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プライベート・ライアン

Saving Private Ryan
1998年【米】 上映時間:170分
アクションドラマ戦争もの歴史もの
[プライベートライアン]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-22)【イニシャルK】さん
公開開始日(1998-09-26)


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監督スティーヴン・スピルバーグ
演出サイモン・クレイン(スタント・コーディネーター)
伊達康将(日本語吹き替え版【ソフト】)
キャストトム・ハンクス(男優)ジョン・H・ミラー大尉
トム・サイズモア(男優)マイケル・ホーヴァス軍曹
エドワード・バーンズ〔1968年生〕(男優)リチャード・ライベン二等兵
バリー・ペッパー(男優)ダニエル・ジャクソン二等兵
アダム・ゴールドバーグ(男優)スタンリー・メリッシュ一等兵
ヴィン・ディーゼル(男優)エイドリアン・カパーゾ二等兵
ジョヴァンニ・リビシ(男優)アーウィン・ウエイド伍長
ジェレミー・デイビス(男優)ティモシー・E・アプム伍長
マット・デイモン(男優)ジェームズ・フランシス・ライアン二等兵
テッド・ダンソン(男優)フレッド・ハミル大尉
ポール・ジアマッティ(男優)ウィリアム・ヒル軍曹
デニス・ファリナ(男優)アンダーソン中佐
ネイサン・フィリオン(男優)ジェームズ・フレデリック・"ミネソタ"・ライアン
デイル・ダイ(男優)国防総省の大佐
ハーヴ・プレスネル(男優)マーシャル元帥
ハリソン・ヤング[男優](男優)老いたライアン二等兵
リーランド・オーサー(男優)デウィンド中尉
ディラン・ブルーノ(男優)トインビー
マックス・マーティーニ(男優)ヘンダ―ソン伍長
ブライアン・クランストン(男優)国防総省の大佐
ライアン・ハースト(男優)空挺兵メンデルソーン
アンドリュー・スコット〔男優・1976年生〕(男優)浜辺の兵士
江原正士ジョン・H・ミラー大尉(日本語吹き替え版【ソフト】)
塩屋浩三マイケル・ホーヴァス軍曹(日本語吹き替え版【ソフト】)
後藤敦リチャード・ライベン二等兵(日本語吹き替え版【ソフト】)
平田広明ジェームズ・フランシス・ライアン二等兵(日本語吹き替え版【ソフト】)
家中宏アーウィン・ウエイド伍長(日本語吹き替え版【ソフト】)
堀内賢雄ダニエル・ジャクソン二等兵(日本語吹き替え版【ソフト】)
山野井仁エイドリアン・カパーゾ二等兵(日本語吹き替え版【ソフト】)
二又一成ティモシー・E・アプム伍長(日本語吹き替え版【ソフト】)
定岡小百合(日本語吹き替え版【ソフト】)
谷口節(日本語吹き替え版【ソフト】)
有本欽隆(日本語吹き替え版【ソフト】)
川久保潔(日本語吹き替え版【ソフト】)
中博史(日本語吹き替え版【ソフト】)
成田剣(日本語吹き替え版【ソフト】)
仲野裕(日本語吹き替え版【ソフト】)
古田信幸(日本語吹き替え版【ソフト】)
大川透(日本語吹き替え版【ソフト】)
桜井敏治(日本語吹き替え版【ソフト】)
中田和宏(日本語吹き替え版【ソフト】)
宝亀克寿(日本語吹き替え版【ソフト】)
山寺宏一ジョン・H・ミラー大尉(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山路和弘リチャード・ライベン二等兵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
草尾毅ジェームズ・フランシス・ライアン二等兵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
井上倫宏アーウィン・ウエイド伍長(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大滝寛スタンリー・メリッシュ一等兵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
安井邦彦エイドリアン・カパーゾ二等兵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小森創介ティモシー・E・アプム伍長(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
佐々木誠二(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
加藤精三(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田原アルノ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
金尾哲夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
福田信昭(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田中正彦(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
猪野学(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
星野充昭(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
稲垣隆史(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
根本泰彦(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本ロバート・ロダット
フランク・ダラボン(ノンクレジット)
音楽ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]
作曲アーロン・コプランド挿入曲"Fanfare for the Common Man"
挿入曲デューク・エリントン"Solitude"
エディット・ピアフ"Tu Es Partout"他
撮影ヤヌス・カミンスキー
製作スティーヴン・スピルバーグ
ゲイリー・レヴィンソン
マーク・ゴードン
イアン・ブライス
ケビン・デ・ラ・ノイ(製作補)
ドリームワークス
パラマウント・ピクチャーズ
プロデューサー梶淳(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
配給UIP
特殊メイクコナー・オサリヴァン(補綴スーパーバイザー)
特撮ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
ウォルド・メイソン(特殊効果)
デヴィッド・ウィリアムズ(特撮)(特殊効果)
ステファン・ファングマイヤー(視覚効果スーパーバイザー)
ポール・キャトリン
美術トーマス・E・サンダース(プロダクション・デザイン)
ダニエル・T・ドランス(美術スーパーバイザー)
クリス・シーガーズ
リサ・ディーン(セット装飾)
衣装ジョアンナ・ジョンストン
編集マイケル・カーン
録音アンディ・ネルソン[録音]
ゲイリー・ライドストロム
ゲイリー・サマーズ
イーサン・バン・ダーリン
字幕翻訳戸田奈津子
日本語翻訳岸田恵子(日本語吹き替え版【ソフト】)
スタントデレク・リー
その他デイル・ダイ(軍事アドバイザー)
あらすじ
第二次世界大戦さなかの1944年6月。ノルマンディー上陸作戦が行われた。多大な犠牲を出しながらなんとか上陸に成功した連合軍。そんな中、歴戦の勇者ミラー大尉率いる小隊に「ライアンという、ひとりの二等兵を生きたまま救出せよ」という命令が下る。彼らは前線奥深く侵入し任務を果たそうとするのだが・・・。

