みんなのシネマレビュー

素晴らしき哉、人生!(1946)

It's a Wonderful Life
1946年【米】 上映時間:130分
ドラマファンタジーモノクロ映画クリスマスもの
[スバラシキカナジンセイ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-12-07)【イニシャルK】さん
公開開始日(1954-02-06)


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監督フランク・キャプラ
キャストジェームズ・スチュワート(男優)ジョージ・ベイリー
ドナ・リード(女優)メアリー・ハッチ
ヘンリー・トラヴァース(男優)二級天使クラレンス
ライオネル・バリモア(男優)ポッター
トーマス・ミッチェル[1892年・男優](男優)叔父ビリー
ボーラ・ボンディ(女優)ジョージの母親
ウォード・ボンド(男優)バート
フランク・フェイレン(男優)アーニー・ビショップ(タクシーの運転手)
グロリア・グレアム(女優)ヴァイオレット
H・B・ワーナー(男優)ガウワー(薬局店主)
チャールズ・レイン〔男優・1905年生〕(男優)
マイク・ラリー〔男優・1900年生〕(男優)(ノンクレジット)
堀内賢雄ジョージ・ベイリー(日本語吹き替え版【ネットフリックス】)
石住昭彦ポッター(日本語吹き替え版【ネットフリックス】)
加藤亮夫(日本語吹き替え版【ネットフリックス】)
脚本フランク・キャプラ
フランセス・グッドリッチ
アルバート・ハケット
音楽ディミトリ・ティオムキン
ロイ・ウェッブ(ノンクレジット)
リース・スティーヴンス(ノンクレジット)
リー・ハーライン(ノンクレジット)
撮影ジョセフ・ウォーカー
ジョセフ・F・バイロック(撮影&カメラ・オペレーター〔ノンクレジット〕)
ヴィクター・ミルナー(ノンクレジット)
製作フランク・キャプラ
RKO
美術エミール・クーリ(セット)
ジャック・オッケイ(美術監督)
編集ウィリアム・ホーンベック
録音ジョン・アールバーグ(ノンクレジット)
あらすじ
日頃 貧しい人々の為 汗を流すジョージ。でもジョージ一家は相変わらずの貧乏暮らし!!   幼い頃からツキ?に見放されて育った彼に大金を失うという大災難が降りかかり、遂に絶望のあまり12月の冷たい河に身を投げようとする が。。彼より先に一人の男が河に飛び込んだ!!その男は羽すらも与えてもらえない2流の天使!!! ジョージが思わず口にする「いっそ 生まれて来なければ」の言葉どうり、彼の存在しない世界を案内するのだが。。。。。。。。。

Moviegoers】さん(2003-10-27)
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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289.《ネタバレ》 とても良い作品ですね。
正直に言って古臭いし出来すぎだし、先の展開も予想しやすいひねりの無いシナリオです。でも王道ストーリーは良い物だから王道であり得る訳で、ここまでやってくれればいっそ清々しいです。「もう一度生きたい!」からの展開は分かっていても涙が出ました。

しかしこの映画で素直に感動できるかどうかは見る人の境遇で変わって来るように思います。もし見る人が「自分が生まれてこなかった世界」を想像した時に「今と大差ないよ・・」と思ってしまったら、この映画を心からは楽しめないかも知れません。そう言う意味では見る人を選ぶ映画と言えるでしょう。 alianさん [インターネット(字幕)] 8点(2017-05-22 01:17:59)

288.《ネタバレ》 この映画は格が違うね。
トーマス・ミッチェルが8000ドルを無くしてからラストまでの間は恐ろしい 緊迫感だ。特にスチュワートが家で子ども達に八つ当たりをするシーンからラ ストまで殆ど泣きっぱなし状態になってしまう。

ちょっと納得できない演出も沢山あるが、多くの人がベストに上げることは ようく納得できる。

スチュワートとドナ・リードの電話を挟んだシーンの緊張感も絶品。(でも このシーンの演出の納得性は低い)このシーンも含めて顔のアップがこの映画 を引き締めている。 ゑぎさん [映画館(字幕)] 9点(2017-03-28 06:24:23)

287.《ネタバレ》 出来すぎた素晴らしい人生を描いた
いかにもアメリカ映画といった印象だけど
現在では失われたアメリカ映画かもしれない
このような作品は昔の作品を引っ張り出さないと見れない

