みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
265.《ネタバレ》 「評判はいいけど、たいして面白くないんだろうな」と思っていたら、予想通りでした。どうもビリー・ワイルダー監督の作品は、サスペンス/ミステリー系はいいのですが、それ以外だとたいして笑えないし面白くもない。 本作の場合、まずジャック・レモン演ずるバクスター氏が、上司におもねってまで出世を願っているように見えない。どうもジャック・レモンという人は、お気楽でノホホンとしたイメージがあるのですね。さらにフランをめぐる一連の行動を見ていると、惚れた女のためとはいえ、かなり誠実で実直な人間性を感じさせます。なので話が進むにつれて、ますます印象がちがってきて、かなり違和感を感じます。 そもそも、上司に部屋を貸すというのが理解できない。これは時代性やお国柄もあるのかもしれません。しかし当時のアメリカでは、実際にあんなことをする人がいたのでしょうか。このあたりも何とはなしに嘘くさくて、面白味を削いでいると思います。 物語の展開のさせ方とか、小道具の使い方はやはり素晴らしいのですが、どうもそれだけという気がします。悪く言えば、技巧に走っただけで肝心の中身が本物らしく見えず、空虚な感じがするのです。一応コメディとされていますが、笑えるところも全然ない。魅力にとぼしい作でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-14 22:25:35)(良:1票) ★264.コメディとして割り切って観ていれば面白いと思うえるんだろうけど、主人公に感情移入しにくいのが難点。 ヒロインもこんなんでいいのかな〜、とか思うし...全体的な構成は分からないでもないけど、どうにも応援するに気にはならない映画。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-08-15 23:34:07) 263.《ネタバレ》 淡い恋心が愛情に変わりますがその愛は普通の恋愛ドラマの様な絶対的な価値観として表現されてはなく相対的なものとして扱われていて、その比較対象も友情や人の生死と言った高潔なものではなく仕事(出世)や他の恋愛感情であったりとかなり下世話なものになっていますし、心優しい主人公が上司の不貞の世話をするとか、男運が悪いと言っておきながら不倫相手の部長と別れられないフラン等、登場人物達の内面にも多面性が伺われたりとコメディ要素満載の話なのですが結構実世界に即した設定のような気がしました。 「非の打ち所がない男女が愛とそれに見合う問題の狭間で悩んでそれなりの犠牲を払って最終的に愛を勝ち取る」といった話でなく人を思いやる事は出来るが打算的な2人が今までの自分達の負の行動の精算をしながらお互いの幸せの為に相手の所に辿り着くと言った感じでしょうか。 一見すると主役の2人を含めてエゴに凝り固まった人々の取り留めの無い話になってしまいそうですが、飽きさす事なくプロップを効果的に使い何とも魅力溢れる作品に仕上げてハッピーエンドで纏めるビリー・ワイルダーの手腕は流石としか言えません。 パンフォーカスを多用している為にコメディ作品らしいすっきりとして分かり易い画になっていますし、カメラワークも極力控え目でストーリー中心で見せていますが最後の主役の2人がソファーに座りカードをするシーンでは正面からフルフレームに2人を捉えて力強さを感じさせるラストカットに相応しい画になっていると思います。 無駄と隙のない脚本とそつのない演出が作品全体をがっちりと固めているので、人として欠点の有る2人も彼等の優しさや可愛らしさといった良い面をフォーカスしながら非常に好感を持ってストレスなく最後まで見る事が出来ました。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2015-08-11 21:11:46) 262.観終わって先ず邦題の巧さに感心、ラブホテルのないアメリカならではの発想か。細かいところまで行き届いたシナリオに哀愁が漂うさりげない演出、ユーモアたっぷりの古き良きラブコメだった。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-08-09 23:52:38) 261. テニスラケットのもっとも斬新な使い方を教えてくれる映画です。 【JF】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-06-22 14:51:43) 260.《ネタバレ》 ワイルダーの鮮やかな脚本が織り成す、キュートで洗練された至高の一品。こういう映画があるから、ハリウッドは世界一の映画の都なんだなあとまで思います。 各場面が次への伏線となって小気味良く展開するリズム感。