オオカミ】さん(2004-01-22)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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622.《ネタバレ》 冒頭のシーンは覚えてるけど後は全く覚えてなかった。
ライアンはマットデイモンかよ。
ただ途中のジャクソン二等兵のスナイパーっぷりはなんとなく既視感あったので、見た事あるのは間違いない。
とにかくあのへたれがさぁ・・・ねぇ・・・あいつほんま・・・。 悲喜こもごもさん [インターネット(字幕)] 7点(2024-08-28 08:59:51)

621.《ネタバレ》 冒頭、マルエツとかライフあたりで購入した服を着た人達が墓参りをしているシーンから始まります。そこから一気に1944年6月6日、オマハ・ビーチに向かう米軍上陸用舟艇内に場面が移り、息をつく間もない怒濤の上陸作戦の中に投げ込まれます。海岸に設置されたトーチカから発射される銃弾のシャワーの中、後続部隊に場所を空けるためにも、累々と積み重なる屍を超えてとにかく前に進むしかないという地獄絵図を体感するだけでも相当な価値があるというものです。話の中身は、兄弟全員が戦死したと母親に報告するのは忍びないとする軍上層部の命令により、4人兄弟の中で、まだ生きている可能性のある1人を、混乱する戦線の中から探し出して、無事帰還させる任務を与えられた兵士達の物語です。この部分はフィクションだそうで、実際あまりリアリティはないのですが、現場を知らない上官による、美談づくりのための不合理な司令などは、いかにもありそうなことで、そのへん皮肉が効いています。終盤、再び現代の墓地のシーンに戻るのですが、月並みな構成ではありますが、ここで時の流れが凝縮されて、ドンとぶつかって来て、グッときます。冒頭と末尾の墓地シーンでは、風にはためく星条旗が大写しになるのですが、これは、本作が星条旗の下に死んでいった兵士達への弔いであること、そして、あくまでアメリカ合衆国からみた戦争の一端であることを潔く示しているものと私はとらえました。ことさらUSA!アゲとかUSA!流ごり押しとかではないと思います。 camusonさん [DVD(字幕)] 9点(2024-03-22 18:30:56)

