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チャップリンのニューヨークの王様

(ニューヨークの王様)
A King in New York
1957年【英】 上映時間:110分
ドラマコメディモノクロ映画
[チャップリンノニューヨークノオウサマ]
新規登録(2004-03-14)【Harpo=ひろしХироши】さん
タイトル情報更新(2024-09-19)【イニシャルK】さん


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監督チャールズ・チャップリン
キャストチャールズ・チャップリン(男優)シャドフ王
オリヴァー・ジョンストン(男優)ジョミエ大使
ドーン・アダムス(女優)アン・ケイ
マイケル・チャップリン(男優)ルパート・マカビー少年
フィル・ブラウン(男優)プログレッシヴ・スクール校長
茶風林シャドフ王(日本語吹き替え版【BD】)
田原アルノジョミエ大使(日本語吹き替え版【BD】)
高橋昌也〔男優・1930年生〕シャドフ王(日本語吹き替え版【TBS】)
臼井正明【俳優】ジョミエ大使(日本語吹き替え版【TBS】)
小林千登勢アン・ケイ(日本語吹き替え版【TBS】)
原作チャールズ・チャップリン
脚本チャールズ・チャップリン
音楽チャールズ・チャップリン
撮影ジョルジュ・ペリナール
製作チャールズ・チャップリン(ノンクレジット)
特殊メイクスチュアート・フリーボーン
特撮ウォーリー・ヴィーヴァーズ
字幕翻訳清水俊二
あらすじ
革命により、王位を追われてアメリカはニューヨークに亡命して来た、エストヴィア国王・シャドフ。到着するや否や、アメリカ商業主義の喧騒に巻き込まれて、困惑するシャドフ王の、ニューヨーク滞在記。

Harpo=ひろしХироши】さん(2004-03-15)
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【クチコミ・感想】

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21.《ネタバレ》 チャップリン最後の映画ということでしたが、イマイチ何を描きたかったのかよく判らない作品になっています。色々と考察等読んでみると、どうやらアメリカの政治や社会に不満があってそれを皮肉っているようですが、イマイチそれも届いていないように感じます。そもそもアメリカを追放された後にそのようなメッセージを発しても負け惜しみにしかならず、このようなことはすべきではなかったようにすら感じました。

本作と併せて見た「ライムライト」のほうがずっと地に足がついた作品に仕上がっています。ただ、本作も酷評するほど悪くもなく、まあいってしまえば可もなく不可もなくといった凡唐な作品でした。チャップリン最後の作品として映画ファンとしては押さえておきたい作品ではありますが、個人的には本作ではなく「ライムライト」のほうを押さえるべきだとも感じます。

想像の域を出ませんが、第二次世界大戦が終わり10年も過ぎた時代です。アメリカ的にいうなら”アメリカの黄金期”ですので、色んな意味で新しい価値観や生き方が芽生えていた時期でしょう。そういった新しいジェネレーションの中で、チャップリンの価値観ではもう世の中にはついていけず、アメリカからもつまはじきにされた彼の心情をつづった作品なのかもしれません。しかしそれすらもイマイチ観客の心には届いていないように感じる寂しいラストを飾った作品だったといわざるを得ないです。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-14 16:52:54)

20.コメディの王様、チャップリンのラスト。

とくれば皆さんの評価がそれなりに高いのはこれまでの功績を讃えての事かと、
勘ぐってしまう私は性格が悪いのだろうと思います。

しかし、この作品は正直面白いとは思えませんでした。
なにより緩慢、冗長、くどい。

笑いの中に風刺を巧く収めきれないで、どこか頑迷さを感じました。

チャップリン以外の俳優さんのほうが、全体的に面白く、
映画としてちぐはぐな印象もよくない。

まあ映画史上の作品ですので押さえておくという程度。 病気の犬さん [インターネット(字幕)] 4点(2015-07-30 15:21:30)

19.それなりに楽しい映画ですが、当時のチャップリンがおかれていた状況からか後半は政治色を感じてしまう作品でした。 ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-01 20:47:08)