J・レモンの好ましさ。けっこうみっともない役柄であるのに、この人が演じると品下れない。S・マクレーンが心ここにあらず、の横でせっせとカードの点数をつけ、彼女が早まったことをしないよう外したカミソリの刃を忘れて髭をそる。オジサンに使うには形容詞が違うかもだけど、愛らしいとも感じられる彼の魅力を最大限引き出したのも脚本の力でありましょう。 意地悪に配役された連中も、皆どことなく心底悪人ではなくて、こういうキャラ設定にもワイルダーの人間愛を感じてしまいます。心和むラストです。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2014-12-30 01:18:44) 259.《ネタバレ》 「やっぱり凄い、これ。」 昔何回か観て大好きだったが、何が良かったのか忘れかけの状態で観賞。 唸ってしまう程素晴らしい。ラスト付近からは短尺の間に、cookie-wise・スペル・銃・シャンパン(何回見ても笑える)・膝・問答無用のトランプ・ケーキ等の前フリが一気に収束し、二人の間で起こった出来事や会話が連想され視聴者の心を盛り上げます。共に過ごした時の言葉や出来事を覚えていますと感じられ親密度が一気に上がります(英語字幕で見ると、その他全編で言葉や物を掛けまくってます)。 後半のシャーリーの笑顔の破壊力…。彼女の表情は全編で素晴らしい。いい女優さんだなあ。 中盤のギャグ要素だったラケットに、終盤パスタが絡まってる所の対比や、部長にトイレの鍵を投げ渡す所も痺れます。料理屋からラストは何回見ても素晴らしい。 細部に渡り丁寧に誠実に作られていて、感服。こんな作品に関われた人は幸せだろうな…。 出てくるのはダメな人ばかりだが、やはり、洒落てる・粋だと感じる。秘書は美人だ…。 こういう会話ができる間柄に憧れるが、現実でこれをやるには、一流コメディアンのように事象と言葉を関連付ける頭の回転と、下品にならない表現ができる教養が必要なので、私の住んでる田舎ではほぼ無理だろう…。 【団スバーン】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-12-18 09:14:35) 258.《ネタバレ》 なんでアパートを貸すのかイマイチ理由はわからないが、まぁ出世の為ということでそこらへんは当時の世相なのかな? ちょいと乗れないな~とか思っていたら、の、シャーリー・マクレーンですよ。まぁーーとってもかわゆくていいですね~~~~。。こんなにこの人がかわゆかったとは知らなんだ(感心)。上司の不倫相手が彼女だったことを知らせる割れたコンパクトやパスタの湯切りにテニスラケット(!豪快やw)など印象的な小物の使い方が憎い本作、見事な伏線回収も相まってすっきり爽快な一作でゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-23 19:37:21) 257.この当時はとっても良かったのかもしれないけど、 今見るととっても普通の映画。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-29 02:04:00) 256.小粋さだけで押しきれる力は立派です。 【reitengo】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-04-16 15:34:24) 255.《ネタバレ》 本作は「深夜の告白」と共にビリー・ワイルダーが苦手という人にもオススメな最高傑作の一つ。 窓の明りで始まる物語、保険会社に務めるさえない平社員のバド(バクスター)は回想形式で自己紹介を済ませると、毎晩“ラブホテル”と化した窓の明りが消えるまで会社で暇を潰したり家の外で待たなければならない様子を観客に見せる。 嫌な上司と鉢合わせするよりもレジスタとにらめっこしていた方がまだマシ、社員がバカなら他人の家で情事にふけるクソ上司。オマケに隣の医者に変な勘違いまでされる始末。残った酒で孤独な自分に乾杯。それを雨に濡れた冷たそうな舗道で孤独に耐えながら待ったり、キング・ヴィダーの「群衆」を思い出すオフィスと天井が拡がる空間で黙々と仕事をする姿が余計に寂しさを感じさせる。 ワイルダーの映画が面白いのは、こういう会話だけでなく細部まで造り込まれた空間が我々の眼を楽しませてくれるからであろう。 バドは不幸続きで何かと苦労を重ね、お人好しの面があり何時の間にかホテル代わりに自分の住むアパートの鍵を貸し放題。家に帰れば何時も「宿泊人」の後始末。友達への助け舟が何時の間にか上司(情事)の密会場だもんなあ。 そんなバドにも好意を寄せる女性。その彼女もまた秘密を隠している。 バドもまた生来のポジティブで前向きな性格で何時までもクヨクヨしない、殴られても殴り返さない、しかし汚名は全部返上する男に成長・・・いや戻ったのかもな。 