たくさんの人がこのような映画を見て
天使ではなく人と人が助け合って素晴らしい世の中になればいい
そんなメッセージがこめられたアメリカ映画であるが
現実のアメリカはそれと逆行しているように感じられる Myungさん [DVD(字幕)] 10点(2017-01-31 01:07:16)(良:1票)

286.キリスト教的価値観を謳った映画だが、アメリカ映画における一服の清涼剤と受け止めたい。初見後、主人公の人生は暗転してからの後半部分が長いと感じていた。再見すると、大金を紛失する(隠される)前の方が少し長かった。一方に偏っていない時間配分で、良い時もあれば悪い時もある人生を考えるとバランスのとれた編集だ。J・スチュアートは適役適演。
冒頭の天上における神様と天使の語らいシーンは作品に寓意が込められており、オッサンの2級天使という発想もユーモラスでいいアイデアだ。
会社の金を失い絶望した主人公に対して、天使は彼が生まれなかった世界を見せる。その殺伐たる世界を見せつけられ、彼はいかに有意義な人生を送ってきたかに気づく。「ベタな展開」といえばそれまでだがヒューマニズムに溢れており、人生における普遍的なものをファンタジーに包んで描いた映画だと思う。
“クサい”といわれるようなことを正面切って表現する・・・いいね。 風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2016-03-06 17:09:54)

285.《ネタバレ》 公開当時、過剰にセンチメンタルで楽観的な演出に"キャプラコーン"と揶揄されて監督は干されてしまった。しかし、25年後のベトナム戦争で疲弊した兵士によって再評価された名作である。確かに溜めに溜めたクライマックスの爆発力は凄いが、時代が変われば評価も変わる。社会に出れば、どう足掻いても変わらない理不尽な現実に捻くれて、素直に感動することが出来ない人も少なくないのではないか。自己肯定感が低く、不幸を嘆くジョージはハンサムで家庭があるだけまだマシだ。ただ、今は貧困格差固定で結婚も子育てもできる余裕もなく少子高齢化、自殺や孤独死が顕著になった無縁社会で、現実逃避するようにネットでクリエイターぶって他者から承認欲求を満たそうとしても飽和して見向きもされない、もはや"代わりはいくらでもいる"時代である。努力しても報われるとは限らないことを誰もが理解しているし、食い繋ぐための非正規雇用で心身消耗して死を待つだけの下流中高年が見ても、当たり前のことが出来なかった自分にむしろ絶望してしまいそう。そういう意味では、感動的な大団円には歯痒さを感じてしまうのである。既存の価値観が崩壊していく現在、21世紀の『素早らしき哉、人生!』を撮れる監督はもう現れないかもしれない。 Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 5点(2015-09-11 19:03:11)

284.《ネタバレ》 あらすじを見た段階での予想:主人公はお人好し。周りの全員はそれ故に主人公を好きでもあるが、ここ一番って時に自分優先でそれを利用しようともする。ついに心が折れた主人公は自殺を図るが、天使が現れる。天使の力で、主人公は死んだものと見せかけつつ幽体離脱的なことが可能となる。天使となり客観的に自分が死んだ後の世界を見た主人公は、本当は自分は愛されていたんだということを知る。天使の力で一度だけ生き返り、大団円。
実際:何もかも上手くいかない主人公がいっそ死んじまえ!となるが、天使の力で自分がこの世に生まれてない世界を見せてもらい、結果、あ、自分なんかでも生きる価値あるんだ、と思い直し、心を入れ替えて大団円。

要は、期待した内容とは全く違ったということですね。笑
ファンタジーはファンタジーなんですが、天使要素は割合的にかなり少なく、リアルな人生描写がほとんどです。夢があるのに周囲のしがらみがそれを追うことを許さない。その鬱憤を抱えたまま家族を持ち、いよいよ引き返せないって時にその「現実」のほうも絶望的な状況になる。俺の人生は何だったんだ!という感情、しかも自分が死ねば他人は幸せになるのではという状況がプラスされて、ついには自殺を図る。いやーリアル、リアルです。まさに現代日本じゃないのかこれはと。しかしそれ故に、「その程度で死ぬな」「もっと辛い人間は大勢いる」という発想が頭の隅に浮かび、どうにも共感しづらいまま後半に突入。