18.《ネタバレ》 『殺人狂時代』と比べると、明確なコメディ映画となっています。文明批判はチャップリンの得意とするところですし。特にルパート君の演説がやたらとおかしい。マッカーシズムへの批判もいいですが、最後にはやや露骨に出てしまったのはちょっと残念。肝心のホースのギャグが面白くなく、むしろしつこく感じてしまいました。しかし全体としてはなかなかよかったです。 アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-29 20:46:19)

17.批判精神を備えつつ、理屈っぽくならずにちゃんとギャグ映画に仕上げてくれている。というか、批判がそのまんまナンセンスギャグとなっているのは、批判するチャップリンの手腕が凄いのか、批判されるアメリカ社会の歪みっぷりが凄いのか。革命により祖国を追われアメリカにやってきた某国の王様がチャップリンの役どころ、という訳だから、チャップリンの立場としてはまず、「ワタシは別に共産主義者じゃないですよ」って事ですわな。で、映画は「浮世離れした王様のトンチンカンな行動でチャップリン自ら笑いをとる」という路線に来るのではなく、それを上回るトンチンカンさに満ちたアメリカ社会を、徹底的におちょくる。もちろん、ここまで戯画化してフザケてしまうと、批判としての力はむしろ損なわれてしまうかも知れないけれど、楽しければいいじゃないの。批判のための映画じゃなく、まず笑う映画。今の目から見てどのくらい笑えるかはともかく、本作で再び、しっかり「笑い」に取り組んでくれたのが、何よりうれしいところ。「自由」の素晴らしさを声高に叫ぶのではなく、映画を自由に作ることによって自由の勝利を示してみせた、それが本作。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-31 12:53:29)

16.《ネタバレ》 ○自身を投影したような作品。入国禁止に追い込んだアメリカへの皮肉がきいている。そのためか、らしいコメディシーンも少ない。○自己主張をする少年とのエピソードが感慨深い。 TOSHIさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-08-04 23:41:45)

15.《ネタバレ》 導入部から中盤くらいまでは緩慢な印象だが、委員会の動きが具体化するあたりから、急速に生々しい緊迫感がみなぎってくる(だからこそ、召喚状の送達場面などの笑わせるパートが映えてくる)。そこからむき出しに前面に出てくるのは、チャップリンその人の、自分を追放したアメリカに対する、シニカルな嘲笑と、冷たい怒り。ホースぶっかけの場面などは、「君たちなど、演説を聞かせたり、反論をぶつけたりする価値すらない」というチャップリンのつぶやきが聞こえてきそうだ。ただ、だからこそ、最後に子供がどん底までの心の傷を負わされたところでは、そのまま帰るのではなく、明確なメッセージが欲しかったところだ。 Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-06-12 01:09:19)

14.チャップリンにとっては自分を追放したアメリカに対する怒りの気持ち、やるせない気持ちを全面に出しただけでそれまでの他のチャップリン映画とは別物として考えて見るべきである。これがこの映画を見る場合の見方だと私は思ってます。要するにチャップリン映画本来の優しさがこの映画にはない。では全くの駄作かて言うとそうとも思えない。それなりに楽しめはするし、だから6点なのだけれど、何度も言うようにチャップリン映画らしい映画ではない。チャップリン映画最後の名作は誰が何と言おうとライムライトで決まりである。チャップリン映画を一本も見たことのない方にこの映画を最初に見る事を私は薦めません。何故ならこれを見て、なんだ。チャップリンて大したことないじゃん!なんて言われるのが嫌だからである。

青観さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-08 22:11:05)(良:1票)

13.《ネタバレ》 チャップリン最後の主演作、御年68歳のチャップリン、良くも悪くも力が抜け終始リラックスしているような表情はすごく柔らかく自然な感じ。そして、静かながら面白いシーンが多い(イスに座るとこはオモロイネ)。だがしかし、後半の展開は当時のアメリカの状況にうといワタシにはちょっとわかんないなぁ。ああいうことを子どもにしゃべらせちゃうのは・・・言いにくい事情でもあったのでしょうか?後半足早に終わってしまったのは、もったいないな~、もうちょっと観ていたかったなぁ、、、。ほぼ、メークもなく(たぶん)普通にしているチャップリンのほうが良かった…自分でも意外な感想にちょっとビックリ;;。ほんとはもちょおっと低い点数な印象だけど、偉大なる喜劇王チャップリンに敬意を表して9点でゴザイマス Kanameさん [DVD(字幕)] 9点(2012-11-07 15:02:48)

