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チャップリンの独裁者

The Great Dictator
(独裁者)
1940年【米】 上映時間:126分
ドラマコメディ戦争ものモノクロ映画政治もの
[チャップリンノドクサイシャ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-06-10)【イニシャルK】さん


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監督チャールズ・チャップリン
キャストチャールズ・チャップリン(男優)アデノイド・ヒンケル/床屋のチャーリー
ポーレット・ゴダード(女優)ハンナ
ジャック・オーキー(男優)ベンツィーノ・ナパロニ
レジナルド・ガーディナー(男優)シュルツ司令官
ヘンリー・ダニエル(男優)ガービッチ内相兼宣伝相
ビリー・ギルバート(1891年生まれ)(男優)ヘリング陸軍元帥
バーナード・ゴーシー(男優)マン氏
チェスター・コンクリン(男優)床屋の客
ハンク・マン(男優)突撃隊員
ウィーラー・ドライデン(男優)ハインリッヒ・シュティック通訳(ノンクレジット)
山寺宏一アデノイド・ヒンケル/床屋のチャーリー(日本語吹き替え版【BD】)
愛川欽也アデノイド・ヒンケル/床屋のチャーリー(日本語吹き替え版【TBS】)
富田耕生ベンツィーノ・ナパロニ(日本語吹き替え版【TBS】)
脚本チャールズ・チャップリン
音楽チャールズ・チャップリン(ノンクレジット)
メレディス・ウィルソン
撮影ローランド・トザロー
カール・ストラス
製作チャールズ・チャップリン
配給ユナイテッド・アーチスツ
字幕翻訳清水俊二
あらすじ
ヒトラーを激怒させた作品。世界大戦の敗戦国トマニアは世界大恐慌の打撃に耐え切れず、独裁者ヒンケル(チャップリン)の台頭を許す。ヒンケルは言論統制とユダヤ人弾圧によって、ユダヤ人の床屋チャーリー(チャップリン)とそのガールフレンドの生活を脅かし、友好国バクテリアと協働で隣国オストリッチを侵略する。だが、大戦中にチャーリーに命を助けられ、ヒンケルに良識を説いて失脚した政治家シュルツはチャーリーとヒンケルが瓜二つだということに気づいていた。入れ替わり後のヒンケルの自由と人間性を讃える演説が見事。

かわまり】さん(2004-04-29)
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【クチコミ・感想】

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207.面白いシーンもありましたが、総合的に考えるとラストの演説以外はイマイチだったように感じます。チャップリンの映画の中では最も売れた作品だそうですが、個人的にはマンセーするほどではありませんでした。いえいえ十分に面白い作品でしたが・・ 彼がしゃべるのが嫌なのです。個人的には1920年代までのしゃべらないチャップリンが好きです。

やはりこの作品の肝は1940年代当時、全世界に向けて自分の顔と名前を晒して、、(暗に)正々堂々と批判するのが凄いです。批判する相手が相手なだけに、、ほとんど正気の沙汰とは思えない行動です。ただし、演説のほうは決してヒルケン(ヒトラー)や独裁だけを批判している訳ではなく、民主主義や機械主義(産業主義)からくる貧欲によって世界がゆがんでいることを憂いています。また人類は知識や富を得たことで他人を思いやらなくなったとも。
人種を超えてもっと扶助精神で助け合って対等かつ自由であるべきといいいますが、この理念は一歩間違えば共産主義とも思えなくもない考え方です。最後には肌の色や上下は関係なく互いが互いの犠牲にならないよう、お互い様の精神で自由な人生を楽しめと締めくくります。非常によく出来た演説ではありますが、お金持ち&権力を持った人からこの理念を遂行しないといけない訳なので、やはりちょっと理想論過ぎるかなと感じてしまいました。(ゲットーの人たちは自分の命すら危うかった訳で、他人を助けている場合ではなかったはずです)

で、本作のお笑いポイントはやはりコインのシーンや、ヒルケンがイタリアの首相に頭が上がらないところなどでしょうかw あと地味にヒルケンの秘書たちの態度や仕草も笑えました。。ヒルケンとゲットーの床屋が瓜二つの姿であった説明が一切なく少々違和感を覚えますし、本作は喜劇というには少し真面目過ぎる印象です。政治色が強い作品なのであえて厳しめの点数にしておきます。(評価的には7点ですがあえて6点としました)
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-08 17:38:27)
《更新》