紆余曲折を経て二人の男女の距離は縮まる。縮まったりまた離れたり。そして束の間のトランプ、ラケットで茹でたパスタをキョトンとしながらも美味しそうに食べる彼女の笑顔。 職は失ってもかけがえのない隣人を得たバド、成功は収めても大切な隣人を次々と失っていくシェルドレイクの対比。悲惨な奴だ。あ、トイレの鍵はゲットしたか。 どんなに良い仕事でも、惚れた女には敵わない。シェルドレイクの仕事を蹴りイキイキと去っていくバドの姿は何度見ても良い。 「彼女を待たせているんだ」の場面で終わっても良かったが、その後に素敵な“奇跡”を用意するワイルダーの二段構え、お見事。愛のないキスに表情は変わらず、愛のこもったトランプで微笑む彼女。 勘違いとはいえ、二人とも気付いた瞬間に全力疾走で相手の元に駆け寄るお似合い振り。 ラストなんかキャプラの「或る夜の出来事」を思い出した。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-11 21:21:37)(良:1票) 254.面白かった。楽しめた。もう一回見たいで7点 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-02-26 22:46:43) 253.《ネタバレ》 ジャック・レモンの哀愁漂う切なさは絶品ですね。到底勝ち目はないと思える恋の戦いに、平凡だが一途で誠実な男が勝利する、これには多くの男性が溜飲を下げたのではないでしょうか。最後は幸せの足音が聞こえてきそうな、後味のよいラストシーンでした。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-12 22:19:31) 252.《ネタバレ》 主人公に全く感情移入できませんでした。映画の出来そのものは凄いんですが好きになれません。ラストのどことなくバッドエンドの雰囲気を帯びた、見つめ合う二人のショットは良かったですね。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-09-27 18:48:56) 251.《ネタバレ》 初見はテレビ放送で小学校の低学年でした。その年齢でも言わんとしていることが分かり記憶に残りました。「名作」としての評価が定着しているのを知ったのはかなり後のことです。どのシーンにも、どのカットにも無駄が無く、細かい演出の全てがひとつの方向に向かって統合されて行くイメージで、ビリー・ワイルダーの上手さが遺憾なく発揮された逸品という評価です。観る度に「いい映画を観た」という気分になる。本作も「永遠の名作」のひとつだと思います。 少しバクスターのことを考えました。私は出世第一主義が悪いとは思いません。反対に、自宅を出世ツールにして自分の生活を犠牲にする徹底ぶりはただ者ではないと思います。ただ、バクスターの「出世」には目的が伴っていなかった。金持ちになるとか、権力を得るとか、「出世」による具体的な成果をイメージせずに漠然と出世を目指していた節があります。だから「出世」が叶った後の彼は空虚に見えました。それは「出世」より執着できそうなものが視界に入ったことも関係していたと思います。彼が会社を辞めた時点では、フランに対しては片想い状態でした。相愛になれたのは結果論です。だから本作は「出世」と「恋愛」を秤に掛けている訳ではなく、バクスターが人生や生活を律して行ける「何か」を見つけることの重要性に気付いた映画なのだと思います。 最近は、執着するものが見つからないと定職に就かずにフラフラする人が増えているようです。我が身を削って「出世」を目指すような人も極々少数でしょう。さすがに50年前とは世情がずいぶんと変わりました。ビリー・ワイルダーが本作を現代にアレンジしたらどんな内容になったでしょう? 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 9点(2013-05-20 01:30:44) 250.《ネタバレ》 私は結構テーマ主義な部分があって、良くも悪くも作品が持つテーマを意識して観ることが多いです。大体の映画というものは一つのテーマに沿っているもので、多くても二つまでが殆ど。しかし驚くべきことにこの映画にはテーマがいくつも混在している様に思えます。 まず恋愛が一つ。この映画を通して強く感じるのはシンプルな「恋は半端にするんじゃなく、本気でやれ」ということ。主人公の周りの上司達は火遊びとして女の子と遊んでいますが、主人公のバドは全く違います。だからフランについて茶化された時はムッとしましたし、フランもずっと一人一人の男を真剣に愛してきた。上司達と主人公(バドとフラン)を見るとどちらがメンチュ(立派な大人)かは明らかでしょう。