しかしそれでも、後半のさらに後半、最後の最後の怒涛の恩返し幸せラッシュでうるっときてしまった。今までの人生の不幸をその一瞬で帳消しにしてしまうほどの他人からの暖かさ。これがあるから、素晴らしき哉、人生、ですね。 53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 8点(2015-06-27 03:58:28)

283.《ネタバレ》 人が困っていると放っておけない主人公は損ばかりしているが
素朴で真面目に暮らしてささやかながら幸せに生きていた。
ところが仕事で大問題が起き追い詰められ自殺を迫られる。
川に飛び込む寸前奇跡が起きるといった話。
1946年の作品でモノクロ映画。
古い映画なので大したこと無いだろ思ってたら普通に感動しました。
でももし今まったく同じ内容でリメイクしたら面白いと感じるか微妙かなー。
モノクロで当時のセンスで作られた映像だから良いというのはありますね。 Dry-manさん [DVD(字幕)] 8点(2015-02-13 02:00:03)

282.《ネタバレ》 だめだ、私は腐っている。
世評の高さと、すでに感動的なあらすじ等(パッケージに書いてあること)を見て、私はこうしたハートウォーミングな作品を見て励みにして明日から強く歩いてゆくのだ!と誓って鑑賞したが、全然乗れない。
要するに私は勝手に想像していたのだ。お金も家族も職も生き甲斐もないような人が、すごく苦労しているんだけれども、生来の優しさから他人に親切ばかりして、損ばかりして、時に騙されたりして、いよいよ追い込まれたときに天使が現れ、自分が存在しなかった場合の世界を見て、戻ってくると自分が無意識に助けてきた人たちが逆に自分に手を差し伸べてくれて…みたいな。こりゃ泣ける。さあ泣こう、と思っていたのだ。
そしたら、主人公は幸せそのものの家族に包まれ、それなりに経済力もあり、ルックスも良く(映画ですので)、問題ないでしょあなた、という気にさせられた。確かにトラブルに陥るけれども、金銭貸与業はもともと生き馬の目を抜くような世界だし、家族の励みを受けて歯を食いしばって頑張れよ、と。天使さんもこの人のところへ行くくらいなら他に行くところたくさんあるでしょ、と。
確かにラストにはカタルシスを感じるが、映画の盛り上がりに私一人置き去りにされているような気がして、だめだ、私は腐っている、と思いつつエンドマークを眺めたのであった。
カツルギさん [DVD(字幕)] 5点(2014-09-13 21:39:15)(良:2票)

281.いい映画だとは思うけど、
そこまでいい映画だとは思わない。 aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-29 01:53:18)

280.2回目の鑑賞でしたがやはり涙腺が緩みました。真っ当で分かりやすいストーリーに後味の良さ、シンプル・イズ・ザ・ベストです。 ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-08-24 15:07:57)

279.確かに感動的な後半だったですね。でも、なんとなくですが、幸せってこんなことかなって考えさせられる映画でした。人生は危機をうまく乗越えられない時にこそ、その本質が見えてくるもの。上手くみんなに助けられた、良かった、良かったで終わり。そんな映画も良いと言えば良いのだが。「命みじいかし、恋せよ乙女・・・」とのフレーズの方が心に染入る。 cogitoさん [DVD(字幕)] 6点(2014-07-28 19:21:59)

278.そんなに甘くない哉、人生! 川本知佳さん [DVD(字幕)] 2点(2014-05-18 00:55:05)


277.一番泣いた映画がこれです








pillowsさん [DVD(字幕)] 10点(2014-03-29 14:48:31)

276.感動しました。時代が古くちょっと滑稽なところ感じましたが、後半はぐいぐい引き込まれました。細かいマイナス点はあっても、最終的に感動を与えてくれる。こういう映画が好き。 竜ヶ沢中段さん [DVD(字幕)] 9点(2014-02-08 22:38:19)

275.《ネタバレ》 皆に尽くしたジョージの窮地を皆が救う「蛍の光」の大合唱は人の温もりが沁みる珠玉の名シーン。ポッターのネコババ行為を誰一人見ていなくても神様は見ており、罰は神様が与えるのだと確信が持てました。【2016/1/8追記】大合唱シーンを眺め、映画のお伽噺であったとしても、生を授かってからここまで過ごしてきた私の身には起こり得ない事を確信させられ号泣。今後二度と観れない作品となりました。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-05 00:22:44)