620.iPad、つまり小さな画面で見てしまったのが致命的なミス。本作は大きい画面で映像に圧倒されながら没入して見なければならない系の作品だった、と視聴途中で気づいた。そのため入り込めず、会話の分量が少ないことも相まって正直なところ退屈だなと感じてしまい、時間が非常に長く感じられた。内容を忘れた頃にまた見る時は必ず大きい画面で見てレビューを更新したいと思います。 53羽の孔雀さん [インターネット(字幕)] 4点(2023-10-09 00:26:34)

619.《ネタバレ》 多くの方が仰る通りに、私も初見或いは(かなり以前に)二度三度と観ていくうちは「オマハ・ビーチは確かに凄いんだケド、その後のお話があんまし…」と思ってました。今回、かなり久し振りに再見した感想としても、ソレは(ある面では)確かにそーだとも今だに思ってるのも確かです。ただ今回観直すと「オマハ・ビーチは面白い⇒そっから先はイマイチ」というコトではなくて、単に「オマハ・ビーチの印象が(史上最強レベルに)鮮烈すぎる」というコトだった様にも思います(流石に何度目かの鑑賞でその部分の印象もだいぶ落ち着いてきた故、そーいう気持ちに為れた…とでもゆーか)。

コレも確かに、映画として或いは映画の「構成」としては(初っ端が最高!てのは)まぁ宜しくないコトかとも思います。でも、より大局的に例えば映画産業全体として或いは映画の「歴史上のイベント」として捉えるならば、どー考えても(アレをあの様に撮ったコトは)正しかったと確信していますし、重ねてそれ以降のお話だって(その部分の印象をニュートラルにした状態で好く見れば)相当に好く出来たモノだとも思えましたよ。コレまたこの部分は確かにテンポ重め・かつ人間ドラマも少し弱め(少なくとも一般映画と比較して「強く」はない)のもまたそーだと思うのですが、まずテンポは重く撮るしかない話だとも思いますし、そしてこれ見よがしな人間ドラマで飾り立てないコトこそが今作における「リアリティ」なのだ(=戦争とゆーのは、本当に普通の人々がやらされていたコトなのだから)とも思います。諸々と、当然の如くに徹底的に考え抜かれている映画だ、とゆーのも今回観て大いに感じ取れたと思うのですね。

10数年ぶりに5,6回目の視聴でしたが、今回が一番面白かったですね。やはり、このジャンルでは金字塔と言って好いかと。 Yuki2Invyさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2022-05-07 00:23:45)

618.《ネタバレ》 確かに冒頭の描写は戦争を知らない我々にもリアルを感じさせるが、その後はなんだか尻すぼみ感が否めない。そしてリアルを追求するのも映画には大切かもしれないけども、それが逆に創作であることを際立たせる。視覚や聴覚ではなく、心に響くストーリーによって戦争のリアルを表現することも大切である。 いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-19 14:38:02)

617.面白くないわけではないのだが・・・これが世間から高い評価を受けているのは不思議。
なんというか、大した話ではないよね?
最初の30分、ノルマンディ上陸シーンは凄まじい迫力で圧巻であったが、それ以降は割と普通。
話のキモは主人公に助けられたライアンがそれをずっと感謝するってところなわけなんだけど、しかし、ここがどうもひっかかる。
実際主人公たちが来てくれたおかげでライアンは死なずに済んだのかもしれない。
でも、最後のドイツ軍との戦闘で、ライアンが主人公によって命を救われたってシーンが大してない。だから、「あなたのおかげで命が助かった」みたいに言われても、いまいち感動って方向に心が動かない。
ライアンがすでに一緒に行動していた人達も、主人公と一緒にやってきた他の7人も、ライアンと一緒に戦い、何人かは死んでしまった戦友であるだけで、主人公だけがライアンに特別に何かをしてくれたという風にはあまり思えないのだが。
いいのかそれで? 椎名みかんさん [インターネット(吹替)] 7点(2021-12-21 20:58:21)

