忘れられない作品。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-17 11:35:44)(良:1票) 13.《ネタバレ》 オープニングの演出に見世物小屋の観客となったかのような気分にさせられます。数多くの正真正銘の畸形の方々の第一印象は正直息を飲むものがあります。しかし、決して怪物ではありません。この世に生を受けて懸命に生きているのです。真の怪物はクレオとヘラクレス。二人の笑い声は常にグロテスクでラストのクレオの成れの果ての姿はその醜い心が剥き出しになった正視に堪えない恐ろしさでした。私の中ではホラー映画ではなくサスペンス映画であり、まさに「空前絶後」という形容がピタリと当てはまる作品でした。 【The Grey Heron】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-07-16 00:27:53) 12.《ネタバレ》 雑誌、書籍等で色々な情報が既に流れていますが、実際に観てみるとそれ程「怪奇趣味」の映画ではありません。それを目的に観た、と云ってしまうと誠に不謹慎ですが、ストーリー的には至ってありがちな「仲間の為に復讐する」ストーリーで、観賞後はむしろほのぼのした気分になりました。 【キノコ頭】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-30 09:26:58) 11.《ネタバレ》 当時本当に見世物芸人として活躍していた、本や写真でしか見たことのなかった人達が実際に動くところを見られる貴重な映画です。ストーリーは割とありがち。でもオチがこの映画らしく独特。仲間に恥をかかせたうえ毒殺しようとした性悪女が、彼等と同じように見世物になる。見終わった後いろいろと考えてしまいます。 彼女は今までの行動を後悔したんだろうか?それともフリークスへの憎悪の気持ちが生まれただけだったりして… 【無駄】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-17 00:28:48) 10.《ネタバレ》 何というか、残酷童話のような作品ですね。ただ、観る前はどんなグロテスクな映像が出てくるんだろう?と思ってたんですが、結構普通に観れましたね。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-17 20:00:17) 9.ひぃ! 怖がるのは不謹慎なのか自分でもわからなくなる。 全編を通してこういうキャストでしかありえない空気をひしひしと感じた。 鑑賞中に好奇心だけでこれを見ている自分自身に自己嫌悪。 ピンヘッドの少女の顔がしばらく脳裏から消えなかった。食事中も寝るときも・・ 【かんたつ】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-12-24 10:39:48) 8.子供の頃に見たらトラウマになりかねない映画だ。 フリークス達に気を取られがちだが、 クレオのあの醜悪さはそれ異常である。 【カタログ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-04 16:14:10) 7.すごく、怖い。監督の伝記を読んでみよう。もっと怖いことが書いてあるらしい。 【センブリーヌ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-04-12 01:52:10) 6.私が観たのも「フリークス」(デジタルリマスター版)というタイトルでした。 まず、この時代にこんな映画が存在したというのがすごいと思いました。こういうのって、映画が世に満ち溢れ、映画に対して飽きが来るころになって作られるような印象があるのですが、映画創世期のこの時代から早くもこんな作品を作ってしまう、という事に驚きました。 さて今の世の中ですが、バリアフリー化が進んだお陰でひと昔前よりも身体障害者の人たちが社会に出ることが多くなってきたと思われます。そのせいか、この映画の中のフリークスの人たちにはさほど驚きもなく、ストーリーもやや退屈に感じられました。よく考えてみればわかりますが、この映画のストーリーって、健常者同士に置き換えて考えてみれば(例えば、美女とブ男)普通に映画やドラマなんかに出てきそうなストーリーではありませんか。おまけに、ラストの復讐劇でもさほどスリル感を味わうことができなかったので、ここは控えめに5点とさせて頂きます。もし仮に、あと10年昔に観ることができてたとしたら、今よりも衝撃を感じることができたのではないかと思います。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-12-24 15:58:17) 5.なんかこれ、映画館で観る機会に恵まれました。ちょっと言葉では表現できない新鮮さがありました。当時は立派なエンタテイメント映画として通用していたのでしょうか。リメイク…されないよなあ。 【金子淳】さん 9点(2004-09-05 11:04:47) 4.最初に、このような映画は今後作られることはないだろう、みたいな事が文字で出てきたと思うんですけど、まさにその通りですね。70年以上経ってるのに未だにこのような映画は作られていないし、そもそも作れないでしょう。当時は相当物議をかもして、失神者も出たそうですけど、それはもうまさに爆弾みたいな映画だったんですね。時代は変わって社会も変わっても、今でもこの爆弾のコアの部分は新鮮味を保ってるんじゃないかな。ラストの、降りしきる雨の中で馬車が転倒して、女が逃げようとするんだけど、それをじりじりと追いつめていくフリークス達の凄さといったら、あの映像はなんというか万国共通の力強さを持ってますよ。異色の傑作映画の宝。8点を捧げます。 【あろえりーな】さん 8点(2004-08-25 02:20:16)(良:1票) 3.確かに二度と製作不可能な作品ではありますが、これが伝説のカルトムービーとして祀り上げられているのには納得いきません。かなりまっとうな映画です。何かグロいものを期待してみると肩透かしを食らいます。勧善懲悪とロマンスを絡ませたストーリーや類型的な人物設定は宮崎駿的だと思います。ホラーとして製作されたそうですが、ホラー映画として見ると、え?どこが?とこれまた肩透かしを食らいます。ただ、雨中でフリークス達が迫ってゆくシーンだけなら文句無しに恐ろしいとは言えます。 【藤村】さん 6点(2004-03-24 15:29:00)
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