274.《ネタバレ》 再見。
この映画は、幸せをかみしめる事の大切さを思い出させてくれるとっても素敵な映画だと思う。クリスマスらしいファンタジー(幻想)を絡めて。

内容は違うけどD.W.グリフィス「素晴らしき哉人生」を思い出す題名、物語。

物語は鐘の音、クリスマス、街の看板、雪が降り積もる町、人々の嘆きながら夜空に瞬く星々の会話から始まる。
「座れ」だの何だのセリフが出てくるが立っているのか座っているのかも解らない。

そこから不幸な男の過去が語られ始める。それまでの4分間人間が映らないというのが面白い。
凍った池を滑り落ちて遊ぶ子供たち、シャベルはソリに、割れたところに滑り落ちてしまう不幸の始まり。
幼馴染、何気ない日々から始まる恋、グラスにドリンクをついでお客様をおもてなし、アイスクリーム、紙に書かれた不幸、手が震えてものがこぼれる、涙も溢れて止まらない、部屋を飛び出して階段を駆け上るスピード、指に巻かれた糸。
子供をバシバシ叩くのは哀しいから、左耳から流れる血、我に返って叩いていた手で子供を優しく抱きしめる瞬間。怒ってもすぐに頭を撫でたりギュッと抱きしめてくれる家族はいいもんだ。

成長して加速する恋模様。
ダンスパーティーでもおもてなし、押し寄せる人々をかき分けた先でめぐり会う視線。二人は踊りだし、会場もヒートアップ、男の嫉妬、熱狂を冷ますプールが口を大きく開き何も知らないカップルを呑み込んでしまう。だがプールの冷たさでも踊り狂う男女は止められない。それを見て諦めたか認めたか首謀者も爺さんも飛び込むお祭り騒ぎへ!

二人が着替えたことを物語るローブとフットボールの制服、運命の白い紐、割られるガラス、月夜、目撃者は何も言わずに微笑み後押ししちゃう。
「キスしちまいな!」、彼女の逃げ場をなくすため、ジョージの一生を賭けた駆け引き。舞うローブと揺れる茂み、凶事を伝える車、去ってしまった者を想い見つめてしまう視線。

主人公のジョージは大きな夢を抱いては、尽く不幸が続いて夢を失っていく。どんなに頑張っても報われない事もあった。
ただ、それを支えてくれる最愛の女性や様々な人との出会い。どんなに辛くても、愛する人がいるから辛くない。彼女だけでも守ってやりたい。
オマケに“天使”までジョージを助けに来るしさ。いや、ジョージにとって本当の天使は彼を支え続けたメアリーや子供たちなんだろうな。

天使は説教を垂れるでも、不思議な魔法でジョージを生き返らせるわけでもない。
「自分なんかいなくてもいい」と絶望に暮れる彼に「ジョージのいない世の中」を見せる。

ドアを蹴破り、バーで飲んでたらいきなり殴られる、血を流すのはジョージが生きているから、人身事故、死へと向かうはずだった者に生きる意志を呼び覚ます「叫び」、さっきまで死にそうだった奴が赤の他人を助けるため生きるために飛び込む!刻まれる「生きた証」は濁流に揉まれようが消えない。

悪夢を加速させる群衆の蠢き、灯りの無い一軒家が物語る絶望、駆け付けた警官はブン殴られ、問答無用で逃げる者を銃撃する。
雪の冷たさ、風の冷たさよりも辛い絶望…が消えていく聞きたかった「返事」、口に手をあて、流れ出る血と共に生きる喜びを噛みしめる!
それはジョージが見た夢だったのか、天使が見せた幻想か。
それは解らないが、何十分も雪の中で寝ていたとしたらどのみち死んでいるような・・・やっぱり天使の仕業ですね、うん。
そしてジョージは自分が生きている意味を知り、まるで子供のように生きる喜びを取り戻す。