12.《ネタバレ》 王様は、原子力エネルギーを平和利用し、理想的な社会を建設するという計画を持っていたが、反対に逢い、同時に革命が起り、米国に亡命する。王様はお金のことを第一に気にし、女っ気も抜けない俗人である。一方で妻には優しいし、演説好きの天才少年にも親切である。つまり平均的な人間、人間らしい人間である。それがアメリカ文明の洗礼を受け、受け入れられず去ってゆくという物語。
◆前半はギャグや笑える風刺満載で十分楽しめる。後半はマッカーシズム(赤狩り)に対する反論が強く出てつまらなくなる。「『ニューヨークの王様』は私の映画のなかではもっとも反抗的なものだ。私は、今話題になっている死に行く文明の一部になるのはごめんだ」という彼の言葉が残っている。ビクトリア朝生まれのチャップリンにとって、50年代後半のアメリカ文明は荒廃しきっているようにしか見えなかったのだろう。無理もないことだ。ロック、フィルム・ノアール、あくどいほどのコマーシャリズム、人権侵害。「死に行く文明」と見えなくもない。
◆「新しいモダン・タイムズ」を目指したということだが、文明批判としては弱い。自分の主張を子供に代弁させるのは大人気ないだろう。結局失われたのは天才少年の童心だけである。王様はお金を失ったが心に傷は負わなかった。王様にとって米国亡命は、珍しい経験ができて良い休暇になった程度のことに過ぎないだろう。コマーシャリズムの権化であるCMタレント、アン・ケイも良い人で終わる。決定的に毒(ブラックユーモア)が足りないのだ。王様が失うものが大きければ大きいほど、観客に訴えるものがあったに違いない。
◆マッカーシズムが収まってから発表された作品で、タイミングも悪かった。米国では上映出来ず、商業的には失敗だった。皮肉ではないが、この内容が受けるのは米国くらいだろう。
◆良いところもある。映画予告には笑いころげた。パロディ精神は衰えていない。突然CMをしゃべりだすのは秀逸。もっと見たかった。キャビアや亀のマイムは面白い。映画館でロックが演奏されるが、マイクスタンドがあるだけで歌手は見えないというのはシュールすぎたか?。笑いのアイデアは古びていない。自分が大衆受けしているのに気づかないところやペンキ塗りコントなど「サーカス」を彷彿させるものがある。喜ぶ仕草など、一部で原点返りしているのは嬉しい。 よしのぶさん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-12-14 18:37:25)

11.《ネタバレ》 黒沢ですらも老いて無残な映画を残したが、チャップリンには老いはなかったことの見事な証明。いわゆる「チャーリー」ではなく、スクリーンに写る姿は老いたチャップリンそのものだが、精神は断じて老いてはいない(相変わらず女好きでもある:笑)。ユーモアを交えながらも痛烈にアメリカを皮肉っているのがまさに「王様」の貫祿だ。なるほどこの映画がアメリカで10数年の間公開できなかったのも頷ける。なお本作は当時のアメリカの状況がわからないと意味がわからないので、赤狩りやチャップリンがアメリカを追放された歴史について少しでも知っておくべきことは、言うまでもない。それにしても病めるアメリカの姿は、ついに飛行機による自爆テロまで引き起こした。あれをチャップリンが見ていたらどう思っただろうか。 空耳さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-05-25 10:25:42)

10.《ネタバレ》 チャップリン作品の中で、過小評価されている作品。

私はどうしてもそれが許せなくて許せなくて、夜もオチオチ寝てられない。

しかも

“もしチャップリンのフィルモグラフィが「ライムライト」で終わっていたらどれほど素晴らしい完結だったか・・・”

そんな考え方があるらしい。が、全くそうは思わない。

たしかにカルヴェロはチャップリン自身が投影された姿であった。
でもだからこそあのラストシーン、あれがチャップリン映画の完結だったら悲しすぎる。

投影はされていてもカルヴェロはやっぱりカルヴェロであってチャップリン自身ではないのだから。

カルヴェロは死んでしまったけど、チャップリンはまだまだ元気だっ!