616.ブラッディオマハの冒頭30分、人間目線カメラの衝撃。演出のこだわりが生み出す臨場感〜映像の迫力とリアリティが観る人を世界に惹き込む力は流石の一言です。戦争当時のプロバガンダでもある救出作戦と戦争そのものの不条理さと無常観を多方面から表しています(とはいえ、ドイツ国軍は一貫してワルモノの印象ですが…)。私も死ぬときには家族に自分に誇れる男で在りたい。観てよかった。 460さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-10-10 03:09:17)

615.私は戦争映画はあまり好きではないので、今まで本作も観ることがなかったのですが、上陸時の戦闘シーンは鬼気迫るものを感じました。しかしライアンが見つかってからはそれまでの仲間同士の掛け合いが鳴りを潜めてしまい、目標が薄れてしまってしりつぼみに感じました。それまでは良かったので残念。トムハンクスはリーダーシップが似合うと思うが少し優しすぎるかな。 SUPISUTAさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-02-23 10:33:40)

614.《ネタバレ》 トムハンクスが何となく苦手です。戦争体験がないのでリアルかどうかはわからないが、評価されているのでそうなんだと思う。馬鹿げた作戦の中での馬鹿げた命令に違和感を覚えますね。わからないけどこんな場に置かれたら逃げることばかりを考えそうです。俯瞰するとおかしな事だらけですが、現場でのやり取りは感動します。 ないとれいんさん [DVD(字幕)] 8点(2021-02-17 12:11:43)

613.がっつりと戦争映画。冒頭の30分の緊張感たら尋常じゃなかった。戦争をいうものをひしひしと感じさせる。火垂るの墓よりこっちの方が戦争教育としては役に立ちそう。少々長尺だったけど、そこはトムハンクスがもたした。名作と言ってよかろう。 タッチッチさん [インターネット(字幕)] 9点(2019-03-02 16:13:32)

612.《ネタバレ》 最初のおじいさんの回想シーンで、この人はトム・ハンクスなんだな、と思ってしまった。
最後、ライアンの回想だったことに少しびっくり。
自分はよい人間であっただろうか、と妻に問いかけるシーンが感動的。
もし自身が戦争から生還し、誰かが自分を助けてくれていたとすれば、同じように毎日くどいほど自問自答ができるだろうか、と考えてしまった。
自分には、ちょっと全体的に長すぎた。 チェブ大王さん [DVD(字幕)] 7点(2018-12-10 23:09:20)

611.《ネタバレ》 上陸作戦の戦闘シーンは悪くないが、お金をかけて擦過音やグロ映像でリアリティを追求しましたって、ビックリさせるだけの作品な印象。ストーリーは戦場を舞台にしたお涙頂戴ファンタジーで、いかにも大衆向けな感じ。 クリプトポネさん [映画館(字幕)] 3点(2018-08-04 10:19:08)

610.《ネタバレ》 戦争の真実味がある数少ない映画の一つで、ストーリーも良いと思う。他には「硫黄島からの手紙」、「Uボート」なども良いと思う。

この映画のレビューで低い評価をしている人の中で米国賛美を嫌っている内容があるが、それは感じなかった。最初と最後の星条旗を「国はこんなに愚かなことをするのだ」との意味で僕は捉えることができた。

空からの援護爆撃なしで、上陸作戦って言うのは無能な作戦。兵の3~5割は捨て駒ということ(無駄死にでないというのは生きている者の言い訳)。
この戦いはヒトラーの暴走を食い止める大義があったわけだが、その後、米国は愚かな戦争を多く作り出し、無駄死に兵を多く出している。
今でも戦争で金儲けしている人間(政治家、兵器で金儲けしている者=化け物、妖怪)が多くのさばっており、人類って愚かだね。

