みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★5.《ネタバレ》 主人公は緑の男。変人の特撮マンです。屋外の色んな場所で撮影をして、映画ラストに数分の完成フィルムが流れます。壮大なスケール感で、「おー・・・あの撮影を加工したら、こんな凄い映像になるのか。スゲー!!!」と感動しました。コンピュータ制作の映像(CGI)では得られない感動だと思います。ちょっとチープですが「いい味」で素晴らしい。●主人公は映画ユニオンに入っていないことで苦労しますが、なんとか完成します。非人間的な組織への怒りを感じます。アメリカの映画スタッフも大変なんだな、と思いました。皮肉たっぷりなコメディになっています。好きです。■20年前、テレビ・吹き替えで観て気に入りました。いま目の前にレンタル落ちの字幕スーパー版が。そのパッケージ、二枚の画が「パカパカ」変わります(映画にピッタリ)。また「製作期間五年」と書いてあります。■脚本・監督のマイク・ジトロフは、特撮はもちろん編集まで担当。そして本人役で主演。まるで自主制作。オリジナリティにあふれた映画。自転車の盗難防止メカなど、ギミック、小ネタ、いろいろ楽しいです。■風俗・ファッションなど、当時の感じが懐かしいです。★この映画以外でのジトロフ氏を知りません。いま50代(?)。他の監督作も観たいです。★時間は99分。ラストはなんだか楽屋オチ。映画愛にあふれた映画。★日本版DVDは未発売(?)。映画と技術は不可分。ブルーレイも十年後には過去のものかも(?)。もう四半世紀前の映画なんですね。★10点! 【激辛カレーライス】さん [地上波(吹替)] 10点(2014-01-05 07:08:27) 4.人から薦められた作品は期待してしまう分 落胆してしまうことが多いのですがこの作品は数少ない例外の一つでした。 ベタな内容ですが作中から溢れ出る物づくりへの愛が感じられます。 ラストの映像は今でも時々見返したくなるほどの出来。 たぶん作中に出てくる撮影シーンの大変さを見てるからでしょうね。 【Dry-man】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2012-08-04 10:49:55) 3.はっきり言ってB級ですが、CGの無いこの時代にストップモーションで撮った情熱が伝わってきました。ラストの4分間のシーン、自然と涙と笑みがこぼれて来ました。人に喜んで貰いたいという思いこそがクリエイターの魂なんですね。クリエイターの仕事に就きたいと願う人にはぜひ見て頂きたい作品だと思います。それでは、スピードと時の魔法使いによろしく! 【alian】さん [インターネット(字幕)] 8点(2010-08-22 18:45:58) 2.昔『鉄男』が世に出た頃、友人が内容を説明するのに「凄いんだって! コマ撮りが『マイク・ザ・ウィザード』の比じゃないんだよ!」って力説してた(今は「技術だけ比べてどうする」って思うけど)。要はマニアックな人々の間では一種の規範だった、って事です。一種のマニアの教養として観ておくべし。得はしないけど損もしないよ。そしてそれから、インディペンデントな特撮映画を見るたびに「マイク・ザ・ウィザー度75%」とか呟いている事でしょう。無益なようで実は有用な映画だったりします(苦笑)。 【エスねこ】さん 5点(2004-04-28 03:42:24) 1.これは間違いなくバカ映画、かつアホ映画、でも、無類のカタルシスを感じられる素晴らしい映画。奇書ならぬ、一種の「奇画」ですね。こうなりゃもう何が何でも支持しますヨ。スタッフを見ても判る通り、マイク・ジトロフという特撮マンのワンマン映画、自分自身の役で映画に登場してきます。が、出て来たらもう一目瞭然、「このヒト、あぶない」。完全にイっちゃってます。で、この人、特撮マンながら、組合に所属してないため仕事になかなかありつけない。しかし、ヒョンな事から、彼の元に、TV番組用の特撮フィルム製作の仕事が舞い込む。期間はたった3週間。かくして彼の艱難辛苦が描かれていくのですが。映画の描写が全体的に、出来損ないの地下鉄のザシみたいな、異常な暴走ぶり、さらにはどこかネジの外れたようなギャグの連続、明らかにこのマイク・ジトロフという人の精神構造の危うさを反映してます(しかしめげずに先を観ていこう)。資金作りのために泣く泣くコレクション(←って言っても何やらサッパリ判らん代物の数々)を売り払い、撮影は何とか進んでいくものの、実は裏でプロデューサーが、「ホントに期間内にフィルムを作ってくる事ができるか」賭をしていた、というアリガチな設定。よって、様々な妨害が。ちなみにこのプロデューサー役のリチャード・ケイという人、実は本作の製作者でもあります(劇中でマイク・ジトロフに協力する作曲家スティーヴ・ショスタコーヴィチ(!)を演じているのも、本作の音楽担当ジョン・マサリ)。 で、ドタバタの末、何とかフィルムは完成するが・・・撮影途中では何やってるのか判らなかったシーンの数々が最後に見事に繋がり、ファンタジックな特撮フィルムとして完成されているその様は、意外な程、驚く程の感動を呼び覚まします。「一体ボクは今、何ちゅう映画に感動してるんだ?」。いいんです、もう。テマヒマかけたストップモーション、手作りの特撮が、怒涛のように流れていくのを観る時、それは至福のひとときであります。映画の中ではどんな夢も実現させてしまう、彼ら特撮マンは、まさに現代に生きる魔術師。これは、その特撮への愛を熱く語った、魂の映画です(でもバカ映画ですよ、念のため!)。 【鱗歌】さん 10点(2003-12-30 22:45:03)(笑:1票)
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