みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★3.《ネタバレ》 「フリークス(怪物團)」に先駆けた傑作。 生まれ付き“ある筈のもの”が無く、普通の人間とは違う生活を強いられてきた者の哀しみと怒り。 「フリークス」はそういう者たちの怒りが刻まれた傑作だったが、この作品は“ある筈の無い”苦しみを抱えた男の物語でもある。 どうころんでも文字通り自分を“締める”話は見ていて辛い。 「フリークス(怪物團)」はまだ、何も隠さなずありのままの自分たちを他人に堂々とさらして力強く生きる人々のドラマがあった。 が、この話は隠さなければならない不安と、ソレが後に大きな伏線となってくる演出の見事さが加わっている。 ブラウニングの演出には一切よどみが無く、クライマックスまで一気に見てしまった。 とにかくロン・チェイニーの怪演、そしてジョーン・クロフォードの眩いばかりの可憐さに尽きる傑作。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2014-05-21 18:58:47) 2.《ネタバレ》 正確には字幕ありで見たんだけど、それフランス語の字幕なのよ。私読めません。まあトッド・ブラウニングの映画ですから、それほど問題はないんです。両手がなくて足でナイフ投げをする男、実は六本指を隠してて、ってな話。マッチすったりタバコ吸ったりもする(『典子は、今』を一瞬思い出したのは不謹慎か。それを不謹慎と思うことが不謹慎なのか)。邪悪な小人とのコンビで、だいたい小人ってのは邪悪だなあ。モロ差別的偏見だけど、心の深層でついうなずいてしまう無意識レベルでの納得があるから、ドイツの伝説なんかでも悪鬼になってるのか。小人が精神的な悪、巨人は肉体的凶暴、って住み分けしてるみたい。ジョーン・クロフォードが白目の光る情熱の女。ロン・チェイニーの失恋の後の高笑いに凄味あり。怪人の哀しみ。馬が引っ張り合う芸で恋敵の腕をちぎろうとする復讐を企てて、馬に踏まれて死んでいっちゃう。終始カタワへの執着を見せる映画。『三人』というこれの二年前のブラウニング作品も小人と巨人のコンビで、小人の邪悪さはかわらず。警官の前では車でブーブー遊んでみせたりするの。子どもは純真とされるもので、大人なのにその純真な子どものサイズでいる、ってところが邪悪にふさわしいのか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2011-10-15 09:51:05) 1.兎にも角にもロン・チェイニー扮するアロンゾの迫力。これに尽きます。劇場の舞台で再会したときの“あの表情”はもう鳥肌モノ!圧巻です。これだけでもこの映画を観る価値あります。 そして、ラストのショーもこれがまた凄い。これはもう、実際に見た人しかわかりませんが、ハッキリ言ってこんなスリリングなシーンそう滅多にお目にかかれません。 間違えて日本語字幕なしver.を観に行ってしまったのですが、そこはサイレント映画。言葉のハンデもなんのその。言葉は伝わらなくとも映像だけで十二分にその緊迫感を味わえる!これこそサイレント映画の真骨頂!ストーリーを完全に把握しないままレビューするのは反則気味ですが、これは書かずにはいられない!終始ロン・チェイニーに圧倒されっぱなしの65分。必見!!! 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2005-09-26 23:46:08)
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