上司達は社会的地位はあるかもれませんが子どもです。 次に自己犠牲が一つ。恋愛と少し被りますが、本当に愛してるってどういうことなのか?上司のシェルドレイクは家族を失うのは嫌だけれど若い女を取っ替え引っ替えしたいという自分の身を出来るだけ削らない人間でした。バドは惚れたフランを庇うために彼女の義兄に殴られますが、彼は彼女の役に立てて嬉しそうでした。つまり愛するということは相手のために自分を犠牲にするということです。そうじゃないと愛してるとは言えない。 その次に仕事が一つ。主人公は自分のアパートの一室を上司に貸し出すことで易々と出世しますが、彼の能力によってではありません(逢引の場を工面する要領の良さを私は能力の一つと思いたくない)。上司におべっか使うことが出世としての正しい道なのか?そうじゃないだろうということでしょう。その証拠に部長補佐に落ち着いたバドは空虚な人間としてカメラに映されています。 以上の様に、「愛・仕事・人生」と生きる上で重要なヒントが山程込められている大変に素晴らしい作品でした。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-02-24 23:37:46) 249.《ネタバレ》 シナリオと演技で確実にみせる、コメディラブコメの基本を外していませんね、最初どうなるかと思っていたら、伏線を全部回収してハッピーエンド。たまらない映画です。 【min】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-02-23 23:36:55) 248.《ネタバレ》 ビリー・ワイルダー監督の代表作。 非常に完成度の高い作品で、隙がない。 特に、脚本が秀逸で、伏線がうまく張られている。 説明はなくても、心の動きがはっきりと伝わる描き方がうまい。 例えば、バドが昇進で与えられた会社の個室にフランを招きいれたシーン。 部長の正体を元愛人から教えられた直後で、フランはショックを受けている。 そんなことも知らないバドは、フランに部長からもらったクリスマスカードを見せる。 部長と親しいことを誇示したいバドの意図が見えるが、フランには部長が家族と楽しげに写っているのがつらいだけ。 昇進で浮かれるバドは、役職にふさわしくするために買った帽子が似合うかどうか尋ねる。 その時、フランが貸してあげた割れた手鏡は、部長の情事の後にバドの部屋にあった忘れ物。 これで、バドは部長の情事の相手がフランだと気づき、浮かれ気分から一気にどん底に――。 この何気ない短いやりとりの間に、二人の隠された感情の動きやすれ違いをはっきりと表現している。 わからない人はわからなくていいという芸術家ぶった姿勢ではなく、さりげなくきちんと伝えるプロの業がいい。 鍵、帽子、手鏡、シャンパンなど小道具の使い方が絶妙だし、セリフはウィットに富んでいる。 登場人物のキャラクターもいい。 なんといっても、シャーリー・マクレーンがとびきりチャーミング。 余談だが、後に『アウト・オン・ア・リム』でベストセラー作家になったのは驚いた。 容貌がすっかり普通のおばさんになっていたのが寂しかったけど…。 主人公のジャック・レモンもいい味を出している。 身も蓋もなく言ってしまえば、冴えない男とバカな女のお話なのだが、だんだん引き込まれていく。 そして、女を思う男の純粋さに、カッコよく見えてきてしまう。 笑えて、切なくて、心温まる、お手本のような映画。 モノクロ映画でラブストーリーの古典としては、『ローマの休日』と肩を並べるかも。 【飛鳥】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2012-12-23 01:05:24) 247.'10.7/14 4回目の鑑賞か? すべてが懐かしい・・。 若き時代に観た笑いと人情の映画。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-07-13 11:01:29) 246.《ネタバレ》 映画としての完成度が高いのは分かるが、どうしても主観で観てしまい点が辛くなる。とにかくかっこわるい男性がたくさん出てくる映画。映画の中でぐらい、現実には望めないような内面・外面揃ったイケメンを観たい!と思っている私にとっては残念すぎるキャラクターばかり。最後の最後になってジャック・レモンはカッコイイ男になるんだけど、そこに行き着くまでがダメすぎる。不名誉な誤解を受けてもヘラヘラ笑ってるなんて、出世の為であっても性格所以であっても情けない。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-18 12:38:57)
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