国のためって言っているが、ほとんどは為政者、国の行政で得をしている行政役人、官僚のために多くの一般人を捨て駒にして殺すのが戦争。
そのことを先の大戦で理解した日本人と、それを分かっていない日本人、分かっていない者を利用しようとする政治家・官僚がいるわけだね。

この映画は戦争そのものをあからさまにすることで、捉え方は視聴者にまかせている。 cogitoさん [DVD(字幕)] 9点(2018-05-12 17:32:22)

609.《ネタバレ》 戦争映画に少しでも興味がある方は絶対見てもらいたい作品です。
戦争の悲惨さをものの見事に表現しています。
臨場感あふれる戦闘シーン・戦闘が終わった後の隊員達の行き場のない怒りや他愛もない話まで全てがリアリティがあります。

最高の戦争映画です。もう20回は見返し、小説も6回くらい読み返しています。
この映画がきっかけで戦争映画にはまり、色々と見ましたが、レベルが違いすぎて面白いと思える作品が出てきていません。 メメント66さん [インターネット(字幕)] 10点(2018-03-20 00:18:43)

608.《ネタバレ》 公開直後、初めて見た時の感想は、圧倒的な冒頭30分に「とんでもないものを作りやがった」と思いつつも、その後のライアン救出作戦の非合理にどうしてもついて行けず、ラストの星条旗の愛国主義っぷりに辟易したという思いで(あと、いつもよりも冴えないジョン・ウィリアムズの音楽と共に)、いい印象を持たないまま一度も再見せず20年近く経っていました。ところが昨日『ダンケルク』を見て、その「ヌルい」感じが引っかかって、この映画を思い出し、冒頭30分だけでもと思って再見したところ、あれよあれよとハマってしまい、最後まで見てしまいました。このドラマ、やはりライアン救出作戦をどう解釈するかがポイントなんだと思うのですが、今回見て気づいて、ゾーっと恐ろしくなったのは、劇中、ライアン救出作戦は「広報ミッション(public relations mission)」だと説明されていること。ということは、この英雄譚は「宣伝(というかプロパガンダ)のために」用意されたことであり、トム・ハンクス扮するミラー中隊長もそのことをちゃんと理解しているのだ。このなんとも非合理な作戦の目的は、「母親に4人目の息子を送り帰す」ことで国内の士気と戦争への支持を保つこと、その1点なのである。イーストウッドが『父親たちの星条旗』で描いたプロパガンダと戦場の乖離というテーマを、この映画は戦場を舞台に描いて見せる。一見すれば、1人の無名兵士を救うために命をかける男たちの英雄物語でありながらも、その底辺には作戦そのものの空虚さと、その空虚を自認しながらもミッションを完遂しようとするミラーの「軍人」としてのあり方にどうにも複雑な思いを描く。だから、この映画に簡単に「感動」してしまってはダメだし(それじゃあプロパガンダと同じだ)、容易に「感動」できないようにスピルバーグはあえて作っているのだろう。ウィリアムズの音楽が冴えないのも、その両義性ゆえだ。彼の音楽は、こうゆう物語には明らかに合ってない。ラストにある色あせた星条旗の意味も、最初に感じた愛国主義なんかではなく、戦争で命を落とした多数の名も無き兵士たちへの鎮魂(彼らが守ろうとしたのは、ライアン家が象徴する無数の平凡な家族だった)と、それでも戦争を遂行する国家の非合理・不条理を象徴するものになる。スピルバーグの恐るべき傑作。 ころりさんさん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-01-13 17:55:53)(良:3票)

607.上陸20分間は迫力あり。 へまちさん [DVD(字幕)] 9点(2017-11-30 19:47:13)