「メリークリスマース!!!」

男は走る。夢から現実に戻るため、クリスマスを街の人と祝うため、家族と仲直りするために!
見慣れた看板、さっきまで絶望の塊だった雪が祝福してくれているかのように光り輝く、階段の突起、子供に抱き着き記者はポカーン、嫁も夫を愛しているからこそ走って帰ってくる。ずっと探していた者と再びめぐり会えたのだから。
人々がジョージ目掛けて押し寄せてくる群衆スペクタクル、机の上の小銭は山となっていき、ピアノの音色、合唱、破られる紙、嬉しそうに勘定、弟も戦いから帰ってきて大勢に迎え入れられる。

「情けは人のためならず」という言葉がある。
情けをかけるのは自分の自己満足のためではなく、自分がかけた情けが知らず知らずのうちにやがて巡り巡って自分に還ってくる、そういう言葉だ。
この映画のラストは、そんなジョージの努力が報われる締めくくりだった。人の心を完全に金で買うことは出来ない。信頼というものは心で掴むものだから。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 10点(2013-12-31 18:55:40)(良:2票)

273.《ネタバレ》 これ、スモールタウンでくすぶっている若者の鬱屈が底に流れている。世界に出たいけど、この町にとどまっていて、弟は軍で栄光を浴びている。そこらへんの隠し味の苦みが、終盤で金を紛失したおじさんを口汚くののしる緊迫の場の下地になっているんだろう。そういう薬味が理想主義の甘味を締めている。自分がいなかった世界の夢が映画の眼目で、映画ならではの楽しみに満ち、面白くはあるんだけど、でもちょっと…とのめり切れない。鬱病の人だったら、自分がいなかった世界がパラダイスになっている夢を見て、やっぱり僕なんかいないほうが…とさらに鬱をこじらせるだろう。そう嫌味に見てはいけない映画で、あくまでファンタジーとして評価すべきだろうが、戦前の『スミス都へ行く』では、大衆からの電報の束という薬味がゾクッとするほど効いていたのに、こっちでは大衆がニコニコと寄付金を募らせてきて、いささか甘味料過剰に思える。大恐慌の記憶がまだ生々しかった戦前と、戦勝直後の気分の違いが出たのか。悪の駆動がバリモア一人に集中してしまっているのも弱い。…などとブツブツ言いながらも終盤で号泣している自分が許し難いのだが。 なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-28 10:04:09)

272.《ネタバレ》 時代が時代なだけに、最初は物語に入りにくいかも。
ただし、この作品は最後にくる怒涛の感動が圧倒的に素晴らしい。その最後の感動のために(比較的普通な?)本編を観ているとも言える。

クリスマスの定番作品。 simpleさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-21 13:55:15)

271.《ネタバレ》 若いアメリカの道徳感がまっすぐに作品を貫いてる。人生に必要なのは家族愛と善行。これにて全てが報われる。あまりにまっとう過ぎて青臭いけど、それでもこの種の健全さは生きていくうえでやはり必要だとは思う。天からの計らいが“二級”天使だというのが可笑しいし、自分のいない世界というアイディアも斬新。作品の残り4分の一部分がこの映画のキモ。うまいこと乗せられて、検査役人までもが献金してしまう場面ではうっかり涙ぐんでたりもする。まあ私がもしも存在しなかったとしても世の中いっこうに変わりはないだろう、と心が冷え冷えする想像はしない方が吉ですね。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-31 00:27:39)

270.やばい!前半退屈だからどこが名作だよっておもってたらラスト30分大号泣。ここまで伏線とかカタルシスをうまいこと消化する作品は中々ないね。 とまさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-04-29 19:19:20)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 309人
平均点数 8.34点
000.00% line
100.00% line
230.97% line
330.97% line
482.59% line
5123.88% line
6196.15% line
73511.33% line
85818.77% line
96320.39% line
1010834.95% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.55点 Review36人
2 ストーリー評価 8.31点 Review41人
3 鑑賞後の後味 9.09点 Review54人
4 音楽評価 6.89点 Review28人
5 感泣評価 8.45点 Review44人

【アカデミー賞 情報】

1946年 19回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ジェームズ・スチュワート候補(ノミネート) 
監督賞フランク・キャプラ候補(ノミネート) 
編集賞ウィリアム・ホーンベック候補(ノミネート) 
録音賞ジョン・アールバーグ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1946年 4回
監督賞フランク・キャプラ受賞 

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