みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.《ネタバレ》 いやこれは凄いね。見た後で確認したがほぼ100%事実に基づいた描写だ。作中でも語られているが、なんでこんな思いをしてまで山に登らにゃならんのか?登山家は異星人だと言う思いを強くした。技術的なことで言えばあの登頂シーンはどうやって撮ったのか、セットか、CGか、その組み合わせか、ヘリもベースキャンプより上には上れないと初めて知った。 個人的にはダグの最期がショックだった。あんなにあっさりといなくなって。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-11-08 20:01:08)(良:1票) ★2.《ネタバレ》 前半のベースキャンプの描写が若干退屈で登場人物が皆髭面で覚えづらいと思いますが、皆が楽しんでいたため後半との落差を予想させるには十分でした。下山時に猛烈なブリザードが来てから、後ろにいた人がスポッといなくなったり暑い暑い言いながら脱ぎだす等皆が亡くなっていく深刻な描写に涙が止まらず、家に帰ってからも映画の強い余韻が頭から離れませんでした。皆のため散々頑張った主人公が雪に埋もれて徐々に力を失っていき、他方で同じく雪に埋もれた金持ちのお客さんが力を取り戻しガバッと大復活する様は実話が元とは言えストーリー性というか因果のようなものを感じました。搬送ヘリから最初に皆で渡った橋が見えたのも帰りは一人でしたという象徴となって良かったです。難波康子さんは気絶後放置されて可哀想でした。ガチで作った凄い映画だと思います。登山とか怖くてもう無理ですが、これは映画館でだけの凄まじい体験だと思います。/2回目(TCX字幕)も超絶ヤバかったです。原因を登山の商業化とだけ言ってしまうのはあまりにも短絡的で、ルート作成の不慣れ、体力と酸素の予想以上の消耗、(作中は描かれなかったが)パーティ内での不倫関係の露呈で士気低下、(フィッシャーの)ガイドが仕事をしなかった為フィッシャー自身が各人の下山指示を出し負担が増大など、どの職場でも起こりうる事が積み重なったという事だと思います。存命中の人物なので悪く描かれていませんが、クラカワーは救助に行くことを拒否して後に実際に非難を浴びた一方でハロルドは助けに来てくれて亡くなった事が熱かったです。難波さんは男性2人によるガイド登山なので6大陸を制覇しようと認めないという見方もあります。このように様々な人物が集まった事で映画に関しての話題も尽きず、これは実話ならではの面白さだと思います。 【DAIMETAL】さん [映画館(吹替)] 10点(2015-11-08 01:15:50)(良:1票) 1.《ネタバレ》 エベレストは初登頂が記録されて以降、登山経験の蓄積や登山用具の進歩を受けて、幾分かは登山が容易になったと言われている。 そこに生まれた錯覚とも思える余裕と、最高峰の冠に執着する人間の思惑がどの様な事態をもたらしたのか。 邦題についた「3D」を見ると、なんだか飛び出る山岳アクションみたいな感じだが、実際に起きた遭難事故を描いた真面目な実話ドラマだ。生き証人であるブクレーエフとクラカワーは後に事故の顛末を出版しており、本作はそれらを下敷きとして「現実の事故」を強く感じさせる。 (ちなみにクラカワーは映画「イントゥ・ザ・ワイルド」の原作者でもある) 過度の脚色を排しているが、エベレストの過酷な環境はそれだけでフィクションをも超えてしまうほどの恐ろしさがある。 目を見張る豪華キャストが起用されているのも本作の良い所で、要所で適格な人間ドラマを演じられるこそ、人の理を超えた自然の厳しさが際立つ。様々な想いを秘めた人間たちが、ベテランもアマチュアも関係なしに力尽きていく様子は、映像だけでは表現できないエベレストの恐ろしさを付加することに貢献している。 では本来、この山にはどのように挑むべきなのだろうか。 もしかしたらこの事故は、単純な日程調整や登頂断念で回避できたかもしれない。しかし商業登山という側面がこの事故を必然に変えてしまった。 極端な話、金さえ払えば登山に挑戦できる。また客を募るガイドたちは、登頂の実績を作って次に繋げなければならないプレッシャーがある。資源に乏しい国の政府にとっては、登山客は貴重な外貨収入源になるため、なかなか政策を打ち出せない。 G・マロリーの「そこにエベレストがあるから」という言葉があるが、そんな純粋な「山と人」の関係の間に、不純なモノが混ざってしまったのではないか。 今では登頂では飽き足らず、「最年少」だとか「最多~」とかの別の冠を求める賞レースが過熱しており、世界のトップには相変わらず渋滞が出来ている。 この映画は、信念や夢などの裏にあるシビアな部分を詳細に記しており、未曽有の遭難のみならず、現在この山が抱える問題についても警鐘を鳴らしている。 サバイバル映画としては抑揚にかけ、実話故に状況や登場人物の把握が困難で分かりにくい面も否めないが、全体的にとても丁寧に作られて、なおかつ有意義な映画である。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2015-11-05 13:15:00)(良:1票)
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