606.《ネタバレ》 何度も鑑賞していますが、さすがに冒頭の上陸シーンの惨状は見るのがつらいです。ところが最後の市街戦のシーンは、不謹慎な言い方ですが面白く観れます。面白くというのは、昔ながらの「戦争アクション映画」というエンターテイメントの色が強いという意味です。この前半と後半のアンバランスさに何か意図的なものがあるのかどうかはまだ汲み取れていませんが、ひとつの想像として「人生は運次第」なんて思ってしまいます。前半は「運が悪ければ死ぬ、良ければ助かる」に対し、後半は「皆がそれぞれの運命を受け入れ、考え、積極的に行動を起こしている」。こう考えると、後半のそれぞれの人物の「死」は「意味のある死」ということなのでしょうか。「無駄にするな」という台詞がいつまでも心に残ります。 金田一耕助さん [DVD(字幕)] 8点(2017-08-04 21:22:21)

605.《ネタバレ》  ノルマンディ上陸作戦は連合軍の被害も大きかったという知識があっただけに、ドイツ軍の抵抗を受けるオマハビーチの戦場は従軍しているような臨場感があり、フーバーな任務(=めちゃくちゃな任務)というのも頷ける。極度の緊張・戦闘場面のリアルな迫力は十分な説得力がある。
 戦場の土を詰めた複数の缶は、イタリア・フランスなど多くの戦場を転戦した過酷さを物語る。加えて「この光景、すごいな」のリアルさ。
 1人のため8人が命をかけるのは理屈に合わないが、それに対する下っ端の心情も掬い取っているので違和感はない。所詮戦争とは不条理の連続。そして戦場では母の話で盛り上がる。死に際の兵士の最後の言葉は「ママ」、これは本作のテーマに沿った重みのある場面。旧日本軍でも同じ話を聞くし、日系人部隊「442連隊」でも同様の実話があったとのこと。
 ライアンの残留意向は至極当然のように思う。これに対し、中隊長が命令通り帰還するか残って戦闘に加わるかは究極の選択だが、後者を選択し妥当な展開。最後は助けた捕虜に味方を殺される皮肉。結局、戦場で情けは仇になり、捕虜の待遇に条約違反を語ったアパムが助けた相手を殺す、これまた皮肉。
 老いたライアンによる回想は、あの時代と今を繋ぐ意味があり手堅い手法。同じような構成の映画を想起させ、なぜか「リバティ・バランスを射った男」を思い出した。 風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-26 11:57:59)


604.久々の鑑賞。冒頭の上陸シーンで初めてみた時の壮絶な戦場の臨場感が蘇る。一人の二等兵を帰国させるために何人もの兵士の命を犠牲にする、アメリカの余裕というか違和感のようなものを抱いたものですが、救出隊の方は脚色とか。3時間近く戦場シーンを見続けていると、ラストの戦車との戦闘シーンも普通の戦争映画の感覚になっている。慣れとは怖いけど便利なものだ。 ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-05 23:58:09)

603.《ネタバレ》 少なくとも私が子供の頃までは、戦争映画というのは、割と純粋な娯楽映画として作られていました。
「史上最大の作戦」とか「空軍大戦略」とか「バルジ大作戦」とか、わりと単純な「ドンパチ映画」だったのです。
多少、観点を変えれば「大脱走」などもそうでしょう。
しかも、その性質上、それらは大作映画が多いのも特徴でした。
戦争映画となると大勢の戦闘シーンや、戦車や戦闘機を出さなきゃいかんわけで、今と違ってCGでどうにかできるわけもありません。
これは、どうしたって金がかかるわけで結果として戦争映画には「超大作娯楽映画」が多かったのです。