206.《ネタバレ》 通ってた高校が進学校じゃ無いので受験用の授業はしないとの先生の方針で取り上げられた題材だったのを思い出します。その他はジョンレノンとかボブディランとかジャクソン5時代のマイケルもあったような気がする、先生の趣味全開で面白かったですね。洋楽に興味を持つきっかけになったかもしれないな。

取り上げられたのは当然ラストの演説です、もはや覚えていないけどね。あの時代に当て擦るように制作したというのがすごいですね。
本作を観たのも授業の中だったかもしれない。
もし当時の日本を揶揄する内容だったら?もし現代に生きていら?どんな作品を制作したのか興味深いですね。

チャップリンて無声映画時代の人との認識だったんだけど、そうじゃないんだと知った作品でもあります。 ないとれいんさん [ビデオ(字幕)] 8点(2024-05-08 13:23:51)

205.《ネタバレ》 ~The Great Dictator~偉大な独裁者。
冒頭の第一次世界大戦が結構リアル。あの威圧感ある長距離砲はセットだろうか?良く出来てるなぁ。
ヒンケル総統の、インチキ・ドイツ語によるスピーチが、いかにもそれっぽくて可笑しい。ヴィーナスや考える人の小ネタも笑える。
秘書の打つタイプライター・ネタ、コイン・ケーキ・ネタがシンプルだけどツボった。
独裁者なのに隣国の独裁者にはちょっと気を使ってるところとか、ヒンケルを憎み切れないキャラとして描いている。
だけど床屋の男とヒンケルがそっくりなことに、誰も触れないのが不思議。どう解釈すればよいんだろう?
突撃隊員によるユダヤ人への扱いは過激な暴力レベル。制作当時、ホロコースト大量虐殺の事実は世界に伝えられていなかったためらしい。
当時のドイツの社会的立場と勢いを考えると、今に例えると中国くらい強力だったんじゃないかな。
中国が香港や台湾、チベット自治区や新疆ウイグル自治区への過激な暴力を、習近平そっくりの主人公を出して、ユーモアを入れながらも真っ正面から批判できる有名人が、いま何人いるだろう?
サイレント映画の王が雄弁に語る。ヒンケルでも床屋の男でもなく、コメディ映画としてのストーリーなんかそっちのけで、チャールズ・チャップリン個人が、コメディを見て笑いに来た観客にぶつける演説のパワー。
結果的にヨーロッパ戦線は第二次世界大戦になり、約7500万人の戦死者・犠牲者とともに、600万人のユダヤ人が一方的に殺された。世界が笑いごとでは済まない事態に向かっているまさにその時に、チャップリンの情熱によりこの映画が作られた事実が凄い。 K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-07 23:13:43)(良:2票)

204.《ネタバレ》 ちょっと期待しすぎた。全体的に冗長で、ユーモアもそれほど面白くない。最後の演説も普通だった。
それでも第二次大戦直後に作られたというこの作品は意義あるものだし、これからもファンを作っていくだろうとは思う。
でも自分にはあまりに響かなかった。 mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-08 21:25:47)

203.最後の演説はこの時代においても素晴らしい。こういった映画を発表することも意味深い。
だが、全体的なユーモアやギャグの感覚にちょっとついていけない。ライムライトを観た後だからだろうか。 simpleさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-07-04 12:52:19)

202.ナチスが正しいとは思わないが、かといってアメリカが正しいわけでもない。チャップリンはこのことをその後思い知るわけだが。最後の演説では知性や知識を批判しており、「反知性主義」的な印象も受ける。そういった民主主義がどうなるのかは、トランプ登場で具現化されている。そもそもヒトラーを生んだのは民主主義であって、そこに知性や知識はあったのか?情緒的な感情に基づく大衆民主主義こそ知性や知識によって常に懐疑し、ポピュリズム的モンスターが登場しないように監視すべき対象であると思うが。安易な民主主義礼賛は警戒すべきである。実は最後の演説までもがコントであり、民主主義の愚かさや危険性を皮肉的に表現しているのならば、素晴らしい作品ではある。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-28 11:49:47)(良:1票)