そんなこの映画の嬉しくなるような雰囲気が好き。


そしてクライマックスにおける放水シーンの痛快さ。
そのなんたるか。 Jumpさん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-08 00:28:19)

9.「王様より先に座ってはいけない」場面で不覚にも笑ってしまいました。あまりにも予定調和でベタなシーンなのに(^^;。演説する子供は良くも悪くもチャップリンの姿そのものです。 ゆうろうさん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-31 16:40:58)

8.以前、チャップリンリバイバルの時に「モダンタイムズ」や「街の灯」を見て感動して、チャップリンが大好きなんだと思いこんでいました。20年以上経って見ていない映画をひとつずつみていきながら、どれも面白くないなあと感じていましたが、この映画に関しては楽しめました。メッセージ色が出過ぎていない(パロディになっている)部分が良かったです。 omutさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-08-29 06:30:25)

7.そんなチャップも既にこの時68歳なのでして、画面のモノクロから頭の色はわからないんですが、きっと白いのでしょうね、まるで植木等に見えてしまうの 参ったの^^; そんなこんなで、このニューヨークの王様なのでありますが、予想通りといえば予想通りです。非常にコメディ部分は少なく淡々とした流れで進んでいってしまってますが、整形後の笑いをこらえるシーンくらいでしょうか、こちら側も笑いをこらえそうになったのは・・。 3737さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-06-09 22:18:21)

6.全体的な感想としては以前のチャップリン映画に比べるとちょっとものたりなく思ったけど、整形後の笑いをこらえようとするシーンなど所々好きなシーンがあった。 ボーリックさん 7点(2004-08-24 17:34:04)

5.これはやはりチャップリン自身の姿が投影されているのでしょうねぇ。もはや放浪紳士ではなくなりましたが、これだけお爺ちゃんになっても愛嬌があるキャラクターというのは珍しいです。昔のドタバタはありませんが、落ち着いたチャップリンというのもまたほのぼのとした味わいがあって好きです。 かんたーたさん 8点(2004-08-18 20:19:04)(良:1票)

4.コミュニスト教師夫婦の子供で天才少年役のルパートはチャップリンの実の子供のマイケルとか、コミュニストに間違われて非米活動調査委員会に呼ばれた王様が消防ホースであたりを水浸しにするのがサイレントの「寄席見物」みたいとそこかしこにチャップリンらしさや見どころはあるものの、アメリカへの皮肉もきつい訳でもなくさほど笑えるわけでもない。言いたいことは子供に言わせてるし、、創作意欲は満々だったかもしれないが、ライムライトで燃焼しきったような68歳のチャップリンは正直言って大分パワーダウンしている。王様が整形した顔は、、やっぱりヘンです。 キリコさん 6点(2004-04-02 20:52:11)

3.子供に思いをぶちまけさせるのはズルいです。独裁者でヒットラー、帝国主義をこき下ろし、本作で米国、資本主義、商業主義、反共等をこき下ろす。結局自分を受け入れない、気に入らないモノをこき下ろすという感じを受けてしまう。でも独裁者よりは断然出来が良い。 亜流派 十五郎さん 5点(2004-03-29 22:45:16)

2.アメリカを追放されたチャップリン。そのヒステリーから作ったような作品。それが、映画のあっちこっちに出てしまっている。ただ、その時その時の自分にこれほど正直な彼には感服する。とにかく正直だ。傑作ではないが、68歳で、全く枯れていない、このエネルギッシュさにも脱帽する。 ひろみつさん 7点(2004-03-16 21:48:54)

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【点数情報】

Review人数 21人
平均点数 6.52点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
414.76% line
5419.05% line
6733.33% line
7314.29% line
8419.05% line
929.52% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review3人
4 音楽評価 7.66点 Review3人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

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