その傾向に変化が見られたのは、ベトナム戦争の終わりくらいからではないでしょうか。つまり1970年代後半くらいからです。

日本に住んでいると戦争というものは第2次世界大戦以来あまり縁がなく、遠い世界&遠い昔の話なのですが、たとえばアメリカからすれば1960年代~70年代に参戦した「ベトナム戦争」(や、その後の各地の紛争)は、今もリアルタイムで行われている戦争の当事者なわけです。ベトナム帰還兵を扱った映画もたくさん作られるようになり、そんな状況ではそうそう娯楽に特化した戦争映画を作るにも無理があります。なにより不謹慎です(どうしたってそういう空気になっちゃいます)
そして(個人的な感覚では)1977年の「遠すぎた橋」を最後に古典的な大作娯楽戦争映画は終わりを告げたと思っています。
この「遠すぎた橋」も過渡期の映画らしく、古典的なドンパチ映画よりは地味で陰鬱な展開を示すところも多いのですが、しかしその本質は娯楽戦争映画であることは間違いありません。

そして「遠すぎた橋」から実に20年が経過した1998年、スピルバーグがひさしぶりの「ドンパチ娯楽戦争映画」を作ったのです。
それがこの「プライベートライアン」です。

「ある兄弟が死にすぎてるから一人は絶対助け出せ」「はあぁぁあ?」というありえないような逸話をもとに作られた(とはいえこの映画の内容はフィクションですが)この映画は、戦闘シーンの過酷さや悲惨さがかなり話題になった映画ですが、しかしその本質は間違いなく「古典的な娯楽戦争大作」だと思います。

なにしろ20年も経って満を持して作られた戦争映画ですから、痛そうに見える戦闘シーンもリアルですし、出てくる戦車や装備も凝ってます。劇中のケッテンクラートとか全部本物だそうです。
ムハァ!
兵器マニアは大喜びです。
しかも地味すぎて普通出てこないような「マルダー対戦車自走砲(ぽい)」とか出てくるし、こりゃ戦車マニアは大喜びです。
これが娯楽戦争映画じゃなくてなんでしょうか。
有名な冒頭のオマハビーチの戦闘シーンはすごい出来ですし、クライマックスの戦闘シーンも手に汗握ります。
しかし残念ながら映画の途中が少しタルすぎるのです。
もちろん映画には緩急が必要でずっとクライマックスというわけにもいかないわけですが、さすがに道中ちょっと長すぎます。
見てて疲れるのです。
そのあたり、やや娯楽映画としては中途半端かな、と思うところもあるので、出来のよさは認めますが個人的に「絶賛」とまではいきません。惜しい。 あばれて万歳さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-12-12 20:56:55)

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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 622人
平均点数 6.95点
0101.61% line
1121.93% line
2152.41% line
3193.05% line
4375.95% line
5528.36% line
67411.90% line
710617.04% line
812720.42% line
98513.67% line
108513.67% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.31点 Review32人
2 ストーリー評価 6.29点 Review41人
3 鑑賞後の後味 6.53点 Review41人
4 音楽評価 6.58点 Review31人
5 感泣評価 5.87点 Review32人

【アカデミー賞 情報】

1998年 71回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞トム・ハンクス候補(ノミネート) 
監督賞スティーヴン・スピルバーグ受賞 
脚本賞ロバート・ロダット候補(ノミネート) 
撮影賞ヤヌス・カミンスキー受賞 
作曲賞(ドラマ)ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]候補(ノミネート) 
音響効果賞ゲイリー・ライドストロム受賞 
音響賞ゲイリー・サマーズ受賞 
音響賞アンディ・ネルソン[録音]受賞 
音響賞ゲイリー・ライドストロム受賞 
美術賞トーマス・E・サンダース候補(ノミネート) 
美術賞リサ・ディーン候補(ノミネート) 
編集賞マイケル・カーン受賞 
特殊メイクアップ賞コナー・オサリヴァン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1998年 71回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演男優賞(ドラマ部門)トム・ハンクス候補(ノミネート) 
監督賞スティーヴン・スピルバーグ受賞 
脚本賞ロバート・ロダット候補(ノミネート) 
作曲賞ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]候補(ノミネート) 

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