201.《ネタバレ》 本作の笑いは、スラップスティックな面を多分に含みながらも、大多数は本質的に「風刺」であり、抱腹絶倒と言えるとまではいかないのが正直な所である(ヒトラーのモノマネなどはかなり笑えるが、何回も登場するたびに爆笑できるとまではいくまい)。むしろ本筋は結構シリアスな物語であり、その意味でもコメディとして観ると少し違和感を感じるといって過言ではないと思う。

本作の真の価値は、映画でヒトラーに立ち向かったチャップリンの映画人としての「心意気」にある。同じことを成し遂げた人間は、現代に至るまで皆無なのだから。 Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 9点(2020-01-19 15:43:02)(良:2票)

200.《ネタバレ》 チャップリンのファンだったヒトラーがこれを観て、チャップリンのファンを止めた映画。 festivaljapanさん [DVD(字幕)] 6点(2019-06-15 21:48:16)

199.1940年ってナチスがポーランド、デンマークあたりを占領したあたりですよね。
勢い最中でこのヒトラーを小馬鹿にしたことが評価されないわけが無い。
映画の力を信じるチャップリンの究極の演出。
喜劇王と呼ばれるって凄いんだな。 mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-23 17:14:11)

198.《ネタバレ》 喜劇って、やはり風刺なんだ。
ヒンケルがいかに内弁慶で、弱い人間かということを、1940年に見抜いて映画にしていることに純粋に驚く。
でも、喜劇。
チャップリンの喜劇俳優としての矜持は、随所に見られて、本当に面白いし、笑える。
この映画のDVD借りようとして、名作、とか、ドラマ、とかのブースを探して見つからず。
店員さんに聞いたら、「コメディのところでは?」
ごめんなさい、チャップリン。
喜劇俳優としてのあなたの功績を忘れて、映画通ぶったやな奴になってました。
ビデオ屋の店員さんって、すごいな。 roadster316さん [DVD(字幕)] 8点(2018-05-13 23:09:55)

197.《ネタバレ》 天邪鬼になるつもりはないのだが、どうにもこの作品の良さが分からなかった。
1940年にこれが制作されたという点には感心するが、
作品としての優れた点が私には見つけることが出来なかった。

最後のスピーチはどんなに正しい志向を持った人間でも独裁者になり得るというアイロニーなのでしょうか。 鈴木さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-05-24 19:28:21)

196.《ネタバレ》 サイレントからトーキーへ一歩踏み出したチャップリンの問題作。ファシズム華やかなりし頃にヒトラーを戯画化した映画を製作することは、かなりの困難が伴ったものと思う。得意のボードビルでサイレントの味わいを残しつつ、トーキーの強み(音楽やスピーカー演説)をうまく活かしている。
独裁者ヒンケル似の床屋がドタバタを繰り広げ、随所にナチズムへの風刺・批判を交える展開。特に印象深いのはヒンケルが地球儀(風船)と戯れるシーン。“地球”という全世界を弄ぶかのような独裁者ぶりを表現した名場面だ(最後に割れるところがミソ)。また、ムッソリーニを彷彿させるベンツィーニとの意地の張り合いは、いかにもの面白さ。
そして最後の演説。満を持して声を出したチャップリン。自らの思いを込めた6分間の名演説は多くの人に感銘を与えたことだろう。「モダン・タイムス」から続く機械文明への懐疑も示しつつ、人類愛を謳い上げ「絶望してはいけない」「自由のために闘え」と印象的な言葉が散りばめられる。
プロローグから演説前までは傑作コメディー、ラストの演説は極めてシリアスな名スピーチ。惜しむらくは、この落差が自分の中でうまくつながらなかったこと。ギャップは承知の上でメッセージを伝えたかったと思うが。 風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-06-19 14:03:15)

195.《ネタバレ》 すげえな。希望を込めたメッセージ性ばかりが強調されて語られがちな本作ですが、コメディとしての完成度が過去作と比べてもトップレベルじゃないですか!笑いっぱなしでした。突拍子もなく挿入されるハンガリー舞曲のギャグは最高!客の困惑する表情がたまらんです。『担へ銃』でも見られた戦争をユーモアに昇華する神業も相変わらず冴えていましたし、独裁者同士の小学生みたいな食べ物を使った喧嘩も、チャーリーとハンナのデートを見送る人たちも、地球の風船で戯れるヒンケルも…心に残るシーンが多くて書ききれません。『モダン・タイムス』があまりおもしろいと思えずチャップリンの長編作は敬遠してきましたが、観てよかった。本当によかった。突撃隊による暴力と恐怖、チャップリンのユーモアの対立はまさしく桂枝雀の緊張と緩和理論を体現しているように思います。緊張が一瞬緩むことで笑いが生じると。最後の演説は素晴らしいとは思いますが、本作のラストに相応しいかと言われると微妙で、演説部分だけの6分間の動画をYouTubeで観れば感動するかもしれないけど、作品の最後だと蛇足感があるかなと思います。ともあれ、いい映画。 カニばさみさん [インターネット(字幕)] 9点(2015-05-26 04:29:23)

194.《ネタバレ》 恐怖の独裁者ヒットラーを徹底的に茶化す。稀代の喜劇王チャップリンの面目躍如たる作品だ。
政治を風刺した映画の中で最も完成度が高く、永遠に語り継がれる作品だろう。
作品の本質は喜劇。そこは世界に冠たる喜劇王のこと、千姿万態の職人芸で何度も笑わせてくれる。最後の感動的な演説を度外視しても十分楽しめる作品に仕上がっている。特に世界地図の風船が爆発する場面はぞっとするほど風刺が利いている。
チャップリンは、喜劇と悲劇は表裏一体であることを信条として作品に体現してきた。ここでの悲劇は個人的なものではなく、「人類愛と民主主義の消滅」という人類の悲劇だ。
製作当時、民主主義撲滅と民族浄化を掲げるナチス・ドイツによる世界蹂躙戦争によって、人類愛と民主主義は危機に瀕していた。それに対する心の叫びが最後の演説となった。役を捨てて素をさらけ出すという禁じ手を用いてまでも訴える必要を感じたのは、それだけ危機感を募らせており、一有名人として世界に訴える責任を感じていたからだろう。いわば止むに止まれぬ良心の吐露だ。世界中に独裁主義の暗雲が吹き荒れる中、その心情は察するに余りある。
映画の成功の要因の一つに、最初と最後に演説を対比させる構成の妙がある。一方は意味不明のでたらめ語、一方は床屋役を捨て去って真摯に人類愛を説き、天国の母に希望を誓うチャップリンの心の声。この対比により両者の違いが際立つ。
映画は床屋の戦闘場面で始まる。これは被害者である床屋も、かつては戦争に加担する兵士だったという皮肉を込めている。政治に流されたままで、自ら声を出して民主主義のために戦わなければ、いつかは戦争に巻き込まれてしまうという危惧と反省の表明だ。
映画中盤で、ユダヤの女性が親衛隊に親切にされて驚く場面がある。人種は違っても、同じ人間だから同情もすれば、共感もする。困った人を見ると助けたい。そこには希望がある。最後の演説がなくとも、同様の趣旨がきちんと描かれている。
常に市井の人々の視線で作品を撮り続けてきた巨匠だからこそなしえた作品であるに違いない。躊躇せずに「偉大な作品」と呼べる。
気になる点は、床屋が20年間も保管されていた点、風船の場面の切り替えで足の位置が合わない点、ナチスを想起させるワグナーのローエングリンを演説の最後に使った点。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 10点(2014-09-01 17:28:03)

193.チャップリンでは一番好き。
1940年にこれができていることが驚き。 aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-29 01:51:20)

192.ユーモアあふれる痛快な作品です。最後の演説シーンは超感動的です。独・伊を念頭に置いた2人の独裁者の滑稽な駆け引きやヒンケルのドイツ語もどき演説の演出も最高です。当時のアメリカはまだ平和ボケしていたようですが、その中でナチズムを大胆に批判したチャップリンのセンスと勇気に敬意を表します。ヒトラーもこの映画を見たそうですが複雑な気持ちになります。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-08-09 22:16:26)

191.人間として、映画人としての誇りと志を感じる映画です。 cogitoさん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-04 23:14:43)

190.《ネタバレ》 いやー、面白いですよね。誰が見ても一目でわかる当時の国家指導者二人。この二人の腹黒な掛け合いには声出して笑っちゃった。「遠くのドアから歩かせましょう」の側近の台詞虚しく、真後ろのドアからばーん、と入ってこられたあの間合い、もう喜劇として完璧。どうしても当時の世相と絡めての評価をされる本作だけども、単純な喜劇としても楽しかった。最後の大演説は無いほうが良いかなと思う派です。独裁者を笑い倒す、その批判力だけで充分チャップリンの志は伝わると思うんだけど。 tottokoさん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-06-08 23:43:48)

189.素晴らしい







pillowsさん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-03-31 03:28:49)

188.《ネタバレ》 「生きるべきか死ぬべきか」や「我輩はカモである」に続く反ナチスコメディの大傑作。
警官だろうが突撃隊だろうがヒトラーだろうが、煙に巻いて徹底的に笑い飛ばす。
オマケに当時タブーだったユダヤ人に対する描写も余裕でタブー破り。
コレはエルンスト・ルビッチの「生きるべきか死ぬべきか」でもユダヤ人の悲劇を笑いかつ哀しみをふんだんに込めて描写していたっけか。
「公債」で嫌々やったプロパガンダだが、この作品はそういうものを一切感じさせずヒトラーをDisってDisりまくり。
物語は第一次世界大戦とナチスの政策を極限までパロディにした話。
冒頭の第一次大戦の戦場は「担え銃」を思い出す光景。あの作品は塹壕が主な舞台だったが、コッチは砲塔。砲台に振り回され、不発弾までグルグル回って兵士を翻弄する。
偶然助けた兵士と飛行機で脱出、逆さまになり水が落ちる場面をまるで水が天に吸われていくように映す。
チャップリンはいつも通りおどけて見せるが、時折見せる怒りの表情、さらっと流される死人の続出などブラック・ジョークも抜群。
「モダン・タイムス」でも共演したポーレット・ゴダードはいつ見ても可愛い。
それにしても随分好色なヒトラーだこと。
女好きはどう考えてもチャップリンの性癖な気が(ry

「サニーサイド」における床屋シーンのNGフィルムはこの作品で見事に“復活”。よりパワーアップし洗練された圧巻の場面。
ブラームスの「ハンガリー舞曲」の“演奏”!曲に合わせて高速で髪をカットしたり髭を剃っていく名人芸。

破裂されてまで拒まれる地球征服、床でいきなり滑ったり、手をかけそこねたりする場面は故意なのか事故なのか測りかねん。
不意打ちすぎて鼻水出たわ(笑)
絵や彫刻を創る側も対象がせわしなく動くのでイライラがピークに。
ムッソリーニとの食物ぶちまけケンカも死ぬかと思った(笑いすぎて)。
だがラストの演説は凄い。「ヒンケル」と「チャーリー」の演説!
入れ替わってしまうのは「替玉」以来だろうか。
最初の演説との違いはまるで「ボレロ」。積み重なった言葉の集約が「演説」にこめられている。
人間にアーリア人も白人もユダヤも黒人もいない・・・なんて「理屈」が一番伝えたいことじゃない。
ただ愛する女性、愛しい人へのメッセージ・・・「ハンナ」。
「ハンナ」は今作のヒロインの名前でもあるし、チャップリンの母親への手紙でもある。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2013-12-29 15:17:12)

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【点数情報】

Review人数 207人
平均点数 8.18点
010.48% line
120.97% line
210.48% line
320.97% line
441.93% line
583.86% line
6167.73% line
72612.56% line
84119.81% line
93818.36% line
106832.85% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.40点 Review15人
2 ストーリー評価 8.10点 Review20人
3 鑑賞後の後味 8.65点 Review23人
4 音楽評価 7.50点 Review14人
5 感泣評価 7.72点 Review11人

【アカデミー賞 情報】

1940年 13回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞チャールズ・チャップリン候補(ノミネート) 
助演男優賞ジャック・オーキー候補(ノミネート) 
脚本賞チャールズ・チャップリン候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)メレディス・ウィルソン候補(ノミネート) 

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